はじめまして、川端水産の2代目漁師、川端一裕(49歳)です。
この度は、このプロジェクトをご覧いただき、ありがとうございます。



川端水産では、熊本県天草下島の西海岸で親子2代の定置網漁をしています。


最近は高校生の次男が「跡を継ぎたい」と言ってくれ(どこまで本気かはまだわかりませんが)、80歳の父と私と息子たちの3代で漁に出ることも増えました。

しかし、今年に入って加工所を増築し、秋〜冬の漁期へ向けた準備を進めていた矢先、台風9号の高潮被害に見舞われました。大潮の時間と台風最接近の時間が重なったことで、手入れを終えたばかりの定置網や仕掛け、さらには漁具倉庫など、漁に必要なすべてが壊滅的な被害を受けました。

親子二人三脚でやってきた川端水産。息子の未来もかかる今、ここで諦めるわけにはいきません。東シナ海の豊かな恵みを食卓に届けるため、天草の漁業の未来をつなぐため、皆さまのご協力をいただけると幸いです。どうぞよろしくお願いします。

(九州は熊本県、天草市天草町大江 夕陽の見える西海岸、ラピュタの木の沖にて定置網漁をしています。)(写真:ホクモウ株式会社)


私たちの住む天草町では、漁業資源の保護を目的に毎年9月を定置網の休漁期間として定めています。

いつもなら漁に出ない9月を定置網の手入れに当てていますが、川端水産では8月の台風の発生状況から定置網の安全管理が難しいと判断し、早めに自主休漁を決めました。
10月の解禁に備えて、父と息子に手伝ってもらいながら定置網の手入れを早々に終わらせ、ホッとした矢先にやってきたのが台風9号です。

9月1日。
非常に強い台風9号は勢力を保ったまま、東シナ海を北上していました。

川端水産のある天草沿岸は1日の夜から次第に風が強くなり、2日の午前中には暴風雨と高波が押し寄せ、いつもはおだやかな羊角湾のほとりに繋いだ5隻の船も、ロープが切れるのではないかと思うほどの高波にもまれていました。

台風が最接近したのは、最も潮位が高くなる大潮の時間です。あたりが次第に暗くなり、港がどんな状態になっているのかもわからぬまま、打ちつける雨と風に脅威を感じ、「どうか定置網が無事でありますように」とただ祈ることしかできませんでした。

夜が明けて祈るような思いで外へ出ると、そこには無残な光景が広がっていました。

陸にあげていた網は流され、漁具倉庫の壁は波で打ち砕かれ、いけすも整備に用いる工具や充電器もすべて流されていたのです。二次被害を防ぐため、父や息子と後片付けに追われました。
話を聞いて駆けつけてくれた漁師仲間のおかげで、思ったよりも早く片付けることができました。と同時に、「定置網は大丈夫か?」という心配が一気に押し寄せてきました。
急いで漁場へ向かうと、「あちゃ~」「あらら~」、思わず言葉を失いました。

海いっぱいに広げていたはずの仕掛けが見当たりません。が、しばらくして目を凝らすと、なんと仕掛けがぐしゃっと団子のように一塊になっているのが見えました。
30年近く大切に手入れをしながら育んできた漁場が、一瞬にして消えてしまった。台風の怖さが改めて身に染み、涙があふれました。

<写真:台風で使えなくなり産廃となったロープ>

家に帰り父に話すと「あよ~」の一言。

それ以上の言葉が出ぬほど、父は落ち込んでいました。
被害総額はざっと数えても500万円以上。父は80歳、私も今年50歳になります。
「もうだめだ」「辞めよう」私は、父にそう言いました。

日頃から私と父を支えてくれきた妻も、隣で静かに涙を流していました。


一度は廃業を決めたものの、ネット直販やご近所の常連さんなど、これまでさまざまな形で川端水産の魚や商品を買いつづけてくださったお客様の顔が次々と浮かんできます。

「まだやれるのではないか」「息子の未来もある。今、やめるわけにはいかない」「あの魚を獲る楽しさを、もう一度感じたい」そんな思いが日に日に、湧き上がってきました。
家族会議を重ねるなかで、80歳になる父からも「まだまだやれるぞ!」と前向きな言葉が出始めました。

お金も時間もかかるけど、それでもこの海で漁業をつづけよう。そう決めました。



定置網漁とは、回遊魚の習性を生かした伝統漁法です

沿岸に網をしかけ、山の陰に向かって泳ぎ、水深が浅くなったら沖へ向かって飛んでいく魚が、自然と網の中へ入ってくるのを待つことから「待ちの漁業」とも呼ばれます。

魚を追いかけて捕らえる漁業とは違い、獲りすぎることがありませんし、網の目の大きさなどで小さい魚を取らない工夫もできるなど、水産資源保護の視点からも持続可能な漁法のひとつといわれています。
また、沿岸部で操業できるため、他の漁法と比べると地球温暖化にも配慮した漁法ともいえそうです。


 (図:ホクモウ株式会社。定置網模式図。魚は左下から網に入り右へ右へと移っていきます。漁獲するのは右端の魚のみになります。)




この海域の定置網で獲れるのは、春はヒラマサ、トビウオ、イシダイ、ミズイカ、アオリイカなどが主。冬場はブリ、ヒラメ、スズキ、ヒラマサなどが多く入ります。


待ちの漁業ということで、仕掛けや網の手入れが重要です。


さまざまな衝撃で網がほつれることもあり、そうしたときは泳いで直しに行くこともよくありますが、そうして手入れをした網で大物がかかったときの喜びは格別で、漁師でよかった!と思います。




天草漁協・天草町一本釣商組合として「あまくさあじ」のブランド化にも取り組み、農林水産大臣賞をいただきました。この件で日本列島ダーツの旅(日本テレビ) 2012/04/11(水)19:00)に出演させていただきました。 

また、2013年に天草で開催された「第33回 全国豊かな海づくり大会~くまもと」では、天皇皇后両陛下からタイと真鯛の放流稚魚をお手渡しいただきました。

漁師として、海の未来に携われるのもみなさまの応援のおかげです。


季節によって水揚げの魚種も量も異なります。

漁師の仕事は自然とのたたかいでもあり、一定の売り上げを確保するのは難しいため、この数年は市場への出荷だけでなく、「朝獲れ鮮魚の直送便」や「揚げるだけの白身魚フライ」、シェフとコラボした「漁師のリエット」など、東シナ海の豊かな漁場とお店や食卓を結ぶ商品開発にも挑戦しています。

挑戦を続ける理由はただひとつ。後継者不足といわれるこの時代に漁師を志してくれる息子のため、「明るい未来を描ける漁業のかたちをつくりたい!」という思いがあるからです。







新型コロナウイルスの影響で、飲食店への出荷は例年の8割近くに激減しました。この窮状を乗り切ろうと、ネット販売に力を入れてきましたが、台風9号の被害によって先行きの見えない状況となっています。修繕と追加資材の購入だけでも 500万円はかかる見込みですが息子のためにももう一度立ち上がりたい!と、クラウドファンディングにチャレンジすることを決めました。


修繕と追加資材だけでも 500万円はかかる見込みで、もう漁師をやめるしかないのかと思いました・
しかし、このクラウドファンディングのことを知り、チャレンジしてみようと思ったのです。


もう一度定置網を設置し、漁を始めることができます。 こんなうれしいことはありません。


自己資金をなんとかかき集めているところですが、助けを求めたいところです。


・お礼のメッセージメール
・漁師のリエット3種セット
・捌き済み魚 食べきりセット
・カンパチ×2本
・おまかせ鮮魚(小)
・捌き済み魚 おまかせセット
・ブリ(年末)
・おまかせ鮮魚(大)
・大漁旗に名入れ+直筆お礼状
・鮮魚毎月セット(1年分)
・捌き済み魚毎月セット(1年)
・オリジナル大漁旗


いつも支えてくれた妻。 そして父。
天草島外に行っている長男は、仕事は違うけれど帰ってくるたび魚の出荷、網の修理を手伝ってくれます。
次男も高校生ながら帰って来るたび手伝ってくれています。
小学4年生の3男も「もうちょっと大きくなるまで待ってて、父たんの手伝いができるまで」と言ってくれます。本当にありがたい次第です。

親子3代でまた漁ができたら、と夢を見ています。


家は軍浦(いくさがうら)の真ん前。服のまんま飛び込む子ども達は海に育てられたようなもの。ここに帰ってくれば心が落ち着く場所です。


漁をやめれば出稼ぎ。子ども達も海から離れていくでしょう。しかし海を離れて川端家は無い。
海への恩返しをこそ、これからしていきたい。と切に思います。



漁場からいつも見させていただく夕陽です。
生かされていることに、ゑびすさまに日々感謝しかありません。


ぜひ皆様のおチカラをお貸しください!

クラウドファンディングでのご支援はもちろんですが、ネット、SNSなどでの拡散やコメントも大変励みになります。

どうぞよろしくお願いいたします。


川端水産 川端一裕


<All-in方式の場合>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。
目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2020/12/02 16:05

    皆さん、たくさんのご支援誠にありがとうございます!このプロジェクトを開始するまでは、支援が本当に集まるのだろうかと不安でしたが、開始2週間で50万円ものご支援をいただくことができました!ただいま定置網の再建に向けて、毎日作業に追われております。家族やたくさんの仲間が手伝ってくれています。本当に...

このプロジェクトの問題報告やご取材はこちらよりお問い合わせください