▼はじめにご挨拶
はじめまして。劇団ZANGE座長のブッチー武者です。
1980年代、フジテレビの「オレたちひょうきん族」という番組で懺悔の神様としてテレビに出ていました。
現在は舞台を中心に役者として活動しています。
さて、2006年に京都で介護にまつわる悲しい殺人事件が起こりました。
この事件は社会に衝撃を与え、人々の心に深い悲しみと問題意識を刻む事となりました。涙なしでは語れないこの事実を多くの人に知ってもらい、これは他人ごとでは済まされない自分の事としても考えてほしい思いで、私たちは舞台「生きる」を立ち上げました。
舞台「生きる」ホームページ:http://ikiru.bmc-enterprise.co.jp/
高齢化社会が進む現在の日本では、総人口に占める65歳以上の割合(高齢化率)は27.3%に達しており、高齢者1人に対して現役世代(15~64歳)は2.3人という状況です。
この流れは今後も益々進み、2065年には、約2.6人に1人が65歳以上、約4人に1人が75歳以上という超高齢化社会が待っています。
家族に認知症の方が出ると、生活設計どころか予定が立たなくなります。
24時間自宅介護、介護離職、施設への入所金など、精神的・体力的・経済的にも大きなリスクが生じます。
↑認知症の母・サエが部屋中に散らかしたゴミを片付ける主人公の息子・茂
2025年には認知症患者が700万人を超えるという推計も発表されており、認知症の対策をどうしていくのか専門家だけに頼るだけでは問題は解決しません。
一般の皆さんの介護に対する意識が変わることで、一人で背負い込まず、介護者の負担を軽減し、そして認知症患者の少しでも快適な生活を維持できるものだと思います。
この「生きる」は必ずや将来訪れる介護する人、そしてされる人に今のうちに観ていただき、将来の老後を充実させて暮らせるよう考えていただくために、2014年9月の俳優座劇場での初演以来、各地で上演して参りました。
2度目の公演となった八王子公演以降、毎回各地の市区町村と福祉協議会から後援をいただいております。
この舞台をもっともっと多くの方に観ていただきたい。全国を回りたい。
そんな気持ちで今回プロジェクトを立ち上げました。
▼舞台の内容について
介護殺人事件を題材にしているということで、終始シリアスな重たい内容なのではないかと気が進まない方も中にはいらっしゃるのではないかと思います・・・が!
脚本・演出は、くりぃむしちゅーの師匠でもある山口弘和さん(コント山口君と竹田君)が担当していて、コミカルな場面もあり、笑って泣いて作品として楽しめる内容となっております。
回を重ねるごとに、時代背景を加味して随時台本もアップデートしています。
そのため何度も観に来てくださる方もいらっしゃいます。ぜひ年齢関係なく幅広い層の方々に観ていただきたいです!
【キャスト】
ブッチー武者・松田真知子・浜田光夫(特別出演)
竹田高利(コント山口君と竹田君)・俵山栄子・杉林功(カンカラ)・松井天斗 ・浦田昌和 ・荻原紀 他
▼この舞台を観ていただき、期待できること
◎認知症への理解を深めることで、いざ身の回りの人が認知症になってしまったときの心構えができる
◎認知症患者の介護で悩んでいる人が、自分だけではないと感じることで、気持ちが楽になる
◎社会全体の認知症への理解を深めることで、認知症患者やその介護者への支援の輪が広がる
などの効果を生み出すことを目指して、プロジェクトを立ち上げました。
▼このプロジェクトで実現したいこと
◎来年開催が決定している4ヶ所(▼今後の公演予定に記載)での公演を一人でも多くの方に観ていただだき、成功させること。
◎舞台を各地で継続していくにあたり、早い時期に何ヶ所も劇場をおさえたりするため事前にまとまった資金が必要となります。そのための資金を募り、全国各地に舞台「生きる」を仕掛けていきます。
◎プロジェクトに共感して一緒に世の中に広めてくださる方が増えてくれたらと思っております。
▼プロジェクトをやろうと思った理由
認知症をテーマにしたきっかけは、私ブッチー武者の友人であり兄弟子に当たる人のお母さんが認知症になったことでした。
13年に九州まで会いに行ったのですが、僕のことも、息子である兄弟子のことも、全く覚えていませんでした。
「うちの息子は東京で頑張っていて、親孝行なんです」なんて言いながら、その息子に「どちら様」と尋ねるんです。
聡明でかわいらしい印象だった方の変わりように衝撃を受けました。
東京に戻り、後輩から京都の介護殺人事件の事を聞いて知りました。調べてみて事件の概要に、驚きました。
本来であれば判例でいくと実刑判決が下されてもおかしくない事件にもかかわらず、被告人の陳述を聞いて法廷内(判事・検察・弁護)全員が涙したという中で温情判決ともいわれる執行猶予の判決が下りました。
判決が出た当時は話題になりましたが、その後は報道されなくなり、今では世間からも忘れられているように感じます。
だからこそこの事件を風化させてはならないという思いで、舞台化を決意しました。
僕自身は介護をした経験がないため、舞台化にあたっては介護施設の関係者にもアドバイスをもらいました。
認知症になると患者本人はもとより介護する側が大変なのです。
徘徊など社会に迷惑をかけることもあります。
認知症は一度なると元の健康な状態に戻ることはありません。
介護する人にとっては発展的な夢はありません。
患者と介護する側、二人だけの世界になって介護する人の社会的視野も狭くなっていきます。
京都の事件もそうでした。介護する側の人のケアもとても大事な問題です。
僕自身、身近な人が認知症になるまでは他人ごとでした。
しかし本当は地域のみんなが互いに協力し合っていける社会作りが必要な問題です。
だからこそ、この舞台を若い人に見てもらいたいです。
これからも出来る限りたくさんの場所で公演したいと思っています。そのために皆さんのご支援を募り全国公演を目指します!
▼これまでの活動
2014年から現在まで、以下の8ヵ所で舞台「生きる」の公演を開催してきました。
① 2014年9月2日~7日 東京都 港区六本木 俳優座劇場
② 2015年9月16日 東京都 八王子市芸術文化会館いちょうホール
③ 2015年10月28日 長野県 東御市文化会館サンテラスホール
④ 2016年2月28日 東京都 豊島区豊島公会堂
⑤ 2016年5月5日 神奈川県 横浜市鶴見公会堂
⑥ 2016年9月18日 茨城県 取手市市民会館
⑦ 2017年3月19日 茨城県 水戸市駿優教育会館
⑧ 2017年4月5日 東京都 墨田区曳舟文化センター
毎回各公演 500~800名ほどの規模で行っております。
↑長野県東御市公演での会場の様子
毎回観劇された方々からは、ご好評の声や再演を希望される声がたくさん届いております。
▼今後の公演予定
2017年11月9日(木) 東京都 板橋区立文化会館
2017年11月29日(水) 東京都 東村山市中央公民館
2018年2月10日(土) 埼玉県所沢市文化センターMUSEマーキーホール
2018年3月10日(土) 埼玉県 越谷市サンシティホール
2018年5月18日(金) 東京都 葛飾区亀有リリオホール
2018年7月14日(土) 神奈川県相模原市 相模原市民会館
◎開催予定地
2018年秋 広島県 福山市
2018年秋 東京都 江東区
2018年 千葉県 成田市
2019年 東京都 目黒区
2019年 埼玉県 川口市
▼資金の使い道
下記のような舞台制作費に使用させて頂きます。
・会場費
・キャスト、スタッフ人件費
・DVD、パンフレット制作費
・編集作業費
・音楽、舞台美術制作費
・大道具セット保管管理費
等
また、後援して頂いた自治体様に公演の売上の一部から車椅子を寄贈させていただいておりますので、そちらの費用にも使用させていただきます。
もしも目標を上回った場合も、全て今後の舞台「生きる」公演のための制作費用として使用させて頂きます。
▼最後に
このすべての人に訪れる老いと介護という、身近にありながら多くを語られることがなかったテーマを題材にした「生きる」の公演により、微力ながらも課題解決のきっかけになることがスタッフ一同の願いです。
私たちの思いを一人でも多くの方に知っていただけるように、全国展開を進めていきたいと考えておりますので、ご支援のほど よろしくお願いいたします。
最新の活動報告
もっと見る「生きる」を観た人の感想
2017/11/13 19:4211/9に板橋区立文化会館にて、舞台「生きる」が上演されました! (11/29(水)は東村山公演があります。「生きる」公演日程) 上演後、たくさんの方がアンケートに感想を書いてくださいました。 ほんの一部ですが、ご紹介します。 ▼「生きる」を観た方々の生の声 ■「介護は大変」言葉ではよく聞く言葉ですが、どうして大変なのか、周囲の協力や国の制度、関わる人々、それぞれの立場から見ることができ、勉強になるとともに考えさせられました。 ■自分にの身近にもありました(家族の認知症)。本当に他人事ではないと感じました。深いお芝居の中にも笑いのエッセンスが適度にちりばめられていてセンスの良さを感じました。 ■現実に同じような事件になりかねなかった例はたくさんあります。介護サービスの方たちが業務外で助けた例もある。もっと各家庭の中に入り込んでいける介護制度であってほしいと思っています。何もない人たちはそれを知らない。知ってほしい。 ■すごくよかった!!これが現実におきている事実をまのあたりにできた。多くの人に観てもらいたい。市民だけでなく議員や政治をつかさどる人たちにみせるべき!! ■症状は様々かもしれませんが、母は人のせいにしたり物とられ症がひどく、ヘルパーにもかみつくしまつです。親戚は見て見ぬふり、隣に住む兄夫婦はノータッチ。声もかけてくれず、食事を差し入れもせず、正月・敬老・誕生日も無視。介護する人1人にばかりバカ見る世の中です。 ■母を介護した経験から身につまされる話でした。幸い現在は特養に入所でき自宅介護からは開放されましたが、介護離職や貧困化の問題、そして親戚が助けることの嫌悪感や難しさなど大きな宿題をもらった気がします。ありがとうございました。 ■私にも障害者の両親がおり、近い将来同じようなことが起こるやもしれないと感じました。自分が元気なうちに用意できること、これをもっとまじめに考えねば思いました。全国の多くの人にみてもらいたい! ■不正受給者に見せたい。すごく良いと思います。テレビで流すべき。 ■すべてにおいてバランスが良く、心に残る作品の1つになると思いました。息子と機会があればぜひ最前列で観劇させていただきたいです。役者さんの皆さんが良かったです。ありがとうございました。(大変にすばらしかったです) ■テーマの掘り下げ方、脚本、演出、演技がすばらしく、感動し考えさせられました。 この他にも本当にたくさんのお言葉を頂きました。 認知症介護に今まさに直面している方、介護職関係者の方、今はまだ関係ない方、アンケートを見ていて色々な事情の方がいるんだと感じました。立場は違いますが皆さんそれぞれに今感じ思うことがあると思います。 認知症介護について知り、周りとコミュニケーションを深めていただけるきっかけとなれば幸いです。 知らない方に、ぜひ知ってほしいです。 少しでも興味をもった方はぜひ一度観にいらしてみてください!!周りの大切な方にも声をかけて頂きたいです。 11/29日(水)に東村山で公演致します。 「生きる」公演日程 そして、プロジェクトのご支援をどうぞよろしくお願い致します!! もっと見る
「生きる」板橋公演へ向けて最終稽古!!
2017/11/07 20:5711/9(木)は舞台「生きる」板橋公演です! 本日小屋入り前の最終稽古が行われました。 ※写真は出演者の水木ノアさんFBページより引用 稽古はとても順調にいっているようです。明日は本番の舞台で場当たり、明後日が本番です。 キャストや台本も一部変わり、日々アップデートされていく「生きる」。 11/9(木)板橋区立文化会館 11/29(水)東村山市立中央公民館 お近くの方、またお近くにお知り合いがいらっしゃる方などもご都合が合えばぜひお声がけの上、観にいらしてください(^^) 「生きる」公演日程 もっと見る
東村山公演 実行委員の方々に感謝!
2017/11/05 13:16今回、東村山公演に関しては、初の実行委員会形式で地元の方々が中心となって「生きる」のプロモーションにご協力下さっております!!本当にありがたい限りです。 先日実行委員の打ち合わせがあったので、舞台出演のほか制作部としても現場で日々活躍している小野田恵のブログからご紹介いたします。 11/29(水)舞台「生きる」東村山公演 食べても食べても満たされず、セリフ喋ってる時間よりモグモグしてる時間のが長い。小野田恵です。 11/9(木)の板橋公演までカウントダウン!!稽古も佳境に入り、お芝居の方もだんだんイイモノになって来ました!そして、見えないところでご協力下さってる実行委員の皆様、本当にありがとうございます!! さてさて、9日の板橋公演の次は29日(水)東村山公演です!!先日、東村山市立中央公民館に下見&打合せに行ってきました!! 東村山駅の東口降りてすぐなので、方向超音痴のアタシでも安心w 個人的にステージから客席を見るのが好き。当日はここにたくさんのお客様が足を運んで下さるよう頑張ります! プロデューサー&主役のブッチー武者さん、舞台監督さん、音響さんと一緒に下見と打合せをしました。板橋公演と並行しているので頭の整理整頓をしっかりせんと>_< さらに、その日は東村山の実行委員の方との打合せ! いい作品だとしてもお客様がいないと全く意味がありません。 どう宣伝をするか、どこに売り込むか、お芝居も大事だけどこっちもとても大事です!しかも、劇団員でもうちの事務所の人間でもありません。皆さんそれぞれお仕事している方々です。本業の合間にアイディアを出し合って、舞台を成功させるために、この作品のメッセージを1人でも多くの方に伝えるために時間を割いて下さってます。 言い方がよくないかもだけど、その時間をさ、ホントは自分の会社の仕事した方がお金になって、社員やバイトだって養えるんですよ。それでも「生きる」の為に時間作ってくれてるんです。 サービス業の経験者なら分かると思いますが、人を集めるって1番大変な仕事です。芸能人やスポーツ選手みたいに顔が幅広く認知されてる訳ではありません。ましてや平日開催で、好き嫌いが大きく別れる舞台の集客ともなれば容易なことではありません。 こうして協力して下さる方と直接触れることで、1つのモノを創るのにどれだけの人が関わってるか知る事が出来るので、「人間性」とか「人との繋がり方」とかの勉強になりますな! そういった意味でも「生きる」に携わる事が出来て良かったって今では思います!アタシ自身まだまだ微力だけど、我々の創る渾身の作品をぜひぜひ劇場でご覧下さい!! もっと見る
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