▼ご挨拶
はじめまして、伊藤秀一(いとう しゅういち)と申します。
普段は宮城県仙台市を中心に、障害のある子どもから高齢の方、運動の苦手な子どもなどのリハビリや体育支援に関わっています。いわゆる「身体が動かしにくい」という障害だけでなく、視覚、聴覚、精神、知的、発育発達、身体内部などほぼすべての障害に対応する専門の体育指導士です。
▼疑問に感じたこと
仕事などで医療福祉関係、子どもや教育に関係する方々とお会いする機会が多いです。
「誰かの役に立ちたい」「自分を通してできることが増えたと言ってもらえるのが嬉しい」「子どもの成長に関わりたい」といきいき活動している方がいらっしゃる傍ら、仕事のやり方や量、休みの取り方、人間関係などの悩みで離職する方も。
ただ、これは私がこの領域で仕事をしているからその業界に目が行きがちなだけで、他の業界や業種でも似たようなことはあるのかと思います。
●日本人はよく働く、でも幸福度は…
できるだけ仕事をしてお金を稼ぎ、将来に備えて貯金もして規則正しい生活を送る。当たり前といえばその通りですが、どこか満足感がない。生きるために働いていたはずが、いつの間にか働くために生きているような状態に。
私自身もほとんど休みなく働いた時期がありました。
そんな中、海外の人で約1ヶ月の長期的な休みを日本で過ごす知人と会いました。
「なぜこういった生活ができるのか?」「仕事はどうしてるんだろう?」
そう思った私はいろいろと調べました。
●まず知ったことは『働き方』と『国別の幸福度』
「日本人はよく働く」海外からも賞賛される特徴です。ただ、生活そのものの幸福度も高いかというと、そうとは限らないようです。
2017年3月20日に国連が発表した幸福度ランキング。それによると、
1位 ノルウェー
2位 デンマーク
3位 アイスランド
4位 スイス
5位 フィンランド
と上位5カ国のうち4カ国を北欧が占めています。
ちなみに、日本は51位。調査対象は155カ国なので決して日本が低いわけではないでしょうが、よく働いている割に幸福度はそう高いと言えないそうです。<参照元>
●何か他にも違いがあるのではないか?
そう思って調べたり人に会って話を聞いたりすると、
・日本の子どもの6人に1人(16.3%)は貧困で格差が広がっている
・GDP(国内総生産)は世界3位だが世界幸福度は51位
・日本の自殺率は世界でワースト6位
などということもわかりました。
かたや幸福度の高い北欧は、
・デンマークの貧困率は5.5%
・教育や社会福祉が無料、高い税金に納得している
・労働時間は日本人の半分なのに一人あたりのGDPは日本人より高い、
・長期休暇は5〜6週間。
「こんなに違うことがあるのか…」
そう感じている時に1通のメールが届きました。
『北欧視察』の案内です。
その視察内容は、自分自身の固定概念を手放す切っ掛けになると感じました。そして、これから日本も見直すべきことが含まれているのではと。主な内容は次の通りです。
①幸せな生き方の原点:デンマーク流教育スタイル
・森のようちえん
自然の中で過ごす育児スタイルのようちえん。
世界トップクラスの幸福度の基礎となる「ひと」が形成される原点の場。
<特徴>
・基本的にカリキュラムがなく、子どもの自主性を尊重することに徹する教育スタイル。
・雨や雪関係なく一年中どんな天気でも自然の中で過ごし、心身ともにタフな育て方。
・遊びを通して個人の能力や特性を引き出し、生きるために必要な生活力も身につける。
②幸せな暮らしの要:安心安全の「食」づくり
・オーガニック食材消費世界一であるデンマーク最大の「クヌセンルン農園」
・安心安全を最優先する生産現場の取り組みや、国の施策、また食に対する国民の意識を伺う。
③幸せな社会づくりの第一歩:エネルギー政策
・人にも環境にもやさしい100%再生可能エネルギー。
・市民が積極的に参加するエネルギー政策・制度を、歴史と時代背景も含めて学ぶ。
・国の原発計画を民意によって白紙にしたデンマークの歩みについて学ぶ。
視察は10月中旬から、移動を含めて8日間です。
1日目:北欧へ移動
2日目・午前:森のようちえん視察
・午後:義務教育機関 視察
・夕方:大型風力発電機見学
3日目・午前:デンマーク最大のオーガニック農場視察
・午後:原発予定地の再生、ヴィジュアル気候センター視察
・夕方:コミュニティリーダーとの座談会
4日目・午前:リサイクルセンター視察
・午後:民主主義で国策を覆した話(原発を止めた話)
5日目・午前:働き方改革 企業視察
・午後:働き方政策と法律 政府関係との意見交換
6日目・午前:移民問題を学ぶ
・午後:移民の受け入れ体制と現地での摩擦
・夕方:移動
7日目・午前:街の様子体感
・午後:日本へ移動
8日目・午前:帰国
▼このプロジェクトをやろうと思った理由
今の時代、インターネットを使えば『こんなやり方がある』と知ることはできます。
ただ、それを実行するには その前後の状態 と 住民の在り方 を五感で感じることが必要だと感じました。表面的にマネをしても変わらないだろうと。
私たちの体は食べたもので出来ています。
つまり、食べるというインプットで体が作られるわけです。それと同じように、何を体験したかによって私たちの考え方、行動、発信内容は変わります。
だから、実際に現地へ行ってみようと思いました。
ただ、ここまで読んでくださった中には、この視察内容に「私も興味がある!」「行ってみたいけど、8日間休みはとれない…」という方もいらっしゃると思います。
そこで、北欧に行って学んできたことを関心のある方々にシェアし、これからの生き方や在り方を語り合う時間を、まずは私が仕事を続けてきた宮城・仙台で開ければと思いました。
あの大震災を経験し、生き方を見直す切っ掛けになった地という理由もあります。
※ご要望があれば他の地域やオンラインでの開催も検討します。
他の地域での開催に関してはリターンを参照ください。
▼資金の使い道
今回の北欧視察は移動を含めて8日間です。
その費用として674,310円の見積が届いています。ただ、この中には国内での移動や保険代、現地での通信費などは入っていません。おそらく700,000円以上かかるのではと覚悟しています。
今回ご支援いただく資金は、この視察費用と『報告&生き方を語り合う会』の開催費等に充てさせていただきます。
正直な話、私は70万円を気軽にポンと出せるほど余裕があるわけではありません。ただ、今回は現地に行って実際に体感しなければ理解できないと思いました。
だから、すでに申込金は納入しました。
「資金が集まらないから行かない」という考えではありません。
●生き方と在り方
これからの世界はグローバル化がますます進み、時代の変化も今より速くなると予想されます。
ただ、変化の流れに呑まれることなく、“自分はどう在りたいのか”を持った上で生き方を選択していきたいものです。
「今は自分が現地に行くのは難しい。でも、視察内容を聞いてそういったことを一緒に話したい」
そのような方に応援いただけると嬉しいです。
(これから、あなたはどう生きたいですか?)
▼リターンについて
リターンは次の種別を考えています
①視察レポート(PDF) ダウンロード:3,000円
「宮城県に行くのは遠くて難しい、でも視察内容は知りたい!」という方に電子レポート(PDF)をダウンロードできるようにします。
②宮城県仙台市での報告会&生き方を語り合う会へご招待:5,000円
・会の開催は11月25日(土)を予定しております。
会場はご支援いただいた方にお知らせ致します
・視察レポート(PDF) のダウンロードも付きます
③1対1での報告&談話/相談:20,000円
・1対1でじっくり話や相談をしたいという方向けです。
報告&談話は1時間半までを目安とし、仙台市内を基本とします
*それ以外の場所の場合は交通費をご負担いただく場合がございます
・視察レポート(PDF) をダウンロードいただけます
④3名以下での報告&談話:30,000円
・少人数でじっくり話したいという方向けです。
報告&談話は1時間半までを目安とし、仙台市内を基本とします
*それ以外の場所の場合は交通費をご負担いただく場合がございます
・視察レポート(PDF) をダウンロードいただけます。
⑤法人や団体での報告&談話/相談:50,000円
・視察の内容を事業や団体の運営に活かしたいという方向けです。
報告&談話は1時間半をまでを目安とし、仙台市近郊までを基本とします
*それ以外の場所の場合は交通費をご負担いただく場合がございます
人数は15名までを想定しています
・レポート(PDF) をダウンロードいただけます。
⑥他の地域での報告会の開催:100,000円
・「私の住んでいる地域でも報告会や語り合う会を開いてほしい」という方向けです。
報告&談話は1時間半をまでを目安とし、人数は30名程を想定しています。
*会場のご用意をお願い致します。
*お伺いする場所によっては交通費をご負担いただく場合がございます
▼最後に
日本はアメリカの15年から20年、北欧の25年から30年遅れていると言われることもあるようです。ただ、それは何を基準にするかで変わってくるかと思います。
海外の方からは、日本は「礼儀正しい」「思いやりがある」「清潔」「我慢強い」「時間に正確」などと評価されているところもありますから、私は日本人の生き方や在り方を否定するつもりはありません。
やりたいことは日本と海外(今回は北欧)の考え方の融合と、生き方の再構築です。
私はリハビリテーションの業界に関連して19年になります。
リハビリテーションと聞くと、多くの方はケガや病気からの復帰をイメージする方かもしれませんが、語源としてはRe(再び)+habilis(適した状態)+ation(にすること)という意味があります。
これまでの私自身の関わりを振り返ってくると、身体機能そのものを回復させたというよりは、対話して考え方や方法を提示したり環境を整えたりしたことで、本人がそれに合わせて行動を変えていった例が多いです。
今後は、時代や自身の状態に合わせて生き方を再適合していく『ライフスタイル リハビリテーション』なるものを展開できればと考えています。
今回はその第1弾です。
▼プロフィール
伊藤秀一(いとう しゅういち)
山形県鶴岡市出身。早稲田大学人間科学部スポーツ科学科、国立障害者リハビリテーションセンター学院卒業。障害や疾病のある未就学の子どもから100歳の高齢者、がんのある方、運動の苦手な子ども等のリハビリ・体育支援に従事。
その傍ら、学校での講義や各種団体での研修等も担当している。
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