「地域通貨Enepo」「さるぼぼコイン」の認知向上を通じて利用者を増やしたい
こんにちは、NPO法人 活エネルギーアカデミー、通称”エネポ”です!
私たちは、日本一の面積を誇る岐阜県高山市を、日本一の自然エネルギー都市にしよう!と2014年1月に始動した「高山エネルギー大作戦」から派生したNPO団体です。
様々な取り組みの中で自然エネルギーを活用しながら、地域内で循環を生み出し、小さな経済を回すため、『Enepo』という地域通貨の発行・管理も行っています。
5年間の活動の成果が認められ、この度アジア初開催となる地域通貨世界会議の地元の受け皿として、大会運営を担うこととなりました。
【第5回地域通貨国際会議とは?】
地域通貨の国際的な調査研究機関である RAMICS (The Research Association on Monetary Innovation and Complementary and Community Curencies / 本部:仏リオン)が主催となり、世界各国の学者や研究者が2年に1度集まる世界的な大会です。
これまで欧州を中心に開催されていましたが、今年はなんとアジア初開催!岐阜県高山市が会場となることが決定しました。
アジア初開催が東京や大阪等の大都市圏ではなく地方である飛騨高山であることを疑問に思う人もいるのではないでしょうか?
実は、飛騨・高山地域は地域通貨『Enepo』と電子地域通貨『さるぼぼコイン』という2種類の地域通貨があり、アナログな『Enepo』と最先端の『さるぼぼコイン』が共存する珍しい地域として注目され選出されました。
大会の期間は2019年9月11~15日まで、26か国を超える国際的な研究者が、各地における学術研究を発表しディスカッションを行います。また、研究者だけで盛り上がるのではなく、実際に地域通貨を実践している方々も集結し、シンポジウムやワークショップ、展示を通じ地域住民を含めた参加者との交流を深める計画をしています。
【『Enepo』と『さるぼぼコイン』】
■地域通貨『Enepo』
▲杉の圧縮材で発行されたEnepo。手触りも柔らかく温かさが伝わる通貨。
NPO法人活エネルギーアカデミーでは、森林保護を単なる保護活動に止めず、「高山市木の駅プロジェクト」を立ち上げ、消費者~協賛店~森林の地域経済活性化に繋げ循環する仕組みを作り育てています。
市内9カ所にある木の駅へ、山から運ばれてきた間伐材・そこで採集されたスギやヒノキの葉の売り上げ分を、間伐材を採ってきた皆さん、またそれら作業を手伝って下さった皆さんへ地域通貨『Enepo』として還元・配布しています。そして皆さんが手にした『Enepo』が、飛騨地域の協賛店で使われ回っていくことで、その価値が市外に流出することなく、飛騨地域内でお金と仕事が循環していくという仕組みです。
特筆すべきは、生み出されるのはお金としてだけの価値ではなく、間伐をすることにより、鬱蒼としていた森に光が落ち、風通しが良くなり、下草が生え、そこに昆虫や動物が集まってきて豊かな里山へと森林が蘇ることです。また受け入れを行う協賛店では木屑まみれになって頑張ってくれた労働に対して、発行された貴重な対価を自身のお店で使ってくれる事に温かい気持ちになれる等と人と人を繋ぐコミュニケーションツールとしても役に立っています。
■電子地域通貨『さるぼぼコイン』
▲アプリから加盟店のQRコードを読み取り決済を行う電子地域通貨。
『さるぼぼコイン』は、高山市に本店を置く金融機関 飛騨信用組合が発行するスマートフォンアプリを活用した電子地域通貨です。
現在、加盟店は1,000店舗を超え、約8,000人が利用し、税金等の収納も可能になりました。
『さるぼぼコイン』の大きな特徴としては、消費者が加盟店で使う一次消費(BtoC)だけではなく、受入れた加盟店が更に加盟店間同士の取引(BtoB)にも活用することができるのです。この循環を生み出すことにより、お金の地産地消を促しています。
更には、アプリのGPS機能を利用し、行政が発信する災害情報や交通情報を特定のエリアに配信するなど、決済ツールだけに止まらず地域住民の生活アプリとしても進化を遂げている電子地域通貨です。
【国際会議期間中どこのお店で使えるのかわからない!?】
国際会議期間中、世界各国から集まった関係者がEnepoとさるぼぼコインを体験利用されます。
しかし、どのお店で2種類の地域通貨が使えるのか?更には言葉の違う利用者でもすぐにお店を見つけられるのか?そんな問題が持ち上がりました。
そこで、私たちは高山市中心部の加盟店にどの地域通貨が使えるのか目印となるフラッグを作成することとなりました!
▲このようなフラッグ(イメージデザイン)で各国からの関係者をおもてなしします。
このようなフラッグを作成することで、期間中は勿論ですが、大会終了後も加盟店の皆さんに利用いただけるように考えました。
更には、行政や各団体と協力し中心地を地域通貨のイメージカラーである緑で埋め尽くし街全体が一体となって盛り上がれるような仕掛けを計画しています!
【大会の盛り上がりを一過性にしたくない!】
今回の大会で町が一時的に盛り上がるのではなく、この世界大会をきっかけにもっともっと地域の皆さんに地域通貨を身近に感じてもらいたい。
「自分達の街の地域通貨は、国際会議が誘致出来るほど外からは評価されているんだ。」という事を感じてほしい。
大手の○○pay、△△コインの便利さお得さとは異なり、地域にもたらす価値があることを知ってほしい。
利用することで同じ共感という価値を共有(消費)できる飛騨地域になってほしいと願っています。
● 支援金の使いみち
PRフラッグ(取扱店店頭用)製作費 300,000円
リターン品等経費・手数料 200,000円
合計500,000円
【持続できる社会の現実に向け、今は小さな循環ですが、飛騨・高山から本気で世界を変えようと思っています!】
信用は全ての取引の元になっています。通貨は経済の基盤として利用され、信用で繋がった地域通貨の流通が信用の流通になります。
いつの間にか、日本では銀行取引の決済により関係が終わる(手締め)ようになっていないでしょうか?
決済とは、もともと取引の信頼を確認し未来に向かって増幅していくものだと思います。
高山の地域通貨は小さな規模ですが、取引による信頼が育まれています!
そのことを、一人でも多くの人に知って欲しい。一人でも多くの人に応援して欲しいと思っています。
● 実行スケジュール
2019年6月~ 検討プロジェクトキックオフ
2019年8月10日~9月09日 クラウドファンディング募集期間
2019年9月11日~9月15日 地域通貨国際大会(於:高山市民文化会館)
10月初~10月末 返礼品発送
● お問い合わせ先
NPO法人 活エネルギーアカデミー事務局
岐阜県高山市赤保木町297
事務局 澤 秀俊 info@enepo-takayama.com