ご挨拶

こんにちは。こんばんは。
廣木涼と申します。
推理作家をやっております。


もしかすると、すでに私のことをご存知の方もおられるかもしれません。
と言いますのも、今回のプロジェクトは2回目なのです。
1度目のプロジェクトでは、多くの方にご支援いただき、無事に成功する運びとなりました。
本当にありがとうございました。

私はマジシャンでもありますので、その属性を強く反映する形で1度目のプロジェクトを立ち上げました。
そして、1度目のプロジェクトの結果によって、第2属性である推理作家として、今回のプロジェクトを立ち上げることに繋がりました。
1度目のプロジェクトにおいて、数あるリターンの中でも書籍のお買い上げが多く、それが世の中のニーズを示唆しているように思えたのです。



このプロジェクトで実現したいこと

実現したいのは、推理小説『遺産配分』の書店流通です。
プロジェクトが成功しましたら、幻冬舎から出版される手筈となっています。

この作品は、現時点で、
Amazon Kindleにて電子書籍販売を行っており、
また、紙の本として読みたい方のために製本直送.comにてオンデマンド販売を行っています。

この現状を解説するならば、
「読もうと思えば読めるけど、知らない人へお届けすることは難しい」
という状況であると言えます。

知らない人は検索のしようがないのが、webの弱点です。
不特定多数の読者の方に読んでもらうには、やはり書店流通が一番でしょう。
世の中の書籍の売れ行きが低下し、書店の数も激減しているこの現代であっても、やはり書店に並ぶことには大きな意味があるのです。

多くの方に『遺産配分』を読んで欲しい、というのが、このプロジェクトに懸ける想いです。



このような現状の今だからこそ

このようなコロナ禍だから、という事情もあります。
たとえば、笑うことで免疫力が上がる、と言われます。
涙を流すことはストレス解消に繋がる、と言われます。
考えることで情報に惑わされなくなる、と言われます。
免疫力が上がり、ストレスを溜めずに済み、情報に惑わされなくなれば、このコロナ禍も、ずいぶんと過ごしやすくなるのではないでしょうか。
「笑って泣いて考える推理小説」である『遺産配分』を今まさに届けたいと思うのも、コロナ禍だからです。
もちろん、巣ごもり需要に対して価値を提供したい、とも思っています。

もうひとつ、「読書」というものに対する想いもあります。
古くから日本は、識字率が抜群に高い国だったと言われます。
識字とは、読み書きのことです。リテラシーともいいます。
しかし、文字を読めるからといって、文章が読めるとは限りません。
文章が読めるからといって、行間が読めるとは限りません。
行間が読めるからといって、他人の気持ちを読めるとは限りません。
リテラシーが高いはずの日本でも、他人の気持ちを考えずに誹謗中傷のツイートが為される話はよく耳にするようになりました。
文章も、行間も、他人の気持ちも、
読むためには「想像力」が必要です。
読むことで「想像力」が鍛えられます。
動画で見るのが便利だからといって「読書」を放棄してしまっては、「想像力」を失うことに繋がるかもしれません。

「想像力」は「創造力」。
人間にとって最も大切なもののひとつであるはずです。
そして「小説」とは、読者が想像するために、作者が創造するという、読者と作者の共同作業の産物なのです。
このような一周回った現状だからこそ、もう一度「本を読む」ことの価値を再考すべきときではないかと、私は思うのです。



『遺産配分』とはこんな作品

『遺産配分』は、殺害された資産家の、30億円の遺産の配分を巡る、読者挑戦型の本格推理小説です。
推理小説は「エンタメの読み物」でありますが、私は作家でもありマジシャンでもあるので、エンタメもトリックも、普通の作家よりも本職であると、その点は自信を持っております。

ただ、内容を自画自賛で説明するのは憚られますし、ネタバレになってもいけませんので、これ以上はご容赦ください。私に限らないと思いますが、作家が自分の小説を説明するのは、難しいのです。

ですので、説明ではなく、現物の作品を紹介させていただきます。




このプロジェクトを立ち上げるまでの流れ

この『遺産配分』は、私が最初に書いた長編推理小説です。2014年に書き上げました。
翌2015年に『十字架は誰の手に』を書き上げましたが、結果的には、こちらのほうがデビュー作として先に世に出ました。2作目『遺産配分』と同じく、電子書籍版、受注製本版を販売中です。




横溝正史賞に応募して選考漏れした『十字架は誰の手に』のデビューのさせ方は、ずいぶん考えました。複数の出版社に相談し、書店流通の自費出版をしようともしました。
幻冬舎とのお付き合いも、2015年のそのときからです。

しかし、いずれの出版社とも、金額的な折り合いがつかず、書店流通の自費出版は実現しませんでした。
その後、かなり様々な出版の方法を探り、翌2016年に、Amazon Kindleにて電子書籍版、製本直送.comにて受注製本版の販売を開始することになります。

さらに翌年の2017年、最初に書き上げた『遺産配分』をリライトし、2作目の推理小説として、同様に電子出版、受注製本販売を開始しました。
しかし、もし可能であれば、書店流通をさせたいという想いはずっとありました。

本当に、そのとき自費出版をするだけの資金がなかったのかと言われれば、実はそうではありません。
私は2019年に、資本金500万円のヒーローウッドエンタ-テイメント株式会社を設立しており、資金の使い道としてこちらの選択をしたというのが事実です。

ですから、本来、このようなプロジェクトを立ち上げることは、虫のいい話なのだと思います。
今回、私の著書を書店流通させて全国にお届けするということは、確かに社会貢献であると信じておりますが、自分のやりたい社会貢献は自分の資金を使ってやるのが筋だと思うのです。
自分が希望して起業するという選択をしておきながら、選ばなかったほうの選択肢も叶えたいと思うのは、少々厚かましいのではないか、という思いがあるのです。

一度は、私のブログを見たクラウドファンディングの会社の方から、
「プロジェクトを立ち上げてみませんか?」
とお誘いいただいたこともありましたが、そういう理由から、そのときは辞退しました。

その後、推理小説ではありませんが、数冊の書籍制作に手掛けました。
これらの書籍も、電子出版です。




そして2021年1月、提携するマジシャンたちと、クラウドファンディングを立ち上げる流れができました。
先述した、1度目のプロジェクトです。




この1度目のプロジェクトのリターンとして、上述した書籍作品をラインナップしたところ、意外にも、マジシャンの出張やオンラインショーやマジック動画などよりもよく売れる、という結果になりました。本当に意外でした。
この結果を受けて、私は、今このタイミングこそが、書店流通出版のタイミングなのだと思ったのです。
「今だ!」と思う理由がいくつも重なり、そして、二の足を踏んでいたプロジェクト企画に、重い腰を上げる決断をしました。
一度目のプロジェクトで、「エンタメは大切なもの」というコメントをたくさんいただいたことも、私の背中を押してくれました。
多くの人に「読むエンタメ」をお届けしたい、という気持ちも強くなりました。

そして私は、以前から繋がりのあった幻冬舎に自費出版の相談をしました。
クラウドファンディングで資金調達をすることを告げ、『遺産配分』のファイルを送って出版における見積もりをもらい、プロジェクト達成時の出版までのスケジュールの確認をしました。

これで、このプロジェクトを立ち上げる条件が整いました。



自費出版とは

ところで、「自費出版」という言葉の意味は広いです。

①原稿用紙やwordファイルに文章を書いて作品にする
②作品を電子書籍として販売する
③作品を印刷して製本する
④製本したものを販売する
⑤書店に流通させる

一般に②~⑤を「自費出版」と呼ぶと思いますが、場合によっては①も「自費出版」と呼ぶかもしれません。
本プロジェクトの対象作品である『遺産配分』は、すでに④までは実現しています。
そして、⑤の実現に向けて、本プロジェクトは動いています。



リターンについて

本プロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。
目標金額に満たない場合、全額をご返金いたします。
その場合、リターンのお届けもございませんので、ご了承ください。

お届けできる場合は、下記のような書籍となります。
著作名:遺産配分(仮)
著者名:廣木涼
版型:四六版
仕様:並製
色数:本文1色、カバー4色、帯2色、表紙1色、飾り扉1色
ページ数:432ページ以内
発行:株式会社 幻冬舎メディアコンサルティング
発売:株式会社 幻冬舎

ただ、物質としての書籍をお届けするのはオマケのようなもので、ひとつの作品を世に出した経験、一冊の書籍を流通させた体験、というのが真の意味でのリターンになると思っております。
支援者限定の活動報告にて、そういった情報をお伝えしていく予定です。
他では決して得られない貴重な情報が、たくさん出てくることと思います。

また、私と同じように自費出版をしたい人のための詳細情報レポートや、作品を作りたい人のためのお手伝いなども、リターンにラインナップいたしました。



実施スケジュール

2021年4月-5月 ファンディング期間
   ↓
2021年5月末 プロジェクト終了
   ↓
2021年6月末 ファンディング額の入金(プロジェクト成功の場合のみ)
   ↓
2021年7月 幻冬舎ルネッサンス新社との正式な契約、支払い
   ↓
   ↓
2022年3月 刊行、書店流通(見込み)
   ↓
~2022年4月 リターンのお届け(多少の前後の可能性あり)



資金の使い道

幻冬舎ルネッサンス新社の見積もりは契約上お伝えできませんので、詳細は伏せさせていただきます。
出版費用+キャンプファイヤー手数料+リターンの送料で、
ほぼほぼジャスト450万円の予定です。

作品が、原稿用紙550枚に迫る長編であり、ページ数も多いため出版費用に反映されています。



印税の使い道

プロジェクトが成功して、書店流通できた場合、著者である私には印税が入りますが、刊行から1年間ぶんの印税は、全額寄付いたします。
寄付の対象としては、被災地復興の義援金や、今回の私のような夢を実現するプロジェクトの支援、などに使わせていただきます。

私は、これまでもAmazon Kindleから印税を受けておりまして、その一部分を被災地などに寄付してまいりました。
2016年5月から2017年7月まで、地震の被害のあった熊本県熊本市の「熊本市災害寄付金」に、その間の印税収入の25%を寄付しております。
また、2017年8月以降は、大雨洪水被害のあった福岡県朝倉市の「朝倉市災害義援金」に、同様に寄付をしてまいりました。

今回の出版においては、支援者様にお預かりする資金でありますので、その資金によって得られた利益は全額、世の中のために還元させていただきます。
誰かの資金で夢を叶えてもらって得た資金は、別の誰かの夢を叶えるための資金にしたい、と思うからです。



ヒーローウッドエンタ-テイメントにおける本プロジェクトの位置付け

この書店流通プロジェクトは、私廣木涼の個人的な夢を叶えるプロジェクトであると同時に、今後制作するマジシャンたちの著書の流通経路を策定するためのプロジェクトでもあります。

本を作ったら、書店で売ったほうが大きな売上が上がることはわかっていても、あまりにも大きな初期投資が必要なため、模索することすらできないのが、書店流通という販路拡大方法です。
しかし今回のプロジェクトが叶ったならば、その模索も可能になります。
廣木涼の夢の終わりがマジシャンたちの新事業のスタートに繋がっているというわけです。



最後に

ここまで目を通していただいてありがとうございました。
その一点だけでも、感謝の念に堪えません。

もし可能でしたら、お気に入り登録、ご支援、情報拡散の協力をお願いします。
お気に入り登録していただいた方には、活動報告をお届けします。
ご支援いただいた方には、リターンに加えて、支援者限定で貴重な情報をお届けします。
拡散協力いただいた方には、リプライやリツイートでお礼を言わせていただきます。

応援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

  • 2021/05/31 15:22

    ヒーローウッドエンタ-テイメントの廣木涼です。『文字による感動を!』プロジェクトが終了いたしました。このプロジェクトを応援・ご支援いただきまして、誠にありがとうございました。皆さまのご厚意として、前回プロジェクトを上回る144万7000円が集まり、大変嬉しく、ありがたく思っております。しかし、...

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