はじめまして。
FAAVO香川の運営者の真鍋有紀子です!
でも、本業は建設業です。
私は、富士建設株式会社という地場の建設会社に、長女として生まれました。
そしてこの度、私たちが(公財)中津万象園保勝会と共に47年間続けてきた、
大名庭園『中津万象園』の維持保全活動について応援してほしい!!
と思って、プロジェクトを立ち上げました。
(うちの社員さんをモデルに撮影。園内の中二階の茶室からの眺め)
江戸時代から続くこのお庭を、美しい姿のまま大切に、未来の子ども達へつなぐ。
そしてそこに、現在を生きる私たちの想いをのせて、“生きた”場所にしていく。
それが、私たちのミッションです。
(園内にある茶室(母屋))
これは、佐々木源氏の流れを汲む名家・京極家の大名庭園を守る『応援団』を増やすためのプロジェクトです。
中津万象園は、讃岐丸亀京極藩 二代目藩主高豊公により、1688年に築庭された庭園。
全国的にも珍しい、海辺の景観を採り入れた汐入の池で、大名庭園にしては小ぶりなスケールです。(といっても、15000坪もありますが)。
それゆえに、代々の藩主の癒しの場所だったようで、お殿さまがお庭で詠まれた詩なども多く残っています。
そして現在は、丸亀市によって、指定名勝(庭園)、つまり、“地域で大事に守っていくべき宝物”として選ばれています。
(中津万象園は海辺にあり、美しい夕景が見られます。)
「市の文化財? じゃあ、応援しなくても、ちゃんと未来に残るでしょ!?」
と思われるかもしれません。
実はそうじゃないんです!!
ただ単に“制度がある”だけでは、未来につなぐことはできないのです。
(園内にある観潮楼は、現存する煎茶席の遺構で最古と言われています)
そもそも文化財って、後世に残すべきものなんだろうか。
「でも今の世の中で、『文化を守る』って、優先度は高いの??福祉とか子育てとか、もっと色々あるでしょ!」
…というかたもいらっしゃるかもしれません。
ただ、私は思うんです。文化は、贅沢品でも嗜好品でもない。
いわば、私たちの根っこのようなもの。
そして、一度なくしてしまえば、二度と元通りには取り戻せないもの。
環境破壊が私たちの身体の生存を脅かすものであるとすれば、文化の喪失は、私たちの精神の生存を、長い時間かけて蝕んでいくものだと思っています。
文化財を未来につなぐために必要なものは…?
「未来の子ども達にこれらの宝物を残したい!」
それを実現するためには、3つのものが必要だと考えています。
それは、
①信念、熱意
②知識(専門家の関与)
そして………
③お金
です。
①②については、誰もがみんな思い浮かべやすいですよね。
でも、意外と「見なかったふり(!)」をしてしまいがちなのが、③なんです。
3つのうちのどれが欠けても、日本の伝統文化を子どもたちに伝えることはできません。
(あずまや、魚楽亭(復元)。お殿さまの漢詩にも出てきます)
例えば、とっても素敵な職人さんの技術があったとします。
それを「守る」「受けつぐ」という視点で考えてみたら、何が必要だと思いますか??
あなたにもできそうなこと、ありますか??
「買ってあげること?」
「後継者が必要なんだろうな、きっと。」…そんな声が聞こえてきそうです。
そうなんです!!
実は、ある文化を後世に残す、ということにおいて、それを支える経済的な基盤があるか?というのは、とっても重要なんです。
日本の文化を後世に残すのは、誰の役目なのか。
では、その“経済的な基盤”を作る役目って、誰が果たすのでしょうか。
(特に、対象が「建造物」や「庭園」の場合、その維持費は莫大なものとなります。)
行政?それとも、大金持ちの誰か?
実は、大きな役割を果たしているのは、企業など、民間の力なんです。
アメリカやフランスだけでなく、日本でも、“メセナ”という形(CSRの一環としても注目されています)で、企業が文化の保護や振興を支援しています。
有名なところでは、ベネッセによる直島でのアートサイトや、
福武財団の活動がありますよネ。(私たちもメセナアワードを受賞しています♪)
(園内の手入れを担当している“お庭さん”たち)
今回の『中津万象園』も、民間企業を中心とする力で長い年月を守られてきたわけですが、こちらの場合、年間の手入れ・維持整備費用は、年間5000万円ほど。
観光地としての事業収入で全て賄うことは難しく、企業や市民の皆さまからの寄附金や助成金で補っている……というのが実情です。
だから、皆さまにもこのお庭の【応援団】になってほしいんです。
厳しい経済情勢の中だろうと、ここを守ることを放棄するわけにはいきません。
手入れを諦めてしまえば、あっという間に荒廃してしまうからです。
(地震等で荒れていた頃の中津万象園。お庭は、ひとの意思が育てるもの。)
木々はどんどん生長して、森のように、藪のようになるし、
マツクイムシがもし1本でも付いたら、おそらく園は全滅するでしょう。
(万象園のお庭は松の古木で構成されています)
もちろん、日本でも珍しい、樹齢600年超、直径15mの大傘松も枯れてしまいます。
(下写真。なかなかスゴイでしょう??これ、1本の松なんです。)
「地方の中小企業として、できる限りのことはやってきた。」
そう胸を張れるつもりです。そしてこれからも、もちろん頑張ります。
でも、「応援の輪、支えてくれる手は、多いほどいい」。
正直、それを痛感しています。
だから、今回のクラウドファンディングでは、サポーターの皆さまを増やしたい。
「応援してるよ!」という気持ちを伝えてもらうことで、これからも頑張り続ける新たな元気をもらいたい。
そして、たとえば100年後。
「中津万象園が今も綺麗なままで残っとるんは、みんなが応援したけんやで。」
…もしそんな風に皆さまに言ってもらえたなら、こんなに嬉しいことはない!と
思っています。
みんなの心に根付いて、“地域の真ん中”にある場所へ。
私たちはこれからも、この場所を、皆さまと一緒に、地域の「宝物」だと思ってもらえるように、しっかりと育てていくつもりです!
そして「中津万象園は、私のお庭!」と思ってもらえるような場所にしていきたい!
家族が帰ってきたときや、大事なお客さまとのお食事。
お見合い、お食い初め、誕生日、法事、結婚式、同窓会。
カルチャースクールなんかの成果発表会や、お茶会にも。
美しいお庭を見ながら会議のできる場所として、地元の会社に使ってもらう。
もちろん、懇親会、忘年会の場としても。
「なにかあったら、とりあえず中津万象園」と言ってもらえるような、そんな場所…、“地域の真ん中にある場所”になりたいと目指しています!
そして、中津万象園が、人と人が出会う場所、つながる場所になると良いな♪
そうなれば、この場所は、自分の力で立つことができます。
きっと、日本の未来に残ることができます。
(過去のイベントでの様子)
サポーター会議も開催します!
皆さまにサポートをお願いするのに、今、私たちができることは何かな?と考えてみました。皆さまが喜んでくれて、しかも、中津万象園をもっと好きになってもらえるようなこと。
そこで思いついたのが、「今、閉じられているお茶席を開ける」ことです。
現在、運営費の不足から、せっかく美しく修復のできた茶室(母屋)での御抹茶のお接待ができていません。
でも、2月から4月までの3ヶ月間の毎週日曜日は、茶室(母屋)を開けて、皆さまをお待ちしています♪(10-15時。あ、入園料とお茶代は必要です…)
どうぞ、訪ねてきてください。
一服のお茶を飲みながら、お庭の話、京極家のお殿さまの話を聞いてください。
あなたなりの居心地の良い過ごし方、遊び方をみつけてください。
もし見つかったら(お庭を、私たちのことを応援しよう!と思っていただけたら)、ぜひ、サポーターとして、ご支援ください。
そして、「サポートしてあげるよ!」と言ってくださる皆さまと一緒に、このお庭を愛される場所にしていきたい!から、ワークショップなどでワクワクするアイデアを話し合う、「サポーター会議」も定期開催します!
「めざせ、サポーター100人!」
(とりあえず)
皆さまのお越しとご支援を、お待ちしています!
ご支援は全て、庭園の維持費に使わせていただきます。
今回ご支援いただいた資金はすべて、庭園の維持費や修復費用に使わせていただきます。(維持費は年間5000万円程度かかります)
(入り口にお名前を掲示させていただく場合の様子)
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※なお、現在、Paidy決済が利用停止となっています。
クレジットカードによる決済が難しい方は、お振込や現金集金でもお預かりできますので、bansyouen@shirt.ocn.ne.jpまでお問合せくださいますようお願い申し上げます。(但し、目標達成できなかった場合には返金をさせていただくこととなります。お電話の場合は0877-23-6326まで)
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※そもそも会員登録自体も、したことがなくて怖い!という方のために、申込書を作りました。どうぞご利用くださいネ。(右クリックで「画像を保存」。その後、印刷してくださいませ。中津万象園の受付でももらえます!)