ごあいさつ


 

ご覧いただき、ありがとうございます。私たちは、昨年4月から神奈川県鎌倉市でちいさな保育園を営んでいます。23人の園児と保護者、地域のみなさまの支えにより、開園から一年を迎えられそうです。しかし、当園の卒園は2歳。せっかく仲良くなった友だちと離ればなれになってしまう子どもたちがいます。

 

これまでと同じように仲良く遊び、さらに新しい友だちも迎えいれるように増築することに決めました。増築により、これまで2歳卒園ではなく、3歳以降も保育園に通えるようにする予定です。当然、運営をしている面白法人カヤックと豊島屋でお金を捻出しますが、どうしても資金が不足しています。

 

子どもたちが自由にのびのびと育つ環境をつくり、維持するために、力を貸してください。

 

今回、ご支援くださった方々には、子どもたちがつくるサンキューカードやオリジナル手ぬぐい、運営会社の面白法人カヤックの代表柳澤の書籍などを贈呈させていただきます。サンキューカードはどんなものがいいか、子どもたちと一緒にアイデアを出しあっているところです。何ができあがるかは、こうご期待。

 

ここで出会ったのも何かの縁なので、すこしでも私たちのことを知ってもらえたら嬉しいです。拙い文章ですが、最後までお付き合いください。

 

地域に根ざした保育園

 

まちの保育園 かまくらは、鎌倉で働く人・暮らす人のための地域に根ざした保育園です。待機児童問題を解消し、鎌倉全体で子どもを育み、仕事と子育ての両立をしやすい地域づくりを目指しています。山も海も社寺もある鎌倉の環境や文化を生かしたカリキュラムを提供するほか、鎌倉在住の人にも子育てを手伝ってもらったり、まち開催のイベントに参加したりと、地域とともにある施設になれればと思っています。

 

 

▶自然の中で遊ぶ

海と山に囲まれた遊ぶにはもってこいの環境が揃っているので、遊びは自分たちで生み出します。しかし、一つ間違えば厳しい危険が隣合わせに存在します。何が危険で、どうすれば危険を回避できるのかを遊びの経験を通して子ども自身が知ることがとても大切だと考えます。

 

 

▶ハッピーフライデー

お父さんとお母さんが保育園に集まって、一緒に食事を作って食べる取り組みです。普段の生活だけでは感じられない発見があります。


 

▶まちの写真展

子どもたちにカメラを持たせて好きなように撮影した写真を、日頃お世話になっている飲食店などの店内で展示させてもらったイベントです。子どもならではのユニークな写真が並びました。


子どもを育てることは未来をつくること

 

まちの保育園では、主体性を大切にしています。2歳以降の子ども達には、どこかへお散歩コースへ出かけるとしたら、子どもたちだけで話し合って考えて決めてもらうつもりです。実は、子どもたちは「自分が何をしたいか、どこに行きたいか」という意見を持っています。大切になるのは、子ども同士でも、意見を言い合える環境をつくること。それは大人の役目です。そして、大人たちが思うような着地にならなかったとしても、子どもたちが納得して決めたことならば、受け入れてあげてください。なぜなら「子どもの世界は、子どもの世界として大切にするべき」と私たちは考えているからです。

 

子どもの世界を守ることで、大きい子はちいさい子に優しくし、小さい子は大きい子に憧れます。そんな関係を大切に、時間をかけてつくっていくことで、大人に頼らなくても、大きい子が小さい子を助け、守り、叱る社会ができあがるのです。そして、ちいさい子は、自分がしてもらったように、さらに小さい子に伝えていく、いい循環がうまれます。


出会う人すべてが子どもの親になる


まちの保育園の子どもたちは、園内の人だけでなく、保護者の方はもちろん、ときにはご近所の方や散歩先で出会った人、海の人、畑の人、お店の人、園庭開放に来てくれた方などたくさんの人に育てられています。多様性のある社会ですから、色々な人と出会い、そこからたくさんのものを吸収して幅の広い、柔軟な人になって欲しいのです。

 

 

▶小町のとこちゃん

地域のボランティアの人たちが子どもたちに、読み聞かせや人形劇などをしてくれます。人見知りしていた子もいまではすっかり慣れて、お膝の上に座って読み聞かせをしてもらっているほどです。

 

 


▶おつかい

子どもたちの給食で食べる野菜のお買い物を子どもたちは任されています。お散歩の途中、近所の市場でメモを見ながら、買ってくるのです。


あえて認可外施設を選んだ保育園

 

保育園は、大きく分けると認可保育所と認可外保育施設があります。私たちはあえて認可外保育施設(中でも企業主導型保育事業)を選びました。その一番の理由は、わたしたちの保育園を能動的に選択してもらいたいからです。認可外保育施設は、申し込みをいただかなければ入園できない施設。それは見方を変えると、私たちの考え方に賛同したご家族が、入園してくださることになります。私たちの考えに共感してくださった保護者の方々は、一緒に子どもを育てるかけがえのないパートナー。肩を組み、子どもを真ん中にして、力を合わせ進んでいきたいと思います。

 

それ以外にも、4つの理由があります。

 

・認可保育所と同レベルの設置基準をクリアすることで助成金を受け、安定した経営を目指せること

・企業主導で進めることで、企画・実行の柔軟性とスピード感をもたせること

・自社従業員のみではなく鎌倉で働く人や暮らす人も保育園を利用してもらえること

・自分たちが鎌倉の待機児童の解消を実践すること


意外なタッグから生まれた保育園


 

 

 

まちの保育園 かまくら、鎌倉に拠点をかまえる民間企業がタッグを組んで運営しています。1894年に創業し県内を代表する銘菓「鳩サブレー」などを製造・販売し、様々な年齢層の従業員を抱える「豊島屋」、1998年に創業しインターネット広告やソーシャルゲームを主力としたIT系の若手従業員を抱える「面白法人カヤック」です。両社の「鎌倉で働く人、鎌倉で暮らす人を応援したい」という思いが一致したことから、鎌倉 本覚寺のそばに保育園を開園しました。社歴も業務内容も全くちがう会社同士が組んだからこそ、これまでの常識にしばられないユニークな保育園になれると思います。

 

最後に 

▶写真左:園長 中尾薫   写真右:事業担当者 植杉佳奈恵

 

 もうすぐ一年経ちますけど、一番印象に残っていることって何かありますか?

 

 いろいろあるけど、小町のとこちゃん(読み聞かせなどをしてくれるボランティアの方たち)の鳴き声クイズですね。画用紙にネズミや鳥の絵を描いてくださり、自分たちで鳴き声をマネしてクイズにしてくださったのは、驚きました。こんな手もあったんだって。

 

 

 私も。子どもたちよりも、とこちゃんたちの方が真剣でした。

 

 とこちゃんたち、みんなやりたいことがいっぱいで、アグレッシブだから、私たちも負けてられないですね。

 

 募集したら地域の人たちが次々やりたいと申し出てくれたのはびっくり!40代から70代までいろんな方が来てくださるので、子どもたちも学ぶことが多いです。

 

 地域に関わりたい人が多いんだって思いましたね。そういえばまちの写真展(子どもたちがカメラマンとなって撮った写真をお世話になっているお店に展示したイベント)のときも展示の噂を聞いたお店から次回の展示をしてもいいよ、とオファー来ました。

 

 

 まちづくりを楽しんでやっていると自然と仲間が増えていくんだなぁと。

 

 さて、植杉さんはこの一年で何が印象に残ってますか?

 

 私は、元々デスクワークが中心だったから、こういう経験すべてが新鮮でした。その中でも印象に残っているのはハッピーフライデー(毎月一回、金曜日に園児のお父さんお母さんを招いて、一緒に夕飯をつくって食事をする)。実はこの保育園を手がける構想の段階から、密かにやりたい!と思っていたことが、保育士さんの意見からでてきたのでびっくりしました。

 

中尾 子どもたちはもっとお父さんお母さんと一緒にいたいんだけど、みなさんとても忙しいんです。1日があっという間に過ぎていませんか。

 

植杉 仕事して、お迎えに行って、ご飯を作り、お風呂を入れてたら、「もうこんな時間‼︎」となっていますね(笑)。

 

中尾 保育園側から、お子さんとの時間をつくってくださいとお願いしがちなんですけど、そんな状況では解決にならないと思ったんです。そこで、保育士たちでアイデアを出し合って、お迎えに来た時にそのまま保育園で家族一緒にご飯を食べてもらうことにしました。もちろんお父さんにも来てもらいます。

 

植杉 子どもと一緒に料理をつくるのも楽しいですよね。

 

中尾 そうですね、秋刀魚を炭で焼いたこともありました。家ではなかなかできないこともできたらと思っています。

 

植杉 そうそう。他の家族と一緒に食事をできるのもいいですよね。自分も参加してみたいなって思っちゃいました(笑)。私の子どもが通っている保育園にはない取り組みだったから。

 

中尾 最初は参加する人少ないかなって思ったんだけど、一度やってみたら好評でした。しかも、お父さんが楽しんじゃってね。なかなか帰らないの。「帰る時間だよー」って言いたくなっちゃう(笑)。でも、みんな喜んでくれるから保育士たちも嬉しいって言ってくれるんです。

 

 

 

 みんなが笑顔になるイベントってステキだなぁ。そういえば、保護者の中には他の保育園の入園を辞退して、この保育園の保育を希望してくれた方がいらっしゃったんです。

 

 嬉しいですね。そう言われるともっと頑張らなきゃって思っちゃう。

 

 次の四月は新しい子どもが来るかも知れないので、私もいろんなアイデアを出したりしてお手伝いしますね。

 

中 このプロジェクトがうまくいくように、本覚寺にお参りに行ってこようかな。

 

植 あ、私も一緒に行きます!

 

  

支援金の使いみち

 

増築費用2,000万円のうち、クラウドファンディングを通して目標金額が集まりましたら、以下の購入資金にあてます。

 

・断熱性、防火性に優れた外壁材

建物は暑い日も寒い日も子どもたちを受け入れ、災害時には身を守る役割もあります。だからこそ増築建物には金属サイディング(ガルバリウム鋼板)という外壁材を購入します。

 

・秋田杉の床板

裸足で過ごす子どもたちが、力いっぱい走ったり、寝転んだり、地べたに座って絵本を読んだりと、子どもたちが目に触れ、手に触れる材料として気兼ねなく、長く使える材料を購入します。

 

増築の時期とイメージ図

増築建物の完成予定は、春(4月上旬〜5月)を予定しています。

 

▶写真左:増築前  写真右:増築後(イメージ)

 

 

▶図面(グレーが増築予定)

 

工事の様子

ご支援くださる方の中には遠方の方もいらっしゃる(かもしれない 笑)ので、以下のような増築までの状況をレポート>>でご覧いただこうと思います。

 

2019.1.23

いよいよクレーン車が入り、増築敷地をつくるための解体作業が開始されました。

 

注意事項


資金援助が、入園選考・工事業者入札に影響することはありません。
現在と未来の子どもたち、地域への支援募集であることをご理解ください。

 

支援者に対するお礼(リターン)は、すべて株式会社カヤックが購入・準備したものです。助成金から購入するものはありません。

 

支援金を現金手渡しでご希望される方へ

下記アドレスまでメールにてご連絡ください。

e-mail:hoikuen-info@kayac.com


▼本文中には下記情報を必ずご明記下さいますようお願いいたします

ーーーーーーーーー

 お名前:

 ご住所:(リターン品送付が必要な場合のみ)

 電話番号:

 メールアドレス:

 ご希望のリターン品:

 ご支援金額:

ーーーーーーーーー

※ 頂いた支援金に関しては、期間内に目標金額に達しなかった場合、責任を持ってお返しいたします。

 

お問い合わせ先

株式会社カヤック まちの保育園 鎌倉(担当:植杉佳奈恵)

ホームページ:https://hoikuen.kayac.com/

Facebook:https://www.facebook.com/hoikuen.kayac/

Twitter:https://twitter.com/hoikuen_kayac

フォーム:保育園お問い合わせ

 

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