ご挨拶

一般社団法人セルフメディケーションを主催しております天野と申します。東京を中心に、予防医学のセミナーを開催しております。

薬膳、ヨガ、ライフスタイルの捉え方などを通して、セルフケアの大切さをご紹介しています。そのなかでも最近ご依頼をよく受けるのが「薬膳」の講座です。食べ物、食べ方で不調をケアすることが薬膳です。このような講座を担当するたびに思うのが、私たちが今いただいている野菜と、本来の野菜には差があるということです。

薬膳では、全ての食べ物にはそれぞれの性格があり、体へ様々な作用をもたらすと考えます。トマトは体の熱を冷まし、生姜は体を温めるのがその一例です。
ただ、これらの薬膳でまとめられた食材効能が今とても薄くなってきているように感じます。
食物本来のパワーを持つ食材を探すことがとても難しくなっているのです。

在来種という野菜があります。その土地に根ざした植物のことです。自然の中でたくましく生き抜いてきた植物には、限りないパワーが宿っています。
ただ、大量生産がし辛く、生産する方々にとってはあまり歓迎できないことも理解しています。
在来種の野菜をもっと普及できないかと考えてる時に出会ったのが、五ヶ瀬に残る在来茶です。


薬膳では、お茶は薬だと考えます。

飲み方によっては、薬のような効果がもたらされるという意味です。
在来種の茶樹は、お茶本来のこのようなパワーを秘めている大変貴重なものです。




今回、宮崎県五ヶ瀬に残る希少な在来茶を広めたいという思いで、お茶のサブスクリプションを企画いたしました。


正直、私はコーヒーが大好きで、緑茶を自分で買ったことは数回しかありませんでした。
2年前、オーガニック薬膳ブレンド茶の監修依頼をお受けしたことで、お茶への意識ががらりとかわったのです。
薬膳ブレンド茶のコンセプトを考えた時、体にいいだけではなく美味しいブレンド茶を作りたいと強く思いました。おいしいオーガニック茶葉を探すため、様々な茶葉を取り寄せ、味を確かめる作業に一年の時間を費やしました。その中で、「このお茶を使いたい」と思ったのが宮崎茶房さんの紅茶です。
今でも、最初に飲んだ時の感動を忘れません。


この監修では3つのブレンド茶を完成させました。

ストレスケアブレンドには緑茶
ダイエットブレンドにはウーロン茶
アンチイジングブレンドには紅茶をベースに使わせていただきました。


すべてが宮崎茶房さんの茶葉です。
合わせるハーブ類は薬膳効能で組み合わせていくのですが、ベースのお茶がとにかく美味しいので、何を入れても仕上がりがいいのです。

このオーガニックブレンド茶は大好評でした。
購入された方からの感想を聞くことで、さらに宮崎茶房さんのお茶の素晴らしさを感じることができたのです。


陸羽がまとめた茶経という本には、お茶の効能が書かれています。

「健康を保つためのバランスの良い食べ方は、五味をすべていただくことだ。五味とは酸味、苦味、甘味、辛味、鹹味。だが、苦味だけは食材が少ないため、どうしても充分には摂れない。お茶は苦味なので、日常にお茶を飲むことで五味が完璧なバランスとなる。
苦味はまた、緊張が続くときにはそれを和らげる効果があり、集中力を高めることもできる。まさにお茶は健康に欠かせない薬だ。」

この本は唐の時代に書かれました。

当時と比べて現代は、便利だけれどもストレスにより気が張る場面が増えています。
食で困ることはほぼなくなりましたが、逆に選択肢が多すぎてバランスを摂ることが難しいこともあります。
緊張を和らげる苦味を欲する人も増えています。コーヒーを1日に何倍も飲む方、チョコレートをつねに持参している方と会うたびに、苦味不足とストレスケアの大切さを痛感します。

ストレスケアには「バリエーション」をもつことが最も大事です。
同じものばかりをいただだかないということです。


コーヒーばかりではなく、時にはお茶を楽しむ。
その日の気候によって飲むお茶を変えていく。
季節に合ったお茶をいただくことで、自然の流れに乗る。

ぜひお茶をみなさまの生活の中に取り入れ、セルフケアに役立てていただけたらと思っています。

また、この活動が地域貢献につながることも嬉しいことです。
食べるもので私たちはできています。
できれば自然なものをいただきたい。
それを作っていただける生産者さんを応援したい。
生産者の方々の役に立つことは何かを考えた時に、私にできることはそれを伝えること、広めることが役割だと思うのです。

このような私の思いが最も伝わるのが「サブスクリプション」。

セルフケアの視点から、都会で働く方々に飲んでいただきたいお茶をセレクトしてお送りしたいと思っています。

緑茶は熱を冷ます力があるので、暑い夏やストレスフルな時に
紅茶は体を温めるので、寒い日やクーラーで体が冷える日時に
烏龍茶は心を落ち着けるので、自律神経が乱れやすい季節の変わり目に
さらにさまざまなお茶の効能を考えて、その月々にお送りするお茶を選んでまいります。

自然の流れに乗った生活を送っていれば、今の不調のほとんどは改善できると言われます。この東洋医学の考え方をベースにし、その月々でセレクトするお茶を考えてまいります。
基本はもちろん「飲んでとびきり美味しいお茶」です。


どうぞ、この企画がスムーズにスタートいたしますよう、ご協力をお願いいたします。







【五ヶ瀬の土地の素晴らしさ】

五ヶ瀬はちょうど九州の中央に位置しています。
4億3千年前の海底が隆起してできた祇園山からは、今でも土を掘ると貝殻が出てくるそうです。
昔海だった山中からは、ミネラル豊かな水が湧き出ています。
肥沃な大地とミネラル豊富な水を利用した農業で注目を集めている地域。
この恵まれた環境で育つ茶葉こそが、五ヶ瀬茶の最大の特徴です。



祇園神社から祇園山をみる


五ヶ瀬を含む高千穂郷は世界農業遺産に認定されています

世界農業遺産(Globally Important Agricultural Heritage Systems(GIAHS):ジアス)は、2002年食料の安定確保を目指す国際組織「国際連合食糧農業機関」(FAO、本部:イタリア・ローマ)によって開始されたプロジェクト。

近代化の中で失われつつあるその土地の環境を生かした伝統的な農業・農法、生物多様性が守られた土地利用、農村文化・農村景観などを地域システム」として一体的に維持保全し、次世代へ継承していくことを目的にしている。



無農薬栽培ができる環境

標高500〜800mの山々が連なる五ヶ瀬は、宮崎県では珍しく冬は積雪もある寒冷な土地です。害虫被害も少ない土地のため、無農薬栽培が37年前から行われています。

自生の山茶がある土地

山の斜面には茶畑が段々に広がり、茶畑を外れて山に入れば至る所に山茶が自生しています

山に自生する茶の木

遥か昔から山茶に適した土地でしたが、明治に入り本格的に茶業が盛んになります。

一般的に茶葉の栽培には温暖な土地がいいとされていますが、五ヶ瀬の自然がもたらす冷涼な気候が、香り高い茶葉を育むのです。


日本古来の実生在来茶が残る土地

一般的な茶樹は挿し木で育てられます。優良な茶の木の枝を取り、挿し木で増やすことで同じ性質の茶葉ができます。ヤブキタ、オクミドリなどの品種名がつくものは挿し木で育てたものです。
香りに特徴を出しやすい利点があります。ただこれはいわゆるクローン。

種子(実生)から育った茶樹は、それぞれが個性を持つために性質にはばらつきがでます。
同じ両親から生まれたのに、外見や性格が違う兄弟のよう。茶畑を見ても、色や形、育成具合がまばらです。

二つの茶樹の大きな違いは「根の長さ」
挿し木の根は横に広がります。それに比べ実生はまっすぐ地中に根を伸ばします。
土の上に育つ茶樹よりも長い根は3〜5mにもなります。地中のミネラル成分を吸収する能力に長け、地上の葉にはフィトケミカルが豊富に含まれるようになります。


実生在来茶の種を集めてみました


地面に落ちた種は、まっすぐな根を土の中に張っていきます


このように育った実生は、植物本来が持つパワーを宿しています。

中国雲南省には樹齢100〜1000年の茶樹が数多く残っていますが、ほとんどが実生在来種。実生の茶樹aは生命力が強く、数百年も茶葉をつける言われています。地中に豊富に含まれるミネラルが、その生命力を支えているのです。

唐の時代に陸羽がまとめたお茶専門書「茶経」に書かれている効能は、こういった実生在来種のものではないかと思っています。

自然と共存することに意識が向けられる昨今。
私は、それをお茶で感じていただきたいのです。


今では希少な【釜炒り製】が香りを生かす

五ヶ瀬は、今では珍しい釜炒り茶の生産地です。中国では一般的な製法ですが、日本では18世紀以降に蒸し製が主流となりました。

茶葉の発酵を止めるために新芽を直火の鉄釜で炒り、釜で揉みながら乾燥させていきます。300度に熱した釜で茶葉を炒るのは職人の手作業。茶葉に均一に火を通すため、手で茶葉をかき混ぜる作業は熱さとの戦いです。いまでは一部機械化していますが、やはり職人がいてこその作業は変わりがありません。

このように丁寧に炒られた茶葉は、「釜香(かまか・かまこう)」といわれる独特の香りを持ちます。
この香りこそが、煎茶にはない釜炒り茶の特徴なのです。





【宮崎茶房のこれまでの実績】

有機JAS認定/天皇杯受賞/農林水産大臣賞受賞/英国 GreatTasteAwards2013 プラチナ賞受賞・日本茶大賞特別賞受賞

2019年開催G20大阪サミットの夕食会にて、宮崎茶房の釜炒り茶をワインボトルに入れた「炒り香」が提供されました


【五ヶ瀬だからこそのお茶】を届けたい

古事記のお話しですが、神武天皇には五瀬命(いつつせのみこと)という兄がいます。もしかしたら五ヶ瀬の名前の由来はここからきているのかもしれません。
神話が、いまでも日常の中にある土地が五ヶ瀬です。
全国的に有名な高千穂とは違って、ここには観光客はほとんど訪れません。そのため、昔ながらの空気が流れ、由緒ある神社も古と同じようにひっそりと存在をしています。


五ヶ瀬に行くたびに「またここに戻ってきたい」という気持ちになります。
心が穏やかになり、力が抜け、自然体になる。
本来の自分に戻ることができる、そんな場所なのです。
感性、精神性も上がるように感じます。

「この地で育つ茶葉にはいい気が漲っている。このお茶をたくさんの方に広め、心身を癒すことがあなたの使命だ」と宮崎茶房の宮崎社長は言われたそうです。

五ヶ瀬では、古木や山、水、川に神を感じます。


昔から続く自然崇拝がそのまま残っています

この土地だからこそできるお茶を多くの方に飲んでいただくために、サブスクリプションという形態での流通を目指してまいります。

自然の恵に感謝を込めて、「神乃茶」というブランド名を付けさせていただきました。



リターンのご紹介

オーガニック在来茶セットA   3,500円釜炒り茶(在来種×さきみどり)20g
烏龍茶(在来種×みなみさやか)20g


オーガニック在来茶セットB 5,000円

釜炒り茶(在来種×さきみどり)20g
烏龍茶(在来種×みなみさやか)20g
紅茶(在来種×みなみさやか)20g


オーガニック在来茶詰め合わせC 8,000円

手摘み在来白茶       20g
在来釜炒り茶         50g
烏龍茶(在来種×みなみさやか)20g
紅茶(在来種×みなみさやか)   20g


オーガニック在来茶詰め合わせ 特選 10,000円

在来釜炒り茶        50g
花香ほうじ一番茶      50g
手摘み在来白茶       20g
釜炒り茶(在来種×さきみどり)20g
烏龍茶(在来種×みなみさやか)20g
紅茶(在来種×みなみさやか)   20g



プロジェクトで実現したいこと

無農薬で育つ実生在来茶をサブスクリプションで全国の方々へお届けしたい。
飲んだら元気になるお茶を、皆様にお届けしたい。
五ヶ瀬エリアの茶畑を、これからの若者に引き継いでいきたい。


資金の使い道・スケジュール

・ロゴの制作
・HPの制作
・システムの構築など
・まずは皆様に当社のお茶を味わっていただく機会でもあるので、スタッフ一同が心を込めて作ったお茶をお届けします



みなさまへのメッセージ
予想もしていなかった社会変化が起こり、日本全土が混乱しています。
今、私に何ができるのかを考えました。

私は、植物が本来持つ力、お茶に宿るパワーを信じています。地中深くまで根を張り、大地のミネラルをたっぷりと吸収した茶葉には、フィトケミカルの力を強く持つと実感しています。
日々緊張が高まり、ストレスを抱えている方にこのお茶を届けたい。少しでも心身を癒してもらえたらと。
また、都会での生活に疲れちょっと一服したくなった時には、気軽に一週間だけでも五ヶ瀬の茶畑にきていただき、茶摘みや茶畑作業と通して自然のパワーを充電してもらえたらとも考えています。


充電できたら、また元の場所に戻っていく。

元々、宮崎茶房のある桑野内地区には番所があり、肥後から高千穂へ抜ける人たちが一服する場所であったといいます。「よくう」という地名がここにはありますが、これは一休みするという意味の方言。

心身をお茶で癒す「よくう」を提供することが、今私のできることではないかと考えています。


株式会社宮崎茶房 代表取締役社長 宮崎亮
〒882-1202 宮崎県西臼杵郡五ヶ瀬町大字桑野内4966

一般社団法人セルフメディケーション協会 代表理事 天野賀恵子
〒153-0064 東京都目黒区下目黒3-7-3-8F

天野賀恵子:国際中医師 国際中医薬膳師


All-in方式の場合

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2020/06/04 09:22

    お茶摘み真っ只中の宮崎茶房さん。できたての在来白茶と熟成を経た白茶は、個性があってそれぞれ美味しい。心を落ち着けたい時集中して意識を向けたい時感情を穏やかにしたい時体にはもちろん、気持ちにはたらきかけてくれるのが香り高いお茶なのです。

  • 2020/06/01 09:06

    今日は釜炒り茶のご紹介です。九州山間部に古くから伝わる、摘み取った茶の葉を、鉄製の釜で炒って作る緑茶です。蒸し製の煎茶に比べ、スッキリとした味わいで、芳ばしい香り、黄金色の水色が特徴です。〈有機特選釜炒り茶 新茶〉5月初め、伸びはじめたばかりの茶の芽を摘みとり製茶しました。柔らかな甘みと渋み。...

  • 2020/05/29 21:02

    連休明けから始まったお茶摘み!毎日、続々と茶の葉が摘まれてきます。1日に何度も何度も「あ〜〜いい香り!」と言い合い 製茶しています。大小合わせて140枚を超える茶畑。一番茶の収穫はまだ中盤ですが、釜炒り茶の他、半発酵茶や紅茶も仕上がってきました。

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