▼銀行振込・現金でのご支援(→手順はこちら)との合計

  

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このプロジェクトは、近江八幡市クラウドファンディング公認事業(第5号)です。

 

はじめに

はじめまして。碧いびわ湖代表の村上悟です。

この度は、数ある中からこのページを開いてくださり、誠にありがとうございます!

  

 

碧いびわ湖は、滋賀県近江八幡市に事務所を構えるNPOです。「子どもと湖が笑ってる未来へ」を合言葉に、子どもたちが仲間とともに育ち合う場づくりや、雨水タンク・太陽熱温水器・薪ストーブや地域材を使った住まいづくりなど、身近な人や自然とのつながりを豊かに育む「暮らし」をみんなでつくり、広めることに取り組んでいます。

  

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▲子どものよりよい育ちを共につくる仲間「あおいそらと森のおうち」の活動のようす

  

その活動の中からこのたび、新しいプロジェクト「みんなでつくるコトノマ」を仲間とともに立ち上げることになりました。

▲「みんなでつくるコトノマ」のロゴマーク

   

「みんなでつくるコトノマ」は、「あってよかった」と思える場所を、みんなでつくるプロジェクトです。休む場所、遊ぶ場所、働く場所、暮らす場所…。こんなところがあったらいいな、と思える場所を、想いを共有する<みんな>の参加と協力でつくります。

 

「みんなでつくるコトノマ」の詳細はこちら  ▶Facebook ▶Instagram

    

 

碧いびわ湖の原点は、びわ湖のせっけん運動です。約40年前、滋賀に暮らす人々は、子どもたちの健康とびわ湖の自然を守ろうと、合成洗剤を使うことをやめ、せっけんを使いました。その行動の影響によって、企業は環境負荷の低い製品をつくるようになり、行政も琵琶湖を守るための施策を積極的に行うようになりました。

 

そんな風に、"一人では小さな力も、みんなで持ち寄れば、だれもが暮らしやすい社会になる"ということを「みんなでつくるコトノマ」を通じて、カタチにしていきたいと思います。

   

歩くのが楽しい、滋賀県近江八幡の旧市街地


あなたは滋賀県にある、近江八幡市の旧市街地を歩いたことがありますか?

 

近江八幡の旧市街地は、豊臣秀次により築かれた城下町。「売り手によし、買い手によし、世間によし」を示す「三方よし」という表現も有名な、近江商人の発祥地の一つとしても知られています。江戸期に建てられた古い町家が軒を連ねる町並みや八幡堀など、風情豊かなこの街を歩く楽しみは、訪ねた人はきっと誰もが知っていると思います。

 

▲八幡堀

 

近年では、空き町家をリノベーションしたカフェやバー、ゲストハウスといった今の時代に沿った新しい場が増えつつあり、懐かしさと新しさが混ざりあった魅力も高まりつつあります。

  

▲ヴォーリズ建築の一つ、アンドリュース記念館。ここにも数年前に「GoingNuts!」という名のナッツ屋さんができました。

 

また、2年に一度、旧市街地の町家を使って開催されるアートイベントBIWAKOビエンナーレや、ウィリアム・メリル・ヴォーリズの建築を訪ね歩く「ヴォーリズ建築めぐり」など、町屋散策をしながら楽しめるイベントも増え、観光の一つとして周知されるようにもなってきました。

 

近江八幡旧市街地にオープンした「食堂ヤポネシア」

そんな近江八幡の旧市街地に20195月、町家をリノベーションして「食堂ヤポネシア」がオープンしました。地元のお野菜やびわ湖のお魚などを、新しい調理法で美味しくいただくことのできる食堂で、夜も営業をされています。

 

▲2019年5月15日のオープニングレセプションの様子

 

 

店主は、松岡宏行さん(写真左端)。そして、その工事の統括を担当させていただいたのが、わたし(写真右端)です。

  

住所:近江八幡市仲屋町中24-1(地図)

開店時間:昼11時〜15時 夜18時〜21時

定休日:日曜夜と月曜日

ホームページ / Instagram / Facebook

 

 

▲お店は近江八幡旧市街地のメイン通りでもある仲屋町(すわいちょう)通り沿いに面しています。

 

▲とある日のお昼メニュー。琵琶湖でとれたニゴロブナを使った滋賀らしい定食もあります。

 

二兎醸造所さんの麦芽絞り粕でつくった粉をはたいて焼いたニゴロブナのムニエル。お豆腐と奥村佃煮さんのハス鮓の飯を混ぜて乳酸発酵させたソースを添えて。

  

この建物には、客席スペースの奥に6畳の和室があります。しかし傷みがひどかったため、当初はそのまま物置部屋にする予定でした。

     

▲改装前の和室

     

▲床が抜けた床の間

    

▲シロアリに食われた床板と敷居




はじまりは仲間からの一言

しかし、工事現場を見に来た仲間の一人、綾牧生さんが、「子連れには和室があると助かるんだけれど…」とぽつり。

 

▲食堂ヤポネシアの目の前にいる近江商人"とびたくん"と、綾さん

 

さらに、1歳の息子を連れて遊びに来た原えりかさんも、こんなことをつぶやかれました。

 

 「近江八幡にはよく家族で訪れるのだけど、急なオムツ替えや授乳ができる場所が無く困ることがある。そんなときにこの和室が使えたらとても助かるなぁ」。


 

▲原えりかさんと、えりかさんの次男の灯くん、松岡さん


近江八幡の旧市街地に、<みんなの休憩室>がほしい

子どもと一緒のお出かけは、急なトイレ(オムツ替え)、授乳、ベビーカーを置く場所など、思った以上に困ることがあります


 

しかし、近江八幡の旧市街地には、古い建物が多いが故に、ベビーカーに子どもを乗せたまま入れるお店は多くありません。また、観光駐車場や案内所の多目的トイレにオムツ交換ベッドはありますが、それ以外には、周りにいる人の目を気にせず、ゆっくりとオムツ替えや授乳ができるスペースが無いのです。

 

一方、ショッピングセンターや、図書館などの公共施設には、汚れたオムツを替えていても、子どもが泣き出しても、授乳していても、ひと目を気にせず入れて、赤ちゃんと共に座ってホッと一息つける、無償で使える授乳室などの設備が必ずあります。

    

▲ショッピングセンターにある授乳室などの設備が整った部屋(写真はイメージです)

 

赤ちゃんとのお出かけは、こんなちょっとした設備があるだけで、「行きやすい場」になるものです。

 

それならば、近江八幡の旧市街地にも、赤ちゃんを連れてひとやすみできる場所が一つでもあれば、もっと子どもと一緒のお出かけが楽しめるかもしれない!

 

そう思ったわたしたち(村上、綾、原)は、オープンした食堂ヤポネシアに、赤ちゃんの授乳もできる<みんなの休憩室>を作ろうと、模索しはじめました。

 

だれもが立ち寄りやすい食堂に、<みんな>にやさしい場をつくる

あらためて「食堂ヤポネシア」を見直すと、立地は旧市街地のちょうど真ん中にあり、街歩きの際、疲れたときにだれもが立ち寄りやすい位置にあります。

  

  

また、食堂の入り口や、客席も広いため、ベビーカーや車椅子が入るスペースも充分にあり、以前はデイサービスであった名残で、バリアフリーの広いトイレもあります。

 

     

▲店内のトイレはバリアフリーでとても広く、ベビーカーも一緒に入れます。(洋式トイレの左側には男性用小便器もあります)

 

6畳の和室は店の奥にあり、客席から離れているため、オムツを替えるときや、子どもや客席からの声、授乳なども気にすることなく使うことができそうです。

 ▲店内見取り図。黄色部分がお客様が利用できる客席やトイレ、ピンク色の部分が今回の6畳の和室です。

  

▲カウンターの奥にある水色の扉の先が和室です。

 

こんなだれもが立ち寄りやすい環境にある食堂に、無償でも使うことができる赤ちゃんにもやさしい場所をひとつ作ることができれば、赤ちゃんやその家族に限らず、結果的に、障害のある人もない人も、観光に訪れた人も、近江八幡に住んでいる人も、<みんな>にやさしい場になるのではと考えました。

 

そこで、この6畳の和室を<みんなの休憩室>にしたいと、食堂ヤポネシア店主の松岡さんに提案すると、松岡さんも二つ返事で賛同してくださいました。さらに「無償で使える」ことに関しても、快く承諾いただいたのです。

 

食堂ヤポネシアの店主 松岡宏行さんのこと

食堂ヤポネシアの店主、松岡宏行さんは、興味深い経歴の持ち主です。

  

▲店の改装も自ら行う松岡さん

 

「心身障害福祉の父」といわれる糸賀一雄氏の福祉哲学から生まれた重症心身障害児施設びわこ学園で6年間、重度心身障害者の生活支援員をされていました。その後、ご夫婦で東南アジア、オーストラリア、東アフリカ、ヨーロッパ、南アジアなどを巡る2年間の世界旅行へ。 

 

▲松岡さんは自転車乗りでもあります

 

帰国後は、介護の経験を活かし工務店で高齢者向けの住宅改装をしたり、「びわこ学園」で今度は食堂の調理業務についたことがきっかけで調理師免許を取得し、障害のある人やその家族、職員と気軽に話せる「場」として飲食店の開業を決意。瀬田で居酒屋「ひろち屋」を開業、10年にわたって営業されます。

 

その後、B型就労支援施設の職員として、自然栽培による野菜の生産や販売を行う飲食店オモヤキッチンを立ち上げ、店長として就労支援を行うなど、とにかく障害のある人の活躍できる場を常に模索し、だれもが集える「場」を作り上げてきた人でもあります。

  

食堂ヤポネシアも、障害のある人も安心して働ける場になるよう計画中です)

 

 

▲オモヤキッチン時代の松岡さん

 

わたしたちが、「食堂ヤポネシア」の和室に赤ちゃんの授乳もできる<みんな>にやさしい場を作りたいと思ったのは、松岡さんの経歴やお人柄があったからこそでした。

 

街の中にある食堂に、子どもにも、お年寄りにも、障害のある人にも理解のある人がいてくれる。そこに<みんなの休憩室>があることで、無人の休憩室よりもさらに安心できる場所になるのではと思ったのです。

 

しかし、和室は改装をしない予定で進めていましたので、予算はありません。

 

ならば、自分たちと同じように思っていた人や、松岡さんのチャレンジに共感する人に、協力を呼びかけよう!きっと、思いを共にしてくれる人はいる!そう信じて、このクラウドファンディングにチャレンジすることにしました。

 

あなたの参加と協力で、<みんな>にやさしい場所を

支援金は、まず、傷んだ和室の改修に活用します。具体的には、傷んだ床の間、縁側、床板、建具の補修、壁の塗り直し、畳の張替えなどです。

  

次にこの和室を、街歩き中におむつ替えや授乳などで困った方などが、お店で飲食をしなくても無償でお使いいただけるようにします。そのために、協力いただく食堂ヤポネシアにお支払いする今後2年間の賃借料と光熱費、日常の清掃や維持管理の費用に充てます。2年後以降については、その間の取り組みの成果を踏まえて活用を検討します。)

  

※食堂の営業に支障が出る部分は先行して修復工事を進めています。工事の様子は、レポートページで順次報告いたします。

   

▲壁の漆喰を塗り替えるため、左官屋さんに来てもらってサイズを計測中

   

▲まずはできるところから、ボロボロになっていた縁側の床をはがしました

 

和室は客席ではないので、お食事はできません。この和室を客席にしてしまうと、困った人がすぐに使うことができないため、いつでも使えるスペースにしておきたいからです。

 

ただ、無償で使うことができるとはいえ、お店の中にあるスペースなので、お店を利用せずに休憩室に入ることに気後れされる方もあるかもしれません。そのため、お店の外には、そのことが誰が見ても分かる表示をします。

    

▲店舗前にピクトグラムなどで分かりやすく表示します(写真はイメージです)

 

そして、店主の松岡さんをはじめ、スタッフのみなさんの応対で気兼ねなくお使いいただけるようにします。もちろん、お店の飲食利用はもともとお子様大歓迎!

 

▲専属スタッフの渡辺空さんと、店主の松岡さん

  

▼支援金の用途・内訳

和室の修繕・改装工事:300,000

賃借料・光熱費・維持管理費(2年間分):650,000

その他必要経費:300,000

手数料:250,000

合計:1,200,000 円

  

▼スケジュール

20196月6日~718 支援金募集

20197月末 <みんなの休憩室>お試しオープン

20198月初旬 <みんなの休憩室>グランドオープン

 

最後に

わたしたちが作ろうとしている<みんなの休憩室>は、ショッピングセンターや公共施設にある授乳室とは違う点があります。それは、「そこに人がいること」です。

 

食堂という場所柄、自由に使えない制限もあるため、使いにくい、煩わしいと感じる人もいるかもしれません。でも、そこにあえて人と人との関わりがあることは、孤独な育児をせざるをえない人がいる今の世の中にとって、大きな意味があると思っています。

 

SNSなどでのシェア、いいね!だけでも構いません。<みんな>にとってやさしい場が増えていく一つのきっかけになれば、これほど嬉しいことはありません。

 

そして、わたしたちのチャレンジに、もし賛同いただけましたら、ご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします!

 

以上、最後までお目通しいただき、誠にありがとうございました。

 

    

メンバーの紹介

 


 

代表 村上 悟(むらかみ さとる)

滋賀県出身、日野町在住。仲間と共にチャレンジすることが好き。中学~大学まで、生徒会活動をしながら渡り鳥を研究。茨城県のNPOでビオトープづくりに携わったあと、自室をDIYで改装したことがきっかけで2年半、大工の見習いに。その後、故郷での地域おこしの活動を経て、2009年から「碧いびわ湖」の代表に。雨水利用や太陽熱利用など、身近な自然の恵みを活かした住まいづくりを進めてきた。食堂ヤポネシアの開店工事の統括を担当。好物はよもぎもち。

 

 

 

綾 牧生(あや まきお)

北海道出身、草津市在住。三子の母。楽しいこと、美しいものが好き。長女の出産をきっかけに、お産や子育て、社会のあり方に関心を持つように。助産師さんと育児についておしゃべりできる場「草津おっぱいっこクラブ」を12年にわたり主宰。碧いびわ湖の活動にも設立初期から長く関わり、2017年からは「あおいそらと森のおうちプロジェクト」を担当。2018年からは東近江市のつどいの広場「ぐるり」のスタッフとして勤務。食堂ヤポネシアの松岡宏行さんは以前からの知人。好物はいちご大福。

 

 

 

原 えりか(はら えりか)

兵庫県出身、日野町在住。二子の母。小学校時代から学校に通わなくなり、その後、陶芸に出会ったことがきっかけで社会とのつながりを楽しめるようになった。ひょんなことから近江八幡市にある「ボーダレス・アートミュージアムNO-MA」で学芸員として働くことになり滋賀に来る。(その際、近江八幡で4年働き、そのうち1年は住む)滋賀県で結婚し、現在は日野町で近江商人屋敷だった築130年の古民家に住む。好物はういろう。

 

 

 

協力者 松岡宏行(まつおか ひろゆき)

京都市出身、大津市在住。二子の父。食堂ヤポネシア店主。重度の障害のある人々が暮らす「びわこ学園」で勤務後、居酒屋「ひろち屋」を開店。その後、NPO法人縁活で「オモヤキッチン」の料理長を務める。2019年5月に、近江八幡市の町家を改装し、食堂ヤポネシアを開業。地元の食材を活かし、さまざまな個性をもった人が働けて、近江八幡の街ににぎわいを生み出すお店づくりに取り組んでいる。好物はお魚全般と日本酒とビール。

 

 

 

協力者 渡辺 空(わたなべ そら)

山梨県上九一色村出身、近江八幡市在住。食堂ヤポネシアスタッフ。幼少時代からスポーツが好き。8歳のときに地元の精進湖(しょうじこ)で始めた競技カヌーを続けるため、滋賀の大学に進学。「ひろち屋」で松岡さんと知り合い、働き始める。大学卒業後、「オモヤキッチン」でスタッフとして勤務。いったん地元に戻ったが、食堂ヤポネシアの開店に合わせて再び滋賀へ。好物はケーキ。特にティラミスとチョコケーキ。

    

お問い合わせ先

滋賀県近江八幡市安土町下豊浦3

特定非営利活動法人 碧いびわ湖

みんなでつくるコトノマ

代表:村上 悟

電話:0748-46-4551

メール:kotonoma★aoibiwako.org (★を@にして送信)

 

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 碧いびわ湖

 

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