「その昔、桐生でスカジャンが作られていた」。繊維産地である群馬県桐生市で、まことしやかに囁かれていた伝説を研究している桐生ジャンパー研究所。戦後の混乱期に生きるために生まれた日本で最初のジャンパー、スカジャン(スーベニアジャケット)の製造技術を残すため、あなただけのジャンパーを産地からお届けします。

プロジェクト本文

#1 昔ながらの製法を残したい!


はじめまして。桐生ジャンパー研究所の松平博政(まつだいらひろまさ)と申します。
これまでアパレル業界と繊維産地である群馬県桐生市をつないで、洋服をつくるお手伝いをしてきました。


そんな2017年のある日、とある民家から11着のデッドストックスカジャンが発見されました。茶箱に入れられて保管されていたというそのスカジャンはピカピカの新品状態。スカジャンが桐生で生産されていた証拠が発掘された!と、興奮しまくった僕は、桐生市内で昭和の町工場を再現してしまえと「桐生ジャンパー研究所」を作っちゃいました。

(*画像はイメージです↓)


皆さんは、そんな「スカジャン」にどんなイメージを持っていますか?


”2時間ドラマの犯人役のチンピラが着ているジャンパー”といっても過言ではないかもしれません。しかし、その歴史は太平洋戦争敗戦からの連合国軍の占領時代(1945~1952)にまでさかのぼります。当時、「ジャンバー」あるいは「刺繍ジャンバー」と呼ばれたスカジャンは、英語では「スーベニアジャケット(Souvenir jacket)」といいます。スーベニアとはお土産のことであり、当時は様々なスーベニア商品があったのです。ハンカチ、スカーフ、タペストリー、クッションカバーやガウンなんかもありました。なかでも兵士たちに人気を博したのがスカジャンでした。日本に滞在した記念品として、あるいは祖国の家族や恋人へのお土産として。繊維産地である桐生の先人たちは、得意の技術を生かして作りまくったのでした。その魅力はなんといっても桐生市発祥の「横振り刺繍」といわれる技術でしょう。当時製作されたスカジャンは、いまではビンテージといわれ、一部のマニアの間では数十万~数百万で取引されることもあるのです。


桐生ジャンパー研究所の業務内容は、桐生におけるスカジャンをはじめとしたジャンパー生産の歴史の保存・伝承です。おもに、桐生の各地に残されたビンテージスカジャンなどのスーベニヤ商品やそれにまつわる資料・道具などの収集、当時の生産技術の保存・伝承、当時の縫製工場の再現です。約60年前に建てられた織物工場跡を「桐生ジャンパー研究所」としてコツコツ改装してます。


しかしながら、技術の伝承には時間がかかります。また本物の仕事をしないと上達しません。それには質が高く、量も一定量あるジャンパーを実際に作ることが欠かせないのです。そこで、、、


「当時の設備を使って、当時の雰囲気の残る道具や家具などに囲まれて、当時の製法を知る職人たちがつくるオリジナルジャンバー」というコンセプト


で、デザイン~縫製・刺繍まで、すべてを桐生の職人の手で作り上げる最高な“刺繍ジャンバー”をつくりたいと思っているんです!



#2 なぜ、昔ながらの製法にこだわるのか?


これが桐生市発祥の横振り刺繍だ!
このミシンのリズミカルな響き、針と糸がまるで絵を描くかのように動くなめらかさ、同じ柄でも微妙に違うニュアンス、振り幅を自由に変えるひざの動き、すべての動きがまるで芸術作品のようですね。

縫いあがりはこんな感じに↓


上の画像を見てください↑
①横振り刺繍のふんわりとした仕上がり。うまへたな感じ。1枚1枚縫う人によって同じ柄でも違ってくるんですよ。この技術をなんとか残したいと思っているんです。
②コンピューター制御によるジャガードミシンで縫った同じ虎の顔。同じものを何枚も同時に縫うことができ、より平らな仕上がりになります。
現在、市場に出回る10万円以下の新品のスカジャンはほとんど②のジャガード刺繍によるもので、横振り刺繍で縫われているものはとても高価なものか、1点もので一部のロゴだけ縫われているものしか存在しません。


この貴重な横振り刺繍ですが、職人の数は減少しています。そんななかでも、全国から横振り刺繍を習いたいと桐生に来る若者がいるんです。彼らは技術の習得をしたからといって、仕事の保証があるわけではありません。しかし、せっかく桐生に来てくれているので、少しでも仕事を生み出したいと思っているんです。


昭和24年創業で当時からのスカジャン製法を知る市内唯一の縫製工場があります。その縫製工場も跡継ぎはいません。ご自宅でやっているその工場を継ぐことはできないですが、せめて技術だけでも引き継ぎたいと、ただいま研究しています。社長は言います。「数を縫わなきゃ、上達しねえだんべ」と。


実は今回、桐生で唯一、当時を知るこの縫製工場の倉庫で研究に没頭していたところ、約20年くらい前に製造したイカしたジャンパーが数着発見されました。この工場、実は1950年代からアメリカのシアーズにスイングトップを、西ドイツにはカーコートを輸出しまくりました。さらにアメリカのアウトドアブランド黎明期にマウンテンパーカーを製作したり、当時、航空ジャンパーと言われていたフライトジャケットも製作していたのです。そんな貴重な工場が作ったいわゆるビンテージなデッドストックのこのジャンパーに、横振り刺繍で、虎の刺繍なんかを入れたらカッコいい!いてもたってもいられず、すぐにサンプルを製作することにしました。そして、クラウドファンディングで世の中に問いたいと考えました。桐生の昔ながらの製法で作ったジャンパーを製作し、その良さをお伝えしながら、完成品として出来上がったときの喜びを皆さんと分かち合いたいのです。


(コーチジャケット↓)



#3 ”刺繍ジャンバー”を通じて伝えたいこと


スカジャンで定番の柄といえば、鷹・龍・虎などのオリエンタルなデザインです。
今回はそのなかでも「虎」をフューチャーしました。だれにでも分かりやすいデザインと絶妙なバランスを実現しました。配色はカラーとモノトーンの2種類。さらに胸の名前と背中の都市名の部分は、あなただけのオリジナル文字をお入れします。もちろん、すべて若き職人が1枚ずつ縫い上げる横振り刺繍です。
デザインから製作まで桐生の職人自ら手がけ、ご支援いただいたパトロンの皆さんと直接つながりたいと思っています。(ただ、デッドストックなので、ホントにわずかな数量しか出品できませんので、ご容赦ください)

今回、製作するデッドストックの商品は以下になります。L-2Bに関しては、刺繍のデザインから描き下ろしでフルオーダーをお受けいたします。また、もっと気軽に着用できるように、Tシャツとミニワッペンもリターンとしてご用意しました。もちろん、すべて横振り刺繍で製作しています。詳細はリターンをご覧ください。

<コーチジャケット Mサイズ×1着/Lサイズ×1着>

<L-2 36サイズ×2着/40サイズ×2着>

<L-2B 40サイズ×2着>



あなただけの刺繍ジャンバー

世の中にジャンパーはあふれるほどあります。新品も中古もヴィンテージもたくさん。でも、昔ながらの伝統的な製法でつくられたあなただけの横振り刺繍ジャンバーだとしたら、ものすごく大事にしませんか?


生きている限り修理できます

大事にしていてもリブに穴が開いてしまったり、ジッパーが壊れてしまうことはありませんか?実費はかかってしまいますが、修理することは可能です。それも生きている限り。今回、パトロンになってくださった方々には、修理・補修対応は標準装備とさせていただきます。


職人育成にご協力ください

いくら大事にしていても、つくる職人がいなくなったら、修理できるものもできません。若き職人たちの夢をつぶしたくありません。どこのだれが縫ったのかがわかる作り手の顔が見える生産体制を確立します。彼ら彼女らに、少しでも仕事をつくりだすことができたら本望です。ご協力をお願いいたします。


(L-2↓)


跡継ぎがいなくて廃業する縫製工場や、全国から来る若き職人たちが仕事がなく地元に帰っていく姿を何度も見てきました。そのたびになんとかしたい!と思っても、なかなか糸口が見つからない。そこに、桐生のスカジャン生産の歴史がありました。いまはもう忘れられてしまった歴史をなんとか繋ぎ合わせて残していきたい。デニムジーンズが日本で縫われるよりも前に、名もなき職人たちの手によって作られていたスカジャンやそれらにまつわる技術を残すことが、桐生ジャンパー研究所の使命なのです。


(L-2B前身頃↓)

(L-2B後身頃↓)
#4 サイズについて


今回発掘されたL-2、コーチジャケット、L-2Bの3型のサイズについては、以下をご覧ください。





正直に言えば、20年近く前に桐生で作られた製品なので、いまの流行と違ってかなり細身でビンテージに忠実に沿った形状といえます。決して着易い洋服ではないかもしれません。それでも、あなたのご支援が職人育成につながります。サイズが不安な方は、メッセージにてお問い合わせください。パトロンになられた方には、クラウドファンディング終了後もしっかりとサポートさせていただきます。


#5 お金の使い道

今回クラウドファンディングを活用した理由は、職人からみなさんに直接想いを伝えられること、そしてご支援いただいたみなさんにリターンで必ず「一生懸命作った自慢の“刺繍ジャンバー”」をお届けできるからです。パトロンの方には、商品とともに桐生ジャンパー研究所とも末永くお付き合いいただき、関わるみんながうれしい関係を作りたいと思っています。応援いただいた資金につきましては、リターン製作費や職人育成のための人件費などの運営費の一部にあてさせていただきます。どうぞ応援よろしくお願いします。

リターン製作費・人件費 約30万円

梱包・発送配送費 約3万

キャンプファイヤー手数料(17%) 約7万




#6 リターンについて

①3,000円 お礼メール+お名前掲載権

②6,000円 ”虎” 横振り刺繍パッチ×2個セット+お名前掲載権

③10,000円 ”虎” 横振り刺繍の半袖Tシャツ+お名前掲載権

④30,000円 桐生ジャンパー研究所で横振り刺繍見学権+お名前掲載権

⑤42,000円 刺繍ジャンバー「コーチジャケット(M・Lサイズ)」 +お名前掲載権

⑥54,000円 刺繍ジャンバー「L-2(36・40サイズ)」 +お名前掲載権

⑦65,000円 刺繍ジャンバー「L-2Bカスタムオーダー(40サイズ)」 ”+お名前掲載権

*すべてのパトロンの方に、桐生ジャンパー研究所のサイトへお名前を掲載させていただきます。


#7 スケジュール

10月初旬 クラウドファンディング開始

11月中旬 クラウドファンディング終了、生産開始

12月中旬 生産終了

12月後半 発送(クリスマスまでに到着予定)


▼最後に

長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。

「桐生のジャンパー生産の歴史を残したい!」という想いで、たったひとりで立ち上げた「桐生ジャンパー研究所」ですが、自分たちがこの歴史を残せる最後の世代だと思います。

他にも現代に残していきたい古き良きジャンパーはまだまだありますし、将来的には、昭和の町工場を再現→職人育成機関→美術館の機能を作り、世界中から桐生ジャンパー研究所を目指していただきたいと思っています。

そのための第一歩の挑戦、ご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。




本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けする覚悟です。

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