京都花街の伝統を守ることに一生懸命がんばっています!

はじめまして。京都でキモノの製造やキモノ専門のクリ-ニングを営んでおります寺田進と申します。呉服小売店に生まれ、京都の呉服(キモノ)問屋に勤め、キモノを製造する世界で開業して40年になります。 現在花街を中心にキモノの洗いや芸・舞妓の衣裳を製造しています。 今私が一番危惧しておりますことは、京都花街の衣裳文化の継承でございます。 舞妓の衣裳と一口に申しましても、下着に始まり帯や裾引きのキモノまで、数々の種類があり、全てにおいて、後継者不足の影響を受け製造困難になって来ております。 そこで今、このことに向き合い未来に向けて、本当の文化や価値を伝え残していくことが私にとって大切なことだと思いました。 皆様のお力をお借りして舞妓の帯揚げの製造を進めたいと考えました。 花街の和装品は特殊であり、需要も特定細微のため製作・製造が益々困難になってきています。 そこでまずは、舞妓さんの使う独特の朱赤の帯揚げを作りたいと考えました。

伝統芸能の継承のために、帯揚げを製造します!

今、京都の和装産業は不況の影響を受け、後継者不足のため伝統和装品の生産が激減しています。白生地を生産する丹後地方の機屋も少なくなり、京都の伝統を担う若手の職人の数も減って、最盛期の3分の1程度の仕事になっています。 生地は、「「丹後ちりめん」重目の帯揚げの白生地を使用し、地色は花街独特の紅染めをします。 柄は銀箔のみで表現し、新しくデザインをして、型紙を起こし、「新デザインの型紙「で特殊糊を摺って、銀箔を張り付け・乾燥して出来上がります。 花街の和装品は特殊であり、需要も特定細微のため製作・製造が益々困難になってきています。 そこでまずは、舞妓さんの使う独特の朱赤の帯揚げを作りたいと考えました。 当方は製造元になりますので、良質の品を安価で提供することが可能です。 ピンチをチャンスに変える絶好の機会だと考えています!

帯揚げとは

キモノを着付けるときの和装小物の一種です。 舞妓さんの「だらりの帯」を形よく見せるために「だらりの帯」の頂点の内側に「帯枕」を入れてふっくらとした形を作ります。 帯揚げは、その「帯枕」を包んで胸の前で結び納めし、華やかさを出します。 帯全体が下へずり落ちない効果も生まれます。

舞妓さんの帯揚げ

舞妓の帯揚げは、後から見た舞妓の特徴である「だらりの帯」と同様に、胸元に舞妓独特の朱赤に銀箔の柄が、可愛さを印象づけるのには欠かせない一品です。 舞妓の帯揚げの制作は、私たちが、原材料で特注の「丹後ちりめん」を産地生産することで、品質の優れた安価な帯揚げを直接花街に提供することが出来、この流通の革新により、すぐれた技術・豊かな技法、感性を継承することも可能となります。 花街の衣裳全般は「和」の文化であり、これを守り、発展していくためには、さらなる本物指向を目指したいと思っております。

ほんとうにいいものを安価で

京都の花街も芸・舞妓の減少が課題となっています。今年から芸妓の衣裳に対しても一部助成金が交付されるようになりましたが、衣裳に係る費用負担は多大なものです。 舞妓の特徴は(15歳~21歳)位の期間しか出来ません。又、日本髪は舞妓本人の地毛で(芸妓はカツラ)結っています。「特徴的な「だらりの帯」や「長い袖」そして「紅赤の帯上げ」は有名です。 京都の花街の衣裳等は、200年も続く老舗の呉服小売店ががっちりと入り込んでいて、新規店の参入は非常に困難です。 私は和装問屋や和装製造問屋にキモノを製造し納めていましたので、一般の小売店とは違い、良質・安価でキモノ等を収めることが出来ます。だからと言って簡単には各お茶屋や芸妓と取引出来る物ではありません。 今回のプロジェクトの特長は、制作不能に陥りかけている芸・舞妓の衣裳全体を良品・安価で提供できるきっかけになることは間違いないと思います。

京都・花街を知り、かかわりをもとう

京都の花街は五花街(祇園甲部、宮川町、先斗町、上七軒、祇園東)あり、それぞれ特徴を持っています。 たとえば、京舞に関しても(祇園甲部…井上流・宮川町…若柳流・先斗町…尾上流・上七軒…花柳流・祇園東…藤間流)と各流派に分かれいて、それぞれ独自の華やかさを持っています。 舞妓の数も全体に少なくなっています。京都以外の他府県からの応募を期待し、待っているのが現状です。 舞妓は芸妓になるための修行期間ですが、その可憐な舞妓姿は花街、そして京都の象徴的な存在です。京都や日本の代表として、伝統伎芸や文化を発信する担い手でもあります。 京都・花街が誇る伝統伎芸をより多くの人に知ってもらい保存・継承していき、一人でも多くの皆様に係わって頂き、花街は決して高嶺の花ではなく、手の届くものだと言う空気を肌で感じていただきたいと思っています。

支援金用途詳細

  • 別織(丹後ちりめん)生地購入費 ¥200,000
  • 染加工他諸経費 ¥70,000
  • 銀箔材料費 ¥100,000
  • デザイン料 ¥150,000
  • 型紙制作費 ¥250,000 ※
合計 ¥750,000  (このうちFAAVO利用 型紙制作費¥250,000)

起案者情報

【団体名】
翠風(すいふう)
【代表者】
寺田 進
【HP】
http://suihu.com
  • 2014/11/17 10:27

    ご支援・ご協力いただきましたこと感謝しております。誠にありがとうございました。 ご支援者様へのお返しの製作に取り掛かっております。 これからも、高品質・低価格で、花街の衣裳に関する伝統文化を守り続けたいと思っています。 この秋(10月~11月)は舞妓さんのお店出しがたくさんありました。 ...

  • 2014/11/12 16:01

    残り時間も少なくなりました。ご支援いただきました皆様誠にありがとう御座います。 この帯揚げの白生地は京都市内には現在ありません。新たに丹後ちりめんとして機に掛け織らなくてはなりません。最低ロットの単位が大きいので手持ちとして織る業者(仲間問屋・白生地問屋)は皆無です。花街の人は注文すればいつ...

  • 2014/10/25 08:44

    観光シ-ズン真っ只中です。祇園の花見小路通は観光客であふれかえっています。芸舞妓に会えると思っている人も大勢いると思います。 でも、花見小路通ではめったに見ることはありません。祇園甲部歌舞練場・場外馬券場から西に行く通りに入り、大和大路通りを少し西に行くと公園の角が宮川町筋2丁目になります。...