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ご挨拶

娘から:

父の70歳のお祝いに小説家デビューをさせてあげたい、そんな気持ちでプロジェクトを立ち上げました。

5年前、父は死にかけました。でも、還ってきました。おそらく、20年前に天国へ旅立ってしまった母に「小説家になる約束、果たしてないよ」と追い返されたのでしょう。10年後か20年後に、憂いなく父を母の元へ送り出せるよう、私は全力で応援します。

是非、みなさんのお力をお寄せください。

老父の夢を、なんとしてでも実現させたいのです。


父【恵 美啓】(けい よしあき)から:

恥ずかしがり屋なので、ペンネームを使用しています。

41年前の結婚時、カミさんは「幸せにしろ」とか「マイホームが欲しい」とか言いませんでした。小説家を志していた私に唯一要求したのは「あなたの本が読みたい」でした。「任せとけ」と約束しました。

いろいろな文学賞に応募しましたが、すべて落選。娘が生まれ成長し、それなりにお金が掛かるようになり、最後の挑戦の「横溝正史賞」もダメ。さすがに自分の才能に見切りをつけ、会社員の道を選びました。

休みには家族旅行したり、マイカーも買うことができたり、と、まあまあの生活。カミさんも少しは満足していたようです。

でも、とある事情で会社に辞表を叩きつけて帰った夜、自分勝手に無収入に陥るので、詫びました。カミさんは「わたしはサラリーマンと結婚した覚えはない」と笑い飛ばしました。

「ぼくの小説、もう少し待ってくれ」と言っているうちに、20年前、カミさんは、あっさり他界しました。第一読者が、いなくなり、私は、夢を諦めました。

ところが、5年前、私の心臓が止まりかけました。意識がなかったので知りませんが、「72時間」と余命を区切られたそうです。一番最初に診た医者は後日、元気に歩く私を見て、心底びっくりなさっていました。いわゆる「奇跡の生還」です。

おそらく、「小説家になるという約束も果たしていないのに、こっちの世界に来るな」とカミさんに追い返されたのでしょうね。非科学的な与太話ですけど。

そして、「自分は何故、助かったのか、生きているのか」などとアホみたいなことに迷い、あらためて「小説を書かなきゃ」「作家にならなくては」との意を固めました。

『再会。またふたたびの……』という、1970年代の東京・渋谷をメイン舞台とする、ムチャクチャ長い作品です。

2001年に生きていた主人公が1971年へとタイムスリップしてしまう話です。当時の渋谷にはまだスクランブル交差点はありません。掲載の写真は現在2021年の渋谷です。本当は昔の、スクランブル交差点のない時代の写真を使用したかったのですが、タイムマシン、持ってないので。

作中に出てくる「宮下公園」は、もちろん「MIYASHITA PARK」ではありません。待ち合わせのメッカ「ハチ公像」は、いまのように東向きではなく北を向いていました。東急線の渋谷駅は地上です。ヒカリエ、ありません。ミニスカート全盛でした。一国の総理夫人もミニを穿いていました。みんな、煙草を喫っていました。

そんな時代のラブストーリーです。

幻冬舎ルネッサンス新社に持ち込みました。「本作品の読了後には、ミステリー小説を読み切った後のような満足感が広がる」と、お褒めの言葉は貰ったのですが、残念なことに「自費出版」です。仕方がありません。私は東野圭吾でもなければ宮部みゆきでもなく、京極夏彦でもありません。

とりあえず、この一作を世に出したいのです。続き、というか、アナザーストーリーがあって、すべて合わせると100万文字、そうですね~普通の単行本の5、6冊分にはなるでしょうか。大河ドラマでも1年では描き切れないかもしれません。

このほかにも2つ、構想ができあがっています。

もしかしたら支援した方は、のちのち「あのベストセラー作家を生んだのは自分だ」と自慢話、できるかも。できないかもしれませんが、そのときは、悪しからず。まあ、でも、損はさせません。

とにもかくにも、この小説を出版したい。そのためには、皆さんの「ご支援」が必要です。自費出版ですから、制作費用を書き手であるわたしが調達しなければならないのです。調達できなければ5月に本は出ない。お金が必要なのです。

どうか、わたしをスタートラインに立たせてください。お願いいたします。


友人から:

性分と経験が作り出すストーリーが楽しみだ

高松 平藏(たかまつ へいぞう。ドイツ在住ジャーナリスト)


ドイツの地方都市で私は取材活動を行なっているが、しばしば「この人たちはなぜこのような発想や行動をとるのか」と気になる。解明するために過去を見るが、それは中世にまで行き着くこともあれば、ほんの2、30年ぐらい前のこともある。しょせんジャーナリストの歴史探検なのだが、それでも現在の人々の発想や行動の理由をある程度理解できる。そこには人間や社会を知る面白さがあるが、こういうことをファンタジーで調理すると、「バックトゥザ・フューチャー」など時間を行ったり来たりするお話に仕上がる。

歴史探検ができるのは、各時代の人々が文書の類を残してくれているからである。実際ドイツの地方都市には膨大なアーカイブが残されている。歴史探検を個人に帰すると、「個人史」ということになるが、アーカイブに相当するのが日記やメモだろう。「恵 美啓」さんは自称「メモ魔」である。その性分はSNSの書き込みに現れる時があるし、ご自身でも「過去を振り返るのが得意」とおっしゃっていているのを耳にしたこともある。言ってみれば、「個人史アーカイブ化機能」とでもいうものが強い人なのだ。

ところでかつて、文学青年という言葉があった。「生きる意味」を問う哲学、他者との関係性の希求、社会や権力への挑発、創造の快楽、自己表現、そんなものが入り混じった一種の若者文化と言える。しかも「文学青年」とは「真面目すぎる個人的行為」であり、それゆえしばしば社会から逸脱したり、妄想を抱くに至ることもある。そして先鋭的で大胆、あるいは皮肉の混じった言動にもつながりやすい。

「恵 美啓」さんの若い頃は存じ上げないが、どうやら文学青年だったようだ。ところがキャリアとしてはアメリカでジャーナリストとして活動され、著作も世に出されている。時には有名雑誌の編集長として活躍された。会社を立ち上げられたこともある。つまり広い視野に立ちながら物事を言語化する職能を持ち、仕事上の常識とバランス感覚もある経験豊かな職業人なのだ。

そんな「恵 美啓」さん、登場人物がこの半世紀余りの時間を行き来するような小説を書くという。「文学青年」はさぞかしイマジネーション豊かなストーリーを構想するであろうが、そこへ「個人史アーカイブ化機能」という資質と、「経験豊かな職業人」の部分が加わる。すなわち個人史に基づく時代のディテールと精神性の描写が期待され、職能として客観的に歴史資料を扱えることを意味する。これらはストーリーに強い説得力をもたらすだろう。こういう物語は気晴らしに読んでも、深読みしても楽しいものである。だから読める日をとても楽しみにしている。(了)

※高松氏の近著:「ドイツの学校にはなぜ『部活』がないのか」(晃洋書房) http://www.interlocal.org/TakamatsuHeizo.htm


資金の使い道

キャンプファイヤーへの手数料として20万円、出版社への支払い・諸経費を含め180万円


リターンについて

目標達成後、支援者のみなさんたちとの「会員制オンラインサロン」を開設します。出版社の「幻冬舎グループ」とは関係なく、著者と支援者たちとの交流が図れます。ペンネームの著者の実像や、作品の舞台裏に触れることができます。電子書籍なので、紙の本のようには「献本」という形で提供することができません。ご了承ください。

金額・1万円、3万円、5万円

内容・すべての支援者に「御礼メール」を送ります。

・1万円の場合には、「会員制オンラインサロン」の参加費用(月額1000円)の6か月分(2022年1月から6月まで)を免除。

・3万円の場合には、「会員制オンラインサロン」の参加費用(月額1000円)の12か月分(2022年1月から12月まで)を免除。さらに、「出版記念パーティ」(期日未定・2022年内の予定、開催地東京)の参加費用を免除します。会場までの交通費は各自負担ください。在庫数:10。

・5万円の場合には、「会員制オンラインサロン」の参加費用(月額1000円)の12か月分(2022年1月から12月まで)を免除。さらに、「出版記念パーティ」(期日未定・2022年内の予定、開催地東京)の参加費用を免除します。会場までの交通費は各自負担ください。在庫数:5。および、著者サイン入り色紙を全員に提供。

実施スケジュール

2022年1月末までに出版費用を支払う。2022年5月までに電子書籍として「幻冬舎ルネッサンス新社」から発売。アマゾン・キンドルなどで購入できます。

最後に

是非、みなさんのお力をお寄せください。


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2021/11/22 11:41

    【過去にタイムスリップする】Q:デビュー作になる予定の『再会。またふたたびの……』ですが、この発想は、どのように?A:そもそもから話すと、もう30年以上になりますが、こうしたストーリーの話を読みたかったのです。Q:こうしたストーリーとは?A:人生って、たいてい後悔があると思うのです。あのとき右...

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