私たちNPO法人スポーツコーチング・イニシアチブは2017年1月より「スポーツで人を育み未来を共につくる」ことをビジョンに「子どもたちが自らの可能性に挑戦でき、応援する大人が増える社会の実現」を目指して活動してきました。
今まで47都道府県・述べ約3,000人以上のスポーツ教育に携わる方々に「勝利を目指す」ことと「人として成長する」ことの両立を目指した「ダブル・ゴール」のコーチングを提供し続けてきました。

この「ダブル・ゴール・コーチング」は、アメリカのユーススポーツを変革した米NPO法人Positive Coaching Alliance(以下、PCA)が提唱しているスポーツ心理学に基づいて、ポジティブにスポーツに取組むことで「スポーツの勝利」と「人生の勝利」を達成するためのコーチング方法です。

 

本プロジェクトは、PCAが提供している保護者のための学びのツール「セカンド・ゴール・ペアレンツ」について書かれている出版物を翻訳し、スポーツに取り組む子供を持つ全ての保護者の方々にお届けしたいと思い立ち上げました。Stay Homeの期間が長くなると、親子の関係や絆が成長に直結します。コロナ禍だからこそ、ぜひお届けしたい内容です。 


スポーツで子供の可能性が育まれる環境を作りたい

2020年はコロナ禍で多くの大会やチームが活動自粛や、本意ではない結末を迎えざるを得ない状況となりました。加えて未だに猛威を奮うコロナに対し、子どもに携わる大人の方々は、ポジティブな関わり方で精神衛生をもサポートすることが必須となりました。
また目標としていた全国的なスポーツ大会の延期・中止も多くなり、突如として「何のためにスポーツをやっていたのか」が分からなくなっているチームや子どもたちが、多くみられました。

新しい生活様式に対応しながらのスポーツ指導においては「勝利」だけではない、新しい目標設定も必要となりました。そこで私たちは「ダブル・ゴール」に根底にある、「成長マインドセット」が育まれるスポーツを目指すことを、新しいスポーツ・そして次代の目標として提唱します。

子供が生涯を通して成長し続ける「成長マインドセット」について

「成長マインドセット」とは、「人間は努力すること、自分の意志で人生をより良い方向に変えていくことができる」 という考え方を持つことです。

この考え方を持った人は、困難な状況に挑戦し、失敗を楽しみながら努力することができ、結果的に高い目標を達成することが明らかとなっています。よって成長マインドセットは、スポーツでも人生でも高い頂に到達することができるのです!

一方、対になる「自分の知能や能力は生まれながらに固定されてしまっている」という考え方の「固定マインドセット」では挑戦を避け、失敗を恐れてしまうために高い目標を達成できない傾向にあります。



本来であればスポーツこそ、成長マインドセットを育むのに適した環境であるはず。しかし、残念ながら日本はその環境が整っていません。私たちは以下のような理由があると考えています。

日本スポーツ教育の現状①成果主義による負の連鎖

「勝たなければ意味がない」という考えの下で指導を受けた人は、社会に出ても「結果」のみ追い求め、「成果が出なければダメ」という発想に陥りがちです。

根底には、成果主義で指導しているコーチや保護者もまた、成果主義で指導を受けてきたという連鎖があります。

この勝利”至上”主義の考え方が続く背景には、不十分な指導者研修の実態/受講率があります。2014年の報告では、中学校の指導者約90%と高校年代の指導者の80%が日本スポーツ協会の公認指導者の無資格者であることが報告されています。

日本スポーツ教育の現状②ネガティブな指導環境

また、世界的な人権支援団体であるHuman Rights Watchのレポート「『数えきれないほど叩かれて』:日本のスポーツにおける子どもの虐待」によると、25歳未満の回答者381人のうち、19%がスポーツをやっていてぶたれた、殴られた、はたかれた、蹴られた、地面に殴り倒された、物で殴られた等の経験があるとの衝撃的な状況が明らかになりました。
勝つことを強いる指導者や保護者がいても、上下関係が根強く残るスポーツ環境で子ども達は反対意見を上げらず、結果的に指導者が自らを省みる機会がなくなっています。

引用元:Human Rights Watch

このようなスポーツ教育の現状に対し、私たちは指導者自身が「新しい時代に求められるスポーツにおける教育方法」を、実践/体験を通して得ることが必要と感じ全国でワークショップを行ってきました。

「ダブル・ゴール」の在り方/取り組む方法を中心に、How toに加え、競技を超えた指導者との対話や繋がりの中で、子どもを育み「成長マインドセット」化を促進するための指導方法に気付いてもらう取組みを広げてきました。

 

保護者の存在が子供のスポーツにもたらす大きな影響

各地で「ダブル・ゴール」に賛同して下さり、反響や成果が出始めてきています!
しかし、スポーツチームに関わる大人はコーチだけではありません。保護者の皆さんこそが子どもにとって重要な存在であり、最も子どもの考え方に寄与する存在だと思っています。

スポーツ教育に関わる大人は、どうしても短期的な目標達成に躍起になり、長期的な目標である「人生に使える学び」を子どもが習得するための関わり方を見失いがちです。スポーツは、勝利に尽力すること、そして、これからの社会に貢献できる人間性を育むことの両方を達成することが本来は出来るはずです。

PCAが提唱するセカンド・ゴール・ペアレント!

そこで、PCAは「子どもがスポーツ経験を通して人生の教訓を学ぶことに焦点を置く」ことを重視する、セカンド・ゴール・ペアレントを保護者の在り方として提唱しています。
言わずもがな、保護者は誰もが、自分の子どもの勝利(一つ目のゴール)を願います。だからこそ、二つ目のゴールである「人生での勝利」を後押しするための方法を習得しようという考え方です。


スポーツに携わる子育てのハウツー(How to)

本クラウドファンディングで翻訳に取り組む、「セカンド・ゴール・ペアレント」の出版物には、実に様々な方法が書かれています。保護者自身の思い込みに気づくワークや、ほめるときのポイントである「ELMツリー」の意識について。

その他、子どもの前向きな気持ちを満たす「感情タンク」や、フェアプレーの気持ちを育む「ROOTS」などが保護者の方の心情に沿いつつも、日常生活の中で取り組みやすい形でHow to・方法論として描かれています。保護者目線からの翻訳のチェックを様々な方にお願いする中で、

「子どもが小さい時に、もっと知っておきたかった!」
「実際にこの関わり方を意識するようになったら、学校での子どもの様子が変わった」

などの声を頂いております。スポーツのみならず、日常生活にも十分に活用できる内容とのことです。

頂いた資金は全て「セカンド・ゴール・ペアレント」の翻訳とNPO法人スポーツコーチング・イニシアチブによる自費出版と、NPO法人の活動に当てさせていただきます。

資金の使用用途

■翻訳代金       約300,000円
■製本費用       約500,000円
■発送費        約50,000円
■その他        約50,000円
■手数料(10%)     約100,000円
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計     1,000,000円


実施スケジュール

期間終了後、少しでも早く皆様の下に届けられるよう、クラウドファンディング期間と並行して翻訳・校閲・書籍化を進めます。

・2020年10月 翻訳開始
・2021年5月 募集開始
・2021年6月中旬 プロジェクト終了
・2021年7月末~9月 リターン発送(予定)

また、翻訳本をテキストとし、全国のスポーツチームにて保護者向けのワークショップが実施できるようにワークショップの開発も進めております。
既に複数のチームにてワークショップを開催させていただき、非常に高い満足度を頂いております!

僕たちはこのクラウドファンディング、そして活動を通じ、日本を主導していく真のリーダーが、スポーツ教育を通じ沢山輩出される未来を目指します。

全国指導者約120万人(※1)にこの考えを届けるべく。そして成果主義ではなく、スポーツこそがSDGsを体現している現場だという社会の規範ができるよう取り組みます!

応援ありがとうございます!そして、応援いただくだけでなく、是非、一緒に日本・スポーツ教育の未来を作っていきましょう!!


【NPO法人スポーツコーチング・イニシアチブ プロフィール】

2014年12月:アショカ・スピーカー・フェローで来日たPositive Coaching Alliance 創設者 Jim Thompsonに出会い事業構想に至る
2016年8月:渡米しJinとの話し合いの中で日本の活動をスタートさせることが決定
2017年1月:法人立ち上げ(設立字は中竹竜二と守屋麻樹)
同年2月:PCAより米講師を派遣してもらい日本初でのワークショップ実施(参加者250名)
同年6月:スポーツ教育者向けワークショップ(スポーツコーチング・ラボ)を開始 述べ800名が参加
2018年2月より全国の指導者講習会で「ダブル・ゴール・コーチング」を実施。
2019年10月よりNPO法人ETIC主催NEC協働の「社会起業家共創プロジェクト」で4か月のプロボノ支援
2020年4月よりUWC ISAK JAPAN「教育アントレプレナーシップ」フェローへ選出

事業は大きく4つ(アカデミー事業/ チームサポート事業/ コミュニティ事業/ アウトリーチ事業)を展開中
2020年9月にチームサポート事業がスタート
2020年12月に スポーツコーチング・ラボ/ スポーツコーチング・キャンプ/ ワークショップ事業が統合しアカデミー事業へ
2020年12月にコーチング・ステーション/ 書籍販売/ クラウドファンディングが統合しアウトリーチ事業へ
2021年1月にコミュニティ事業がスタート


※1 公益財団法人笹川スポーツ財団「スポーツ白書 2020 ~2030年のスポーツのすがた~」, 2020年

※本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2021/05/15 09:08

    クラウドファンディングのスタートから3日で多くのご支援が集まりました!みなさま本当にありがとうございます!私たちNPO法人スポーツコーチング・イニシアチブ(以下SCI)では、”共に”という姿勢を大切にしながら活動を続けております。今回のみなさまのご支援を通して、みなさまに支えられて活動できてい...

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