【2020年 3月23日追記 新型コロナウイルスの影響について】
今回のプロジェクト開始時にはまだ影響が少なかった新型コロナウイルスによる被害でしたが、 歓送迎会や冠婚葬祭等の規模縮小・中止によりお酒の消費も減り、私ども酒蔵にも影響が出始めました。
3月は歓送迎会や総会が多いので、売り上げの分母の大きい月…。この小さな酒蔵にとって非常に辛い状態です。
ますます厳しい状況下はございますが、この状態でできるのは少しでも酒持田本店のお酒をみなさまに知っていただくことだと思います。
最後まで頑張りたいと思いますので、引き続きご支援・応援何卒よろしくお願いいたします。
以下開始時の本文です
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今まで日本酒と縁遠かった人にも、日本酒好きの人にも
約25年研究を重ねワイン程度のアルコール度数でおいしい日本酒(原酒)を開発
出雲の日本酒の魅力を多くの人に伝えたい!
はじめまして。プロジェクトをご覧いただきき、誠にありがとうございます。
酒持田本店を営む、持田 祐輔(もちだ ゆうすけ)と申します。
酒持田本店の創業は明治10年。蔵元になってから私で5代目となります。島根県出雲市にあるお酒の神様を祀る「佐香神社(松尾神社)」の御膝元で、140年にわたって出雲杜氏の技を継承してきました。
「木綿街道」と呼ばれる古い町並みを残した通りに店舗・酒蔵があります。建物は2017年に登録文化財になりました。酒持田本店が大切にしているのは、地元の材料を使って酒造りをすること。島根県産の酒米を自家精米し、出雲杜氏の腕によってすべて手造りで日本酒を醸し、地元に愛される旨い酒・ヤマサン正宗を造り続けてきました。こう書くと歴史のある大きな酒蔵のような印象がするかもしれませんが、実際は社員7名ほどの、小さな蔵元です。
日本酒ブームの到来と言われるも、全体的には苦しい状態
さらに地域の酒蔵は宅配料値上げで大打撃
日本酒ブームの到来とニュースになっているものの、日本酒の消費量は年々下降傾向になり酒蔵は苦しい状況が続いています。かつて島根県内に約300あった酒蔵も、現在では約30に減少。出雲地域に16蔵あった造り酒屋も現在は4蔵だけという状態です。また、私どものような地域企業にとって、配送料が上がっていることも、苦しい状況です。10年前は関東まで一升瓶6本で650円だったのが、現在は1600円。約2.5倍になってしまいました。
国内で日本酒の消費量は右肩下がりなのですが、それとは逆にこの30年でワインの消費量はどんどん増え、約3倍ほどに。ワインの一般的なアルコール度数が12%程度なことから、「元来お酒に強いとは言えない日本人の体に、ワインが合いやすかったのではないか」と考えた私たちは、お米の旨みがしっかりとある原酒でありながら低アルコールの日本酒が作れないかと試行錯誤を始めました。酒持田本店に残っている資料では、27年前の平成5年からアプローチを開始したようです。
逆境をバネに新しい商品がついに完成!
人と人との縁をコンセプトにした低アルコール純米吟醸酒「うさぎ雲」誕生
ひとり酒もおつですが、親しい人とおいしいお酒を呑む時間は格別。飲みやすい12度というワインほどの低アルコールの日本酒は、人と人が集まる際に最適です。この出雲の地から「人と人との繋がりを大切にできるようなお酒が作りたい」という思いから、コンセプトは「人と人を繋ぐ 縁結びのお酒」としました。
人と人の心をひとつにする乾杯。日本では神事の際に日本酒を用います。そこで、その酒米にはお酒の神様を祀る「佐香神社(松尾神社)」にちなんだ島根県産ブランド酒米「佐香錦」を100%使いました。
当酒蔵のある出雲には、全国屈指の縁結びの神社として人気の高い出雲大社があります。
その主祭神は、だいこく様としても馴染み深い大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)様。因幡に向かう途中、苦しむウサギに出会い助けたという話「因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)」は、古事記に記され、語り継がれています。出雲大社が結ぶのは、男女のご縁だけではありません。人々を取り巻くあらゆる繋がりです。
その物語にちなみ、「うさぎ」と出雲の「雲」の名を冠して名前は「うさぎ雲」としました。
試行錯誤を重ね、ついに一般的な原酒の2/3というアルコール度数の日本酒開発に成功。現在流通している低アルコール日本酒の日本酒度は、−3や−4という若干甘口よりですが、「うさぎ雲」の日本酒度は+3の中口の純米吟醸。スタンダードな日本酒本来のお米の旨みやキレ、吟醸酒のフルーティーな香りを堪能できる、軽やかな飲み口の新しい日本酒が生まれました。
12度という低アルコールでありながら、島根県産ブランド酒米「佐香錦」の芳醇な旨みはそのままに。
ひとくち目はミネラルウォーターを思わせる清らかな飲み口で、その後にお米のやわらかな旨みとフルーツのような吟醸香が感じられる原酒です。
<「うさぎ雲」商品詳細>
品目/清酒
アルコール分/12度
原材料名/米(島根県産)、米こうじ(島根県産米)
精米歩合/60%
日本酒度/+3
原料米/佐香錦100%
酵母/9号系
内容量/720ml
価格/2,480円(税込)箱入り
※お酒は20歳になってから。
※冷暗所で保管してください。
「うさぎ雲」で使用されているのは、日本酒発祥の地とされる島根が誇るブランド酒米「佐香錦」。名前の由来は、酒造りの神様を祀る佐香神社にちなみます。その特徴は芳醇な香りとコク。高精白にも耐えられるため、純米吟醸酒などの高級酒に最適とされています。佐香錦はまだ生産数も多くなく希少な酒米です。
お米の旨みが強く感じられる日本酒は「原酒」です。しかし、原酒は割り水でアルコール度数を調整していないため、度数が18〜20%と高く、飲む人を選んでしまう一面も。酒持田本店では「多くの人に本当においしい日本酒を飲んでほしい」という思いで、低アルコール原酒の研究をスタート。試行錯誤を重ねること約25年。低アルコールでありながら、十分な旨みが感じられるよう醪(もろみ)を操作するという方法にたどり着きました。四半世紀をかけてワインほどのアルコール度数に抑えつつ、味のしっかりとある原酒の開発に成功したのです。
機械による麹作りが増えている中、酒持田本店が醸す日本酒の麹(こうじ)はすべて手造り。職人が連綿と受け継がれた技術で大切に育てています。また、搾りの工程でも自動圧搾機を使いません。木製の昔ながらの絞り機を使う木槽(きぶね)搾りという方法を用います。この絞り方で仕上げた日本酒は、圧がかかり過ぎないため、繊細で華やかな香りに仕上がります。
「うさぎ雲」を木槽搾りという方法で搾っている写真です。
こんな飲み方もおすすめです
原酒はお米の旨みや香りが濃いのが特徴です。そのため、ワイングラスなどで味わっていただくのもオススメです。華やかで甘みもある日本酒の香りが堪能できますので、ぜひ試してみてください。
酒持田本店の職人紹介〜日本酒の技術を伝える者・繋ぐ者〜
酒持田本店の職人たちを紹介させていただきます。小さい酒蔵ですが、本当にスタッフに恵まれています。
<左:杜氏 岩成利(いわなり とし)>
15歳から酒蔵に入りました。20代で頭(かしら:副杜氏)になり、その後酒造りの最高責任者である杜氏に。杜氏歴は35年。日本酒造りのエキスパートです。若い蔵人にはいつも優しい明るい杜氏ですが、酒造りがひとたび始まると 、表情が一転。寡黙に酒と向き合う、生粋の職人となります。酒造道具は30kg以上あるのですが、それを軽々と持ち上げます。その様子はとても70歳を超えているとは思えません。
<右:蔵人 栫井 信二郎(かこい しんじろう)>
東京出身。東京農業大学で醸造学を学び、2015年から酒持田本店で働き始めました。現在は岩成杜氏の指導を受けながら、主に醪(もろみ)を発酵させるもととなる、酛(もと)の操作を担当しています。伝統技法を受け継ぎながら、日本が世界に誇れる文化「日本酒」の魅力が多くの人に伝わるおいしい日本酒を造るべく、日夜努力しています。
【全国新酒鑑評会 金賞受賞歴】
平成元年、平成5年、平成6年、平成8年、平成9年、平成13年
このプロジェクトで実現したいこと
今回開発した「うさぎ雲」は、いままで日本酒に馴染みのなかった方にも楽しんでもらいやすい商品に仕上りました。この商品をきっかけに、ひとりでも多くの人と出雲や日本酒との縁を繋げられれば、これほどうれしいことはございません。島根県産の原料にこだわり製造しておりますので、日本酒造りを通じてお米を作られている農家の方に貢献したいです。
資金の用途について
みなさまからご支援いただいた資金は
・商品開発資金、サポーターの皆さまへの配送費
・商品を多くの人に広く知っていただくためのプロモーション活動費
・新しい日本酒の開発資金
に使用させていただきます。日本酒離れが進む今だからこそ、どんどんこれからもさまざまなチャレンジをしていきたいと思います。
◎リターンについて
本プロジェクトの代表的なリターンを紹介させていただきます。
■「うさぎ雲」応援お試しセット(3500円コース)
4合瓶(720ml)のうさぎ雲を1本リターン。友人とのホームパーティーや、大切な人へのプレゼントなどに。ぜひお試しください。送料込みです。
※グラスの画像はイメージです。グラスは本リターンには含まれません。
<リターン詳細>
・「うさぎ雲」720ml 1本(化粧箱入) 火入れ
・希望の方は商品ブランドページにお名前を掲載
・お礼のメッセージ
◎うさぎ雲2本セット(6,500円コース)
1本でご購入されるより500円お得です。ひとつは自分用に、もうひとつは大切な方へのプレゼントや友人との宅飲みなどに。
<リターン詳細>
・「うさぎ雲」720ml 2本(化粧箱入)火入れ
・希望の方は商品ブランドページにお名前を掲載
・お礼のメッセージ
※グラスの画像はイメージです。グラスは本リターンには含まれません。
◎日本酒仕込みの梅酒と「うさぎ雲」のセット(5,300円コース)
明治以来の復刻させた当蔵自慢の梅酒とセットで。日本酒で仕込んだこの梅酒は、甘さ控えめ。しっかりと梅の酸味と風味が感じられる、すっきりとした仕上がりです。
<リターン詳細>
・「うさぎ雲」720ml 1本(化粧箱入)火入れ
・ヤマサン正宗 日本酒仕込みの梅酒 500ml 1本
・希望の方は商品ブランドページにお名前を掲載
・お礼のメッセージ
※おちょこの画像はイメージです。本リターンには含まれません。
■ヤマサン正宗 日本酒仕込みの梅酒の詳細
原材料名:清酒、出雲産の梅、氷砂糖
エキス分:14.0%
内容量:500ml
アルコール度数:11度
◎「ヤマサン正宗」大吟醸(山田錦)と「うさぎ雲」セット(6,400円コース)
酒米の王様と称される山田錦(島根県産)の純米大吟醸(原酒)720mlとうさぎ雲のセットです。山田錦を磨き上げたからこその華やかな香りや端麗な味、濃厚な含みをご堪能ください。
<リターン詳細>
・「うさぎ雲」720ml 1本(化粧箱入)火入れ
・ヤマサン正宗|純米大吟醸 原酒 720ml 1本【山田錦】火入れ
・希望の方は商品ブランドページにお名前を掲載
・お礼のメッセージ
※おちょこの画像はイメージです。本リターンには含まれません。
◎「うさぎ雲」4本セット(10,000円コース)
◎酒持田本店人気ベスト4飲み比べセット(12,000円コース)
酒持田本店の人気ベスト4とうさぎ雲2本をセットで飲み比べ。佐香錦、山田錦、五百万石と酒米の品種もさまざまなラインナップで、飲み比べるのにオススメです。1160円オフでお得。
<リターン詳細>
・「うさぎ雲」720ml 2本(化粧箱入)火入れ
・ヤマサン正宗|佐香錦 純米吟醸 720ml 火入れ
・ヤマサン正宗 日本酒仕込みの梅酒 500ml 1本
・ヤマサン正宗|純米大吟醸 原酒 720ml 1本【山田錦】火入れ
・出雲国楯縫郡(いずものくにたてぬいごおり) 720ml 1本 火入れ
・希望の方は商品ブランドページにお名前を掲載
・お礼のメッセージ
◎人気ベスト4&酒蔵見学ツアーセット(12,000円コース)
酒持田本店の人気ベスト4とうさぎ雲2本をお届けするほか、こちらのリターンを選択された方には、2020年5月10(日) 10:00〜、14:00〜、16:00〜にご招待。140年余りの歴史ある当蔵でどのようにして日本酒ができるのかの見学ツアーをいたします。先着5組(1組4名までを目安)です。現地にて、全30種ある日本酒の中からきき酒(有料)などもお楽しみいただけます。ぜひ出雲・木綿街道に遊びにいらしてください。
<スケジュール>
2020年5月10日(日) 10:00〜
集合場所:酒持田本店 島根県出雲市平田町785 現地集合
<リターン詳細>
・酒蔵見学ツアー
・「うさぎ雲」720ml 2本(化粧箱入)火入れ
・ヤマサン正宗|佐香錦 純米吟醸 720ml 火入れ
・ヤマサン正宗 日本酒仕込みの梅酒 500ml 1本
・ヤマサン正宗|純米大吟醸 原酒 720ml 1本【山田錦】火入れ
・出雲国楯縫郡(いずものくにたてぬいごおり) 720ml 1本 火入れ
・希望の方は商品ブランドページにお名前を掲載
・お礼のメッセージ
◎「うさぎ雲」堪能15本セット
1個口の最大、配送料1600円で送付できるうさぎ雲15本を目一杯につめこんで。おすそ分けしたりシェアしたりにも最適です。保存がしやすい日本酒は、まとめ買いがお得。配送料込みです。
<リターン詳細>
・「うさぎ雲」720ml 15本(化粧箱入)火入れ
・商品ブランドページにお名前を掲載
・お礼のメッセージ
実施スケジュール
2019年12月 もろみを発酵させるもとになる酛(もと)が出来上がり「うさぎ雲」仕込み開始
2020年3月現在 「うさぎ雲」熟成中
2020年3月末 ラベル・箱などが完成
2020年4月中旬 うさぎ雲完成 順次出荷準備開始
最後に
日本酒発祥の地・島根の日本酒は、少し濃い目の味付けの郷土料理に負けないようしっかりお米の旨みが乗っているのが特徴です。
現在は、コロナウイルスの影響で観光客も激減。厳しい状況に拍車がかかっていますが、このプロジェクトを通じて、ひとりでも多くの方に島根・出雲のお酒の魅力を皆さんに知っていただければ、うれしいです。出雲にはおいしい酒や肴がたくさんありますので、ぜひ遊びにもいらしてください。
<酒持田本店 所在地>
〒691-0001 島根県出雲市平田町785
※本プロジェクトはAll-in方式で実施いたします。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、みなさまにリターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見るホームページ上に掲載するへの支援者の方々(ご希望の方は)のお名前
2020/05/19 19:40こちらの活動報告は支援者限定の公開です。
発送準備が整いました
2020/04/15 18:19こんにちは。酒持田本店の持田です。店舗の休止などを余儀なくされている飲食店さんたちほどではありませんが、私たちも仕事の減少が続いています。そこで、週明けの二日間を使って全員総出で発送準備をしました。普段からもっと感じていなければなりませんが、仕事があるのはありがたいです。今日皆で荷造りしながらしみじみしてしまいました。当初は24日発送の予定でしたが、お届け予定を繰り上げて皆様方のお手元に「うさぎ雲」をお届けします。酒持田本店 持田 祐輔 もっと見る
みなさま ありがとうございました。
2020/04/11 21:05酒持田本店の持田です。3月5日から始めた新しい試み、低アルコール原酒「うさぎ雲」のクラウドファンディング。お蔭様で昨日、募集を終えました。142名もの方々に支援をいただきました。改めて御礼申し上げます。日一日と状況は悪くなっていますが、半年後にはまた酒造りが始まります。このチャレンジの達成感を胸に、杜氏はじめ蔵人たち、瓶詰めやラベル貼り、事務や営業の従業員たちと共にこの難局を乗り切り、酒造りの秋を迎えたいと思っています。みなさま、末永く酒持田本店をよろしくお願いいたします。酒持田本店 持田祐輔 もっと見る
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