普段、ローカルからの情報発信を目にすることが少ない、という問題意識もあります。島根は全国で2番目に人口が少なく、もっとも知名度の低い県です。数年間、東京支社で勤務した経験があり、県外の人を招いた交流会「島根をメジャーにする会」や、自分たちの島根愛を表現する展示会「We Love 島根!」展を東京で開催したりもしましたが、島根の存在は、ほとんど知られておらず、隣の鳥取県と間違えられることも一度や二度ではありません。
▲「We Love 島根!」展。"むき出しの島根愛"を伝える30点近くが集まりました
なかなか伝わらない状況に「こんなに面白いのに!」と悔しく、もどかしい思いをしてきました。一方、島根の話題が報じられるときは、表層的な「いい話」か、暗く苦しい側面が強調されている記事が多いように感じられ、地元に暮らすからこそわかるリアルな島根の姿を記録し、発信していきたいとも思っています。
今回、私が旗を立て、島根を想ったり、ローカルからの情報発信に共感してくれたりする皆さまから応援してもらって、島根の面白さを発信する本ができれば、新しい地域からの情報発信のカタチになります。さらに、これらを東京の大学生たちに手伝ってもらって取り組むことを考えています。
そして、これは、島根だけではない、他の地域でも実践できるモデルになります。全国各地で、こうしたローカルからの情報発信が広がれば、もっともっとニッポンは面白くなると信じています。