はじめまして!


株式会社南崎漁師倶楽部の代表平山文敏(ひらやま ふみとし)です。


南伊豆で生まれ育ち、子供の頃から当たり前のように海で遊び、高校を卒業後に素潜りでアワビやサザエをとることからスタートして、24歳から伊勢海老漁も始めました。


2年前に仲間と一緒に株式会社南崎漁師倶楽部を設立し、刺網漁でかかる地魚の加工販売も手掛け、市場に出回らず「未利用魚」となる魚の活用に取り組んできました!

 

食べれば、とても美味しい地魚たち。

南伊豆で獲れる美味しい地魚を、もっと多くの人に知ってもらい、手軽に食べてもらうために、今回は食育に取り組む栄養士の皆さんと組んで商品化にチャレンジします。


美味しい地魚を食べてもらいたい

このお魚はなんというお魚か分かりますか?


 

ブダイという白身魚です。

食べれば歯応えが良く、噛めば噛むほど旨味が出て、とても美味しい魚です。

伊勢海老は刺し網を海に仕掛けて獲るのですが、その際に一緒に地魚がかかります。
獲れる魚は、ブダイ ソイ アイゴ イズスミ、スズキなど種類は様々。

中でも、とくにブダイは伊勢海老と生息地が一緒で、岩礁地帯や藻場にいるので、網によくかかります。




しかし、大きさがバラバラだったり、一定の出荷量が揃わない為、これらの魚は一般の市場には出回らないものがほとんど。


多くは、捨てられたり、漁師が食べていたり、地域のみで消費されています。
このような魚を「未利用魚」といいます。


 

(伊勢海老漁で網にかかった地魚)


南伊豆では、伊勢海老漁で獲れる地魚のうち、約8割がブダイ。

このブダイを未利用魚にするにはとてももったいない!!

無駄にする魚を減らしたい!


これらの地魚をおいしく食べてもらう方法はないだろうか・・・

ずっとそう考えていました。
そうして調べているうちに、ある方法にたどり着きました。


「津本式」との出会い◆

その方法とは、宮崎県の津本さんが開発した魚の下処理方法。

「津本式究極の血抜き」と呼ばれ、魚の鮮度を保ち、臭みを消し、うまみを引き出すために考えつくされた下処理方法。

この津本式で下処理をすれば、夏場は磯臭いと食べられないブダイでも、美味しく販売できるのではないか、ぜひ取り入れてみたいと思いました。




そして宮崎県まで行き、津本さんから直々に「津本式」の下処理を学びました。
漁師が直々に習いに来たのは初めてだったそうです。



津本式で下処理をすることで、臭みも消して賞味期限を延ばすことに成功!
そして、地元の道の駅やネット(ポケットマルシェ)で販売することができるようになりました。


 

(道の駅「湯の花」で販売している地魚)

ネット販売でブダイを購入していただいたお客様からは、

「刺身はコリコリとアワビにも似た食感」
「唐揚げにしても絶品」
「美味しくてお酒が進みました」

など好評をいただき、とてもうれしく思っています。

しかし、手軽に食べてもらう・・・というわけにはいきませんでした。

なぜなら、下処理だけをした丸のままのお魚では、調理が難しく感じる人が多いからです。


日ごろから「魚は調理が面倒」「魚の調理方法を知らない」
というような話をよく耳にします。


もっと手軽にできれば、多くの人に食べてもらえるのではないか・・・


そう考えていたころ、「スポカン会議」というものに参加したことが、
道が開けるきっかけとなりました。


◆専門家の方々との出会い◆

「スポカン会議」とは、経営者とクリエイターをマッチングするオンラインイベント。
経営者の持つ課題を、みんなで解決しよう!というもの。

私は経営者側で参加し、未利用魚をもっと手軽に食べてもらいという課題を出し、
各種専門家であるクリエイターの皆様から、様々なアイディアをいただきました。

(スポカン会議VOL.9の様子)

そして、スポカン会議後に、地魚を手軽に美味しく食べてもらうための「新商品開発プロジェクト」が立ち上がり、 

スポカン会議主催SENA㈱、㈱食STORY(代表米倉れい子さん・クリエイターで参加 ) 、㈱南崎漁師倶楽部の三社での取り組みがスタートしました。


◆商品開発プロジェクト始動◆

まず、未利用魚の中でも伊勢海老漁の刺網によく掛かるブダイを商品化することに決定!

ブダイを美味しく食べるためのメニューづくりは、米倉さん率いる”チーム食STORY”の皆様に担当していただきました。

まずは”チーム食STORY”の皆さんにブダイを試食していただいたところ、

「近所のスーパーで食べたタイやスズキなどの白身魚とは全く違う食感!!」

と、その歯ごたえに驚かれたそうです。


そこから、皆さんと何度も連絡を取り合い、南伊豆で集合して、試食会も複数回開催しました。

(↑ブダイ料理の試作会)


そして生まれたのが・・・

津本式で下処理してフィレにしたブダイと、美味しく手軽にたべられる専用レシピ!


南伊豆 × ブダイ ×  美味しい × 手軽さ

を意識して作られたメニューが出来上がりました!!
 

◆ブダイのフィレとソースで作る新メニュー!◆

※以下、料理については米倉さんのコメントです
1 ブダイのフリット(プレーン・かんきつタルタル・チリマヨ 計3種)


 ブダイの身の食感だけでなく、存在感のある皮もしっかり食べてほしい…

そんな気持ちから、豪快に衣をつけて、身はふわっ、ザクザク感を楽しめる揚げ衣をつけたフリットレシピをつくってみました。

シンプルなプレーンは塩こしょうだけでOK!

当初は揚げたてでも冷めても衣を感じられるよう、メレンゲでふわっと感を出していた衣ですが、

「自宅でメレンゲを作るのって面倒だし、やらないよね~」という声が聞こえてきそうだったので、簡単にビールでサクサク感をつくりました。

呑んでるビールを少し入れながら作ってもよし!

揚げたけを、残ったビールと一緒につまむもよし!

大量に作って、次の日のお弁当にしてもよし!

揚げたてのブダイはふわっと感が楽しめますが、冷めると一瞬鶏肉!?と感じるような食感になっています。
お子さんや高齢の方にも食べやすいフリットですよ。

 2 ブダイのあしたばジェノベーゼソテー

南伊豆特産のあしたばをソースの主役にしたブダイのソテー。

あしたばに、にんにく、松の実、粉チーズ、
そして、味わい深いソースにするための隠し味、、、塩辛を入れたソースです。


 3 ブダイの青パパイヤ南蛮

 こちらも南伊豆の特産青パパイヤをベースにしたソースの南蛮漬け。

もちろんブダイを揚げてこのソースに漬けてもOKです!

青パパイヤの歯ごたえを生かしつつ、他のソースとはまた違った味を味わっていただきたいと思い、アジアンテイストのレシピに仕上げています。


4 ブダイのクリーミーカレーソテー

ブダイの肉厚にも負けない味付けにするため、カレー仕立てにしました。

このレシピは、赤身魚や青身魚などしっかりした味わいのある魚料理に向いています。

白身魚だとソースに負けてしまうかなと躊躇していたのですが、ブダイならこのカレー味にも全然負けていませんでした!

カレー味が好きなお子さんにも召し上がっていただきたい一品です。

牛乳を加えてクリーミーな味付けにしていますので、スパイシー過ぎず、ブダイの肉厚にも負けないソースレシピです。


開発されたソースとブダイを使って、さらにアレンジして『ブダイサンド』も楽しめます!


試食していただいた方のご感想◆

 

味付けが美味しいですね!
そして、ブダイの食感がすごくいいです。(南伊豆在住山口さん)

生でも、加熱しても歯ごたえがしっかりしていて、とても美味しいですね。
お気に入りは、チリマヨソースとかんきつタルタルソースです!
平山さんのブダイは、磯臭さもなく、特に美味しいです!(移住者まいさん)

白身魚とは思えないほど、しっかりした食感ですね!
フリットは子供たちもすごく好きだと思います。お弁当にも良さそう。
ひと工夫された魚料理が、手軽にできるというのが嬉しいですね!(埼玉県在住りつこさん)

◆チーム食STORY代表の米倉れい子さんインタビュー◆




Q1.ブダイのメニュー開発にあたり、どのように進めらえたのですか?

A1.「焼き」「蒸し」「揚げ」などいくつかの調理で、このブダイを味わってみた結果、

「揚げ」はどの年代も絶対に好まれるメニュー!と強い自信を持ち、レシピ開発を決定。

そして、思いのほか 驚いたことが、ブダイから出るだしの旨みのすごさ。

今回は、まずブダイがもつだしの旨みを存分に、そして手軽に味わってほしいとの思いから、ソースと楽しむ「焼き」料理のレシピ開発に取り組むことにしました。

Q2.レシピ開発されたメニューのこだわりポイントは?

A2.ブダイ ×  美味しい × 手軽さ に加え 

南伊豆でない場所からも、南伊豆の良さや魅力を感じていただきたい!!という平山さんの想いを受け、南伊豆の特産品である、柑橘類、青パパイヤ、あしたばもソースに取り入れました。


Q3.このプロジェクトに関わろうと思った理由は?

A3.元々、食に関する魅力や、潜在的な価値、それにまつわる人の想いを、STORY仕立てに見える化していくという仕事を通し、これまでも食育に長く携わってきました。

この取組の中で、美味しいものを食べたり、作って紹介していくことももちろん大切なんですが、この美味しい食事を安全に、そして持続的にできる環境を、これからは自分たちも自ら整備していかなくてはいけないのでは…と思うようになっていた矢先に、平山さんの想いを伺うスポカン会議に参加させていただきました。

平山さんから聞く未利用魚の問題を目の当たりにして、社会環境や自然環境にも直結するこのプロジェクトに、自分としても何かできることがあるのではないかと考え、平山さんを支援できたらと思いました。

株式会社食STORY https://shoku-story.co.jp/


◆プロジェクトで実現したいこと◆

南伊豆でとれる「ブダイ」を、未利用魚で終わらせてしまうのではなく、

一人でも多く、その美味しさを知っていただきたい!!

そして、お子様から年配の方まで、全国のみなさんに手軽に食べてもらいたいです!


◆資金の使い道◆

1.リターン商品の郵送料

 →まずは、フダイの美味しさを知っていただくために送料無料で送らせていただきます。

2.商品200個分の郵送料

 →商品完成後、200個までは送料無料で送らせていただきます!

3.商品開発費用
  ・レシピ制作費用

  ・マップ制作

  ・イベント開催(湯の花など)

◆最後に◆

今回、このプロジェクトには沢山の方々に参加していただいております。
そのメンバーと一緒に、何度もミーティングを重ね、丁寧に進めてきました。

開発に携わったメンバー一同の想いが形になった「ブダイの新商品」を、ぜひ皆さんにも味わっていただきたいと思っています。

南伊豆の地魚「ブダイ」を手軽に食卓へ・・・

皆様、応援をよろしくお願いします!

◆お願い◆
支援をしていただく際に、紹介者の方がいる場合は、紹介者のお名前を備考にご記入ください。
よろしくお願いします。

  • 2021/06/25 19:24

    クラウドファンディング残り5日! プロジェクトメンバーのトークイベントを実施しました。リターンの内容なども、詳しく説明させていただきました!参加者の想いを知っていただけると嬉しいです。 【参加メンバー】 株式会社南崎漁師倶楽部 平山文敏さん(南伊豆の漁師)株式会社食STORY 米倉れい子さん(...

  • 2021/06/20 11:04

    こんにちは!昨日、6月19日(土)に、南伊豆の道の駅「湯の花」さんでブダイのフリットを販売しました。13時には予定していた30個が完売!!!地元の方からも、応援のお言葉もたくさんいただき、とても嬉しかったです。地元の方は、伊勢海老漁の刺網に掛かった地魚に良いイメージを持たない人もいるのではない...

  • 2021/06/15 07:00

    おはようございます!6月22日(火)午後8時30分頃~45分頃に下記のラジオ番組に出演させていただくことになりました。未利用魚のことブダイのこと津本式を取り入れたことクラウドファンディングで集めた資金の使い道などを自分の言葉で話させていただきます。お時間のある方は、ぜひお聞きいただけると嬉しい...

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