はじめに・ご挨拶

株式会社LIG代表の福井宏昌です。
2017年1月に平野区で主に発達障がいの子ども達の成長を運動療育でサポートする障がい児通所支援事業所を開所し、2018年7月に2事業所目を開所いたしました。

開所当初からの療育理念である「できないことや難しいことばかりを改善しようとするよりも一人ひとりの長所や好きなことを楽しみながら伸ばす」ことを行っています。

さまざまな難しさや生活のしづらさを抱えた子ども達が来所してくれますが、いつも思うことは「子ども達はみんな無限の可能性を持っている」ということです。しかし、その可能性を活かせるかどうかはそれに出会えるかどうかにかかっていると思います。

子ども達に多種多様な体験をしてもらうことで自分の好きなことや得意なことに出会ってもらい、それらを活かして自立していってもらいたい。
そして、将来「今の自分があるのはLIGのコーチのおかげ」と想ってもらえるような子ども達の中に生き続ける仕事をしていきたいと思っています。


この事業を始めたきっかけ

私は、ずっと福祉の仕事をしてきたわけではなく、柔道整復師・鍼灸師として鍼灸整骨院を7年間開業していました。
その時、友人から子どもが発達障がいの診断を受けたということで相談を受けました。
恥ずかしながら当時の私は発達障がいのことを知らなかったので、そこからいろいろと発達障がいについて勉強するようになり、小児鍼やアロマが有効と聞けば学びに行ったりもしました。

しかし、それらはあくまで対処療法でほんとうに改善していくためにはもっと日常的に関わっていく必要性があると感じていくようになりました。

「発達障がいの人と関わったことのない自分になにができるんやろ」

そう自問自答していた時に友人から
「身体の知識と運動の経験を活かして運動療育をやってみてくれないか」
という助言をもらいました。

それだったら自分にもできることがあるんじゃないかと思い、まずは発達・知的障がいの人と関わることから始めることにしました。

そんな時に出会ったのが、障がい者(アスリート)と健常者(パートナー)が一緒にプレイするスペシャルオリンピックスのユニファイドサッカーという種目でした。

ユニファイドサッカーは、全国大会に向けて毎週末練習を行います。
障がい者と関わったことのなかった当時の私は、どこかでボランティア=手助けに行くという感覚があったように思います。
しかし、練習を一緒にしてみんなの純粋さや優しさと触れ合うにつれてむしろ助けられたり、教えてもらっているのは自分の方だということに気づきました。

ユニファイドサッカーに参加するようになって、パス一つにしても今までは相手の状態も考えずにチャンスになると思えば一方的なパスを出していた自分が、相手の状態をよく見てできるだけ相手が取りやすいように足元へ強くないパスを出そうとしたり、みんながボールを触れるように気を配ったりするようになりました。

そして、3回目の全国大会ではDivision2ながら優勝することができました。
サッカーを一緒にやることでお互いのことを理解し協力しあい一緒に喜びあうことができる!

この経験は障害者と健常者という風に分け隔てるのではなく、お互いができることをできるだけ協力しあうことを大切にする今の価値観に大きく影響しています。

そして、障がいの有無など関係なく相手を思いやり、協力しあうことを子ども達の年代から楽しみながら体験してもらいたいという想いで2020年5月に地域のサッカークラブとも共同で練習を行うサッカー特化型放課後等デイサービスを開設いたしました。


このプロジェクトで実現したいこと

近年、SDGs・共生社会・ダイバーシティなど盛んに謳われていますが、障がい者を取り巻く環境は残念ながらまだまだ周囲の理解や合理的配慮が乏しく差別や偏見がなくなっていないように感じます。

弊所に通ってくれている子どもが運動会でバトンを渡すことができないからという理由でその子だけが一人で一周を走った後にみんながスタートするということがありました。
園側は配慮をしているということなのでしょうが、これって配慮なのでしょうか?
そういう対応をされた子どもはどのように感じるでしょうか?
またリレーやりたいっていうモチベーションにつながるでしょうか?

今年入社してくれた新入社員の一人にデフ(聴覚障がい)フットサル日本代表に選ばれていた社員がいます。
彼に聞いても日本社会自体が発達凹凸のある子たちをはじめ、障害のある人を排除する体系を踏襲していると感じると言っていました。

放課後等デイサービスは、障がい児の成長をサポートする場所ではありますが、こういった状況を見ると改善すべきは社会の方なのではないかと考えてしまいます。

しかし、この状況は悪意があるわけではなく、少し前の私のようにただ関わる機会が少なかったことによる無知からきているのではないかと私は思っています。

一緒に過ごし、相手のことを知る機会があれば、相手のできること・難しいことが理解でき、やみくもに排除するかのような分け隔てる対応や本人ができることまで何でもやってあげてしまうような本人不在の対応も減っていくのではないでしょうか。

改まって学ぶというよりはサッカーを通して楽しみながら互いを理解しあえる場を地域のサッカークラブと共同で創っていきたいと思います。

また、リターンにも「すべての人の強みを活かした職場環境創り」を入れさせていただいているのですが地元の企業さんに
*社員研修としてFC.LIGの練習に参加していただき、私がユニファイドサッカーで得た学びを実感していただく
*「地域密着で人材採用から人材育成へ」:子ども達の成長を一緒に見守っていただき、FC.LIGで育った人間力溢れる子ども達を採用していただく。

といった地域の子ども達を一緒に見守り、育てていく仕組みを創っていきたいと思います。


プロジェクトをやろうと思った理由

地域のサッカークラブチームにはサッカーだけじゃなく、人間力も成長させてあげたいと思われている素晴らしい指導者の方々がいてくれるおかげで合同の練習会も開催させていただくことができました。

社員も順調に集まってくれ、いよいよ開所に向けて準備を進めていっていた中で新型コロナによる緊急事態宣言が出されました。
事業自体は、自粛要請を受けていませんがご利用キャンセルは続出し、見学・体験も延期させていただいていた影響で開所してからも予定より利用者さんが増えていない状況です。

しかし、どんな状況であれいつも子ども達のことを本気で想い、愛情を注いでくれている社員達を守っていきたい
そして、サッカーを通して真の意味での共生社会を地域から全国へ実現していく
プロジェクトを通して一人でも多くの方に活動を知ってもらい、少しでも早くこの活動が拡がっていってもらいたい

この想いからプロジェクト立ち上げを決意しました。


資金の使いみち

・子ども達のトレーニングウェア制作費:7,000円×2枚×50人=70万円
・リターン制作費:5,000円×18枚=90,000円
・HP作成費:60万円


最後に

私たちだけではなく、たくさんの方々が大変な状況の中で応援のお願いをすることに抵抗もあったのですがいつもお世話になっている方から「正しいこと、必要なことをやろうとしているんやから発信して共感してもらい続けていけるようにするべきだ」と仰っていただいたおかげで子ども達の将来へ力になるためにできる限りのことをしようと思えました。

資金的な応援は、もちろんありがたいです。
ただ、もし少しでもご共感いただけましたらぜひシェア・拡散をお願いしたいです。私1人でできることは知れていますが、拡散していただくことで全国いたる所で誰も排除されず、誰もがサッカーなど様々なことをありのままで楽しめる環境創りに少しでも貢献できれば嬉しいです。

【店舗情報】

☆運動療育のかがやき
大阪市平野区加美東4-2-33−102
http://www.kagayaki-lig.com/

☆運動療育のきらめき
大阪市平野区加美正覚寺2-5-38 タイセイビル5号
http://www.kirameki-lig.com/

☆FC.LIG
大阪市平野区流町1-7-7−301
https://www.facebook.com/fc.lig/

  • 2020/10/10 19:31

    「障がいの有無に関わらず、誰もが楽しみながら成長できるサッカークラブを拡げたい!」プロジェクトオーナーの福井宏昌です。この度はご支援いただきまして誠にありがとうございます。皆様のおかげでついにFC.LIGの子どもたちのトレーニングウェアが完成しました!みんな、嬉しそうにこのウェアを来て練習楽し...

  • 2020/06/13 18:26

    たくさんの応援ありがとうございます。1ヶ月に及ぶクラウドファウンディングもいよいよ明日14日で終了です。https://camp-fire.jp/projects/view/272003記事をアップした瞬間に応援してくださった方々熱いメッセージとともに応援してくださった方々色んなところでこの取...

  • 2020/06/10 08:00

    いつもたくさんの応援、ご支援ありがとうございます^ ^今日は、もう一つの事業所でもサッカーが盛り上がっていました!目隠しをし、シュート練習!ボールも特殊で、ボール内に鈴が入っており、ボールが動くと音が鳴る仕組みです^ ^目的としては、環境が見えない体験を通して、どんな気持ちになるのか等、感覚を...

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