■ ご挨拶

こんにちは!文化保護がテーマの ”CULTURE BANK” (カルチャーバンク)。オーナーの山本友弘と申します。

私たちは人類の歴史の中で生まれてきた文化に敬意を払っています。“CULTURE BANK”は放っておけば失われてしまう文化資産について価値の見える化を行い、人の手に引き継ぐことで保護しようという試みです。博物館に入るまでの間、みんなで文化資産を保護しましょう!

■ 60年前の規格で織ったヴィンテージキャンバスで作るタープ

オートキャンプ文化の花開いた米国60年代。テントやタープに使用する上質なコットンキャンバス(帆布)を日本から納めていた事を知る人は多くありません。明治21年からキャンバス生産を行い海外ビジネスをリードしてきた株式会社タケヤリの協力を得て、現存する生地設計図をもとに当時の米国規格を復元、完成したヴィンテージキャンバスを使用してコットンタープをつくりたいと思います!

天然素材の綿100%、自然との調和が美しいコットンタープです。

■ 協力工場について
【株式会社タケヤリ】生地開発

タケヤリキャンバス(帆布)が生まれた場所

かつて江戸幕府の直轄地「天領」として栄えた倉敷。物資の集積地でもあったこの地では、さまざまな文化が花開きました。キャンバス(帆布)も、そんな文化のひとつ。今では国内で生産されているキャンバスの約70%がそこでつくられているほどの一大生産地となっています。その中でも半数以上の生地を織っているのが、創業130年(1888年創業)の歴史を誇る老舗のキャンバス工場、タケヤリです。

タケヤリの生地は、かつて多くの企業で生産されていたキャンバスの中でも特に評価が高く、明治36年、国内で行われた勧業博覧会では博覧会総裁より褒状を受けている等、古くから技術的に優れていた工場として国内外で知られてきました。

今回のプロジェクトでは、そんな老舗キャンバス工場のバックアップのもと、過去の資料からヴィンテージキャンバスを復元させるに至りました。

【有限会社瀬崎商会】縫製工場

当然縫製にもこだわっていきます。一般的にアウトドア用のテントを縫製する工場はナイロンなどを縫製する薄手生地専用工場になります。本格的なコットンタープを縫製するには、ジーンズのような厚い生地を縫製する技術と設備が必要です。しかしながら、ジーンズを縫製するアパレル用工場では大きなものを縫製することができません。そこで、今回は大型の特殊製品を縫製する有限会社瀬崎商会に依頼しました。昭和27年創業、トラックの幌や産業用テントを縫製してきた高い技術を持つ工場です。

ヴィンテージ製品と同様の縫製仕様、巻き縫いと呼ばれる頑丈な縫製が可能になる上、大きいプロダクトの取り回しも可能という数少ない技術を持つ、今回のテーマにピッタリの縫製工場です。

■ 生地設計のもとになったテント

当時の生地情報だけでなく、もとにしたソースは当時のカタログと、当時の現物テント。(今は無きHirsch Weisですが、当時のアウトドア系メーカとしてはパワーブランド)使い古されていると生地の質感などが掴めないので未使用デットストック状態のものを用意しました。もちろんこの時代はコットン100%です。

また50年代〜60年代のカタログ資料も参考にキャンバスの仕様、当時の文化などを調べ開発を進めました。

■ 1. ヴィンテージキャンバスは織糸(おり糸)が決め手!

昔の資料、サンプル元に分析していくと、現代との大きな違いは生地の原料でした。ヴィンテージテントのキャンバスでは現在あまり使用されないリング糸と呼ばれる糸が使われています。生産効率が悪い為、あまり使われなくなりましたが、強度、機能、美しさの面で優れています

元来、コットンテントは雨が染み込み、糸が膨張することによって防水性を高めるというメカニズムで機能するギアですので、当然その膨張性が高いということは濡れた時の防水性が高くなります。また、乾いた時は空気の通りが良くなります。

この辺りの調査から、やはりビンテージのギアは本当に品質が良かったんだな。ということがわかってきました。

■ 2. 撚糸、織糸の撚り合わせについて

ここまでくると、かなり専門的になってきますが、織糸は一本ではなく、複数本が撚り合わせてていることもわかっています。当時もいろいろなバリエーションがあったと思われますが、今回採用したのは、タテ糸2本、ヨコ糸3本(織り上がったキャンバスは約11号相当)

撚糸することで、糸の強度が、2本でも2.5倍以上になると言われているので、織り上がった生地が丈夫になるのも当然ですね。

※糸の太さも、今はあまり使われない番手の為、今回特注で製作しています。

リング糸を、タケヤリの技術で超高密度に織りました。写真はテスト生地。強靭でいながら上品なタッチは服地にしても良いくらいです。(実際、服地にしたとしても最高級レベルです。。汗)

四角と、中心は補強の為、極厚帆布3号、内側にコットンテープを挟んで補強しています。(中間地点のアイレットはコットンテープを二重にして補強)

生地の縫い合わせはヴィンテージテント同様、全て強靭な広幅の巻縫いを行っています。生地長3mの巻縫いは縫製中のズレが大きい為、シンプルですが大変難しい縫製技術です。

カラーはヴィンテージテントHirsch Weisの資料を元に色出ししたヴィンテージグリーンに染め上げました。コットンタープというとホワイトが多いですが、汚れが目立ちにくく大自然の中で景観を邪魔しない美しいカラーになったと思います。

■ あったらいいよね。強力撥水機能を追加!

ヴィンテージテントにはない機能ですが、ほんの少し少し実用的にしたいと思います。(とは言え、アナログな加工です。。)

コットンタープは濡れてからが強いとはいえ、軽い雨くらいでは弾いて欲しい。そんな想いから、自衛隊テントやトラックの幌などにも使用されるタイガー加工(強力撥水加工)を施しました。これは通常よりも強力なパラフィン(ろう)加工で、簡単な洗濯くらいではとれない、過酷な環境で使用するギアに適した加工です。

※もちろん長雨や大雨の中では水は徐々に染み込んで行きますが、コットンタープの原理で防水性は上がっていきます。

また、一般的なナイロンやポリエステルのタープは構造上、時間が経つとPUコーティングが剥がれたり、ベタついたりしますが。タイガー加工は劣化しにくいので末長くご使用いただけるのもメリットだと思います。(注:熱いお湯をかけての洗浄はお避けください)

■ 空気を通すこと

もう一つの利点は、コーティングとは違い空気を通すのも特徴です。生地を通って地面の熱が通り抜けることで、タープ内を快適な環境にしてくれます。

※ 余談ですが、タイガー加工が、かつてトラックの幌に使われていた理由の一つとして、撥水性に加えて空気が通るので荷物の野菜や果物が腐りにくかったという事があるそうです。


前回はLAで見つかった廃棄寸前の米国GI GLASSESパーツを製品にすることで、一次資料を守り抜こうというプロジェクトを立ち上げさせていただき、沢山のご支援をいただきました。その後も皆様にご協力いただき、GI GLASSESの残りもわずかになっております。誠に有り難うございました。

今回は前回とは異なる角度で文化資産を見つめてみました。色々な場所にある事実を点と点で結んでいくことで、歴史が浮かび上がり、未来へ繋がっていくと考えています。

■ プロダクトマネージャー時代の製品やカタログ資料

米国のアウトドアブランドでプロダクトマネージャーをしていた時に資料として集めた、ヴィンテージのキャンプギア。様々な年代のものを収集する中で、ポリエステルやナイロンの進化も凄まじいが、実は伝統的なコットンキャンバスもかなり優秀なのでは無いか、と思ったのがきっかけです。

また、60年代当時の米国生地事情を調べていくと、日本のキャンバス工場に紐づいていた事を知り、その興味から老舗キャンバス工場タケヤリにお声がけさせていただきました。更に、当時の資料からモノを作るという無理な要望も受け入れていただき、共同で研究&分析し、プロジェクトを進めることができるようになりました。

実際に当時のものを調査していくと品質がとても良いこともわかり、製品として復元し、文化資産として残していくことに価値があると確信しました。

今後、本物のヴィンテージコットンキャンバスを使ったコットンタープが作れる機会は、多くない(ほぼないのでは?)と思います。本プロジェクトは、日本の技術に裏付けされた歴史文化を残す大切な役割だと信じています。是非この機会にプロジェクトへご支援いただけますと幸いです。

■ 工場への支援

最後に、コロナより前から進めていたプロジェクトですが、コロナによる景気後退と共に現在工場への発注は減り、ますます工場経営は過酷な状況になっております。今この状況で日本の歴史的工場維持をサポートすることも、私たちCULTURE BANKの重要な役割だと思っています。何卒、宜しくお願い致します。

設定したスケジュールから遅延の無いよう、出来る限り速く皆様に製品をお届け出来るよう、全力を尽くして進行させていきます!

<追加リターン>202010月9日
大きいサイズ(Lサイズ)を追加しました!

■ タープ(収納袋つき)

本体:ヴィンテージキャンバス(11号相当・コットン100%・リング糸・タイガー加工)
補強:3号キャンバス、コットンテープ(コットン100%)
アイレット:1cm穴
(ポール、ロープ、ペグは付属しません。)
生産国:日本製

※注 コットン製品の為、湿度や、使用によってサイズが変動することがあります。
※注 重量は収納袋入りで約3.5kg、追加の大型Lサイズは7kg(予定)となります。

四角、中心のアイレットは、3号帆布とコットンテープにより補強されているので抜けにくくなります。

収納イメージ(収納袋は無加工のピュアキャンバスです。)

■ ヴィンテージコットン ギアトート

本体:11号キャンバス(リング糸・タイガー加工)
補強:3号キャンバス、コットンテープ
生産国:日本製

サンプルが上がってきました。(2020年10月9日更新)

■ CULTURE BANK 記念Tシャツ

米綿を使用したオーセンティックなTシャツです。
生産国:未定(海外生産になります)

<サイズ>
M: (身丈約74 身幅約51)
L :(身丈約76 身幅約56)
XL: (身丈約79 身幅約61)

■ Q&A

タープを立てる為のポール、ロープ、ペグは付きますか?

>>本体のみのリターンになります。ロープ、ポール、ペグは付属しません。ネットで検索するとたくさんの種類が出てきますので高さなど、ご希望のものをご用意ください。

洗えますか?

>>大きいので洗濯機での洗濯はお避けください。お風呂場や、広い場所で広げて洗うことはできます。洗濯後はしっかりと乾燥させて保管してください。熱湯での洗濯はお避けください。

焚き火をしても大丈夫ですか?

>>ナイロンやポリエステルのものと比べれば燃えにくい素材といえます。ただ、火を大きく炊いたりすれば、当然燃えることもあるので、焚火をする場合は、炎との距離を十分とってご使用ください。

コットンはカビませんか?

>>天然繊維ですので、雨天使用後、畳んだまま放置しておくとカビは発生します。もしカビが出た場合、駐車場などで広げてブラシなどで丸洗いしていただくことも可能です。洗濯後は、太陽の下で乾かしていただければと思います。タイガー加工は簡単な洗濯であれば洗っても問題ありません。(熱湯など熱いお湯をかけるのはお避けください)

■ 細かい製品の写真など、インスタグラムHPにアップしています。是非見ていただければと思います!!


<All-or-Nothing方式の場合>

本プロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。目標金額に満たない場合、計画の実行及びリターンのお届けはございません。

  • 2020/10/10 18:38

    お問い合わせを多くいただいておりました大きいサイズのタープのリターンを追加いたします。構成はレギュラーの3枚はぎから、5枚はぎにすることで大型タープを実現しています。ファミリー、大人数でのくつろぎの場所を作るには良い大きさだと思います。こちらも裏側アイレットの補強は極厚帆布3号帆布とコットンテ...

  • 2020/10/09 14:42

    使い方色々。協力撥水のかかった生地を使用したトートですので、ギアを汚れたまま入れでも、水でガンガン洗っていただけます。また、使い込むごとに味わいが増していくのもコットンの魅力だと思います。トップはストラップをつけて安心な仕様。また、内ポケットも細かく分けられていますので、お財布、スマホなど分け...

  • 2020/10/08 13:53

    もう少し大きいサイズが欲しいというご要望をいただきましたので、現在写真のようなサイズ(400x450cm)というのを検討しております。タープ自体の重さ、強度を考えるとバランスがすごく良いと思います。もちろん、一般的なコットンキャンバスに比べると、織糸の強度が格段に高いです。リターンの価格などが...

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