「彼らはこんなもんじゃない!」障がい者がそれぞれに合った職種や働き方を見つけ出し、彼らがベストパフォーマンスを出せる場所を見つけたいと思い、障がい者のお仕事発掘イベント「助っ人祭」を企画しました。ぜひ皆さんのご支援をよろしくお願いいたします。

※このプロジェクト内の「彼ら」とは障がい者の方々のことを指します。

 

◆ご挨拶

はじめまして。「助っ人祭」の発起人である森本博通(ひろみち)と申します。

今年4月に起業し、徳島県内で障がい者雇用の新しい形を模索するため奮闘しています。

 

今回私が企画した「助っ人祭」とは、発達障がいや知的障がい、精神障がい、身体障がいを持った人材の能力発掘イベントです。「助っ人」とは、誰かの役に立つ人という意味で僕は使っています。

 

長年、障害福祉関係の仕事に携わる中で感じた「障がい者雇用」の現状へのモヤモヤ…。

 なぜ障がい者向けの求人といえば“清掃”ばかりなんだ?(清掃が得意な障がい者は実際なかなかいないのにな…)

 こんなに能力があるのになぜ時給100円の給料で満足して働いているんだ?

 障がい者にいろんな働き方を提案できる専門家っていないのかな?

 企業に勤めるという道以外ないのかな?

 

「じゃぁ、マッチングイベントしてみたら?」

                                                                                            

そんなアドバイスをたくさんいただきました。

 

それも一つのツールですよね。

でもなんか違うんです。

僕が感じる現状で言うと、まず障がい者とその家族自身が、自分に可能性や選択肢がないと思っていることが多い。そして雇用する側は雇用する側で、どう働いてもらえばいいのか分からない。こんなに良い人材は埋もれているのに…。この状態でマッチングをしても、双方がハッピーな関係にはなれないし、長期的な雇用は続かないと感じました。そもそも企業とマッチングすることが彼らにとって幸せなのかも疑問でした。

 

そこで、まずは彼らができること、得意なことや強みを披露したり、様々な職種の方々の意見をもらうことで、「彼らの選択肢を広げること」「雇用側が彼らの可能性を知ること」そして、「彼らが必要とされる存在であることを自覚すること」が大切だと考えました。

 

 

「助っ人祭」では以下の2点を実施します。

 

①1人1人に合ったスペシャルな仕事や才能を発掘する「障がい者による特技プレゼンタイム」の実施

 

最新の障がい者雇用の先進事例や働く選択肢を知るための「専門家によるセミナー」の開催

 

<イベント概要>

日時:2019年9月23日(月・祝)

<午前の部>10:00~12:30

<午後の部>13:30~16:00   

会場:ふれあい健康館(徳島市沖浜東2丁目16)

入場料:無料

 

<プログラム内容>


I. 障がい者によるステージパフォーマンス

 ステージ上で制限時間内に自分の特技や好きなことを披露

・ 下記講演者がパネラーとして、発表者に対して質問をしたり、向いている職種や業種等を提案

・ 来場者にも感想やアドバイスを求めたり、アンケート用紙を配布し、発表者への激励やアドバイスを記入してもらう。

  

※出演者募集中!詳しくはこちら

 

 

.専門家によるセミナー

 

講演①「障害者×働く」 

(一般社団法人 ありがとうショップ代表理事 砂長 美ん様)

 全国4万件あるという障害者就労施設の商品を観光地などで販売。国会議員会館売店4店舗でも付加価値をつけて販売するスタイルを確立。今年7月より、体験型ミュージアム”オタクミュージアムジャパン”の館長もつとめる。様々なアプローチ方法で障がい者の働く選択肢を広げている。著書に「企業と障害福祉5人のSDGs的働き改革」がある。

http://arigatoshop.jp/

 

講演②「起業家×働く選択肢」

(株式会社ウェイビー 代表取締役 伊藤 健太様)

「起業家とともに世界を変える」を会社理念とし、起業・独立・開業の支援を8000人以上支援している。2016年世界経済フォーラム(ダボス会議)日本代表に選抜。2018年、徳島大学客員教授就任。著書に「起業家のためのマーケティングバイブル」などがある。

http://wavy-inc.com/

 

Ⅲ.フリータイム

 

 

ここでは、第一部で発表した障がい者の皆さんと来場者の方々の意見交換等を行います。発表者と企業のプレマッチングも行います。

 

☆イベント後には登壇者全員にオリジナルPRシートを作成!

パフォーマーとして登壇してくれた障がい者の方一人ひとりに、助っ人オリジナルのPRシートを作成・プレゼントします。森本がその人の略歴や特長等を丁寧にインタビューし、心を込めて作成します。このPRシートは今後の就職活動の際にも有効です。

 

☆来場者特典!

たくさんの人に来場して頂けるように、当日は、来場者全員に障がい者の方々が作られた商品をプチプレゼント!

 

 

<支援金の使い道> 

 

・イベント会場費、レンタル機材費等   約10万円

・セミナー講師への謝金・宿泊費・交通費 約20万円

・イベントの告知チラシ等、広告宣伝費  約5万円

・オリジナルPRシート等、制作物     約7万円

・ファーボへの手数料(17%)      85,000円

 

※50万円以上支援が集まった場合は、さらに多くの方や企業様に本活動を知っていただくための宣伝活動費用として活用させていただきます。また65万円以上集まった場合は、今年度中の発行を目標としている障がい者専用求人情報誌の準備資金等に充てさせていただきます。

 

 

◆自己紹介 &「助っ人祭」着想のきっかけ

 
改めまして、森本博通です。
ご覧の通り「地域コンサル助っ人」と名乗り、活動しています。

ここで僕の自己紹介と、なぜ「助っ人祭」を企画するに至ったかを少しお話させてください。

 

保育士を夢見て短大に入学するも、訳あって卒業後は知的障がい者の入所施設勤務、求人広告の営業、ラーメン屋の店長、障害福祉サービス事業所で移動スーパー「みまもりレモン」の立ち上げ、就労継続支援B型のサービス管理責任者、相談支援専門員等、多岐に亘る仕事を経験してきました。そして、今年の4月、地域コンサル「助っ人」として障がい者雇用の促進のため起業しました。

 

これまでの経験の中でも特に障害福祉サービスでの相談支援専門員の仕事が僕の今の原動力となっています。

 

12年間勤めた障害福祉関係の会社で、当時僕は障がい者や障害児、そのご家族が相談できる窓口を担当していました。ある日、知的障がいを持った青年のお母さんから「うちの子が悪いことをしてしまって、会社に迷惑をかけたので辞めることになったんです」とお話がありました。その青年は、とある一般企業で障がい者雇用の枠で雇用されていましたが、障がいの影響で非常識と捉えられる行為をしてしまい、自己都合退職となったそうです。お母さんは納得していない様子でしたので、「何か協力しましょうか」と私が聞くと、「もう障がい者雇用の分野は諦めました」とおっしゃいました。障がい者雇用の分野とは、45.5人以上の従業員数を保有する民間企業が、総従業員数の2.2%は障がい者を雇用しましょうという法律(=障がい者雇用率制度)の元、最低賃金以上で障がい者を雇うこと。一方、そうではない分野というのは、「福祉的就労」と呼ばれる、障がいを考慮された労働が与えられる福祉サービスや訓練の一環のことで、平均賃金は月15,000円前後(全国平均工賃)となっています。

私はお母さんのご希望に沿って、その青年に福祉的就労を行う福祉サービスの事業所を紹介しました。青年は、そこではお給料が少ないながらも、とても楽しく働くことができていたそうです。

 

そのようなケースを何人も見てきて、僕はある疑問を抱くようになりました。

「障がい者を上手に使えない企業に問題があるのか?」

「一般企業に適応できない障がい者に問題があるのか?」

 

僕の今の回答は、「問題は両方にある」です。企業は、障がいの特性を理解できればもっと有効な障がい者雇用を行うことができます。障がい者枠のために採用しないといけないからとりあえず仕事を作る、というのでは双方が求めあっていないため疲弊してしまいます。また、障がい者やそのご家族は本人の力を信じて、さらに実力を付けていかないといけない。今は大丈夫でも、いずれ両親や兄弟がいなくなった時、自立していられる自分になるための訓練が必要です。

「こんなにできる人がたくさんいるんだ!」ということを強く訴えていきたいし、そのためには企業と障がい者の双方にメリットがあるマッチングの仕組みが不可欠です。障がい者の長所・短所を理解し、適切な職種で企業に提案を行う。採用後も、雇用した側された側両方に対してフォローが行えるような支援の仕組みを作りたいと考えています。

 

そして将来的には、障がい者専門の求人情報誌を発行します。タイトルは、もちろん「助っ人」。彼らが本当に必要とされる「助っ人」と呼ばれるように、また「ありがとう」とたくさん言ってもらえるように、そんな機会をプロデュースしていきたいのです。ここで僕の求人情報誌の営業時代に培った営業力とそこで出会った経営者の方々のお話から、有益な情報収集と情報発信ができると考えています。障がい者の人たちが、障がいの度合いに合わせて敷かれたレールの上を歩むのではなく、多くの選択肢から自ら仕事を選ぶ時代を作ることができると僕は信じています。

 

<地域コンサル助っ人のHPはこちら>

http://cc-sketto.com

 

 

◆このイベントで伝えたいこと 

 

「彼らの力はこんなもんじゃない!」

僕が知っている障がい者の方には多彩な才能を持った方がたくさんいます。しかし、障がい者雇用の求人実績を見ると一番多い職種は「清掃」です。しかし、僕は12年間、600人以上の障がい者の方と接してきましたが、清掃がめちゃくちゃ上手な障がい者の方は思い浮かばないんです。むしろ苦手な人の方が多いのでは。ただ企業は、障がい者のために仕事を作らなければという理由で、とりあえず清掃を提示していることが多いのかもしれません。

現在、障がい者雇用として働いている方達も、実は「ベストパフォーマンス」が出せていないのではと感じます。県内においても、ハローワークをはじめ、ジョブコーチの方々、生活支援センターの方々など、たくさん障害者雇用についてサポートしてくれる機関があります。しかしながら、障がい者の方からすると、提供される職種が限られすぎて選択肢が少なく、手を挙げづらいというのも課題としてあげられます。

僕がこのイベントで伝えたいことは、「彼らの力はこんなもんじゃない」ということ。彼らの能力をたくさんの来場者の方に見ていただき、みなさんの心強い「助っ人」として活躍してほしいと思っています。

 

 

◆当日の発表者を1人ご紹介します!

僕がこの4月から相談を受け関わっている、鬱と強迫性障害を持つ岬さんという女性がいます。その方は、ご覧のとおり、とても素晴らしいイラストを描くことができます。このイベント説明のイラストも彼女がスラスラ―っと、僕の頭の中を読んだかの如くイメージをイラストで表してくれました。

 


 

しかしながら、仕事となると何の仕事をして良いのか、何ができるのか分からない。過去に彼女は福祉的就労の事業所2カ所に通っていましたが、障がいの特性上、外出できなくなることも多いため、ここ3年間は継続して通うことができていない状況です。3年間で収入は約3万円。

そんな中、例えば僕が提案するとしたら、介護の現場で患者さんのためにイラストを描いたり、病院で退院祝いの絵を描いたりする仕事です。そんな仕事が実在するかはわかりませんが、たとえ対価が安かったとしても、他の人に「ありがとう」と喜んでもらい、役に立っているんだと実感できる仕事を作りだせたらと思っています。僕が助っ人業専門求人情報誌(障害者専門求人情報誌を発行する際にはもちろん全面的に協力してもらおうと思っています。

また、働き方だって毎日会社に通うことができなくても、自分のペースで在宅でできる仕事だってあると思います。

 

このイベントを企画し、実行することで彼女のような人達の能力をどう活かしていけるかとみなさんと一緒に考えることができるといいなと思っています。

 

  

 

<応援メッセージ>

 

ありがたい事に応援メッセージを頂いています。


 

「横浜DeNAベイスターズの牛田です。 私自身、森本さんを通じて施設を何度も訪問しています。実際に、コミュニケーションをとっていくうちに彼らが様々な経験をすることで、彼らの可能性が広がるのではないかと感じるようになりました。こういった活動を行っていく事で、障害者への見方も変わると信じています。頑張ってください。」

(元横浜DeNAベイスターズ投手で、現在球団職員の牛田成樹さん)

 

 


 

 

「時代が大きく変わっています。今までの当たり前や悪い発想にとらわれずに、新しく、もっと本質的に議論やアクションをしないといけません。選択肢が何よりも人生においては大切だと思っています。選択肢を広げる、新しく見出す。素晴らしい取り組みです。」

(株式会社ウェイビー代表取締役 伊藤健太さん)

※「助っ人祭」では「起業家×働く選択肢」というテーマで講演してくださいます。

 

 

 

 

 

(平成31年3月、とくしまマラソン出発前の会場にて)

 

「現在、障がい者雇用の分野で公務員として勤務しています。森本さんには、支援学校卒業後、障害福祉サービス時代(自立訓練)でいろいろとお世話になりました。移動スーパーの事業を一緒に行い、販売をしたり、商品の在庫確認等もしました。20歳の時には森本さんのすすめで、運転免許を取得することができました。大学本部の事務補助として1年ほど勤務した後、母から「あなた視覚的情報が強いんだから、勉強してみたら?」と言われ、1年間勉強したところ公務員試験に合格!現在は障がい者雇用枠の公務員として勤務して3年目になります。現在は、お給料で沖縄や北海道、東京ディズニーランド、ライブなど、いろんなところへ一人旅に出かけています。夢は結婚することです。出会いの場に出かけ、自分を理解してくれる方と幸せな結婚したいです。私が自分の道を見つけられたように、今回の「助っ人祭」を通じて皆さんの仕事や選択肢が広がることを願っています。」

(黍原雅史さん)

 

 

 最後に

 

長文にもかかわらず最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

 

今回のイベントは、障がい者の方たちがたくさんの人たちに必要とされる「助っ人」と呼ばれるために開催するイベントです。また、得意な事や好きな事が仕事になるチャンスを作りたい。またこのイベントでいろんな方たちが前向きに好きな事が仕事になり、皆さんが「助っ人」「プロ」として「働く事」について考えるきっかけになればと思っています。いろんな方々のサポートが必要です。一緒にイベントを実現させて下さい。よろしくお願いいたします。

今回、企画するにあたり、まだ実行前の段階ですが、私自身いろんなことを考える機会を頂きました。1年後、3年後、5年後に、「この企画をして良かった」と自分自身の選択肢も広げるきっかけに必ずなることと思います。彼らの未来のためにも、支援者や周りの方々には彼らの選択肢を広げる活動を一緒に盛り上げていただけると幸いです。このイベントが実現することで、彼らの未来の選択肢が広がる第一歩になることをお約束いたします。

今回の企画に関してご協力いただきました方々、本当にありがとうございます。そしてこれからもよろしくお願いします。

 

主役は、ステージパフォーマンス出演者の方々です。

 

ぜひ、9月23日(月・祝)に会場でお会いしましょう。


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