「その昔、桐生でスカジャンが作られていた」 地元の人々にもほとんど知られていない、忘れられた歴史を残すために2017年、所長が立ち上がった。 戦後の混乱期に生きるために生まれた「スカジャン(スーベニアジャケット)」。 デザイナーでも、パタンナーでもなく、ごくごく普通のおっちゃん、おばちゃんたちが生み出した日本発祥の唯一の和製洋服がどのように誕生したのか。 太平洋戦争による敗戦で多くの大切なものを失った。 しかし、敗戦という苦い経験があったからこそ、スカジャンが誕生した。 いまこの一瞬も、あのときから地続きでつながっている。 当時からの製法でスカジャンを作り続ける桐生で唯一の縫製工場の灯が消える前に、 どうしてもそのスカジャンのルーツを確かめたかった。 織物、リブ、染色から横振り刺繍、縫製に至るまで、 職人にしかわからない世界がある。 そのひとつひとつを紐解き、次の世代に残していくことが、 先人たちへのお土産(スーベニア)になると信じている。 さあ、あなたもビンテージスカジャンの歴史を残す証人になろう。
「その昔、桐生でスカジャンが作られていた」繊維産地である群馬県桐生市で、終戦後の昭和20年代に盛んに作られた”スカジャン”。最初に作られたのは、パラシュートを解...
「その昔、桐生でスカジャンが作られていた」。繊維産地である群馬県桐生市で、まことしやかに囁かれていた伝説を研究している桐生ジャンパー研究所。戦後の混乱期に生きる...