空き家が増え続ける尾道の坂と路地の魅力を伝えていきたいと尾道空き家再生プロジェクトが時間をかけて再生した大事な大事な2軒のゲストハウス「あなごのねどこ」と「みはらし亭」が今、コロナの影響で存続の危機を迎えています。尾道の魅力とゲストハウスの文化が消えてしまわないよう、どうかご支援よろしくお願います!

プロジェクト本文

新型コロナウイルスの影響で、全世界が被災地のような状況になってしまいました。
今現在も感染のリスクの中で戦っておられる関係者の方々に、心より感謝申し上げます。

全国の様々な業種に影響が出始めた今、誰もが大変な状況に苦しんでいることと思います。
人の往来が途絶え、観光地でもある尾道もかなり大きな打撃を受けています。
大好きなあの店もこの店も、先行きの見えない不安を抱えながら日々過ごしています。

そして、我々の運営するゲストハウスも例外なく、非常に苦しい状況に置かれています。

我々のような日常生活に不可欠ではない活動団体が支援を申し出るのは心苦しいのですが、この度思い切って、全国のみなさまに支援のお願いをさせてもらうことにしました。


尾道空き家再生プロジェクトの代表の豊田雅子です

これまで12年間、全国のたくさんの方々にお会いして、私なりに尾道の魅力を伝え続けてきたので、この顔を覚えてくれている方も多いかと思います。
尾道に興味を持っていただき、実際に訪れていただいたたくさんの方々に、この場をお借りして、改めて感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。
いつも応援していただき、本当にありがとうございます。

                         写真撮影 吉田亮人さん


尾道も3月ぐらいからコロナの影響を少しずつ受け始め、我々が運営する2つのゲストハウスの予約のキャンセルも増えてきました。
地域を跨いでの移動が感染を拡大させる可能性が高いということが分かり、このまま我々が営業を続けるのは、地域にとっても、スタッフにとってもよくないという結論に至り、4月の第1週から思い切って6月末まで自粛することを決意し、現在も臨時休業を続けています。

静かなゴールデンウィークが終わり、少しずつ尾道も飲食店などが再開し始めていますが、もともと6月は閑散期でもあり、お祭りやイベントの中止が相次ぐ中、まだまだ厳しい状態が続きそうです。
そして、宿泊となるとさらに辛い状況で、県をまたいでの移動が多いので、海外からだけでなく、国内だけでもすぐすぐには戻らないだろうと思われます。

一昨年の西日本豪雨災害で、尾道は2週間もの断水を強いられ、かき入れ時を目前に大きな痛手を受けました。みんなで力を合わせ辛抱し、やっと通常の営業が戻り、これから巻き返そうと思っていた矢先の疫病の流行…尾道で商売を営む人々にとって、またしてもの大きな試練となりました。

全国の宿泊施設、飲食店が次々と廃業を余儀なくされていく中で、我々も2つのゲストハウスを今後どう存続させていくか、今、岐路に立たされています。


尾道のこと・わたしたちのこと

このコロナ禍の中、尾道にとって、とても大切な方が静かにお亡くなりになりました。                

尾道出身の映画作家、大林宣彦監督です。

監督は映画を通して、故郷尾道の魅力を全国に伝えてくださり、我々もその影響を今も強く受けながらここに暮らしています。
監督の数々の故郷映画をきっかけに、尾道に興味をお持ち頂いた方、わざわざ足を運んでくださった方、今も遠くから想いを寄せてくださる方が全国にたくさんおられると思います。
監督が残してくれた映像は、下町尾道そのものです。
海と山に囲まれた人の近い暮らしがそのまま町の姿として形作られたような、狭い路地や坂道、石段だらけの古い港町です。

そんな尾道の原風景は、車中心の社会への変化や高齢化などで変わり続け、坂や路地のエリアにも空き家が目立ち始めるようになってしまいました。
監督の映画でロケ地にもなったような建物までもです。
監督が我々に教えてくれた尾道の町並みとコミュニティの魅力、町守りの精神。

都会の便利な現代の暮らしから逆行するような場所ですが、それが尾道の持つ魅力だと信じて、2007年より尾道空き家再生プロジェクトの活動を続けてきました。
その活動に賛同してくれた多くの地元の仲間達や移住してきてくれたみんなが、壊れかけた空き家ひとつひとつに息を吹き混んでくれ、小さな再生事例がたくさん集まり、やっと尾道が元気を取り戻してきたところでした。


2つのゲストハウスのこと

尾道の坂と路地の魅力を最大限引き出せるような宿を作りたいと尾道らしい古い空き家を再生させたのが「あなごのねどこ」と「みはらし亭」です。

尾道は観光地でもありますが、それまで歴史的な料亭旅館とビジネスホテルくらいしか宿の種類はありませんでした。10年来の旅人生活の経験から、せっかく泊まるのであれば、その町独特の建物に泊まりたいという想いが強く、尾道らしい建物でこれからの若い人や外国人がその町の日常を感じられるようなアットホームな宿があれば、今まで尾道に滞在したことのないもっと広い層に町の魅力を伝えられるのではないかと思い、ゲストハウスという素泊まりの宿泊施設にこだわりました。そこを拠点に食事や銭湯など町を回遊してもらい

木造2階建ではありますが、尾道の中では比較的大きいこの2軒の建物を再生活用することで、地方における若い人の仕事を少しでも生み出すことができないかとも考えました。
尾道に移住してきてくれる人は、色々な特技や夢を持っている方が多いです。カメラマンや漫画家、音楽家や作家…都会で本業だけでやっていくのは難しくても、地方では副業で最低限の生活を支えながら、その才能を生かすことも可能です。
我々のようなNPOでは、大手企業のような資金力はないので、しっかりとした雇用はできませんが、それぞれのペースに合わせて、週に数日ずつでも働いてもらう場としてお互い助け合えればと考えています。

あなごのねどこは、尾道駅から続く長い商店街の中にある明治時代の元呉服屋さんの建物です。
尾道にも京都のようなこんな長細い町屋が、商店街にたくさん残っていることを地元の人にももっと知ってもらいたいという想いと、尾道に移住してくれた若い人たちの仕事場を一緒に作りたいという想いで、初めての借り入れをして、1年の年月をかけてみんなで再生し、2012年にオープンさせました。
解体された廃校の廃材を活用した懐かしい学び舎のような雰囲気の「旅と学校 あくびカフェー」も併設しています。

奥行きが40メートルもあり、路地を抜けると裏庭と小さな本屋さんが待っています。
そんな路地と町屋の魅力を味わってもらえるゲストハウスとして、今までたくさんの旅人に訪れていただきました。中長期的に滞在しながら、そのまま移住してきてくれた仲間もたくさんいます。
少なからずも、この場所が移住への間口を広げている場所の一つなのではないかなと思っています。

空き店舗が増えていた商店街とも協力して、お祭りや土曜夜店などを一緒に盛り上げています。
何よりも嬉しかったのは、近くの老舗の銭湯のおじちゃんや伝統的なバーのおばちゃんが、「ここができたお陰で若いお客さんがうちにも増えた」と伝えに来てくれたことで、少しは地域のためになっているのかなと感じた瞬間です。


みはらし亭は、坂の上にある眺めのいい大正時代の別荘建築です。
北前船の寄港地として繁栄した港町尾道では、豪商達がこぞって眺めのいい高台に「茶園【さえん】」と呼ばれる別荘を建てました。千光寺の参道という抜群のロケーションにありながら、上からも下からも石段でしかアクセスのない空き家として長年閉ざされていました。

あなごのねどこが路地を楽しむゲストハウスであれば、みはらし亭は坂を楽しむ場所になればと、重い腰を上げ、多くの職人さんやボランティアさん、尾道市、そしてこの CAMPFIREを通じた全国からの支援者のお力もお借りして、2016年に1年半の月日を費やして完成しました。
その模様はこちらをご覧ください。

泊まれる登録文化財として、海外からも多くのゲストを迎えてきました。(開業から2019年末までに64か国・地域から約3000人のお客様にお泊りいただきました。)
また宿泊施設としてだけでなく、尾道水道を眺めるお茶会やライターズ・イン・レジデンス(物書きさん向け長期滞在プログラム)などの様々な試みも取り入れながら、空き家の多い坂の町の拠点の一つとして明かりを灯し続けています。


2つのゲストハウスとスタッフの尾道での生活をなんとか守りたいのです

尾道の路地や坂の空き家は、車の入れる普通の空き家と違って、ご存知の通り、現在の建築基準法では今ある建物を解体して更地にしてしまうと、そこには新築が建てられない立地がほとんどです。 戦災を受けていない建物はほぼ戦前のもので、ちゃんと管理されていない空き家が多いので、早くしないとダメになってしまい、尾道の家並みや町並み、そこにある人の近いコミュニティは消えていってしまいます。

そんな待ったなしの状況なので、我々のミッションの通り一つでも多くの空き家を救うべく、尾道市と協力して里親を探したり、地域の共有スペースや若い人向けの低価格住居や拠点の確保に日々手を動かしています。そんな非営利活動法人なので、大きな収益が上がるような事業があるわけでもなく、大企業のような内部留保が出来るわけでもありません。

それでも、どうにか尾道の魅力が消えていかないようにと、今誰かがやらなければ、失われてしまっては手遅れだと多少の無理をしながらでも12年間、再生を続けてきました。

一昨年の豪雨災害も乗り越えて、やっとみんなの大広間・松翠園の再生を完了して、昨年夏から活用に乗り出したり、今回の臨時休業に突入する前の2月も、12年がかりでようやく通称ガウディハウスも完成させたばかりでした。

さあ、これからしっかり活用し、かかった費用を返済していこうとしていた矢先のコロナショックなので本当に途方にくれるような思いです。

それでもなんとか素人ながらに情報収集を試みて、労務士さんもいない団体にしてはいち早くさまざまなコロナの緊急支援対策に申し込み、特別融資も受けて当面のつなぎの資金を確保しました。
25人のスタッフも学生のアルバイトさんや主婦のパートさんも含め、誰一人解雇することなく、100パーセントの休業手当を出しながら、コロナ後の大不況に誰も路頭に迷わないよう、なんとか雇用の確保に最大限努めています。

しかしながら、この状態がいつまで続くのか…
同じような思いをされている方が全国にたくさんおられると思いますが、宿泊施設の場合、長期戦を覚悟しないといけません。
特に、我々のような共有部分の多いゲストハウスという宿の場合、元のような状態に戻るまでは、かなり時間がかかると思われます。

全国の皆さんからご支援していただいたお金は、休業中も発生する家賃や光熱費などの固定費と休業手当の補填などに使わせてもらい、いつの日か営業が再開し軌道にのるまでの間、どうにかしのいでいくための維持費にあてさせてもらいたいと思います。

コロナが完全に収束した後、変わらないスタッフと共にこれまでのように全国、全世界からのゲストをまたお迎えできるよう、この2つの大事な大事なゲストハウスをなんとか存続させていきたいと思います。


リターンのご紹介

2つのゲストハウスの宿泊券やオリジナルグッズなどを色々ご用意しています。
グッズは、尾道に移住して来てくれた漫画家さんやアーティストさん、写真家さんのデザインです。


最後にお伝えしたいこと

ゲストハウスのいいところは、スタッフもゲスト同士も人が近いところです。
一流のおもてなしはできませんが、まるでその町の住民になったような気分が味わえます。
町の日常の顔を見るには、最適な宿泊形態です。
スタッフのおすすめのお店や穴場を教えてもらって、町が一気に近づいた人も多いと思います。
その旅が地方への移住のきっかけになった人もおられるのではないかとも思います。
町とつながるきっかけの第一歩となり得る場所のひとつ。
私はそんなゲストハウスの文化が大好きです。

コロナ終息後は、これまで以上に働き方の改革や地方移住が加速すると思われます。

観光の視点だけではなく、尾道の景観を守り、空き家を活用し、雇用づくりや移住の窓口、地域内外の文化交流の場として多様な意味を持ってきたゲストハウスだからこそ、なんとかこのコロナ不況を乗り越えて、これからも外と中をつなぐ拠点として、尾道が元気を取り戻す役割を果たし続けていきたいと思っています。

そんな、尾道の2つの交流拠点の存続に、どうぞ温かいご支援をよろしくお願い致します。


NPO法人尾道空き家再生プロジェクト
代表理事 豊田 雅子


<All-in方式の場合>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


  • 2020/07/07 07:53

    移住とゲストハウスゲストハウスみはらし亭亭主牧原です。豪雨災害、お見舞い申し上げます。2年前の7月7日は西日本豪雨でした。みはらし亭でも断水し10日間ほど休業しました。残すところあと10+時間となりました。ご支援もあと少しで400万となります。多くの人が大変な時期にもかかわらず本当にうれしいで...

  • 2020/07/04 08:19

    尾道ゲストハウス「あなごの寝床」「みはらし亭」サポートの本プロジェクトも残すところあと3日となりました。ラストスパート、引き続きお願いいたします。すでにご支援くださった方はお友達・お知り合いに一言お勧めいただければ幸いです。ご支援検討中の方、宜しくお願いいたします。みはらし亭からの眺めは4月の...

  • 2020/06/30 07:22

    亭主牧原です。目標達成後の ご支援・応援本当にありがとうございます。 目標額は必要経費のごく一部、引き続きよろしくお願いいたします。全国の感染がまだまだ収まらない状態で不安でもありますが、再開に向けて準備中です。再生・建物自体に関してはプロジェクト本文を参照しただくとして、今回は尾道ゲストハウ...

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