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施設や里親のもとで育った若者たちが、困難を乗り越えられる社会をつくりたい!

親からの虐待などさまざまな理由から、児童養護施設や里親など「社会的養護」と呼ばれる公的な支援のもとで育つ子ども・若者たちがいます。親など頼ることのできる大人がいない彼らは、学び、働き、暮らすうえでもさまざまな困難に直面します。そんな若者たちを応援する基金を立ち上げました。ご支援をお願いいたします!

現在の支援総額

3,198,000

106%

目標金額は3,000,000円

支援者数

230

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2019/08/29に募集を開始し、 230人の支援により 3,198,000円の資金を集め、 2019/11/15に募集を終了しました

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支援者数230

このプロジェクトは、2019/08/29に募集を開始し、 230人の支援により 3,198,000円の資金を集め、 2019/11/15に募集を終了しました

親からの虐待などさまざまな理由から、児童養護施設や里親など「社会的養護」と呼ばれる公的な支援のもとで育つ子ども・若者たちがいます。親など頼ることのできる大人がいない彼らは、学び、働き、暮らすうえでもさまざまな困難に直面します。そんな若者たちを応援する基金を立ち上げました。ご支援をお願いいたします!

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 はじめまして。私たち首都圏若者サポートネットワークは、「社会的養護」のもとで育った子ども・若者たちを支援するために生まれた民間の団体です。(首都圏若者サポートネットワークのくわしい紹介はこちらをご覧ください。)

 今回は、困難を抱えた子ども・若者たちに寄り添って伴走型の支援をしている方々に助成金を給付することで、大人のサポートを必要としている子ども・若者たちを応援していく「若者おうえん基金」へのご支援をいただきたくキャンペーンを立ち上げました

 まずは、なぜ基金を立ち上げる必要があったのか、その背景についてお伝えしたいと思います。


 みなさんは「社会的養護」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。親などの保護者がいなかったり、適切な養育を受けられなかったりする子どもたちを、公的な責任で保護し、育てていくことを「社会的養護」と言います。

 いわば、社会が親代わりとなって、子どもたちを育てていく仕組み。それが社会的養護です。

 貧困や虐待、両親の不慮の事故・病気など、その背景はさまざまですが、日本には社会的養護を受けている子どもたちが、約4万5千人います。子どもが500人いれば、そのうち1人は社会的養護を受けている計算になります。

 また、数字には表れていませんが、児童虐待のニュースが後を絶たないことからもうかがえるように、困難な状況にありながら社会的養護の網からこぼれ落ちてしまっている子どもたちも、かなりの数がいると考えられます。


 社会的養護の形態はいくつかありますが、とりわけ人数として多いのが児童養護施設です。全国に約600ヵ所ある施設に、約2万6千人の子どもたちが暮らしています。

 戦後の孤児院のイメージもあり、親と死別した子どもが入る施設と思われがちな児童養護施設。しかし、近年の入所理由でもっとも多いのは、親からの虐待です。

 2013(平成25)年の調査では、児童養護施設に入所している子どもの約6割、乳児院に入所している子どもの約4割が、過去に虐待を受けた経験があるという調査結果が出ています。

 虐待を受けた経験は、子どもたちの心に大きな傷を残します。ケースによってかなりの個人差があるため一括りにはできませんが、大人になってもその後遺症に悩まされるなど、生きるうえでの困難を感じる人たちが多いのが実情です。


 ただでさえ虐待などの辛い経験をしていることが多い社会的養護の子どもたちですが、彼らは子どもから大人になり社会に巣立とうとする際にも厳しい現実に直面します。

 現行制度のもとでは、児童養護施設・里親での「措置」は原則として18歳まで。「措置延長」は最長で満20歳までとなっています(自立援助ホームの場合は、22歳に達する日の属する年度の末日まで)。つまり彼らは、原則的として18歳になると施設や里親家庭を出て自立を求められるのです。

 社会的養護のもとで育った子どもたちは、親や親族などに頼ることができないことが多く、学費や生活費などもすべて自分で働いたお金でまかなわなければなりません

 経済面のみならず、一般的に考えて18歳前後の若者が大人たちのサポートなしに自立するには、多くの困難があります。子ども時代のつらい経験がある若者ならばなおさらです。


 しかし、当事者の若者が置かれている状況が困難であればあるほど、現行の制度では対応ができません。心ある人たちの持ち出しによって、彼らに寄り添う伴走型の支援がおこなわれているのが現状です。

 2019年2月には、渋谷区の児童養護施設で当時の施設長が元入所者に刃物で刺され亡くなられた事件がありました。

 殺人自体は許されるものではありませんが、事件を起こした男性の罪ばかりではなく、その背景にあった生きづらさにも目を向ける必要があります。事件の起きた施設職員の方々は、施設退所後の人々へのアフターケア支援にも熱意をもって取り組まれていましたが、これにも限界があります

 その意味で、この事件は社会的養護を巣立った人たちへの支援の必要性とその不足を私たちに突きつけるものでもありました。


 社会的養護のもとで育った若者たちが社会に巣立っていくためには、彼らに寄り添いながら支援をおこなう「伴走者」の存在がとても重要です。

 困難に直面しても頼れる大人がいない。そんなプレッシャーに押しつぶされそうになりながら生きる子ども・若者たちにとって、伴走者はかけがえのない存在です。しかし、伴走者たちの支援活動を金銭的に支える制度は、残念ながらいちじるしく不足しています。

 そこで私たち首都圏若者サポートネットワークは、2018年8月に社会的養護のもとで育った子ども・若者を伴走者と一緒にサポートする「若者おうえん基金」を立ち上げました。


 若者おうえん基金の最大の特徴は、伴走者への助成を通じて困難を抱えた子ども・若者たちを支援することです。みなさまから広くご支援を募り、集まったお金を助成金として伴走者たちへ給付し、子ども・若者たちの支援に役立てます。

※クラウドファンディングの手数料を差し引いた金額の85%を若者おうえん基金の助成にあて、15%を運営経費に使わせていただきます。

 2018年度は、クラウドファンディング、銀行振込などによる寄付、生活クラブの組合員カンパなどを通じて、13,713,509円の支援金が集まりました。そして公募選考の結果、一般枠と先駆的実践枠をあわせて下記の9団体10件の活動に対して総額 10,567,020円の助成を実施することができました。


 若者おうえん基金が助成のために活用するのは、みなさんからいただいた支援金です。大切なお金をきちんと子ども・若者たちのために使われるようにするため、次のような手順で助成先を決定しています。

1.助成先の公募
 まず、埼玉県・東京都・神奈川県に暮らす社会的養護のもとに育った子ども・若者を支援する伴走者から助成が必要な支援プランや事業を公募します。(助成金の公募については、こちらをご覧ください。)

2.選考委員会による選考
 学識者や子ども・若者への伴走型支援をおこなっている実務家などからなる選考委員会を組織し、選考をおこないます。選考は、書類選考と面接に次の3つの評価基準を点数化したうえで、選考委員の合議によって助成先を決定します。
・必要性 (どういった支援のために助成が必要なのか)
・緊急性 (なぜ今のタイミングで助成が必要なのか)
・信頼性 (計画通りに支援が実施できるか)

3.調査研究への協力
 また、助成決定後におこなう運営委員による調査への協力を、助成を受ける条件とします。この調査研究により、これまで体系的な把握がされてこなかった伴走型支援にまつわる状況を明らかにすることがねらいです。


 今年度は次のようなスケジュールで若者おうえん基金の助成をおこなう予定です。

〜11月末  助成先の公募
12月中旬  一次審査(書類選考)
1月上旬   二次審査(面接)
2月上旬   助成金給付
6月中旬   活動報告会(一般公開で助成先の活動報告をおこないます)


 社会的養護のもとに育った子ども・若者たちが抱えている困難。その原因は、彼ら自身にそもそも問題があって生まれたものではけっしてありません。そもそも人は、自分ひとりの力で生きられるものでもありません。しかし、頼ることのできる身近な大人がいない子ども・若者たちが、この日本の社会にもたくさんいます

 だからこそ、同じ社会に暮らすみんなの力で、彼らが学び、働き、社会のメンバーとしてみずからの力を発揮して生きていくことを応援する仕組みが必要なのです。

 ひとりひとりのできることには限りがあります。ですが、ひとりでも多くの方にご協力いただくことで、確実に支援できる子ども・若者の数は増えていきます。ご自身のできる範囲で結構です。「若者おうえん基金」をご支援いただけたらとても嬉しいです。

 また、他の多くの社会課題と同じように、この社会的養護とそこで育った子ども・若者をとりまく問題もほとんど知られていません。関心をもっていただけたなら、みなさんの周りの方にもこのプロジェクトをお知らせいただけると幸いです。

 いつの日かこのネットワークの存在が必要なくなる未来をめざし、精一杯がんばりますのでご支援をお願いいたします!

※本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


宮本みち子(放送大学名誉教授、千葉大学名誉教授)
首都圏若者サポートネットワーク 運営委員長

村木厚子(元厚生労働事務次官)
首都圏若者サポートネットワーク 顧問

早川悟司(社会福祉法人子供の家 児童養護施設子供の家 施設長、社会福祉士)
首都圏若者サポートネットワーク 運営委員

菊池真梨香さん(一般社団法人Masterpiece 代表)
若者おうえん基金2018年度助成先団体

小川杏子さん(NPO法人パノラマ)
若者おうえん基金2018年度助成先団体

池本修悟(公益社団法人ユニバーサル志縁センター 専務理事)
首都圏若者サポートネットワーク 事務局長

最新の活動報告

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  • 首都圏若者サポートネットワークの池本修悟です。2019年に若者おうえん基金をご支援いただいてから4年が経過しました。その節は本当にありがとうございました。昨年6月の児童福祉法改正や今年の4月にこども家庭庁も発足などを契機に若者を取り巻く環境も大きく変わってきています。社会的養護を巣立った若者を支援する制度は法律的には整ってきていますが、依然として当事者である若者がどのような状況に置かれているのかわからないため支援の輪が広がらないことを若者おうえん基金を運営してきた5年間痛感してきました。そのような中で、児童養護施設出身者でもある山本昌子さんが作成したドキュメンタリー映画『REALVOICE』に出会い、生の若者の声を聴いたことで、私自身改めて支援の在り方について考える機会をいただきました。毎年行っている首都圏若者サポートネットワークシンポジウムは基調講演を行ってからのディスカッションが通例ですが、今年は映画を上映し、若者を支援している伴走支援者の皆さんがこの映画をどのように受け止めたのか語っていただくことで、より深く若者が置かれている現状について知る機会に出来ればと思っております。最後に映画の主題歌を提供した加藤登紀子さんにも来場していただき生で主題歌を歌っていただきます。コロナ後初のリアルのイベントとなり皆さんがいらっしゃるのか不安なところもありますが、是非多くの皆様にご参加いただき社会的養護を巣立った若者を応援する輪を広げていければと思います。〇イベント案内ページhttps://wakamono-support.net/news/633/○イベント申し込みフォームhttps://forms.office.com/r/MT0CMMGWBj〇シンポジウムチラシhttps://drive.google.com/open?id=1PISRXFWH8hF585ugEcNo9LV3DHPgqORp&usp=drive_copy【イベント概要】困難を抱えて生きる子ども・若者たちのなかには、児童虐待を受けた経験をもつ人たちも多くいます。虐待を受けた経験は、その後も精神面などに大きなダメージを残しますが、当事者の抱える生きづらさを実感をもってイメージすることは、なかなか難しいかもしれません。6 回目を迎える首都圏若者サポートネットワークシンポジウムは、そんな見えづらい虐待を受けた経験をもつ人たちのリアルな姿を綴ったドキュメンタリー映画『REALVOICE』を上映します。そのうえで、『REALVOICE』の山本昌子監督と若者を伴走支援する支援者の皆様に映画の感想と若者を伴走支援する際の課題などをパネルディスカッション形式でお話いただき、来場者の皆様にも感想をシェアしていただきます。またスペシャル企画として歌手の加藤登紀子さんにもご参加いただき、同映画の主題歌『この手に抱きしめたい』を生演奏していただきます。一人でも多くの方に児童虐待を受けた経験を持つ若者の現状について知っていただきたいと思いますので、皆様のご参加を心よりお待ちしています。 ○開催日2023年11月11日(土)○時間13:00-16:30(開場:12:30)予定(スケジュールは予告なく変更する場合があります)第1部13:00 首都圏若者サポートネットワーク活動報告第2部13:30 ドキュメンタリー映画『REALVOICE』上映第3部15:15 パネルディスカッション&ダイアローグ小川杏子氏(NPO法人パノラマ)高橋亜美氏(アフターケア相談所ゆずりは所長)ブローハン聡氏(一般社団法人コンパスナビ)山本昌子氏(『REAL VOICE』監督)第4部16:00 スペシャル企画加藤登紀子氏(歌手)山本昌子氏(『REAL VOICE』監督)○場所ハリウッドホール東京都港区六本木6-4-1 六本木ヒルズ ハリウッドプラザ・アクセスhttps://www.hollywood.ac.jp/access/○料金お気持ち制○参加対象者300人 もっと見る

  • 【全国展開へ】若者おうえん基金クラウドファンディング2023開始!

    2023/09/13 12:36

    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。

  • 首都圏若者サポートネットワーク事務局長の池本修悟です。皆様のご支援を受けて実施した若者おうえん基金助成ですが、3年目を迎えることができました。本当にご支援ありがとうございます。今年もクラウドファンディングに挑戦中で、下記の通り助成の公募を実施しております。社会的養護関係者の皆様にシェアをしていただけると幸いです。社会的養護のもとに育った子ども・若者たちの多様な自立を支援する伴走者を対象に、「若者おうえん基金」から助成金の給付をおこないます。(対象エリア:東京、埼玉、神奈川)伴走型支援の経費補助を目的とした「伴走支援枠(上限150万円)」と、より広範な支援事業の補助を目的とした「先駆的実践枠(上限300万円)」の2つの助成枠を設けています。https://wakamono-support.net/application/また、首都圏若者サポートネットワークでは、過去に助成を行った伴走支援団体に対して「新型コロナウイルス感染症による支援への影響」についてのアンケートを行いました。4月にアンケートを実施した際は、マスクや衛生用品のニーズが高かったですが、8月に実施した際は、就労環境への影響について8割以上の団体からコメントをいただきました。「飲食業関係に就労している者や学生でアルバイトをしている者の収入が減少している」(児童養護施設 大阪府)「会社が倒産し、仕事を新たに探した子もいた。コロナの関係で離職が増え、通常よりも新たに就職することが難しい」(自立援助ホーム 愛知県)「出勤日数の減少により精神的な面でも不安定となり、ケアの必要性が高まる」(アフターケア事業所 東京都)など支援者の負担も増えている中で、若者おうえん基金助成を通じて、身寄りのない若者への支援を届けてまいりたいと思います。https://readyfor.jp/projects/wakamono2020/announcements/143499引き続きご支援どうぞよろしくお願いいたします。首都圏若者サポートネットワーク事務局長 池本修悟 もっと見る

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