ご挨拶


藤田 滋(日本大学生物資源学部)

代表の藤田です。SSP+を通じて、科学が好きな高校生に研究の面白さ、そして高校生でも本格的な研究が できるということを感じてもらいたいです。新型コロナウイルスで大変な状況ですが、ICT を積極的に利用していた強みを生かし、日本の高校生に魅力的な研究プログラムを提供できるように全力を尽くします!


SSP+とは?

SSP+は北海道大学の高大連携プログラムである北海道大学 Super Scientist Program(以下「北大SSP」) を前身として、元受講生とTAが新たに作り上げる高校生向け研究プログラムです。北大SSP時代には、JpGU (日本地球惑星科学連合) やAGU (アメリカ地球物理学連合) をはじめとして国内外の学会で発表を行ったり論文を投稿したりするなど数々の業績を上げてきました。新型コロナウイルスによって教育や研究の形が変わっていく中、未来の科学者育成のために自分たちの経験が生きるのではないかと考えたOGOBにより再び始動することとなりました。

本プログラムでは地球規模の課題解決をテーマとして参加者自身が研究対象と手法を考え、一年程度の期間内で論文執筆や学会発表を目標に TA との議論を通じて研究を進めてもらいます。

北大SSP時代の報告書はこちら


SSP+で得られること

私たちは従来の科学教育から一線を超えた、思考を重視し創造性を伸ばすことのできる科学教育というものを目指しています。本プログラムでは高校生の持つ柔軟な発想力で自分だけの研究を創り上げてもらう必要があります。そして自分の行っている研究が世界にどれだけ貢献することができるのかを常に考えてもらうこととなります。限られた期間でこれだけのことを行うのは非常に難しいですが、過去にそれを成し遂げてきたたくさんの OGOB 達が自分の経験を活かし、TA として受講生のサポートを最大限行います。最近では SDGs という概念と共に、学際的研究の重要性も高まっています。他分野との連携のためには異なる専門分野の人にも分かるように自分の研究内容を説明する学術的・科学的コミュニケーション能力も必要となります。SSP +の TA は学部生から社会人まで様々な形で活躍している人ばかりで専門分野も獣医学や気象学、途上国開発などと多岐にわたるので、そういった側面からも受講生の力となるでしょう。


ICT を用いた研究指導

本プログラムの強みの一つとして情報通信技術(ICT)の駆使が挙げられます。最近は新型コロナウイルスの影響で教育や研究の実施に制限を受けているケースを多々見かけます。しかし、SSP+では「バーチャル研究室」として ZOOM や Dropbox 等を用いることにより状況に縛られることのない環境下で研究を進めていきます。また研究手法にも ICT を利用したものが多く、北大 SSP時代には衛星画像を利用した研究や深層学習を用いた研究もありました。国内、そして自宅からでも知恵と工夫を出し合えば十分世界規模の問題に立ち向かうことが可能です。


実績

北大SSPでは、受講生による学会発表(国内・国外)、論文投稿各種賞の受賞など、数々の実績があります。(詳しくはこちら)

・学会発表

学会は研究者が今までの研究成果を発表し、議論する場です。
一般セッションにおいて、高校生が発表、議論することは、高度な研究遂行力・理解力が求められます。これまで27件の国内学会発表、11件の国外発表を行っています。

[発表実績(抜粋)]

【国外】
American Geophysical Union(アメリカ地球物理学連合)Fall meeting 2017
2017年12月14-17日 アメリカ、ニューオーリンズ、一般セッション 3件

Remote estimation of crown size and tree density in snowy areas [英、ポスター]
岸 里名子(横浜サイエンスフロンティア、2年)

Research for annual travel-route changes of reindeer living around the Arctic Circle using satellite remote sensing [英、ポスター]
鈴木 元太(津和野、2年)

Mapping of colored-snow area on glaciers by using spectral reflectance of algae [英、ポスター]
山家 大地(横浜サイエンスフロンティア、2年)

他9件

【国内】
日本地球惑星科学連合(JpGU)-AGU Joint Meeting 2017
2017年5月20-25日 幕張 一般セッション10件(内4件は英語発表)

Analysis of optimal conditions for photo-based 3D modeling of cloud-like objects [英, ポスター]
下野 真弥(札幌南2年)

インドネシア特有の新しい火災危険指標の開発[日, 口頭]
橋本 朝陽(札幌西3年)

北極圏トナカイの周遊経路の年次変化に関するリモートセンシングによる研究[日, 口頭]
鈴木 元太(津和野2年)

他24件

・学生賞

全国の高校生が参加する科学賞においても、多数の実績を挙げています。

[受賞実績(抜粋)]

・高校生科学技術チャレンジ(JSEC 2017) 審査員奨励賞
衛星リモートセンシングを用いたコーヒーさび病のモニタリング手法の開発
勝濱直椰(横浜サイエンスフロンティア2年)

・第60回日本学生科学賞 入選3等受賞, 北海道審査会にて読売新聞社賞受賞
「低コストの吹雪監視装置の開発」
小林ゆい(立命館慶祥2年)

他8件

・論文投稿

受講生の研究が英語論文として出版されました。出版するには学会発表に必要な能力と共に、研究成果をあげる必要があります。

[出版論文]

Katsuhama, N., Imai, M., Naruse, N., & Takahashi, Y. (2018). Discrimination of areas infected with coffee leaf rust using a vegetation index. Remote Sensing Letters, 9 (12), 1186-1194.


・メディア等への掲載

各種新聞社による取材や、アメリカ航空宇宙局(NASA)のホームページに研究が掲載されました。

[掲載例]

・橋本朝陽(札幌西2年)らが取り組む研究がNASAのHPに掲載
研究内容「Development of a new index for forest fire risk using satellite images in Indonesia through the direct spectral measurements of soil」
NASAのHPのタイトル「A New Fire Risk Indicator

・北海道新聞社による取材


資金の使い道

~金銭的理由で、高校生の研究意欲を犠牲にしたくない~

SSP+では、受講生の金銭的負担を減らし、どんな人でも受講しやすくするために、高校生に対して以下の支援を予定しています。

・研究にかかる調査の旅費、宿泊費
・研究機材の購入
・学会発表の参加費、論文投稿料

皆様から頂いた支援金は、これらに充てられます。


リターンについて

金額に応じて、多種多様なリターンをご用意しています。
(コロナウイルスの影響により、発表会の日付・体勢に変更が生じる可能性があります。)

・最終報告書の送付
1年間の活動をまとめた報告書を送付させていただきます。(発送予定:2021年7月頃)

・中間発表会へリモートでのご参加
高校生が行う研究の中間発表会にご参加いただけます。
ZOOMを用いた発表会場からの中継・質疑応答を行う予定です。
具体的な日時・手法等は後日e-mailにてご連絡いたします。
(開催予定:2021年2月頃)

・運営による進路相談(中高生の親御様向け)
高校生を対象にした進路相談を行います。ご希望の学部、学科に所属するTAがお選びいただけます。
有効期限:2020年7月15日〜2021年7月15日(年末年始を除く)

・最終発表会へリモートでのご参加
高校生が行う研究の最終発表会にご参加いただけます。
ZOOMを用いた発表会場からの中継・質疑応答を行う予定です。
具体的な日時・手法等は後日e-mailにてご連絡いたします。
(開催予定:2021年6月頃)

・毎週の研究進捗ミーティングのご見学
毎週行われる、ZOOMでの研究進捗ミーティングをご見学いただけます。
具体的な日時・手法等は後日e-mailにてご連絡いたします。

・最終発表会へのご招待
高校生が行う研究の最終発表会にご招待いたします。
1口につき1名様分の交通費(4万円限度)を当方で負担いたします。
なお、コロナウイルスの影響によって発表会自体がリモートでの開催になる可能性があります。
その際は発表会にリモートでご参加いただき、支援者の皆様と受講生、運営を交えたオンライン茶話会を開催いたします。(開催予定:2021年6月頃)

・SSP+のホームページに企業様のお名前を記載(法人の方向け)
SSP+のホームページに企業様のお名前を記載いたします。
具体的な掲載の内容につきましては、メールにてご相談いただけます。
掲載内容が決まり次第、公開いたします。

・SSP+のホームページに企業様のお名前を大きく記載(法人の方向け)
SSP+のホームページに企業様のお名前を大きく記載いたします。
具体的な掲載の内容につきましては、メールにてご相談いただけます。
掲載内容が決まり次第、公開いたします。


教員・TAの紹介

[TA (代表)]
 
藤田 滋(Fujita Shigeru)
北海道札幌南高等学校 卒業
日本大学 生物資源科学部 獣医学科

[アドバイザー] 
高橋 幸弘(Takahashi Yukihiro) 教授
北海道大学 理学研究院 地球惑星科学部門 宇宙惑星科学分野

[アドバイザー]
成瀬 延康(Naruse Nobuyasu)准教授
滋賀医科大学 医学部 医学科 生命科学講座(物理学)

その他、多数のTAが在籍しております。


お問い合わせ・詳細

代表: 藤田 滋
Twitter: https://twitter.com/ssp_plus
URL(公式サイト): https://sspplus.org
メール: support@sspplus.org


本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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    こんにちは!SSP+代表の藤田です。活動報告の2回目をさせていただきます。応募してくれた高校生の選考が終了し、13名の方が合格となりました。合格者の選抜は非常に悩みましたが、評価を数値化したり、面談を行なったメンバーで話し合いを重ね、厳正に選考を行いました!現在は、高校生と運営メンバーのグルー...

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    東北大学 理学部 宇宙地球物理学科 地球物理学コース3年 小林ゆい(北海道・立命館慶祥高等学校出身,SSP2期生)〇どんな研究をしていたの?北海道では,吹雪は冬場の身近な存在です。時には雪によって前がほとんど見えなくなる「視程障害」の原因となり,遭難や交通事故を引き起こす危険な存在でもあります...

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