「大切な命を繋げたい」。小さなまちに宿る、小さな命の物語です。「なくならんくてもえかった命なんよね。この命を繋げていくために、なんかできんかね?」竹原地域で長年活動するとある猟友会の方がつぶやいたひと言。私たちはハッとしました。シカやイノシシ=害獣=悪者。そんな方程式が完全にできあがっていたから…

プロジェクト本文

■はじめまして、「タケシカプロジェクト」です

 害獣と呼ばれている動物たちにも「命」がある。やむを得ず駆除をしたシカやイノシシの皮を使って、モノを作りたい。カタチを変えて世の中に残すことで、この想いを子どもたちにも届けたい。そんな気持ちのもと「タケシカプロジェクト」は誕生しました。このプロジェクトを運営していくための支援をお願いします。

■単なる「駆除」で解決できない、命のはなし

 シカやイノシシが田畑を荒らし、収穫直前の農作物に被害をもたらす害獣問題。ときにはその被害が民家にまで及ぶことも。私たちが暮らす広島県竹原市でも、地域の問題として取り上げられさまざまな害獣対策が講じられています。

 広島県竹原市で1年に駆除されるシカやイノシシは約700頭。その数は年々増え続けています。それまで豊かだった里山に食料がなくなり、仕方なく人が暮らす街におりてきたのだろうと、容易に考えられます。しかし、近年では市街地にも頻繁に出没するようになり、小学生の登下校時の心配ごとのひとつにもなっているのです。もちろん、シカやイノシシたちを一方的に責めることは決してできません。山に食べるものがないから、街に来る。生きるためにはそうせざるを得ません。その気持ちは命あるものとして理解しているつもりです。ただ、それまでできていた野生動物たちとの共存が難しくなっていることをひしひしと感じています。

 猟友会のみなさんは、そんな私たちの心配ごとを少しでも軽くしようと、農家さんへの被害を最小限に食い止めようと、駆除という手段で、必死に守ってくれているのです。そんな、猟友会の方のひと言は、わたしたちの心に深く響きました。

■なくならんくてもよかった命をつなぐ

 子どもたちの間でも、いつの間にか悪者のようになってしまったシカやイノシシ。この命を最後まで使いきり、モノとして新たな命を吹き込めたら、野生動物との共存をもう一度考えるきっかけになるのでは、と考えました。今すぐにでも、野生動物と人間がお互い住みやすい環境を作ることができればベストなのですが。その環境を用意するすべを持たない、わたしたちの小さなアイディアが、シカやイノシシの革を使用したワークショップでした。

■「タケシカプロジェクト」の活動

 「タケシカプロジェクト」では、シカやイノシシの革を使用したワークショップを竹原市内で開催しています。竹原町並み保存地区に位置する照蓮寺で定期的に開催している「照蓮寺マルシェ」をはじめ、広島市内の『無印良品』が開催するワークショップなど、活動の場も竹原市内から市外へと広がっています。

 プロとして活動する革職人さんに聞いたところ、シカの革は細工が難しく高度な技術が必要とのこと。大きさはあるものの、傷やシミが多いので商品にして販売するには扱いにくいとも。わたしたちは素人だからこそ、ただ単純に、とってもしなやかで質感のよい革だなと。この傷やシミも〝味〟として魅力的に思えたのかもしれません。

 「タケシカプロジェクト」のワークショップは、たくさんあるハギレの中から、好みの一枚を探すことから始まります。傷や穴にヒモを通したり、不揃いなヒダをデザインの一部にしたり、ハギレを手に取った瞬間のひらめきをカタチにするのも、楽しみのひとつです。何枚かを重ねてカシメを打ってキーホルダーに仕立てる、単純な工程なので小さなお子さんも気軽にご参加いただけます。

■シカ革・イノシシ革ってどんな革?

 ワークショップで使用するシカやイノシシの革は、200年もの歴史を持つ伝統的な植物タンニンで丁寧に加工された革です。狩猟によって得た皮は「なめし」という加工を経て、革としての新しい命を宿します。植物タンニンでなめされた革は、永く使えば使うほど味わいが増す風合いが特徴です。わたしたちの「命をつなぐ」というテーマやできるだけ永く愛してもらいたいという想いにもぴったりだと、この植物タンニンによるなめしをお願いしています。

 シカ革の特徴は、ぴたっと吸いつくようなしっとりさ。軽くて丈夫であることから、足袋や武具などに使われ、日本では古くから馴染みのある革です。また、イノシシ革は、摩擦に強く丈夫な革。表面に毛穴が多くあるので通気性にも優れています。この2種類の革を組み合わせてそれぞれの風合いを楽しむことも、ワークショップの魅力として発信できたらと思います。

■命をつなぐために私たちができること

 私たちが導き出した答えは、「タケシカプロジェクト」を続けていくこと。駆除という選択によって、野生動物の命はなくなります。だけど、その皮を革として生かし、製品として新たな命を吹き込む。そうやってカタチにして残していく「タケシカプロジェクト」の活動を通じて、命のこと、生きているということの意味を、考えるきっかけになれたら嬉しいです。

 まずは〝なくならんくてもよかった命〟を繋げるため、皮を革に生まれ変わらせる革なめしの資金と、自力でこのプロジェクトを継続するための資金を募らせてください。命を考える、その入り口として「タケシカプロジェクト」の継続を応援していただけると幸いです。

■リターン商品の例

▼オリジナルペットボトルホルダー

▼コードホルダー(マジック編みブレスレッド作り体験付き)

▼ネームホルダー & ネックストラップ

▼名刺入れ & カードケース

▼がまぐち(茶・黒)

▼とろみバッグ

▼靴

■リターン商品について注意事項

・野生のシカとイノシシの革を使用しているため、素材の性質上、傷・色ムラ・凸凹などがあるもの、生産過程で多少のスレ傷などが生じるものがあります。予めご了承ください。

・摩擦や水濡れによる色落ちや色移りが発生する場合があります。

・塩化ビニルなどの樹脂に長時間密着させると、粘りつきや色移りの原因となりますのでご注意ください。

■tica(ティカ)とは?

タケシカプロジェクトの革を使用して作った作品をtakehara(竹原)のinoshishi(猪)とshica(鹿)という意味を込めて、「tica(ティカ)」という名前にしました。マークには、森の中にいる鹿のツノと猪の牙をあらわしていて、思ったよりも身近にいる野生動物を表現しています。

tica

皮を委託して作家さんに製作をお願いした商品は「tica &(ティカ アンド)」製品になっています。

tica &

■Special Thanks!

【協力】竹原猟友会/タケシカプロジェクト応援してくださっているみなさま

【tica &】がまぐち:Ag172/バッグ:川口革工房/靴:VIOLET AREA81handmade shoes

【写真】Besso/Kazuhiro Sorioka

【モデル】三澤正明/三澤圭

【文】村山ゆかり

【デザイン】小林隆暁(アクシス合同会社よーそろ

【主催】タケシカプロジェクト

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