鬼瓦は魔除け、厄除け、招福、火事除けなど、人々の幸せを願って屋根に飾られてきました。新型コロナが猛威を振るう中、鬼瓦屋は何ができるかを考えていました。「アマビエをモチーフにした鬼瓦を作り、欲しいと思う方に広く届けたい。代金と送料を頂く案もあるけれど、疫病封じのお守りならば「置き配」かポスト投函が望ましいし、そもそも欲しい方にはできれば無料で届けたい。」そんなことを考えました。


 これを実現するためにはどうしたら良いか。配送費を抑えるため、ポストに投函できるサイズと重さで鬼瓦の形状を設計し、プチプチで包んで普通郵便で送れるようにしました。梱包から発送にかかる作業効率を上げ、転売目的の受け取りを防ぐために1住所につき1個の発送(複数口は受け付けないこと)としました。
 鬼福製鬼瓦所は小さな事業所ですが1,000 個までなら当方負担でなんとかできると考え、1,000個限定で第1弾を行いました。2020年5月12日に鬼福製鬼瓦所のホームページとSNSで欲しい方を募ったところ、Twitterの自然拡散により2日で希望者が上限数に到達する大きな反響を頂きました( #アマビエ鬼瓦 )。お申込み頂いたすべての方への発送を2020年5月22日に終えましたが、締め切り後も「有料でも良いから購入したい」「どこで購入できますか?」とのお問い合わせが続きました。


 第1弾を終え、御礼のはがきやお手紙、SNSでの写真投稿やメッセージをたくさん頂きました。思い付きとイケイケで始めた企画ですが、我々が考える以上に素敵な企画だったのだと思います。まだ欲しい方がみえる中、どうやったら第2弾を実現できるかを考えました。
 しかし、当工房負担でこれ以上の無料配布は経営として成り立ちません。代金と送料を頂いて販売することも考えましたが、コロナ終息への願いは全ての人に共通します。欲しい方には、できれば無料でポスト投函でお届けしたい。その想いは第2弾でも変わりません
 これを実現するためにはどうしたら良いか。品物を受け取る方から代金を頂くのではなく、プロジェクトの趣旨に賛同する方に資金提供をお願いし、集まった資金に応じて数量を限定して欲しい方に配布する方法を考えました。

第1弾で頂いた絵葉書(送り主様の掲載許可済)

 (集まった資金)÷1000=(配布個数)

とします。2020年7月1日に鬼福製鬼瓦所ホームページ内に特設応募フォーム(Googleフォーム使用)を作り、小さなアマビエ鬼瓦の配布を希望される方の受付を一元管理します。応募多数の場合は誠に勝手ながら先着順とさせて頂き、上限に到達した場合にはお申込みができないシステムとさせて頂きます。
 配布する品物は、小さなアマビエ鬼瓦のお守り(瓦製の置物)、縦5cm、幅8cm、厚み2cm、重さ 50g 以内、裏に鬼福の刻印を打つ、とします。
 集まった資金でより多くの方に届けられるよう、パッケージは作りません(パッケージ製作費用には資金を使いません)。梱包は緩衝材で多層に包んでレターパックに直接入れます。
 梱包から発送にかかる作業効率を上げ、転売目的の受け取りを防ぐために1住所につき1個の発送(複数口は受け付けないこと)とさせていただきます。

アマビエ鬼瓦の大きさ

 第1弾の経験と反省から、配送方法は追跡可能なレターパックライトを使用し、配送途中の破損を防ぐために梱包をより厳重にします。受け取りのサインは不要ですので、希望者のポストに届きます
 また、3,000個以上は当工房の生産能力を超えるため、資金の集まり具合に応じて製造方法を変更する場合があります。具体的には、金型を作成してプレス成型によって成形します(屋根材の瓦や鬼瓦も、量産が見込める場合はこの製造方法をとっています)。この場合、鬼福製鬼瓦所が企画と製品デザインと最終責任を負い、製造は三州瓦を量産している瓦メーカーに委託します。

アマビエの目を入れる工程

乾燥中のアマビエ鬼瓦(第1弾より)

(窯の中で整然と並ぶアマビエ鬼瓦(1120℃で焼成後)

 資金提供者、配布希望者とも、ご記入いただいた個人情報は本企画の発送と連絡のみに使用します。他の商品の宣伝など、本企画の発送と連絡以外には使用しません。


ご支援いただいた資金は、小さなアマビエ鬼瓦の製造費用、希望者への配送費用(レターパックライト、@370円)、梱包資材等費用、人件費、クラウドファンディング事務手数料に充当します。


6月  :クラウドファンディングで資金調達
7月1日:配布希望者受付をひっそり開始(鬼福製鬼瓦所ホームページの特設応募フォームより)
7月3日:当工房SNSで無料配布を告知(早期に拡散が予想されます)
7月  :小さなアマビエ鬼瓦生産
8月  :配布開始
※8月末までの発送完了を目指しますが、配布個数(集まった金額)によりお届けが8月以降に遅延する場合がございます。その際はプロジェクト担当者から配布希望者に連絡させて頂きます。

<All-in方式で実施します。>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


1,000円~
 【「アマビエ鬼瓦無料配布企画」を応援します!】というオリジナル画像を、メールで送ります。(より多くの配布希望者にお届けするため、ご支援者様に有形物は発送しません。画像は商用利用も含めてご自由にお使いいただけますが、印刷などは各自でお願い致します。)
 金額は任意ですが、1,000円以上をご支援いただいた場合でもリターンは同じです。
 ※このクラウドファンディングにご支援いただいても、配布希望者にはエントリーされませんのでご注意ください。


 新型コロナ撲滅という共通目的のために、「自分が欲しいからお金を払う」のではなく「他の方にも届けてほしいから資金を提供する」。一部だけでもそんな世界が実現でき、鬼福製鬼瓦所がその橋渡しになることができたら素敵ではないかと考えています。
 おまじないかもしれませんが、見た人の気持ちが少しでも和み、一刻も早いコロナの終息を願っております。


 鬼福製鬼瓦所は、日本最大の瓦の産地「三州」で大正5年の創業以来100年以上手作り鬼瓦を専門に作り続けてきた職人集団です。特筆すべき屋根材の実績として成田山新勝寺山門(1980年)、出雲大社祖霊殿(1985年)、永平寺名古屋別院本堂(2016年)等があります。近年では屋根材のみに留まらず、受け継がれた鬼瓦製作の技術を用いて「現代のライフスタイルに合わせた新展開」も模索しています。


  • 2020/08/05 21:34

    前回の投稿のつづきです。(今日1日で窯から出し、梱包、発送作業までを済ませてしまいましたので連発投稿となりました。)窯から出た小さなアマビエ鬼瓦は本日、申し込みされた方々にレターパックライトで発送を完了しました。第1弾の反省から、発送方法は追跡が可能なレターパックにしました。トラブルがなければ...

  • 2020/08/05 21:26

    活動レポートをご覧いただき、ありがとうございます!今回はプロジェクトの進捗状況をお知らせします。本日朝、小さなアマビエ鬼瓦が完成しました!次の投稿につづく。。。

  • 2020/07/23 11:37

    活動レポートをご覧いただき、ありがとうございます!今回はプロジェクトの進捗状況をお伝えします。今年は長梅雨で粘土の乾燥が進みませんが、アマビエ鬼瓦の成形と乾燥が完了しました。来週の窯で焼成し、完成品は8月3日に窯から出る予定となります。夏の間は治まるかと思っていた新型コロナも、ここ数日感染者数...

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください