はじめに
皆様、はじめまして!「出島壁画再創造プロジェクト」発起人の春野祐治です。私は地元の徳島県那賀川町商工会青年部長、そして商工会副会長を務めています。日頃は青年部長として夏まつりの主催や清掃活動などを行い、那賀川町を元気にできるような取り組みに励んでいます。
現在、商工会青年部を中心とした多くの仲間達と共に、徳島県阿南市那賀川町の出島地区にて壁画を描く、所謂「出島壁画再創造プロジェクト」を実施しようと準備を進めています。このプロジェクトでは全長2.8㎞の防潮堤に毎年500mずつ思い思いの絵を描いてもらい、6年間をかけて巨大なモニュメントを作ります。6年に渡る長期間のプロジェクトですが、最後まで走り抜きたいと考えておりますので、皆様のご支援の程よろしくお願いします!
初年度では2019年11月10日(日)に実施予定です。※雨天時は11月17日(日)に延期
壁画を描きたい方をクラウドファンディングでも募集をしています。私たちや参加者の皆様と共に絵を描いて一生に残る思い出を作りましょう!
壁画プロジェクトの舞台となる出島地区の風景
下記の動画は後述にある「AWA TURN(仮)」という映画撮影をする際に、舞台となる那賀川町の出島地区をドローンで撮影したものです。壁画プロジェクトの舞台である出島地区、そして約30年前に描かれた2.8㎞の壁画の現状をこの動画から見ていただきたいと思います。
出島地区の壁画の始まりと経過
那賀川町の出島地区には約30年前に「ふれあい壁画づくり事業」で長さ2.8㎞、高さ1.2mの防潮堤に約7千人で描ききった壁画があります。壁画は那賀川町のシンボルで、当時の園児から中学生までの町内の全児童や町内外の人々で行ったこの壮大な活動を体験した多くの人々は現在でも当時の体験が大きな自信と誇りになっています。
しかし、鑑賞に1時間以上もかかる壁画は経年劣化で色落ちが激しく様変わりしています。防潮堤のキワに砂がたまり草が生え、道路の割れ目からも草が生い茂る程です。
また当時、県内外から人々が訪れる観光名所であった出島海岸は、今では家電製品や家庭ゴミなどの不法投棄が散見されています。防潮堤や海岸につながる周辺道路には草が生い茂り、車の対向はもちろん、通行すら難しい道もあります。夜には明かりはなく、見晴らしも悪いのでとても危険で、児童の立ち入り禁止区域になっているほどです。
こうした状況が続く中で、壁画の存在すら知らない地元の子供達も増えており、「町のシンボルの存在そのものが風化してしまうのではないか」と心を痛めている地域住民は多くいました。また商工会青年部員をはじめ、壁画再生に強い思いを持ち続ける若手経営者も少なからずいました。
プロジェクトが動き出したきっかけ
2018年8月、地域活性化と防災をテーマに研修する徳島文理大学生が「元気で安全なまちづくりプラン」を考えようと出島地区で初めてゼミ合宿を行いました。そのときに学生たちの心を鷲掴みにしたのが、色褪せて消えつつある壁画でした。「壁画の再創造こそが地域活性につながり、それを通して地域への愛着や参画意識を高めることが、防災意識に繋がる」との学生たちの想いが胸に突き刺さり、壁画再創造へのはじめの一歩を踏み出そうと決心しました。
これまでのプロジェクトに関わる活動
〈2018年11月〉
①若者のふるさと回帰と壁画再生をテーマにした短編映画 「AWA TURN(仮)」が制作されました。
※徳島県が新進気鋭の蔦哲一朗監督に依頼
※商工会青年部が設営や周辺の清掃、エキストラの募集等の準備を担当
②映画作成に伴い、若手絵本作家・羽尻利門さんが10mの壁画を描いてくれました。
※この壁画を見るために遠路遥々足を運んでくれる方もいます。
〈2019年5月〉
「出島壁画再創造プロジェクト実行委員会」の設立総会を開催しました。
【プロジェクトの基本的な考え方】
・地域住民が核となり多くの人々に参画を求めながら、壁画の再創造活動を通じて、文字通り多様な人々 を繋ぐ回廊「TSUNAGU STREET」となるようにプロジェクトを実施していきます。
・2.8㎞を短期間で描き上げることを目的とせず、「1年間に500㍍」を目標に、物語性を大切にしつつ人 の輪を広げ複数年をかけて再創造していきます。
【プロジェクトチームメンバー】
・那賀川町商工会青年部員
・出島協議会員
・那賀川町連合協議会員
・その他関係協力者
スケジュール
7月~9月:クラウドファンディングで資金集め
9月:防潮堤や周辺道路の清掃、草刈
10月上旬:壁洗い、下塗り
11月10日(日):実施日
11月17日(日):予備日
資金の使い道
集まった資金は、下記の資金として使用します。
・塗料代:壁画の下塗りや上塗りに使用するシーラーや塗料
・消耗品費:刷毛やバケット、ローラーなど
・清掃処分費:壁画のある出島地区の清掃、草刈り
リターン品について
リターン品はこのプロジェクトの主体となっている那賀川町商工会青年部出身、そして那賀川町出身のデザイナーで構成されています。この機に那賀川町の魅力を知って頂けたらと思います。
最後に
出島壁画再創造プロジェクトの主体となる那賀川町商工会青年部のほとんどは、子供時代に約30年前の壁画を描きました。そんな私達も時が過ぎて家庭を持ち、私達の子供も当時、私達が壁画を描いた位の年齢となりました。
当時は那賀川町にも色々な催しがあり、「子どもを楽しませてやろう!」という「面白いおっさん」がたくさんいました。時代背景もあり、催しも少なくなり町からも次第に元気がなくなってきているように思います。今こそ私達が、当時楽しませてくれた「面白いおっさん」になる番です。そして今の子供達に那賀川町のシンボルである壁画を大勢の人々と共に再創造し、その体験を次世代に語り継いでもらいたいです。
<All-in方式の場合>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
コメント
もっと見る