グランドオープンに向けて料理・建物に相応しい食器、調理器具、家具を揃えお客様をお迎えしたい!皆様、私たち家族の新たな挑戦を応援してください。
はじめまして、7月1日より鹿野でプレオープンをした「創作味処そろそろ」という料理店を営んでおります。神山と申します。
私は東北の宮城の生まれで、高校卒業後から料理の道へと進みました。
いくつかの土地で修業を積み静岡では和洋中問わず料理技術を習い、魯山人に由来する星が岡茶寮での修行を通し、“魯山人直伝”の名の使用を許可されました。
その後故郷の宮城県石巻市へと戻り、寿司割烹の店を27年間営んでおりました。
そして2011年3月11日。
東北大震災が発生。多くの命を奪ったあの津波は川を伝って我が家のすぐ傍にまで迫り、あと1、2メートルで堤防を越えるところでした。私達こそ無事ではありましたが、あまりの多くの知人の方々と別れを告げました。
店は閉店を余儀なくされ、妻の実家を頼って鳥取へ。
ほとんど着の身着のままの状態でしたが、多くの方々のご厚意によって、なんとか安らげる空間を得たことに心から感謝しています。
鳥取市の臨時職員として働いている際、震災の体験談などを話して欲しいという依頼があり、複雑な思いを抱えたまま、慣れないながらも公民館でお話ししました。
公演が終わったあと涙が出て、心に溜まっていた感情が溢れだして、止まりませんでした。
誰でも起こりうる災害ですが私のような者が口を開くことで、多くの人々に災害に備えるべきことが少しでも伝わればと思ってのことです。また、我が家のように後から来るであろう避難者の為に語らずにはいられませんでした。
そうした様々な想いを痛感させられた一年半でした。
再び料理の道へ。
あるとき地域の公民館で料理講師を頼まれ、再び包丁を手にする機会がありました。
包丁を捨てる覚悟で鳥取へ来ていたのですが、そこで鳥取の食材を用いて東北料理を作ったのです。
私の料理を食べて「美味しい」と言って、笑っていただきました。
それに喜びを感じて「私にはこれしかない」と、改めて悟らされたのです。
権現庵さんとの出会い
かつて被災者の方々に生活物資支援のボランティアをされていた方々が居ました。
そこが市内で日替わりランチの店を営んでいた“権現庵”さんです。
偶然オーナーさんと道で出会い、店を使ってみないかとのお話を頂きました。
苦しい状態だったときに頂いたそのお言葉を助け舟だと思い、二つ返事でお願いいたしました。
それから六年間もお借りできたことは本当に感謝するばかりです。
その六年の間に、贅沢ながらも自身の中に湧き出る思いが御座いました。
お客様に美味しいと喜んでいただき、徐々に膨らむ欲求。
自分の店。
かつて宮城の地に残してきたような、自分の店を再び持ちたいという想いでした。
そして鹿野へと。
住んでいた県営住宅の契約が切れるため、私達は新居を探しておりました。
不動産会社だけでなく親戚なども訪ねましたが、希望に添うところがなかなか見つかりません。
そんな折に鹿野のまちづくり協議会さんと出会い、紹介していただいた古民家に住むこととなります。
お店へ通うのは大変だねと話していると、「では鹿野で店を開いてみないか」ともう一つの物件を紹介いただきました。
それこそが念願の自分の店である“創作味処 そろそろ”を、鹿野の古民家で開業するに至る出会いでした!
鳥取に来ての8年間とは、人々とのご縁あって7月からプレオープンとなった“創作味処 そろそろ”の、準備期間であったのです。
東北に馴染みのない地で、私のもてる味・料理を皆様に知って、食べて頂くこと。
多くの出会いで夢を叶えさせていただいた、鳥取の地と皆さまへの恩返しになると思っています。
恐縮ではございますが是非皆様、今後更に発展する未来に向けてご協力をお願いいたします。
地場産品と東北の食材を合わせた、素材を生かす料理を作る。
地元鳥取で生産された食材を使い、食材一つ一つが隠し持つ美味さを発揮させるため、材料によって合う切り方や調理方法で仕上げます。
馴染み深い鳥取の野菜に山菜、魚や肉。それを食べたことが無いような料理にして提供します。
和洋中の調理技術も組み合わせることで、家庭料理もワンランク上のメニューに仕上げ、食べた方が驚く一品に昇華させております。
美味しい東北料理の食べられる飲食店を!
東北地方の料理というものは、鳥取ではあまり馴染みのない存在だと思われます。
薄皮までひと粒ひと粒丁寧に剥いた枝豆を潰し、クリームや液糖で、甘くて優しい味に仕上げたずんだ餅。
宮城県登米市名産の油麩を卵でとじた、油麩のうま味をぎゅっと閉じ込めてご飯の上に乗せた油麩丼。
これらの2品に加え、様々な東北料理をお出ししたいと思います。
本格的な東北地方の料理のご提供は、ご予約にてご準備いたします。
建物は国の有形文化財、熊谷邸です。
この地を初代鹿野藩主として治めていた、尼子氏の家臣、亀井茲矩公と縁深い鹿野。
そこには江戸中期から現存する、国の有形文化財に指定された古民家があります。
「熊谷邸」という歴史ある建物で、かつては伊能忠敬や、池田藩主が宿泊したとも言い伝えられている豪邸です。
一目惚れした熊谷邸を鹿野の名所にしたい。
実は今、鹿野がアツい地域なのです。
県内だけでなく最近では海外からの観光客の方も年々増えて来ております。
更に今年5月には鳥取西道路が新たに開通し、鳥取市内からのアクセスも良くなったことからさらなる観光客の増加が見込まれる土地です。
私達は熊谷邸で店をやらないかと紹介された際に見学させていただき、
「この素敵な建物を多くの方々にもっと見て欲しい!」
と思ったのです。
庭も美しいのです!
なぜクラウドファンディングを行うことになったのか
プレオープンにこぎつけるまで住居の引っ越しだけでなく、店の方で道具なども運び入れたりする必要があり、二軒ぶんを一度に引っ越した様な慌ただしい日々でした。
熊谷邸で静かに食事を楽しめるゆったりとした空間を作りのために準備してきましたが、営業を開始して以来、段々とつのる思いや欲求があったのです。
現在使う食器はあるのですが、空間にあった"数の揃った食器”というものがなかなかないのです。
石巻で営業していた頃は器にもこだわり、料理と器の渾然一体となった美しさには定評がございました。ですが震災で高価な大皿こそ破損を免れたものの、数を揃える必要のある小皿類がたくさん割れてしまったのです。ありがたいことに多くの方から小皿やお椀などをご提供頂き、権現庵は勿論、そろそろでも使わせていただいております。
しかし本来私が意図する器が揃えられず、家具も、空間といまいち調和出来ていないと感じるようになったのです。
そのような中でオープンを急いだのは、あまり金銭の余裕がなかったためです。
引っ越しや改築及びエアコンの設置など、改築に予想以上にあれこれ手を加えました。建物や机椅子などは何とかなりましたが、庭の手入れや厨房の整備に追加工事を頼んだり、実際現場で初めて感じる不足品などもあり色々予算が足りない状況なのです。
是非皆様、私たち家族の新たな挑戦を応援してください
支援金の使いみち
・様々な料理に相応しい食器
・技術を十全に発揮するための調理器具
・のれん
・看板
・文化財の建物に合う家具の購入
・FAAVO手数料
グランドオープンに向けて
現在プレオープン期間中ということで、そろそろでは以下のような御料理を提供させて頂いております。
・城下御膳
器は150年以上前の漆器を中心に御膳も当時の物を使用し、料理は全8品を毎日日替わりでお出しします。
毎日来られても楽しみな御膳をご用意してます。
※画像はイメージです。
・殿様御膳
器は漆器を中心として御膳でお出しします。
料理は全10品程を毎日替えて提供し、さらに自家野菜の生姜を使った饅頭蒸しは他店にない美味さ。
一度はご賞味いただきたいと必ずついており、ご飯かお寿司かを選べる御膳です。
※画像はイメージです。
・油麩丼
・梅うどん
・カレーうどん
・ずんだもち
・コーヒー
・ケーキ
グランドオープン時には殿様御膳よりもさらにグレードアップした、姫様御膳を提供させていただきます!
地域の食材を使った新たな料理を提供できるよう、開発に試行錯誤しております。
※プレオープン期間中に一部変更となる場合がございます。
予定営業時間
月曜日~水曜日(定休日・木曜日)
11:00~16:00
金曜日~日曜日
11:00~15:00、18:00~21:00まで
毎週木曜日・第3日曜日
定休日
※プレオープン期間中に一部変更となる可能性がございます。
実行スケジュール
7月1日~
創作味処そろそろ プレオープン
7月16日~
クラウドファンディング開始
不定期
クラウドファンディング レポート更新
8月24日
クラウドファンディング終了
(11月ごろまで更新)
店内に合った備品の順次購入。設置・入れ替え
9月1日
創作味処そろそろ グランドオープン
11月ごろ
クラウドファンディング 返礼品順次発送
起案者(店主)略歴
・料理人歴……41年
・寿司屋や料理割烹で修業を積む。
・阿佐ヶ谷の星ヶ丘茶寮で魯山人の愛弟子より直伝料理を教わる。
(その際「魯山人直伝」という言葉の使用を許可される。)
・地元石巻で寿司屋を経営していたが、東日本大震災で被災。
・妻の故郷が鳥取という縁もあり鳥取に定住。
・市の臨時職員ののち、権現庵を借りて再び料理人として活動。現在鹿野の建屋で奮闘中。
● お問い合わせ先
起案者:神山《カミヤマ》 孝光《タカミツ》
問い合わせ先:sousakusorosoro@gmail.com
facebookページ:https://www.facebook.com/takamitsu.kamiyama.1?hc(個人)