はじめに

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クラウドファンディング終了まで残り数日。
私のプロジェクトをお読み頂く前に、このページをご覧いただいている皆様に
はじめにお伝えさせて頂きたいことがあります。


1.なぜ、このクラウドファンディングで150万円という費用が必要なのか

2.そもそもなぜ、私がクラウドファンディングを始めたのか

3.なぜここまでしてこのグランドピアノをなおしたいのか


この3点についてをお読み頂いてから、今回のプロジェクトについて最後までお読みただけましたら幸いです。


〈150万円が必要な理由〉

グランドピアノのオーバーホールをする明細書の一部です。


「総額¥1,950,000」

このうちの100万円は自分で用意することができました。
残り95万円。残りの金額を用意する事は現在の私では、どうしても出来ませんでした。

そこで、以前から知っていたクラウドファンディングに興味をもち、挑戦することに。

クラウドファンディングの手数料、リターンの製作費、郵送料を含め、
150万円という金額が必要でした。


〈クラウドファンディングに挑戦した訳〉

私がクラウドファンディングに挑戦をした理由は、3つ。

・今は亡き、朝生一代先生という本当に素晴らしい先生の事を、今回のプロジェクトを通して、多くの方に知ってほしいと思った

・朝生先生が亡くなられてから一切交流がなくなってしまった朝生先生の門下生と、
このプロジェクトを通して、再び交流を持ちたいと思った

・音楽に興味のある方やそうでない方にも、グランドピアノの魅力を伝えたいと思った


最後に、〈なぜここまでして膨大な費用をかけこのグランドピアノが治したいのか〉につきましては、下記の内容をお読み下さい。

どうか、少しでも多くの人に私の想いが届きますように。

白熊杏梨
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【私について】
初めまして。白熊杏梨(しらくまあんり)と申します。私の企画に興味を持ちページをご覧いただけましたことに深く感謝致します。どうか最後までご覧頂き、ほんの少しでも「応援したい」と思って頂けましたら幸いです。

~私の地元、久留里(くるり)~
私は、千葉県の君津市久留里というところで生まれ育ちました。久留里という場所は、水がとても有名で、久留里城というお城や久留里線という電車(一両編成で走るとても愛らしい電車です。)が走っている、大自然に囲まれたのどかな場所です。私は幼稚園から高校卒業までこの地元、久留里で育ちました。


~ピアノとの出会い~
私には2つ上の姉がいます。私が「ピアノ」に出会ったのはこの姉がきっかけ。当時の私は、姉がやることをなんでも真似をしていました。姉がやっていた習い事を真似して私もやりたい!と。幼稚園の体操教室、水泳、少林寺。その中に「ピアノ」がありました。これが私の「ピアノ」との出会いでした。

      
初めて通ったピアノ教室は、グループでレッスンを行う教室でした。私は積極的な子供ではなく、どちらかというと引っ込み思案の人見知り・・・グループレッスンに馴染めないまま、半年も経たないうちに教室をやめてしましました。

当時、幼稚園の年長でした。


~人生のきっかけになった恩師~
小学生になってから友人の紹介で、小学校の近くで個人レッスンの教室をやっていた先生のところに通うようになりました。ここで出会った先生が私の人生に大きな影響を与えてくれた”恩師”。朝生一代(あそうかずよ)先生でした。

朝生先生の教室へは小さな子供から大人まで、本当にたくさんの生徒さんが通っていらっしゃいました。聞いたところでは、当時100人の生徒さんが在籍していたとか。


朝生先生のピアノに対する情熱はもちろんのこと、生徒への愛情がたっぷりの本当にあたたかい先生でした。

当時の私は、ピアノは好きだったものの与えられた課題は練習していかないという、なんとも困った生徒でした(笑)
そんな私に、先生がよく言ってくれた「杏梨が本気になったらわからない」という言葉。
とはいえ、当時の私は「本気」になんて練習せず・・・
そのため先生から「学校の帰りに、練習しに教室に来なさい!」と。時には電話でレッスン、なんてことも。

学校が終わったら真っ先に先生の教室に向かい、練習をして、他の生徒さんのレッスンを夜遅くまで見学をして、おやつをもらって帰る(笑)、これが私の小学生時代の日課でした。

厳しくも本当にあたたかく、ピアノのレッスンはもちろんのこと、その他のことも熱心に見てくださいました。

小学校高学年になり合唱の伴奏や式典での伴奏を任され、人前でピアノを弾く機会が増えた頃から私はピアノを弾く喜びを感じるようになりました。先生や友人の親御さん、時には全く知らない人からも嬉しい言葉をかけてもらいました。

~大好きな朝生先生との別れ~
中学生になり、テニス部に所属した私。私の中学校のテニス部はほとんど休みがなく、学校の日は朝早くから練習、放課後も練習、休日も練習という部活三昧な日々を送っていました。そんな中でもピアノはやめることなく朝生先生のもとに通っていました。

私が中学生になって少し経った頃。
「来週のレッスンはお休みにさせて。都合が悪くて・・・」と先生から。
私が朝生先生のところへ通ってから7年。今までに先生がレッスンを休んだことは一度もなかったため、少し驚いたものの、何か予定があるんだなと思いました。

しかし、そんなことが月に数回・・・そしてある日のレッスンで朝生先生から突然、
「半年間、教室をお休みにします。」と伝えられました。
当時、朝生先生からのお便りには「腰を悪くしたため」と書かれていました。
お休みの間、時々先生から連絡がありこの半年の間にレッスンを行ってくれた日もありました。

中学2年生になったある日のこと。
いつも通り部活を終え帰宅し、夜ご飯も食べ終わりのんびりしていた時、電話がなりました。
電話の相手は、朝生先生の教室に通っていた知り合いの生徒さんからでした。

そしてその電話で伝えられたのが「朝生先生が亡くなった」ということ。

朝生先生はまだ、55歳でした。

突然の出来事で、状況をあまり理解出来なかったことを今でも鮮明に覚えています。

~進路選択の時、音楽の道を志すことに~
大好きな朝生先生が亡くなってから1年。中学3年生になり進路を決める時期に。
私はこの頃、音楽の道に進みたいと思うようになっていました。
何か目標があるわけではなく、ただ漠然と。
学年主任の先生からも音楽科のある高校を受験してみたら?と言われ、受験。
中学3年生から音楽科への受験勉強を始めた私は、準備不足で残念ながら不合格。

しかし、この出来事をきっかけに私は音楽大学に行きたい!と強く思いました。
そして、音楽大学に行くと決めた日から猛勉強、猛練習・・・
無事に希望の音楽大学に進学することが出来ました。


これまでの活動

~生徒ではなく、教える立場になって~
大学在学中に、ピアノ講師の仕事をさせてもらう機会に恵まれました。
初めての経験に戸惑いはあったものの、ピアノへの情熱とどんな時でも生徒にあたたかく接する朝生先生の姿が私の手本となっていました。

そして、ピアノをたくさんの生徒さんに教えるようになった頃、「いつか自分の教室を開き、朝生先生のような人になりたい」と強く思うようになりました。


~夢を実現した、23歳~
大学卒業から2年後の23歳。
多くの方との素晴らしい出会いに恵まれ、東京都江東区門前仲町に私のピアノ教室、
「江東区門前仲町ピアノ教室HearToneハートーン」を開校。
在学中の時に抱いた夢を実現することができました。

開校から1年で、15名の生徒さんが通ってくれる教室になり、第一回目となる発表会を開催することが出来ました。
開校から2年目を目前にした今年の3月には、第二回目となる発表会を開催しました。



そして3年目を迎えた現在は、30名以上の生徒さんが通ってくださる教室にまで成長させていただきました。

今でも私のお手本となっているのは、朝生先生の姿です。


【プロフィール】
千葉県出身。上野学園大学ピアノ専攻卒業。在学中に、ソロをはじめ室内楽・伴奏など幅広く活動し、ピアニストとして学内定期演奏会、学外演奏会にも多数出演する。在学中より都内楽器店の音楽教室にてピアノの指導活動を開始し、卒業後2018年に自身が代表講師を務める江東区門前仲町ピアノ教室HearToneハートーンを開校。現在はソロ、連弾、伴奏など幅広く演奏活動を行うほか、同教室でのレッスンを始め、幼稚園や小学校でのアウトリーチ活動、コンクールでの審査員を務めるなどピアノ教育にも力を注いでいる。これまでにピアノを故朝生一代、斎藤利恵、大室晃子の各氏に師事。2019年ヤマハ銀座主催「New Generation Pino Concert」に出演。



このプロジェクトで実現したいこと

朝生先生との思い出の詰まったピアノ、縁があって私の元に来てくれたピアノを、
オーバーホールして、大切に使い長きにわたり残したい!
そして、これからの音楽業界をきっと盛り上げてくれる子供たち世代に、
このピアノを使って音楽教育(ピアノレッスン)をしたい!

「YAMAHAグランドピアノC5のオーバーホールをしたい」

しかし、オーバーホールにはグランドピアノが1台購入できるほどの膨大な費用がかかります。
それであれば、新しいグランドピアノを購入すればいいのではないか、という声もあるかと思います。

しかし、私にとって朝生一代先生は、私の人生に大きなきっかけを与えてくれた人であり、
私の目標とする人。そんな先生と幼少期からこのピアノと一緒に過ごした大切な時間を、
思い入れのあるピアノを、どうしてもなおしてあげたい!
そして、ずっとずっと残していきたい!
という強い思いがあります。


プロジェクトをやろうと思った理由

~弾かれることの無くなってしまった先生のピアノ~
先生が亡くなってから12年。
先生の教室に置かれたピアノはその当時から全く弾かれることがなく時が過ぎていきました。

         

以前、先生のピアノを譲って欲しいという生徒さんがいらっしゃったようですが、ピアノが置かれていた場所が二階だったこともあり運送会社から出すことが難しいと言われ、それは叶わなかったそうです。


~私の手元に来てくれた先生のピアノ~
今年、6月頃。ふとしたことをきっかけに、朝生先生のご主人のご厚意で教室のピアノを譲って頂くことになりました。運び出すことが難しいと言われたピアノですが、私の知り合いの業者に依頼したところ、大変な作業になるものの可能とのことでした。

そこでまずは、過去にピアノの譲渡を希望していた方に連絡を取り確認したところ、出せないと分かった当時にピアノを購入されたとのことでした。これにより(満を辞して)先生のピアノが私の手元に来ることになったのです...!

何かのご縁だったのではないかととても不思議な感覚になりました。


~15年ぶりの調律、永く使うにはオーバーホールを~
無事にピアノの運搬が終わり、調律とピアノの状態を見てもらいました。
調律の記録によると、なんと15年ぶりの調律だったようです。
先生が体調を崩された頃から、調律を行うことが厳しかったのかもしれないと、
ふと考えました。

そしてその記録にはピアノを納入された日付も書かれていました。
このピアノは先生のもとに来てから36年という月日が経っていました。


調律が終わり調律師さんから、

このままでも使えるがハンマーの摩耗が激しいため音色に幅がない、
いつとは言えないがこのままだと確実に弦が切れる、
鍵盤の横ズレも激しくなっている、

と伝えられました。


そして、「長く使いたいのであればオーバーホールをお勧めします。」と。


オーバーホールとは・・・
ピアノを工房に預けて分解し、弦、ハンマー、フェルトなどの部品を新しいものに交換して、
再度組み立てる、ピアノの大掛かりな修理のことです。
ピアノも人間と同じで寿命があり、寿命が近付くにつれ不具合が生じるようになります。
しかし、そこでオーバーホールをすれば寿命を延ばせると言われています。


オーバーホールをすれば永きにわたり使えるピアノ。
朝生先生との思い出を残すために、思い出が詰まったピアノを残すために、
どうしてもオーバーホールが必要です。


また現在、このピアノは東京都内にある音楽スタジオに置かせて頂いています。オーバーホールしたピアノで私自身が練習や生徒さんたちのレッスンに使用することはもちろんですが、たくさんの音楽家の方や音楽好きの方に演奏をして頂きたいという想いがあります。


資金の使い道

・YAMAHAグランドピアノC5のオーバーホール
・オーバーホールをする際にかかるグランドピアノの運送費
・リターン品制作費
・クラウドファンディング手数料


リターンについて

⓪【1,000円】
・「お礼のメール」
心からの感謝の気持ちを込めてお礼のメールをお送り致します。

①【3,000円】
・「お礼のメール」
心からの感謝を込めてお礼のメールをお送り致します。

・「ピアノを置いてあるスタジオのホームページにお名前を掲載」
※支援時、必ず備考欄にご希望のお名前をご記入ください。

②【5,000円】
・「ポストカードで送るお礼のお手紙」
オーバーホールをしたグランドピアノでポストカードを作成します。
写真立てや額縁などに入れ、インテリアとしても飾って頂けます。
・「ピアノを置いてあるスタジオのホームページにお名前を掲載」
※支援時、必ず備考欄にご希望のお名前をご記入ください。

③【8,000円】
・「オーバーホール前のピアノで作成するハンマーキーホルダー」
オーバーホールをする前のピアノのハンマーを使い、キーホルダーを作成します。ピアノは鍵盤を押すと、このハンマーが動き、音がなります。ハンマーは鍵盤の数と同じく88個あり、全てのハンマーに1〜88の番号が書かれています。その数字は1台につき一つだけ。この世に二つと同じものはありません。

役目を終えたハンマーはもう動かないことから、

上がったり→「緊張したり」
下がったり→「落ちたり」
しない、と言われています。

受験やお仕事、人生の大切な場面で力となってくれるお守りとして、ピアノ好きな方にはもちろんのこと全ての方へ。

・「ピアノを置いてあるスタジオのホームページにお名前を掲載」
※支援時、必ず備考欄にご希望のお名前をご記入ください。

④【10,000円】
・「ポストカードで送るお礼のお手紙」
・「オーバーホール前のピアノで作成するハンマーキーホルダー」
・「ピアノを置いてあるスタジオのホームページにお名前を掲載」
※支援時、必ず備考欄にご希望のお名前をご記入ください。

⑤【12,000円】
・「オーバーホール後のピアノ演奏動画付きポストカード」
オーバーホール後のピアノの音色を是非お聴きして頂きたく、演奏動画を収録したQRコードを添付します。※20分弱の演奏プログラムを収録予定です。
・「ピアノを置いてあるスタジオのホームページにお名前を掲載」
※支援時、必ず備考欄にご希望のお名前をご記入ください。

⑥【20,000円】
・「オーバーホール後のピアノ演奏動画付きポストカード」
・「オーバーホール前のピアノで作成するハンマーキーホルダー」
・「ピアノを置いてあるスタジオのホームページにお名前を掲載」
※支援時、必ず備考欄にご希望のお名前をご記入ください。

⑦【50,000円】
・「オーバーホール後のピアノ演奏動画付きポストカード」
ご支援下さいました方のリクエスト曲、一曲を収録した演奏動画つきポストカードを作成致します。
※支援時、必ず備考欄にご希望の曲をご記入ください。
※リクエスト頂きました楽曲によっては、著作権の関係等でお受けできない場合がございます。その場合は、ご相談をさせて頂きます。


実施スケジュール

・支援受付開始:2020年11月28日(土)〜
・支援受付終了:2021年1月11日(月)23:59まで

2020年、年内にオーバーホールの作業開始。
2021年3月頃に、ポストカード、ハンマーキーホルダー、演奏動画を収録。
3月中に、リターンお届け予定。

※オーバーホールの作業の進捗状況により時期が変動します。

※グランドピアノのオーバーホールが、予定していた時期よりも遅くなる関係でリターンのお届け予定日が「3月頃→6月中」になります。
ご支援頂いております皆様には、ご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解頂けましたら幸いです。


最後に

朝生先生は100人という生徒を抱えながらも常に学ぶ姿勢を忘れず、先生ご自身も恩師のもとにレッスンに通われていました。門下生出演の発表会では必ずピアノソロを演奏し、生徒たちの見本を示して下さいました。また、定期的にソロリサイタルも開催し、いずれも大成功に終わらせている演奏家でもありました。

朝生先生の生涯は本当に短かったものの、いつまでも私の中にいてくださっているような気がします。
その証として、先生から受け継いだピアノをいつまでも残していきたいと強く思っています。

「杏梨が本気になったらわからない」、
当時子供だった私に言ってくれた先生の言葉は、どんな時でも私の原動力となっています。
生涯音楽を愛し、人を愛した朝生一代先生のように私も生きて行きたいです。


このプロジェクトは、All-or-Nothing方式です。
目標金額に達成しなかった場合、プロジェクトは実行されません。


  • 2021/08/13 21:30

    ご支援ご協力を頂きました皆様へご無沙汰をしております。オーバホール作業完了のご報告とリターンのお届けについてお詫びのご連絡です。以前、リターンの発送時期について下記のようにご案内をさせて頂きましたが、オーバーホールの作業工程に1ヶ月ほどの遅れが出てしまいました。〈当初の予定〉6月下旬:オーバー...

  • 2021/06/02 22:00

    ご支援ご協力を頂きました皆様へ、大変ご無沙汰しております。本プロジェクトを公開してからおよそ半年。あれから、オーバーホールを担当してくださる素晴らしい技術者の方に恵まれ、無事にオーバーホールをお願いすることが出来ました。◯リターンの発送時期について当初の予定ですと5月下旬にオーバーホール作業が...

  • 2021/01/13 17:02

    今回のプロジェクトに関わって下さった皆さまへこの度は、本プロジェクトへのご支援ご協力を頂きましてありがとうございました。プロジェクト達成のご報告とお礼、今後について(リターン発送について)をお話しさせて頂きたいと思います。長くなりますが、最後までお読みください。◯プロジェクト達成のご報告202...

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