◆途中報告と次の目標◆

プロジェクト公開後、わずか2日間で目標金額の60万円を達成しました!想像以上のスピードと支援者様の多さに感無量です。温かいご支援、心からありがとうございます!

プロジェクト終了までの期間、次の目標を「100万円」とし、引き続きご支援を募ってまいります。100万円集まれば、きなこシロップのリーフレットの刷新や、他商品との同梱発送をよりよくするための資材の開発などに充てることができます。きなこシロップを受け取った方が、もっとワクワクするように、そしてより安定的にお届けできるように、さらなるご支援と、拡散のご協力をよろしくお願いいたします!

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はじめに・ご挨拶

こんにちは!京都・嵐山にある甘味とねぎ焼きの店「嵐山のむら」店長のよりみです。渡月橋のそばで生まれ育ち、嵐山をこよなく愛しています。呉服屋だった父が、22年前に自宅を改装して始めた店を受け継ぎました。今は両親とともに、手作りの温かさと美味しさあふれる、「ただいまー」と帰ってきたくなるような店づくりに励んでいます。嵐山を好きな方が一人でも多く増えることを願って、情報発信も続けています。


「きなこシロップ」が作られた背景

当店の夏の名物「田舎氷」。ひとくち食べれば、「あ、きなこや!」と思わず声に出してしまうほど、濃厚な香りと味わいで、開店以来22年間、一番人気のかき氷です。

2020年にコロナ禍がはじまり、年中観光客でにぎわっていた嵐山も一時、ゴーストタウンのようになりました。

当店では、店内飲食を自粛しているあいだも、テイクアウトとご近所への配達で営業を続けていました。そんな折、コロナ以前に「田舎氷」をよく食べにいらしていたお客様が、

「店内で食べられないなら、なんとかして家に持ち帰れないかしら?」

と問いかけてくださいました。かき氷が大好きな娘さんのために、家で田舎氷をつくってあげたかったのだそうです。

それまでは店内のかき氷用として、きなこシロップは少量ずつ手作りしていました。このお客様のリクエストをきっかけに、きなこシロップをお持ち帰りできるようにと、のむらの挑戦がはじまったのでした。


プロジェクトで実現したいこと

紆余曲折がありました。しかし、昨年、初めて商品化したことで、きなこシロップの用途の広がりに気がつきました。かき氷にとどまらず、まるで醤油などの調味料のように、私たちの暮らしに、日常的に取り入れられる可能性を、今は感じています。

そこで、今年はもっとたくさんの方々に、きなこシロップの美味しさを知って、毎日に楽しく取り入れていただけるように、継続していきたいと思っています。

実は前回は、補助金や製造会社の協力のおかげもあり、予算をおさえた形で試験的に商品化することができました。ただ、今年はそうはいきません。通常予算での製造が求められています。これから継続的な製造ができる基礎を、皆様のお力をお借りしてつくりたいと考えています。

コロナ禍の今だからこそ、嵐山に旅をしたかのように、嵐山の味をご自宅で楽しんでいただきたい。きなこシロップで、皆さまの暮らしにいろどり添えるお手伝いをしたい!

そして、きなこシロップを手にしていただくことで、嵐山が皆さんにとっての特別な場所となれるように。

行けなくても近くに感じる、行けるようになったら真っ先に行こう。

そんな「癒しと希望の場所」になりたい、と願っています。


 


きなこシロップ商品化への道のり

昨年、初めて商品化を考えた当初は、製造についての知識がなく、ずいぶんと安易に考えていました。しかしハードルは想像以上に高かったのです。

まず、店内できなこシロップを製品化するためには、保健所の清涼飲料水製造許可をとる必要がありました。そのためには、今の厨房とは別に、大掛かりな製造設備を作り、消毒・殺菌などもしっかりとしなければなりません。食品表示法に基づいたラベル表示も必須。

嵐山のむらは、小さな甘味処です。小さな店内に大きな設備を準備してきなこシロップを製造することは、やはり断念せざるを得ませんでした。安全に瓶詰めするためには、製造設備と許可をもっている工場に依頼する必要がある。そこで、製造をサポートしてくれる工場を探しました。ただ、工場に委託すると、どうしても製造ロットが大きくなります。小さな嵐山のむらには到底無理なことだろうと、いったんは諦めました。

しかし、色々調べていくうちに、気が付いたことがありました。それは、

「きなこシロップ」というもの自体が、世の中には、ほとんどない!

ということ。例えば、抹茶シロップならどこにでもあります。ですが、これは嵐山のむらにしか提供できないものかもしれない。そして、それを欲しいと言ってくださるお客様がいることに気がついたのです。その期待にどうしても応えたい。小さな嵐山のむらにとってはリスクを覚悟の上で、工場での委託製造に踏み切りました。

納得いくまで重ねた試作

その後、製造担当者さんと何度も何度も試作を繰り返しました。そして、ようやく店と同じ味を再現することができたのは、既に夏も後半にかかった8月のことでした。かき氷用のシロップとしては、かなり遅いスタートでした。


オンラインショップの開設

きなこシロップ商品化の思考錯誤と同時に進めていたのは、オンラインショップの開設でした。お客様が嵐山に来られなくても、嵐山のむらに旅をしたかのような気分になっていただきたい。その思いで、2020年6月、嵐山のむらオンラインショップを開設しました。

きっかけは、初めての緊急事態宣言下、人の流れが途絶えた嵐山で、日々の風景や、配達しているねぎ焼きの写真などをSNSにアップし、情報発信を続けていたこと。満開の桜、生き生きした新緑、配達中に見つけた美しい路地や景色。今まで見過ごしていた嵐山の良いところを再度見直し、自分の生まれ育ったこの地をますます愛おしく感じました。と同時に、そこに人がいないことへの寂しさも募りました。

SNSの写真は、いつも大阪から来てくださっていた常連様や、家族旅行を断念した方、京都の実家に帰省したくても帰れない方などに大変喜ばれました。

それを受け、嵐山に足を運べない時期があっても、嵐山を身近に思い出しながら、京都気分を味わっていただきたい。お客様とのつながりを絶やさない方法はないかと、たどり着いたのがオンラインショップでした。

そして、当店のもうひとつの名物である 「嵯峨のねぎ焼き」を自宅で再現できる食材セットや、自家製あんこも、全国からお取り寄せいただけるようになりました。

(鮮度の高いまま、「嵯峨のねぎ焼き」の材料セットを全国にお届けできるように。)

(甘味屋の命である自家製「やさしいあんこ」も、お取り寄せ可能になりました。)


きなこシロップを、全国にお届け開始!

さて、無事に製品化がかなった、できたてほやほやの「きなこシロップ」が、いよいよ嵐山のむらオンラインショップに並びました。8月からお取り寄せできるようになり、常連様を中心にオーダーがはじまりました。お客様からは、こんなコメントをいただきました。

「毎年恒例の夏の京都旅行気分が自宅で味わえました。コロナが落ち着いたら必ず嵐山に行こうと家族で楽しみにしています!」


何より驚いたのは、

「かき氷以外にもこんな使い方にハマってるよー」

というご報告を、たくさんのお客様からいただいたことでした。

【例えば】
・ヨーグルトに入れる
・お餅にまぶす
・トーストを浸す
・食パンを焼く材料として入れる
・カラメル代わりに手作りプリンにかける
・調味料と混ぜてドレッシングにする

「牛乳で割ったら美味しくて、4歳の娘がきなこシロップ無しでは牛乳を飲まなくなったからリピート!(笑)」

という嬉しい声もありました。

牛乳で割ると、やさしい甘さがくせになります 

お餅にかけ、さらにきなこの粉をまぶして、きなこまみれを満喫。

ヨーグルトに入れて、手軽に毎朝のきなこ習慣

メープルシロップ代わりに。

食パンの材料に混ぜると、ほんのり甘く、サクっとした食感に。

醤油と混ぜて、肉巻きのタレに。照りが早く出て、時短にも。

醤油と混ぜて、茹で野菜に和えたおひたし。コクが出て絶品に! 

きなこが健康にいいことは既に知られていますが、普段の暮らしにきなこを取り入れている方がたくさんいらっしゃること、そしてシロップにすることで、こんなにも用途が広がることを、お客様から教えていただきました。


これは、「かき氷のシロップ」だけにしておくにはもったいない!

かき氷用のシロップとしては、夏も後半になってからの遅すぎるデビューでしたが、むしろ、秋以降にたくさんの発見がありました。当初懸念していた在庫リスクも、ある程度クリアできました。ですが、ここで終わってしまうのでは、あまりにも残念。。

せっかくリピートしてくださるお客様に、引き続き、きなこシロップをお届けしたい!そして、まだ知らない方たちにも、この美味しさと感動を共有したい!きなこシロップの製品化を、本格的に軌道に乗せるため、どうか、お力を貸してください!


最高の素材に、粒子の細かさを極めた「京碾ききな粉🄬」を使用
無添加・無着色でお子様に安心!

きなこシロップの材料は、最高品質のきなこと砂糖のみ。無添加・無着色でお子様にも安心してお召し上がりいただけます。一口入れると、思わず「あ、きなこや!」と声に出してしまうほど豆の甘みが強く、濃厚でリッチな味わいです。使用しているきなこは、明治26年創業の京都にあるきなこ専門店「都製粉所」の「京碾ききな粉🄬」。香り、味、舌触り、いずれも最高級の和菓子に用いたときにその風味を最大に活かせるよう、他に例を見ないほどの極微粉に仕上げられています。

国産大豆100%で、きなこにしたときに素晴らしい味と香りを兼ね備える品種のみを厳選したものです。もちろん素材の安全性についても万全。こだわり抜いた独自の二種焙煎法によって大豆を煎りあげ、口当たりの良さを追求するために完全脱皮を施しています。そして最高400メッシュの超極微粉仕上げで製粉するなど、同社の製粉技術の粋を集めて、丹念に碾きあげられています。

のむらのきなこシロップには、この「京碾ききな粉🄬」が入っているので、召し上がった際のきなこ感が絶品なのです。

きなこの粉っぽさが苦手な方も、きなこシロップなら、とろっとしたシロップ状になっていますので、きなこの味と香りを楽しむことができます。


「きなこシロップ」を通じて、もっとできること

コロナ禍で迎えた2021年3月から、新たにはじめた試みがあります。それは、きなこシロップの売上の一部を、嵐山に拠点を置く、東日本大震災の支援活動「キミマツサクラ桜色福プロジェクト」に寄付する、というものです。

このプロジェクトでは、震災を風化させないことを目的として、福島県三春町から滝桜の苗木を受け継ぎ、震災以降、嵐山で大切に育てています。地元を中心とした有志メンバーで運営されており、私もこれまで個人として参加してきました。今年、「嵐山のむら」としてできることを考えました。

震災から10年が経った節目の今年、世界中がコロナ禍で大変な時だからこそ、東北のことを忘れてはいけないと思っています。嵐山も、2013年9月に豪雨被害にあった際には、たくさんの支援のおかげで復活することができました。町と町、人と人が支えあい、離れていても想いあえる、そんな関係が、日本中、世界中に広がっていく、小さな一歩の一助になれたらと思います。人の消えた嵐山で思いを込めて商品化したきなこシロップ。ここに、10年目を迎える東北への想いを重ねています。



リターンのご紹介

嵐山のむらのきなこシロップを、まるで嵐山に旅したかのように楽しんでいただくにはどうしたらいいか、検討を重ねました。一人暮らしの方からファミリーまで、自分で楽しんだり、お友達とシェアしたり、プレゼントしあったりもできるよう、10パターンの支援プランをご用意しました。

◆きなこシロップ
  → 1本、2本、5本、10本から選べます。一人暮らしの方や、ファミリー、友人とシェアするのもおススメです。常温保存で、賞味期限が製造日から1年間なので、ストックもしやすいです。


◆嵐山の絶景バーチャル背景
  → 嵐山在住の写真家による、まだあまり知られていない地元ならではの絶景画像をプレゼント。オンライン会議や、PCの壁紙にも使えます。

◆季節の定期便
  → 年間に4回、きなこシロップと季節の甘味をセットでお届けします。季節ごとに違った甘味をお送りしますので、毎回いろいろな楽しみ方ができます。


◆オリジナル文具
  → 当店スタッフによる完全手作りの「嵐山のむら食べものクリップ」。人気の甘味やねぎ焼きクリップを3点セットにしてお届けします。調理を担当するスタッフならではの細部の再現力を、ぜひお楽しみください。


◆季節の手ぬぐい
  → 元和元年(1615年)創業の京都にある老舗綿布商「永楽屋」さんの手ぬぐいをお届けします。わたくし店長も、季節にあわせた京の手ぬぐいを頭に巻いて、仕事着として愛用しています。
写真の手ぬぐいはイメージです。実際にお送りするデザインと異なる場合があります。


◆オンラインワークショップ
  → きなこスペシャリストをお招きして、オンラインでワークショップを行います。きなこシロップの使い方はもちろん、きなこの豆知識からから日常での楽しみ方まで、きなこ好きな方にはたまらない、そうでない方も、きなこの「とりこ」になってしまう1時間です。ライブ形式ですので、一緒にきなこトークや質問もできます。ご支援者の方々のご都合に合わせて、数グループで何度か行います。どうしてもご都合が合わない場合は、後日録画をご覧いただくことも可能です。


◆嵐山のむら お食事券

  →嵐山のむらの実店舗で使えるお食事券。安心して旅ができるようになったあかつきには、是非足をお運びください。


資金の使い道・スケジュール

集まった資金は、きなこシロップの製造費、贈答用にもできるラベルや梱包などのデザイン費に充てさせていただきます。リターンは7月上旬から順次お届けいたします。


最後に

最後までお読みいただき、ありがとうございます。嵐山は四季折々の美しさがあります。何度来ても、飽きることのない場所です。有名な渡月橋や竹林だけではなく、当店のある路地奥や、少し足を延ばした奥嵯峨にも、趣深い場所がたくさんあります。情勢が落ち着いたあかつきには、ぜひ足をお運びください。渡月橋のほど近く、あの角を曲がった小路の奥でお待ちしております!


<嵐山のむら>
〇住所:〒616-8384 京都市右京区嵯峨天龍寺造路町35-20
〇 営業時間:11時~17時(L.O.)
〇 定休日:火曜・水曜
〇アクセス:渡月橋を北へ、一筋目を右へ30m。
 京福電鉄嵐山駅より徒歩2分
〇ホームページ:http://www.arashiyama-nomura.com/
〇instagram :https://www.instagram.com/arashiyama_nomura/
〇facebook  :https://www.facebook.com/arashiyama.nomura


<All-in方式の場合>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2021/10/20 16:21

    ご無沙汰しております。嵐山のむら店長の野村依未です。7月にリターンとしてお届けした、きな粉シロップは、まだお手元に残っていますでしょうか?おかげさまで、一般販売で完売していた「きな粉シロップ」ですが、10月末から販売再開の準備が整いました!それに先立ち、下記オンラインショップにて、予約注文を承...

  • 2021/07/19 14:00

    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。

  • 2021/07/15 19:59

    大変お待たせしました。本日より、リターンの発送を開始しました!これから数日に分けて、順次お送りしていきます。7月中には発送を終える予定ですが、早い方は明日にもお手元に届きますので、どうかお楽しみに!おかげさまで、いまだかつて経験のない数の発送準備となり、ここ数週間、スタッフ総力を挙げて、袋詰め...

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