■はじめまして!

フルタ丸という劇団を主宰しているフルタジュンと申します。
東京は演劇の街「下北沢」に事務所を構え、下北沢で演劇作品を創って上演しています。


劇団の理念は「フルタ丸 胸に迫る あたたまる」ひとりぼっちの夜を救う演劇を創作して来ました。

今年は「自分ソックリな人生が朝ドラに描かれてゆく女性」を描いたヒューマンコメディー『朝のドラマ』を下北沢駅前劇場で上演し好評を博しました。


■フルタ丸と言えば下北沢!

そんな我々フルタ丸は、下北沢の街と様々なコラボをしています。
来月「下北沢カレーフェスティバル2019」で行われる「路上演劇祭3」にも出演が決定!

劇団メンバーの清水洋介
小田急電鉄「下北沢エリア線路跡地計画」の広告モデルに抜擢されました!



■下北沢演劇の現状

二十代の頃、下北沢に劇団の事務所を構えました。そこから毎日下北沢に行き、街で呼吸する日々が始まりました。劇団の本公演は下北沢の劇場で上演することにコダワリ、街と共に演劇を創ってきました。

2010年代に入ると演劇界の風向きも色々と変わって来たと感じるようになりました。
下北沢では「劇場すごろく」と呼ばれる劇場サイズを上げて行く(動員数を伸ばしていく)闘いから、劇場の持つ意味以上に、どの劇団が、どのプロデュース団体が、どの演出家が、どの役者が、どんな演劇をやるのか。中身にこそ注目が集まる流れにシフトして来ました。そして、一時よりも劇団が主催する公演も減って来たように思います。
小劇団が演劇活動を続けるには資金面、人材面、色々な体力が必要になります。時代の流れと共に、その体力は目減りするように落ちて来たのかもしれません。巨星の一つだった演劇集団キャラメルボックスの活動休止は、その象徴的な出来事でした。

劇団というものは、精力的に新作を上演してお客様に楽しんで頂きながらも、どこかで疲弊したり行き詰っている。言葉を変えると「未来があんまり明るくない」。そんな閉塞感がある。

そんな劇団の未来を明るく照らす方法はないだろうか?

■下北沢演劇の未来に向かって

先日、タイムアウトが行った全世界対象の大規模な都市調査 で、下北沢が「世界で最もクールな街」の2位に選出されたというニュースが下北沢界隈をザワつかせました。


演劇のみならず、音楽、ファッション、飲食、カルチャー。
総合的に見ても、下北沢は世界に誇れる魅力的な街であることは確かです。

この街で活動しながら世界と繋がる、下北沢から世界を目指すようなことができないだろうか。
僕らのようなアート文脈でもない「下北沢演劇によるエンタメ」で海外に進出する。
それは、下北沢の魅力を世界に発信することでもあります。
先頭に立ち、そういった流れを作りたい。

そんなことを考えるようになりました。

■「梟の服」で世界進出を目指す!

フルタ丸では、2018年から本公演シリーズとは別に、
アルファベット表記で「FURUTAMARU.」という三人芝居シリーズを始めました。


左から、庭劇団ペニノにレギュラー出演し海外公演の経験豊富な山田伊久磨、私、代表のフルタジュン、そして、今ノリにノっている劇団メンバーの清水洋介による三人芝居です。どこでも上演可能な機動力のあるスタイルで、図書館・カフェ・建築事務所など劇場以外の場所でも公演を行ってきました。ふだん演劇を観ない人にこそ観てもらえるような、子供から大人まで楽しめるパフォーマンスを追及しています。

そんな僕らは『梟の服』という作品を創りました。


『梟の服』とは、こんな物語です。

■『梟の服』あらすじ

夜の洋服屋にひとりの男が飛び込んで来る。
これから念願の女とのデートだが着ていく服がないと言う。
センスに自信のない男は、店員に服を尋ねる。
それは何気ない問いかけだった。
そのやりとりを聞いていたもう一人の店員も、なぜか服を探し始めた。
二人の店員は、次から次へと男に服を見立てながら冷静さを失い始める。
「ファッションとは…」という迷宮の扉を開けてしまった店員達と
「何のことやら全くわからない」着せ替え人形状態の男。
女との約束の時間だけが刻一刻と迫っていた。



■国内ツアーを敢行しました!

この作品は「オシャレとはいったい何なのか?」という永遠のテーマが元になっています。
オシャレが分からずに悩んだことがある全ての人に贈るパニックファッションコメディ―です。
作品が出来上がると、2018年の秋から国内ツアーを開始しました。
「ふくろうツアー」と題して、埼玉公演、岐阜公演、京都公演、横浜公演。
ツアーを通して、国内外の方々に英語字幕付きで観劇頂きました。
各地で好評の内にツアーを終えることができたのです。


■各界の皆様から感想コメントを寄せて頂きました!※ 敬称略・順不同

★塩谷陽子(ジャパン・ソサエティーNY/芸術監督)
『梟の服-owl dress-』は、エンターテイメント性に富んだ演劇作品であると同時に、自己主張できずに周りに流され・それに気づかないまま生きてゆく類の人間が実に多い日本という国の一面をデフォルメした…そんな深淵な要素も合わせ持っている。上演場所もフレキシブルで、かつ、大人だけでなく子供もまた異なった接し方で楽しめる作品だというあたりも、とても素敵だ。

★プシュコーワ・アナスタシア(国際交流基金 モスクワ日本文化センター)
FURUTAMARU.による「梟の服」は、2019年TPAMで拝見しました!最初から最後まで飽きさせないハイテンポな演劇は、見る見るうちにストーリーが展開して行き、あっという間に時間が過ぎました。濃いキャラクター達のやり取りに思わず爆笑してしまう傍ら、主人公の心打たれるモノローグがあったりと、笑いあり、感動ありの作品でした。

★二ノ宮ゆい(声優/ホリプロインターナショナル)
私自身、演劇経験がまだまだ浅いので上手に表現出来ないのですが、純粋に観ていて面白かったです!流れる空気感、ところどころに散りばめられる笑い、どこかシュールで不思議な世界に迷い込んだような気分でした。(笑)でも、だんだんそんな空間が心地よくて好きになってしまう、そんなフルタさんの創る世界を沢山の方々に見て貰いたいです!

★佐藤しっかり(放送作家)
一人の小太りな男の「笑えるファッション」を通して、お互いを気にするあまり、どんどん自分自身を見失っていく二人の人間が描かれる「梟の服」。僕が「梟の服」の英語字幕付き映像化を支援しようと思う理由は、このお芝居なら言葉の壁を超えられるんじゃないかなと期待しちゃうから。

★眞崎直子(ラジオパーソナリティー・FM京都)
ずっと笑って観ていました。物語を構成するのは嫉妬や不安、自己顕示に憎悪…身に覚えのある、あまり見たくない感情なのに。ならば、人の生き様もあんなに滑稽で可笑しくて愛くるしいのかもしれない。だったらもう少し楽に生きてもいいんじゃない?胸が詰まりそうな時に思い出すフルタさんの顔(劇中のね!)、いい薬ですよ。

★飯田善彦(建築家  Archiship Library &Cafe)
芝居はまず面白いこと。その先に何があるか?どこまで連れて行ってくれるのか?はそれぞれ。劇団フルタ丸が僕のカフェで公演して2作目、「梟の服」は前作「虎の館」に続きカケ値なしに面白かった。そして日常風景のヒダに落とされてあっちこっち引っかかりながら元に戻る経路の中でほんの少し冒険したような、それでいて良いことを目撃したような興奮と温かみが最後に残る。ああよかったという安心と、もっと行けよという不満が同居してまた次が見たくなる不思議。


お客様の反応に手ごたえを感じた僕は、こう考えるようになりました。

万国共通のファッションをテーマにしたコメディーは国境を越える!
この作品を映像化して、英語字幕と共に世界に向かって発信したい!

しかし、ここで次の問題にぶち当たりました。


一体どんな映像にすればいいのだろう??

■ワンカット撮影の手法で挑む50分間ノンストップ!

「梟の服」は、リアルタイムで進行する50分間の物語です。
カットを割り、編集の切り貼りでまとめても、映画には敵わないし魅力的なものにならない。

そこで思い出したのがQSCと呼ばれる「クォータースターコンテスト」でした。
2012年に始まった演劇×動画を競うコンテストで、15分間のノンストップ撮影というルール。

劇団フルタ丸は、第1回大会に『下北ジェットコースター』という作品でエントリーしました。

審査員:鴻上尚史(作家・演出家)/大根仁(映画監督)/坂口真人(演劇ぶっく編集長) 


結果は、大根仁監督からもお褒めの言葉を頂きつつ、準優勝にあたる「優秀作品賞」を受賞。

これだ・・・!
僕らはコレで『梟の服』を映像化しよう!


ノンストップは15分から、さらに3倍以上の長さとなる50分に拡大。
あのヒリヒリする緊張感の中で『梟の服』の撮影に挑むことに決めました。

■海外進出の先に目指すこと

僕が海外進出の先に目指していることを書きます。
FURUTAMARU.による「三人芝居シリーズ」は、6つのことを念頭に置いています。

●三人のキャストで上演できること
●劇場以外の場所でも上演可能なこと
●60分以内の中編作品であること
●工夫次第でお金をあまり掛けずにできること
●誰がやっても面白い物語構造であること
●お国柄の特色を出せる多様性があること


国によってファッションの捉え方も異なれば、オシャレの基準も定義も異なる。
次から次へと衣装を着替えてオシャレの正体を探るこの作品は、
国の数だけ服の数だけ、様々な形を変えてゆく作品になるのではないか。

目指すのは、僕の手を離れ、構造とアイデアを明け渡し、海外の演劇人に上演して頂くことです。

自分が演劇を始めたキッカケとなった三谷幸喜さんの二人芝居『笑の大学』がまさにそうでした。
検閲官と喜劇作家によるシチュエーションコメディーは構造的な面白さのみならず、二人という少人数制、戦争という背景が描き込まれた社会性、そういった色々な要素が奇跡的なアンサンブルを奏でた傑作です。日本での上演後、ロシア、ベラルーシ、カナダ、イギリス、韓国、香港などで現地の役者によって現地の言葉で上演されていったのです。

日本発の小劇場演劇が世界に広まるのは、日本の演劇界にとって新しいビジネスモデルになると思っています。世界を相手に、そこを本気でやる小劇団がどんどん出て来るようになったら、閉塞感は突破できるんじゃないかと思うのです。そのためにも、まずは自分が世界に向けて作品を発信します。

■様々なリターンをご用意させて頂きました!※一部ご紹介


➀【映像化記念!ふくろうTシャツ】5,500円

映像化を記念して新たなグッズを作りたいと思っていました。
ファッションがテーマの作品ならば「ふくろうTシャツ」しかない!ということで作ります!
作品に込めた哲学、そして、僕らの新ビジュアルのカラフルマントに着想を得たデザインになっています。
このド派手でカッコイイ梟を、ぜひ皆様のファッションアイテムとして仲間入りさせて下さい。
(デザインは製作途中のものとなります。細部など多少変わる可能性がある旨、ご了承下さい)

➁【女性店員版・梟の服!公演チケット先行予約】2,500円


作品上演の多様性を示すためにも新キャストによる上演をやってみたいと考えていました。
そこで、山田伊久磨と清水洋介が演じた二人の店員役を、女性キャストversionで上演します。
これは新たな挑戦です。
劇団フルタ丸の女優・篠原友紀、そして、女優でありダンサーでもある大勝かおりの二人が女性店員役を演じます。作品とどんな化学反応が起きるのかお楽しみに。
通常チケットが2,800円の所を、リターン特別価格として2,500円でご予約できます。大変オススメです。

③【アパレルメーカー洋服映像出演権】15,000円

企業向けリターンをご用意させて頂きました。
アパレルメーカー様が展開する洋服のアイテムが映像に登場します。
また、2020年2月に上演する「女性店員版・梟の服」でも本編に登場します。
「衣装提供」として映像のエンドロールにもクレジットさせて頂きます。
グローバルな展開を目指される企業の皆様、ご支援、ご賛同宜しくお願いします!
(※ストーリーの性質上、アイテムの正確な着衣方法ではありませんことをご了承下さい)

④【完成披露試写会!参加権】3,000円

2020年1月26日(日)に完成披露試写会を下北沢で行います。
12階の見晴らしの良いサロン会場で出来立てホヤホヤの作品を皆さんと一緒に鑑賞します。
鑑賞後は、キャストによるトークショー&懇親会を予定しています。
この機会に、この取り組みに賛同して頂ける皆様同士が繋がるような場にもなったらと考えています。

⑤【清水画伯による似顔絵イラスト 】10,000円

イラストが得意な清水洋介があなたの似顔絵を描きます。※写真をお送り頂き似顔絵を作成させて頂きます。画材費も込みとなります。ちなみに、これはフルタジュンを描いた似顔絵です。


⑥【フルタ先生によるネタ演出】10,000円

スタンダップコメディーの演出、松竹芸能の演技講師なども務めるフルタジュンが、芸人の方のネタ個別相談&ブラッシュアップの演出に伺います。芸人の皆様、このタイミングにぜひご用命ください。交通費は別途となります。

⑦【山田シェフによる出張カレー作り】10,000円

カレー作りが得意な山田伊久磨が、指定の場所へ美味しいカレーを作りに伺います。

<選べる3種類のカレーメニュー>
1.とにかくご飯がすすむ!市販のカレーループラスαで基本の本格ポークカレー
2.誰でも分かる簡単法則パクチースパイスカレー
3.食べ始めから食べ終わりまでずっと美味しいチキンカレー

1→2→3の順で調理時間が長くなります。尚、美味しさは調理時間に比例しません。山田のオススメは1だそうです。材料費&交通費は別途となります。

などなど、他にも愉快なリターンをご用意しております!


■支援方法について

支援の方法は、①会員登録後の支援 ②ゲスト支援 2通りの方法がございます。

①会員登録後の支援
会員登録の仕方については、下記のご案内をお読みください。
「支援・応援のやり方がわからない!」という人向けの申し込み手順を徹底解説 
ご登録後、支援はクレジットカード払い、コンビニ払い、銀行振込、Paidy払い、キャリア決済、PayPalがございます。支援後の「支援のキャンセル」や「リターンの変更」はサイト規約上原則できません。
リターン内容をよくご確認の上、ご支援いただくようお願いいたします。

②ゲスト支援
会員登録不要の「ゲスト支援」が可能です。
ゲスト支援は、会員登録されていない状態となり、限定活動報告やメッセージ機能の確認がお知らせメール上のみとなりますので受け取ることができません。その点のみ、ご注意ください。

■御支援頂いた資金の使用用途

●「梟の服」映像化に用するスタッフギャランティ
●リターングッズの製作費用・郵送費用
●TPAM2020 横浜公演『女性店員版・梟の服』公演費用

として大事に使用させて頂きます。

■最後に、こんなサイドストーリーがありました。

僕が大事にしている演劇道具入れのバッグがあります。
これです。

演劇で使う道具がパンパンに詰まっていて、劇場や現場に必ず持っていくものです。
どうやら60年代~70年代のものらしいです。
今から10年前、形と色に惚れて下北沢の古着屋「SUNNY SIDE UP 」で手に入れました。
あれからこのバッグと共に僕の演劇人生がありました。

『梟の服』を映像化するならば、舞台となる店はそこしかないと考えるようになりました。
僕は思い詰めたように企画書を創り、お店に土下座をしてでも了承を得る覚悟で向かいました。
店長の方が話を聞いて下さり、オーナー様に確認を取って頂き撮影の許可を得ることができました。
たいへん嬉しく有難いことでした。

そんな映像化を手伝ってくれるのが、同じく下北沢に会社を構えている
盟友・宇都宮秀男君が率いる映像制作会社「natural Paradox」です。
クォータースターコンテストの時にも力を貸してくれた心強いパートナーです。

様々な縁を繋いでココまでやってきました。
こういうサイドストーリーに大きな意味を感じています。

下北沢の劇団が、下北沢の古着屋で、下北沢の映像会社と共に作品を創る。世界に向かって。

下北沢から世界を目指したいです。
映像化する『梟の服』は、2月初旬にYouTubeにて公開予定です。
今回のクラウドファンディングを通して、色んな人と繋がれたらと思っています。
どうか御支援の程、よろしくお願いします。

フルタジュン

  • 2019/11/09 10:40

    どうも、フルタです。まだ冷静に振り返るには時間が掛かりそうですが、頭の中を整理しながら書いていきます。昨日の朝、下北沢の古着屋「サニーサイドアップ」で「梟の服」の撮影を終えました。準備して来た50分ワンカットへの挑戦。これは大げさでもなんでもなく、僕が東京に出て来て19年間で一番集中する時が来...

  • 2019/10/29 10:43

    フルタです。昨晩、クラウドファンディングが終了しました!最終的に、570,500円(114%)のご支援を頂き、達成させて頂くことができました。応援ありがとうございました!僕らのヨロコビをフォーメーションにすると、こんな感じになりました。昨日、稽古場で「ちょうど一年前、京都公演だったなー」なんて...

  • 2019/10/26 23:42

    本日、クラウドファンディングの目標金額を達成しました!応援して下さった支援者の皆様のおかげです。本当にありがとうございました!達成の瞬間、僕はめまいがして、少しよろめきました。応援して下さる方の気持ちが支援になっていること、その事実に改めてよろめいたんです。分かっていたつもりでしたが、こんなに...

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