はじめに・ご挨拶

長野県長野市のスパイスカレー専門店『スパイスカリーくらっちぇ』(以下くらっちぇ)と申します。

くらっちぇはイチからの手作りにこだわった個人経営の間借りスパイスカレー店です。

店主は長野市の北、飯綱町の出身で、Uターン起業した生粋の長野県人です。


店主です

くらっちぇのロゴ

くらっちぇは2020年1月に間借りカレー店としてスタートしました。

当初は週3回、昼のみの営業でしたが、ご縁もあって善光寺表参道という大通りに移転し、4月から週5回の昼夜フルタイム営業となりました。

開業当初


くらっちぇは小麦粉不使用のエスニック製法にこだわった本格スパイスカレーを提供し、特に鹿肉をはじめとするイノシシ、クマ、アナグマ、ハクビシンなど、長野県産ジビエ肉を積極的に使用したジビエカレーが人気でした。


しかしその一方で、新型コロナの影響や、家賃等固定費の高さも相まり、徐々に飲食店として営業していくことが厳しくなっていきました。

結果的にくらっちぇは2021年3月末で飲食店営業を無期限休業とする苦渋の決断をしました。

この年の純利益はマイナス200万円にも上り、個人事業主の私としては非常に痛い結果でした。

くらっちぇは私の私財をなげうった事業だったため、私の貯金は底を尽き、現在では鹿カレー缶詰事業の傍ら、別の店でアルバイトしながら日々食いつないでいる状況です。


そんな中でも、くらっちぇのスパイスカレーを食べに来て下さるお客様の期待に応えるべく、私はより腕を磨くべく挑戦を繰り返してきました。特に得意とするジビエに関しては、第5回ジビエ料理コンテスト(日本ジビエ振興協会主催)においてくらっちぇの鹿肉カレーは、220レシピ中の上位12位に入る結果を収めるなど、躍進の一年でした。

現在では大手アパレルショップFREAK’S STOREをはじめとする企業各社から、鹿肉カレー缶詰製造のオファーをいただき、リリースに向けて準備を進めてきました。
その苦労の甲斐もあり、2021年11月17日にはついに私が製作した鹿肉カレーが製品化しました。

FREAKS STORE長野店にて発売中の鹿肉カレー


それまで料理人としてのキャリアがほぼゼロだったにもかかわらず、それなりの成果をあげられた点については嬉しい限りでした。
カレー缶詰製作の過程で得た経験知識を活かし、今後もより広くスパイスカレーを広めていきたいと思っております。


クラウドファンディングに挑戦した理由は、飲食店事業から転換し、そうざい製造に特化したシェアキッチンカリーラボを設立するためです。シェアキッチンの名称は「カリーラボ」にしたいと考えています。このカリーラボは、私自身がカレー製造に利用することに加えて、飲食業を志す方や店舗での大量調理を検討する方、プロ仕様の調理器具を使って調理してみたい方などにも役立つ施設にしたいと考えています。

カリーラボの事業内容や理念などをご覧いただき、皆様からの温かいご支援を頂ければ幸いです。また、公開にあたり、くらっちぇの存在と理念をより多くの方々に知っていただく機会になれば嬉しいです。


このプロジェクトで実現したいこと


カリーラボは、以前からくらっちぇが開催していたスパイスカレー教室から始まった派生事業です。

カリーラボのロゴ


コロナ禍においてもお客様とのコミュニケーションをしっかり取りたい、また一方では外食等が厳しい潜在的なお客様にもくらっちぇの味を届けたいという、くらっちぇの願いを込め、こちらをメイン事業として再展開していきたいと考えています。


カリーラボの事業内容


  • カリーラボは、飲食物の製造販売に挑戦したいと考える人が、最小限のリスクで食品を試作できるシェアキッチンです。

    通常、自分で作った料理を販売するためには、飲食店営業やそうざい製造業などの許認可が必要になりますが、それらの許可取得は手続きが煩雑です。さらに、製造場所の確保は、金銭的にハードルが高いと開業前の私自身が感じました。

    そこで、シェアキッチン利用の際は私がすべて立ち会うことで、調理の責任は私が全て負い、利用者が気軽に販売用の飲食物を製造できるシステムにしたいと考えています。

    シェアキッチンで行う料理試作は、プロ仕様の調理器具を使うことで調理工程の効率化やオペレーションを検討できます。さらに、試作した飲食物は実際に販売することができるので、商品需要や顧客心理を知る機会が得られます。



    セントラルキッチンとしての利用


    導入予定の機材は、フライヤーと製氷機、真空包装機、コンベクションオーブン、食器洗浄機の5つを最低限揃えたいと考えています。

    これによってカリーラボは、セントラルキッチンとしての利用が可能になります。例えば、移動販売車で提供する飲食物の仕込み作業は、保健所の許可を得た場所で行う必要があります。仕込み作業とは、食材を包丁で切ったり、小麦粉と水を混ぜたり、肉に下味をつけたりすることなどです。保健所から許可を得ているカリーラボで仕込みを行って、移動販売車で営業することができます。

    現時点では、私自身がカリーラボを週3回ほど使用する予定でおります。私が使用しない日には、シェアキッチンとしてお貸しすることができます。

    店主自身は間借りカレー店を始めるまで、家庭のキッチンで器具も多くは揃えられませんでした。そのため、作れる料理のバリエーションは多くなかったです。しかし、間借り店舗営業を始めると、真空包装機など高性能な調理器具を使えることで作業が効率化できました。その結果、調理方法に可能性が広がり、次々と新しいメニューへ挑戦できたのです。


    シェアキッチンが必要な理由については、料理の試作や販売など、料理を通じた自己実現ができることだと考えています。シェアキッチンを利用することで、ハードルを低く飲食事業に参入できるようになります。自分自身で行った調理販売などの経験は、その人のキャリア形成に良い影響を与えられると確信しています。

    これからのくらっちぇは、料理を通じて自己実現=夢を叶えることが出来る場所として再出発したいと考えています。


  • カレーをはじめとしたそうざい製造

シェアキッチンと並行して、これまでくらっちぇの営業の中で提供してきたバリエーション豊富なスパイスカレーを仕出し弁当や中食用のレトルト食品に応用させていきたいと考えています。

また、併せて、くらっちぇで好評だったスパイスからあげ、ルーローハンなどをはじめとした副菜も充実させ、美味多彩かつリーズナブルなお弁当を販売できればと目論んでいます。


くらっちぇの看板メニュー くらっちぇカリー


プロジェクトをやろうと思った理由


お客様が来ない間、私はガラス張りの店内から道行く人たちを見ながらずっと考えていました。


『どうしたらお客さんがこの店に来る理由を作れるだろう?』


本来、店舗のあった善光寺表参道という立地は、普段から観光客も多く、善光寺花回廊、長野びんずる祭り、善光寺御開帳などといった催し事も多く開催されていたのですが、新型コロナの影響で観光客は激減、催し事は軒並み中止となり、くらっちぇのみならず、近隣の飲食店、土産物店などは大きな被害を受けていました。


『じゃあ観光客がいなかったら、どういう人が一番多く通るだろう?』

そう日々問いかけながら営業していたある日、長野県立大学の1年生の子がカレーを食べに来店しました。
話を聞いてみたところ、長野県立大学には『1年次全寮制』と『2年次海外研修』の2つに惹かれて、県外から受験してきたのことでした。ところが、肝心の入寮選考に漏れてしまい、民間のアパートになってしまったこと、このままの状況で来年の海外研修は大丈夫なのかということを心配していて、「何のために長野に来たんだろう」ということを話していました。私としては何とかこの子の在学中に『長野に来た意味』を持ち帰ってもらいたいということを強く感じました。


そう思いながら店の外を眺めていると、観光客のいない善光寺界隈で一番通るのは学生だということに気づきました。
そして、私の知らない学生たちも、店に来てくれた子と同じことを考えているかもしれない、そう考えたときに、カレー屋の枠を超えてでも私にできることはないのかと考えました。


それからくらっちぇは店の前を一番通る学生にアプローチし、『カレーが売れる店』と並行して『コロナの状況においても学生が訪れる理由がある店』を目指しました。


くらっちぇでは学生の自由な発想と企画の実現実行を大歓迎しました。

そういった機会で知り合った学生の中にはイベント以外の通常営業でもお店に足を運び、カレーを食べながら私と話をしていってくれるなどの好循環が生まれました。


学生ボードゲーム会の集合写真



そのサイクルの中で私は将来の独立起業を目指す気質の学生と多く出会いました。

そんな学生起業家達は、活動の拠点となる場所がなかったり、起業するきっかけがわからなかったり、といった「惜しい」悩みを抱えていました。

私自身、料理人のキャリアに乏しいながらも、趣味であったカレー作りを仕事にし、細々ながらお客様に多く来てもらえていたことが『成功体験』であると感じていたので、学生たちには少しでも私の知識経験を伝え、各々の夢の実現に役立ててもらいたいと考えました。

くらっちぇはイチ個人事業主として、彼らに、「可能性」を提案し、時には協力するなどといった良好な関係を継続してきたと自負しています。


以下に活動事例を紹介します。



  • 長野県立大学の男子大学生4名によるスペシャリティコーヒーの専門店です。

  • リーダーの小倉翔太さんを中心に、くらっちぇの店頭で早朝の通勤客向けの『朝活コーヒー』を実施し、ハンドドリップコーヒーや、くらっちぇ店内で焼成した焼き菓子の販売を行っていました。

  • 2021年4月から、実店舗営業を開始し、淹れたてのスペシャリティコーヒーを店頭販売するとともに、独自のECサイトでオンライン販売するなど、精力的に活動を続けています。

  • ODDO COFFEEメンバー集合写真

  • 朝活コーヒーで使用していた看板



  • 長野県立大学の女子大生minmiさんによるカフェです。
  • 彼女は管理栄養士を志す学生の傍ら、フォロワー2000人を越えるインスタグラマーでもあり、インスタ映えする手作り菓子やラテアートに定評があります。

  • 彼女が高校生の時に一度カフェを営業していたそうですが、その後は開催場所の関係で途絶えていたカフェ営業をくらっちぇで実現し、一日で100人近くのお客さんにご来店いただきました。

  • 現在彼女は菓子製造拠点を構え、セミオーダーメイドの焼き菓子をECサイトで販売したりポップアップショップを開催して、いずれも大好評を博すなど、現在も精力的に活動を続けています。

  • minmi cafeのクッキー(ECサイトはこちら)

 

minmi cafe当日の看板 


  • minmi cafe 当日の様子(minmiさん提供)


  • minmi cafe当日の様子(minmiさん提供)


  • こはく食堂
  • https://www.instagram.com/kohacook/?hl=ja

  • 長野県立大学の料理好き女子大生、高嶋瑚(こはく)さんとくらっちぇ店主による学生のための食堂です。

  • 私が飲食店の企画をイチからやってみたい学生を募り、『学生の友達たちに栄養あるご飯を食べてもらいたい』というコンセプトで始動しました。

  • 提供するメニューとそれにかかる原材料費、オペレーション、宣伝広告をすべて高嶋さんに考えてもらい、くらっちぇ店主は原材料の調達、及び営業当日の調理サポートをするという形で開催しました。

  • 週一度のペースで開催したこの企画は、毎週コンスタントに店を満席にする形で集客を成功させました。
  • 現在はくらっちぇ休業に伴い、こはく食堂も休止していますが、他の飲食店を拠点した再開を高嶋さんと目下で計画しています。

    カリーラボ構想の出発点はこはく食堂からでした。
    こはく食堂がメディアに取り上げられたことをきっかけに『自分もやってみたい』という学生から相談を受けることも多くなりました。
  • カリーラボを通じてより多くの人の夢を叶えていけるように、店主も日々邁進していきたいです。


  • こはく食堂の企画ノート

    • 高嶋さん自作の看板

      • こはく食堂で最も売れた天津飯

  • こはく食堂の新聞記事(長野市民新聞2021年2月6日掲載)
  •  

  • ナヶイキャメラ
  • https://www.instagram.com/nakeicamera/

  • アメリカの通信制大学に通う中井真樹(まさき)さんら、大学生3名によるレトロカメラ屋です。

  • 普通に撮るだけでセピア、モノクロ調の味のある旧ソ連、東西ドイツのフィルムカメラをレンタル、販売しています。
  • くらっちぇ店主の『モデルが着物着て、商店街を練り歩いて、その様子をレトロカメラで写真撮ったらエモい』というとっさの思い付きから、モデルに出演依頼をするところから始まり、商店街、着付け屋さんを巻き込んだ写真撮影会を実施しました。

  • 終始遊びのような企画でしたが、私には、この撮影サービスをビジネスとして体系化できないかという実験的な思惑がありました。

  • 現在中井さんはこの活動を皮切りに、写真撮影イベント等も開催しながら、2021年6月にはWEB制作と写真撮影を事業とする合同会社SETSUGENを設立するなど、輝かしい躍進を見せています。


  • 普通のカメラで撮影した写真

  • レトロカメラ(1980年代ウクライナ製ユピテル2)で撮影した写真


写真撮影会の新聞記事(著作権の都合上、本文はぼかしてあります。web記事(有料)は読めます。)



私がカリーラボを持ちたいという目標に到達した大きな理由は、これまでの学生起業家たちとのかかわりの中で、アイデアを実現できる環境があれば各々の夢を叶えられると信じられるようになったからです。

町全体が今よりもっと自分の夢を語れる雰囲気となり、そこに意気投合する人たちが増えていくことによって、より町は活気を増していくと信じています。そんな彼らの意欲的な活動が多くの人に知られるよう、私は新聞やテレビといったメディアに取り上げられるように奔走しました。
その結果、現在ではそんな彼らたちの活動を知って憧れを抱いた『次世代』たちから「どうしたら私にもできますか?」と問い合わせも受けます。
私に特別な技術はないけれども、彼らの想いや夢に耳を傾け、できそうなことがあれば全力で支援していくことが私の心の欲するところであり、くらっちぇの今後も変わることのない基本原理です。

カリーラボが、学生に限らず、多くの人々の夢を叶え、街の活性化の着火点となることを願ってやみません。



これまでの活動


くらっちぇの名前の由来は、ドイツ語でクラッチェ、Klatsche(手をたたく、拍手する)に由来します。

私は大学時代はドイツ文学専攻であり、語学留学のためにドイツに2度行きました。

そのうち一度はバイエルン州ミュンヘンに行ったのですが、そこで世界最大のビール祭り『オクトーバーフェスト』に参加しました。

この時の感動を私は忘れません。陽気な音楽が流れる空間でみんな楽しく、美味しいビール、食べ物を味わいながら歌い踊る。大げさかもしれませんが「生きててよかった」とすら思えるひと時でした。



くらっちぇの名称はオクトーバーフェストで良く歌われる歌謡曲の歌詞「みんな一緒に楽しく手をたたけば一人ぼっちはいない」(wir klatschen zusammen,und keiner ist allein)から引用しました。

私が感じたこの喜びを、他の人たちにも分かち合いたいという思いから、採用しました。
その相手が誰なのか、私には明確な人物像があります。


10年前、ドイツ留学時に訪れたオクトーバーフェストの様子


くらっちぇの由来となったドイツの歌謡曲(44秒以降サビにklatscheの単語が登場します。)


私は元長野県警察官でした。

警察官になりたいという強い気持ちがあったわけではありません。

大学を卒業し、フリーター生活の後に就職活動をし、警察官を拝命しました。

警察官人生の中で何かを成したいという思いはなく、のうのうと過ごしていれば安定した給料が手に入り、自分自身の生活は安泰だと信じ切っていました。


警察官当時の店主


しかしある出来事をきっかけに私はそれまでの自分自身の考え方に疑問符を投げかけることとなります。


私が交番勤務をしていたある時のことです。

自殺企図者の行方不明事案があり、私の班はインターチェンジで張り込みをしていました。

そこに手配されていた車両が通りかかり、男性1名を保護しました。


警察署で私は彼から話を聞く役割を与えられました。

どうしていなくなってしまったのか、何があったのかを聞きました。

しかし、彼から答えを聞くことはできませんでした。

落ち込んだ悲しそうな顔で何も語らず、ただうつむくだけでした。

そんな中、彼の両親が身柄の引き取りに来たところで私たちの仕事は終わり、彼は帰っていきました。


その後の彼のことを私は知りません、知る方法がありません。

警察官という立場では、私はそれ以上彼の心情に寄り添うことが出来ませんでした。


苦悩の末、自ら命を絶つ人が存在することを、話には聞いたことがありましたが、実際に眼前で苦しんでいる人を見ることは初めてで、私にとってはショッキングな出来事でした。


その日から私は、自分自身を含め、人々が「生きる」とはどういうことだろうと疑問が頭をめぐるようになりました。
そして考えれば考えるほど私は自分の無力感に絶望し、休職も経験しました。

それからほどなくして職場復帰したある時、私の先生からある言葉を教えてもらいました。


have to (すべきこと)より want to(したいこと) を考えよう


これが私にとって大きな転機となりました。
警察官時代以前から、私はいつも「~をしなければいけない」、「~であるべきだ」という強迫観念に駆られていました。
自分の身の丈以上に自分を大きく見せたいがために、等身大の自分というものから目を反らし続けてきました。
しかしそのようなスタンスはかえって自分に負荷をかけていたということを自覚しました。

そうやって自分自身を振り返った時に、自分が本当にやりたいことは人生に絶望を感じる人々に真正面から希望を与えたいということでした。

警察学校では「警察は治安を守る最後の砦」という言葉を幾度となく聞かされます。
しかし、私のwant toは「自殺しようとしている人を捜索して見つけ出したい」ではなく、「そもそも自殺しようと思わないようにフォローバックアップをしたい」ということを自覚しました。

もちろんそれは警察官でありながらできないことではありません。しかし、自分の中に沸き上がったこの思いを具現化していくためには、ルーチンタスクをこなすことで得られる安定した収入よりも、私自身がもっと自由であることのほうが大事だと考えました。


そして私は自分自身のやり方で『この世から自殺をなくすこと』を究極目標に掲げながら生きていくことを決意し、長野県警察を辞職しました。


私の目標はオクトーバーフェストのような「嬉しい、楽しい、美味しい」を作り上げたいということです。そのための手段として私は趣味であったスパイスカレー作りを自身の稼業とする決意をしました。

カレー作りをはじめとした、自己肯定感を生み出す活動を続けていけば、世の中に生きづらさを感じている人たちの気持ちも少しは明るい方向に向けられるかもしれないと思い、私は自ら歩き出しました。

自殺は一朝一夕でこの世から消えるものではありません。

そのために必要なことは、私自身が私にかかわるすべての人に真摯に向き合い、個々の困りごとを地道に解決していくエンターテイナーたることだと考えています。

私の一生をかけても無謀な挑戦かもしれませんが、私が決意しないことには始まりません。


苦しい時でも救いの手を差し伸べてくれる人が必ずいる。

それがくらっちぇの由来です。


激動のコロナ禍で営業してきたくらっちぇは、一度は思うように売り上げを上げられず、無期限休業という『どん底』を経験しました。

しかし、人々の自己肯定感を高め、町を明るくし、自殺をなくすという決意は今後も揺らぐことはありません。そのために私は困難な時も常に笑顔で自分と周りの人々に向き合っていきます。


キャメラ撮影会でODDO COFFEEのコーヒーを飲む店主


くらっちぇに期待してくださる方々に恥じない活動をこれからも展開していきます。

どうかご支援よろしくお願いします。



資金の使い道

本クラウドファンディングはAll-in方式(実行確約型)で実施します。目標金額である500万円に達しない場合にも、ご支援金を活用した諸活動の継続とリターン品の提供を行ないます。


物件取得費、電気工事等 200万円

厨房機器(冷凍冷蔵庫、食器洗浄機、真空包装機、フライヤー)300万円

CAMPFIRE手数料 支援金額の5%



実施スケジュール

2021/11  プロジェクト終了

2021/12 カリーラボ工事着工、リターン順次実行

2022/4  カリーラボ完成、オープン予定


※あくまで目安であり、予定は未定です


最後に

くらっちぇが2020年4月に善光寺に移転して3か月、私は早くも飲食営業の厳しさに限界を感じ始めていました。
もともと経営の経験も乏しく、能力が高いわけでもありません。日々の仕事に追われ、始めた当初の気持ちを忘れかけていたのですが、7月19日に私の初心を鮮烈に蒸し返す出来事がありました。

それは三浦春馬さんの訃報でした。

私と同世代であり、それこそ『恋空』のころから知っていた三浦さんが、なぜ自ら命を絶ったのか、当然ながら私には知る術はありません。
これを機に私は警察官時代に抱いた気持ちを再ブーストさせるに至りました。
どんなに見かけが順風満帆な人でも苦しみを抱えている人がいる、そう考えたときに私のwant toは『とにかく自分にかかわる人に生きる希望を与える』ことであると再認識しました。

そこから私は今まで敬遠していた銀行からの借り入れを決断し、くらっちぇを存続させ、自分にできる限りのことをしようと尽力してきました。結果的に売り上げの数字には直結しませんでしたが、その転機にかつて感じた熱意を思い返し、継続する決断をしたことを後悔はしていません。

またそんな私にとっての激動の最中、2020年12月に娘が誕生しました。このコロナの状況の中、元気に生まれ、すくすくと育ってくれています。


左が私、右が妻と娘です。ODDO COFFEEの店内に常時公開されています。(painted by tomoyaarts氏)


日々成長する娘の寝顔を見ながら、私にはある決意があります。


『娘が大きくなるころまでに長野をもっと明るい街にしたい。』


明るい街というのは一過性で終わっては意味がないと思います。

僕の決意が下の世代へ連綿と伝わり、娘が大人になっても、はたまたその先の世代までも、私の故郷である長野県が、いつまでも幸せを感じられる街であることを心から願い、職業『くらっちぇ』を続けていきます。

希望なければ自ら生み出せ、光がなければ自ら太陽となれ


そのために私にかかわる人たち全てに太陽を照らすことが私のモットーです。

どうか今後ともくらっちぇのご愛顧を、よろしくお願いします。


■ 特定商取引法に関する記載

 ●販売事業者名: スパイスカリーくらっちぇ

 ●事業者の住所/所在地:請求があり次第提供致しますので、必要な方はメッセージ機能にてご連絡ください。

 ●事業者の電話番号:090-3330-1418

 ●送料:送料込み

 ●対価以外に必要な費用:プロジェクトページ、リターンに記載のとおり。

 ●ソフトウェアに係る取引である場合のソフトウェアの動作環境:該当なし

 ●その他記載事項:プロジェクトページ、リターン記載欄、共通記載欄(https://camp-fire.jp/legal)をご確認ください。

  • 2022/05/03 18:13

    お世話様でございます。先日皆様にいただいたご支援のおかげさまで、くらっちぇでは真空包装機を購入することができました。改めて皆様の篤いご支援に感謝いたします。返礼品の方が大幅に遅れており大変申し訳ありません。順々に進めておりまして、皆様に商品の発送についてお尋ねさせていただくこともあると思います...

  • 2021/10/20 18:00

    プロジェクトにご支援していただいている皆様、温かいお力添えをありがとうございます!プロジェクト終了までさらに頑張ってまいりますので、拡散クチコミ等していただければ幸いでございます。さて、これまでくらっちぇでは長野県庁と合同で鹿肉のカレー缶詰を制作してきましたが、ついに製品化し、数量限定で販売が...

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