ご挨拶・トトちゃんのこれまで
コロナ禍で何かと大変な折、本プロジェクトをご覧いただきありがとうございます!
夫、母、保護猫2匹と暮らす石井と申します。
身近にいる不幸な猫を救いたいと思い、仕事のかたわら、
個人で不妊去勢(TNR)や保護譲渡をしてきました。
これまで200頭あまりの猫を、心優しい里親さん家族に繋いでまいりました。
今年6月、7年間にわたり肥大型心筋症、巨大結腸症、腎不全の治療をしてきた
愛猫ゆきまる(13歳)を看取り、これを一つの区切りとして、
飼い主のいない猫を増やさない活動から引退しようと思っていた矢先、
近所の多頭エサやり宅の傍で、衰弱し、うずくまっている子猫を見つけました。
動物病院へ直行しました。この子猫がトトです。
保護直後の写真です。生後一か月半弱。320g。重度の猫風邪。
結膜炎で両眼が開きません。下痢。ノミによる貧血。
下腹部はノミの糞で黒く変色。
抗生剤の注射、インターフェロンの点鼻薬、目薬、下痢止めで
治療しました。そして、10日後…
復活しました!抗生剤はまだ投与中。
ニャ~ンと鳴けず、チッチ、チッチと虫のような声でした。
ホッとしたのも束の間、検便でコクシジウムが見つかって、駆除。
ようやく下痢も治り、元気に遊び出して一安心したところ、
今度は便に回虫がいるのを発見して駆虫。
活発に走り回るようになり、先住猫たちにもアタック開始!
そろそろ里親さん探しをと思っていた折、また下痢となり、
数日しても治らないので、かかりつけ医を受診したところ、なんと!?
腹水が溜まっており、血液検査の数値からも、ほぼFIP(猫伝染性腹膜炎)
と診断されました。
腹水を遺伝子検査したところ、9/9、FIP陽性と判定されました。
プロジェクトをやろうと思った理由/このプロジェクトで実現したいこと
FIP(猫伝染性腹膜炎)は、猫の体内に取り込まれた猫コロナウイルスが
強毒性のFIPウイルスに突然変異して発症します。
※人には感染しません。
原因は解明されていませんが、子猫に多く、発症した猫は
数日~数か月で死に至る怖い病気です。
FIPについて知ってはいましたが、自分が保護した猫が罹患したのは
初めてです!
トトが、ほぼFIPと診断された時は、呆然としました。
新薬候補のMutianの投与が現状、唯一、トトの命を救う手段ですが、
未承認で非常に高額であると聞いていました。
正直、保護した子猫に100万円の治療をしてあげられる経済的な余裕は
ありません。お手上げです。一時は看取る覚悟もしましたが、
これまで、猫風邪やコクシジウムと闘って、克服してきたトトが、
このままFIPで死んでしまうのも、とてもつらく、無念でなりませんでした。
診断された夜、真摯に保護譲渡活動に取り組まれているボランティアさんに
連絡しました。すると、彼女いわく、
「トトちゃんはFIPが早く見つかって、助かる確率が高い」
「FIPの治療は高額すぎて、個人で負担するのは厳しい。
みんなで支える治療になっている」
こうした心強い言葉に背中を押され、悩んだすえ、
本プロジェクトを立ち上げ、
クラウドファンディングに挑戦することにしました。
これまでの保護活動はすべて自費で賄い、寄付を募ったことはありませんが、
(近年、ノミ・寄生虫駆除、ワクチン、ウイルス検査代、《月齢によっては、
+不妊去勢費用》は、 里親さんより、 病院の領収書と引き換えに
実費をいただいておりますが、それ以外の医療費は私の方で負担しております)
今回はお薬代があまりにも高額なため、ご理解、ご賛同いただける皆さまの
お力添えをいただけましたら本当に助かります。
トトのいのちを救うだけでなく、
本プロジェクトの【活動報告】に治療記録を残し、
今後のFIP治療の進展に少しでもお役に立てればと願っております。
尚、トトは投薬を終えてからも、観察期間があり、再発も無いとは言い切れないので、
我が家の大切な一員として、一緒に暮らしていこうと思います。
これまでの活動
9月5日 かかりつけ動物病院で、FIPと暫定的に診断される。
9月7日 病気の進行に一刻の猶予もないため、協力病院にて
Mutianの投薬開始。FIPウエットタイプ・中期と診断される。
↓
※トトの場合、寛解する確率は8割~9割とのことです。
9月9日 遺伝子検査の結果が届く。FIP陽性、確定。
(上部に掲載しています)
※投与数日後、腹水が溜まっていたお腹がへっこみました。
※投与1週間で、炎症マーカーSAAが、61.74 →3.75(基準値)
にまで下がりました。
9月14日 2回目の通院。血液検査、貧血の注射、鉄分、Mutian追加購入。
↓
9月22日 3回目の通院。エコー検査の結果、腹水無し。
血液検査の結果、肝臓、貧血の数値が基準値の範囲内に。
下痢が続いているため、下痢止めとMutian追加購入。
↓
↓
現在、見たところ元気で体重が増加していますが、下痢の治療中です。
資金の使い道
ご支援いただいた資金は、協力病院でのFIP治療に限定して
使わせていただければ幸いと存じます。
※Mutianは84日間、毎日定時の連続投与が必要です。
<薬代>体重1キロにつき100mg(2,400円)の投与
9/7~10/4 体重1.5~1.9キロまで、100mgX2錠を投与。
2400円X2錠X28日=134.400円 税込 147.840円
※成長期のため、今後、体重の増加に伴い、投与量も増えていきます。
以下、試算となります。
10/5~11/1 体重2キロになると、50mg(1200円)を1錠追加。
2400円X2錠X28日=134,400円
1200円X1錠X28日=33,600円 合計 168,000円
税込 184,800円
11/2~11/29 体重2.5キロになると、100mg(2400円)を1錠追加。
2400円X3錠X28日=201.600円 税込 221.760円
薬代の合計予測(税込) → 554,400円
薬の投与の傍ら、定期的に通院し、血液検査、エコー検査、症状に応じて
種々の検査や注射、別の内服薬などが必要となります。
※肉芽種などが見つかった場合は混合タイプとなり、投薬量は1.5倍になります。
今後、1回の通院で治療費10,000円(税込)X通院全6回=60,000円と試算します。
(9/22までに、3回通院 → Mutian代金を除く治療費合計=28,215円)
薬代を除く治療費の合計予測=88,215円
薬代と治療費の合計は、64,2615円と見込まれます。
※キャンプファイヤーの手数料17%+消費税を考慮し、目標金額を
設定させていただきました。
上記はトトの治療が順調に進んだ場合の試算ですので、今後
実際にかかる費用の詳細は、その都度、ご報告いたします。
リターンについて
気持ちばかりですが、お礼のメールやお手紙、トトの写真データ、
ポストカード、ストラップ、トートバッグ、手作り雑貨を
ご支援いただいた金額に応じて用意させていただきます。
また、キャンプファイヤーの【活動報告】にて、資金の使途と治療経過を
随時ご報告いたします。
実施スケジュール
トトの投薬開始は9月7日 → 投薬終了は11月29日です。
定期的に通院し、血液検査やエコー検査、症状に応じた各種検査、
病状によって、適宜、治療が施され、薬が処方されます。
Mutian投与終了後、経過観察となる予定です。
再発しなければ、寛解となります。
最後に
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
今まで、さまざまな猫の治療をしてきましたが、今回、
トトがFIPを発症し、この病気のむごさを突きつけられました。
腎不全や心臓疾患は継続的に治療をして、生きながらえることもできます。
FIPはワクチンで予防もできず、ある日、突然、発症して、
進行が早く、診断されれば、猫と飼い主にとって、死の宣告にも
等しい病気です。
昨年あたりから、新薬候補があらわれましたが、
問題は、価格があまりにも高額なことです。
プロジェクトの作成なども、スマホやパソコンの操作に慣れていないと
難しそうです。(私も、その一人ですが)
おそらく今後、協力病院も増え、新薬候補で治療する飼い主も増える
と思われますが、今、これを書いている間にも、
全国各地で、FIPと診断され、情報に辿りつけなかったり、
辿りついても、高額ゆえにあきらめ、愛猫を看取る飼い主さんたちの
胸中を思うと、本当に心が痛みます。
FIPはもはや不治の病ではなく、現実に、寛解できる病気になっています。
トトをFIPから快復させたいのはもちろんですが、
同じ立場に立たされる猫と飼い主さんのために、一日も早く、
膨大な費用負担なく、FIPの治療ができるようになることを
願ってやみません。
今後は、プロジェクトを立ち上げるお手伝いもしたいと思います。
どうかご協力ご支援のほどよろしくお願い申しあげます。
最近のトトちゃんは、ニィーッ、ニィーッ、と鳴きます。
※【Mutian】は日本において動物医薬品として承認されていません。
トトの飼い主として、個人的な自己責任と判断のうえで、
トトにとって投与が必要と考えていますが、
全てのFIPの猫にMutianが有効であるという趣旨ではありません。
<All-in方式の場合>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、
リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見る【活動報告12】トト、去勢手術をしました。
2021/06/26 21:56ご支援、応援いただいた皆さますっかりご無沙汰しております。トトの飼い主です。トトは、3月に無事FIP寛解し、元気に過ごしております。(5月初旬に1歳となりました)体重 3.6kg麻酔やワクチンは再発のトリガーとなると聞いており、かかりつけ医も慎重で、去勢手術を引き延ばしていましたが、窓辺に行って怪しげな声で鳴くことが多くなり、6月14日に去勢手術をいたしましたのでご報告します。その後、体調に異変もなく元気にしております。ただ、アレルギーの投薬はずっと続けておりまして、かゆみを抑えるため、少量のステロイドを投与しています。うちには昔もアレルギー性皮膚炎の猫が居て結局、13歳で亡くなるまで投薬しておりました。フードなども色々試しつつ、なるべくトトの負担にならないよう治療を継続していきたいと思います。トトの去勢手術が無事に済んだこともあり、活動報告はこれにていったん終了させていただきたく存じます。皆さまにはいつも応援していただき、見守っていただき、心より感謝しております。トトの近況は引き続き私のTwitter(@MIshii21871541)にてお伝えしてまいります。このところ未承認薬をめぐって様々な情報が飛び交っておりますが、FIPを治療中の皆さまは、誤情報に惑わされず、正確な情報源に基いて治療されますように。未承認薬に関する情報なども随時Twitterにアップしてまいります。キャンプファイヤー 今までの残額 56,535円*トトのアレルギー治療や去勢手術代は自己負担しております。*残金から、1万円を多頭飼育崩壊猫レスキュー(ネスタ猫の会・Ready For5月)の クラウドファンディングに寄付させていただきました。今後とも猫のボランティア活動で必要な方面にご寄付する予定ですので、何卒ご了承のほどよろしくお願いいたします。 もっと見る
【活動報告11】トト、寛解しました&アレルギー
2021/03/13 23:56皆さま大変ご無沙汰しておりまして、すみません。なかなかご報告する時間がとれず、パソコンも不調で、Twitterの方ではすでにご報告しましたが、3月1日月曜にトトの検査があり通院したところ、結果から見て、FIP寛解との診断をいただきました。昨年9月初旬から投薬を始め、クラファンを通して皆さまからご支援をいただいたおかげで、トトも頑張り、寛解することが出来ました。あらためて心より御礼申し上げます。A/G比 0.78 貧血などの数値も問題ありません。今回、外注検査なし。 体重3.45kg費用合計 4,015円キャンプファイヤー残額ー通院費用=現在の残額56,535-4,015=52,520円 (2021.3.1現在)<トトの様子>生後10か月半になり、元気にしておりますが、アレルギーがあります。2月にアレルギー用の療法食をあげていましたが、治らず、脱毛や皮膚に炎症ができ、とてもかゆがるので一時的にステロイドを与えており、かゆみは治まっています。来週、去勢手術の相談も兼ねて、かかりつけ医にて、アレルギーの相談もする予定です。なるべくステロイドは与えたくないのですが、かゆいのも見ていてかわいそうで…。今回はひとまず、寛解とアレルギーのご報告です。また、ご報告いたします。 もっと見る
【活動報告10】かかりつけ動物病院を受診しました。
2021/01/23 23:06皆さま、寒い日が続いていますが、お元気でしょうか。トトは日中ねむり、夜中は走りまわっています。筋力を鍛えるため、毎日ジャンプ遊びをさせています。さて、ときどき嘔吐するのが気になっておりましたので、21日(木)、4か月ぶりにかかりつけ動物病院を受診し、ご相談ならびに血液検査(腎臓、肝臓など)をしていただきました。(協力動物病院での血液検査の項目はFIP関連だけなので)腎臓、肝臓の数値は正常でした。ALPが高値ですが、これは骨の成長によるもので心配はないそうです。体重3.2kg。急性炎症を示すSAAは、3.75(基準値0.0-5.49)。ちなみに、FIPと診断された時のSAAは、61.74です!協力動物病院では検査もなく、フードアレルギーを疑われましたが、かかりつけ医では胃腸炎との診断でした。胃薬を処方していただき、帰宅してから嘔吐はしていません。誤飲には要注意とのことで、誤飲したら12時間絶食させて、来院し、レントゲンを撮れば異物が確認できるそうです。通院費用合計 10,670円キャンプファイヤー残額ー通院費用=現在の残額 ↓67,205円ー10.670円=56,535円(2021年1月23日現在の残額)獣医師としての天性の勘と素質でしょうか。(教科書的ではない)かかりつけ医はお若い頃から優秀で、コンピュータのように患畜のデータを脳内に収めていらして、口数は少ないですが、常に迅速、正確な診断、処置をしてくださいます。病院のある世田谷区のFMに出演された時は「世田谷一の実務派獣医」と紹介されていました。なかなか診断がつかなかったり、病気が治らない猫の飼い主さん達をこちらに紹介しています。外科的な技術も抜きん出ていて、薬の組み合わせなども考え抜かれており、一度行けばコロリと治ることが多いので、飼い主は楽です。ですが、何でも先生にお任せとなり、自分で調べたりしなくなって、知識が増えなかったりします。先生は情報収集も怠らずで、Mutianのことも詳しくご存じですが、中国の薬はどうも信頼できないようで、情報提供のみしてくれます。こうした優れた獣医師が薬を使うようになってこそ、FIPの治療は妥当な料金で治る病気になるのかな、とも思います。ちなみに、とっても猫好きな先生です。触診だけで色々な疾患が分かるところも感心します。Mutianについて書くつもりでしたが、話が脱線してしまったので、またの機会にいたします。寒中、お身体にお気をつけてお過ごしください。 もっと見る
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