徳島県上勝町で昔から作り続けられてきた阿波晩茶は、乳酸発酵させて作る世界的に見ても珍しいお茶。 今、生産農家の高齢化と若い後継者不足で伝統を守ることが難しくなりつつあります。 阿波晩茶のことを多くの人に知ってもらい、この危機を乗り切るきっかけにしたいと思います。

プロジェクト本文

 

 

はじめまして、高木宏茂と申します。

 



 

僕は7年前、農家になろうと一念発起して徳島県上勝町へ移住しました。

一年間、農家になるための研修を受けて、

一生の仕事にしようと選んだのが阿波晩茶でした。





ところでみなさん、阿波晩茶って知ってますか?

 




阿波晩茶が作られているのは、徳島県の山間部の一部の地域だけ。

乳酸発酵させる製法は世界的に見てもとても珍しく、

茶摘みから加工、その行程は今でも手作業で丁寧に行われます。

 

上勝町の農家が何世代にもわたって守り続けてきた伝統の味です。

 


 

湯呑に注がれたお茶はすっきりとしたゴールド。


独特の香りと爽やかな酸味に初めて飲む人は驚くかもしれません。



その製法は親から子へ家庭で受け継がれてきたので、
家によって微妙に味が違います。


上勝町で阿波晩茶は生活のあらゆる時に飲まれます。


食事中、仕事の休憩、お客様へのご接待、赤ちゃんまで。


晩茶は町の文化そのものと言っても過言ではありません。

 



 

1.      7~8月の真夏に手作業で摘み取られた一番茶のみを使用し、
   樽に漬けこんで乳酸発酵させた後発酵茶。
   すべて手作業、だからわずかしか生産できない。

2.      カフェインが極めて少ないので、赤ちゃんでも飲める。
   食事中、就寝前、スポーツの水分補給と用途は様々。

3.      近年は健康茶として人気。
   便秘改善、糖尿病の予防、花粉症の軽減などの効能が言われている。

 



徳島市内で生まれ育った僕ですが、

阿波晩茶を知ったのは上勝町に農業研修に来てからです。

 

その日はある農家さんで草刈りをしていました。
大雨が降っていて7月にもかかわらず肌寒かったことを覚えています。
作業の休憩時間に出してくれたのが温かい阿波晩茶でした。

 

「不思議な味のお茶やなぁ」


最初の印象はその程度のものでした。

一日の作業が終わり、たいした仕事もできなかったにもかかわらず、

 

「たかぎっちゃん、ようけでけたわ。ありがとう」

 

と言ってくれました。
それから度々、呼んでもらえるようになったのです。


その農家さんが当時70歳だった山田喜美子さん。
上勝町の晩茶農家でした。

 




茶摘みから加工まで、山田さんからは阿波晩茶の作り方をすべて教わりました。

 

「いつかこの人に恩返ししたい」

「この人と同じ仕事をしてみたい」

僕の心の中にはそんな気持ちが自然と生まれていました。

 

それ以来、阿波晩茶のことを無我夢中で勉強しました。
茶摘み、栽培、加工、発酵・・・。
知れば知るほど奥の深い世界がありました。

 




研修を終えると茶畑を貸してくれるという人が現れました。


茶畑の近くに古民家も借りました。


地域で応援してくれる人たちが一人一人と増えていきました。


気がつけば、僕は上勝町で初めて、
移住して新規就農した晩茶農家になってました。

 



 


近年、テレビ番組などで取り上げられるようになってから、
上勝の阿波晩茶は需要に生産が追いつかないほどの人気ぶりです。
おかげで僕のような新米農家でもなんとか食べていけるようになりました。


しかし、阿波晩茶は近い将来なくなってしまうかもしれません!


上勝町は葉っぱビジネス「いろどり」や、
2020年までに町内の焼却ゴミをゼロにしようという「ゼロ・ウェイスト運動」で
有名になり地域活性化の先進地と言われています。

 




しかし、町の高齢化率は52%。

現在の人口は1600人を切りました。

さらに毎年40人ほど減り続けています。


晩茶農家も高齢化で一人、また一人とやめていき、
製法を伝えることのできる人が少なくなってきました。


すべて手作業という効率の悪さ、仕事の大変さから
若い世代の後継者もなかなか現れません。


山での仕事は家々が持ち回りで助け合ってきました。
人口が減り、昔ながらの助け合いだけでは仕事が成り立たなくなりつつあります。




 

阿波晩茶の伝統を未来に残せるか?
はっきり言って僕は、今の状態は崖っぷちだと思っています。

 

そこで、
阿波晩茶の味、生産者の思い、現在の状況をたくさんの人に知ってもらうために
「上勝晩茶祭り」というイベントを行うことにしました。

 

さらに、
イベントに向けて上勝町の阿波晩茶のことがすべてわかるガイドブックを制作します。






「上勝晩茶祭り」は昨年第一回を開催しました。

実行委員会のメンバーは、町内に移住して来た若者が中心。



みんなこの町に来て阿波晩茶が大好きになり、
なんとかこのお茶を残したいと思っている人たちです。



イベントには上勝を代表する晩茶農家10軒が出店。



各農家が代々受け継いできた阿波晩茶の味を
ご来場いただいた300人のお客様に飲み比べて頂きました。


 

農家はみんな自分の家の晩茶が一番というプライドを持っています。

 

味が均一でないことは普通の商売には向かない面もあります。
しかし、味の違いを分かってもらえれば、それは多様な個性でもあります。


ワインのように個性を楽しむお茶。

そんな晩茶の楽しみ方をしっかりと伝えていきたい。

それが、上勝晩茶祭りの目指すことです。

 




今回のクラウドファンディングで集まった資金は
第二回上勝晩茶祭りの運営費と
上勝晩茶ガイドブックの制作のために使わせて頂きます。

 

第二回上勝晩茶祭り

日時:2017年9月30日(土)10:00〜15:00 雨天決行

場所:徳島県上勝町 月ヶ谷温泉前特設会場、町内の飲食店などの事業所

内容:新茶試飲会(無料)、晩茶を使ったお菓子などの販売、茶擦り体験など。
   町内事業所では晩茶関係の様々なイベントを行っています。

 

上勝晩茶ガイドブック

オールカラー B5サイズ80ページ

内容:「上勝晩茶とは」「上勝晩茶の作り方」「上勝晩茶の様々の楽しみ方」
         「未来の晩茶は? 今ある危機」「町内生産農家紹介」「上勝町晩茶マップ」
   「徳島県で上勝晩茶が楽しめるお店」(予定)



昨年のイベントは実行委員会のスタッフは全員ボランティア。
補助金は好きではないので貰いませんでした。
農家さんたちの出店料、町内事業所の広告協賛金などで
集まった16万円の予算で開催しました。


もっとたくさんの人に阿波晩茶のことを知ってもらうため、
今年はイベントの規模を大きくすることにしました。
半年間に渡るイベントの準備。
ガイドブックの制作。
いいものを作るためにはどうしても資金が足りません。


でも、一番欲しいのはお金ではありません。



僕の話を聞いて、

「上勝の阿波晩茶って面白そう!」

「こんなお茶が日本で作り続けられているのって素敵だな」

「農家さんにはこれからも頑張って欲しいな」


そんな風に思ってくれる仲間を募りたいんです。

そして、

興味を持った方はぜひ9月30日の上勝晩茶祭りに来てください。

 



伝統文化を守っていくのは容易なことではありません。

作り手、販売などに関わる業者、そして消費者、
みんなの力が必要です。


そこで、今年から一般の方でも気軽に参加できる
茶摘み体験を始めました。


 

体験ではありますが、

 

「毎年一度は茶摘みに行こう」

「夏休みは茶摘みバイトでも行こうか」

 

なんて人が少しでも増えて欲しいので、

町内の茶摘みバイト同様に摘み賃もお支払いします。

町内のおばあちゃんは1日で20キロ以上摘みますが、

初心者なら6kg〜10kg摘めれば上等です。

 

今はすぐに売り切れてしまい品薄の状態ですが、

摘み手が増えれば生産量を増やすこともできるはずです。



いつも晩茶を飲んでいる方、

テレビで見たことのある方、

今回初めて知ったという方、


この機会に上勝阿波晩茶を支える仲間になってください。

 

 

ご支援いただける方にはいろいろなリターンをご用意しました。

リストをご覧ください。 

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