みなさま、こんにちは。キタガワといいます。
大阪在住で大工の家系に生まれ、幼い頃から木の加工には親しんできました。
写真はご近所のお地蔵様のお堂を作っていた頃です。左が祖父、右が私。
幼少期の私は祖父のノミやカンナを何気なく手に取って、使い方がわからないながらも好きなものを工作していたのを記憶しています。
そういった環境のせいか、ひょんな切っ掛けから山車や社寺に関わる仕事に就きました。
現在は退社しましたが、日々を神々に感謝する習慣から自宅の神棚を製作をはじめたのです。
それを見た友人知人から高評価を受け、神棚製作の依頼を受けるようになりました。
もし、私が作る神棚に価値を見出してくれる方が他にもいらっしゃいましたら、この新しい挑戦をクラウドファンディングを通して多くの人に届けられたらと思い、本プロジェクトを立ち上げました。
<材料の確保と費用の削減>
この神棚はよく見える部分には木曽檜(ひのき)を贅沢に使い、他の見えにくい部分に国産檜(ひのき)を使っています。
実はこの木曽檜の入手が大変で、いくつか神棚製作の依頼を受けても大量の材料が必要なわけでもなく、大きな材料を購入するわけにもいきません。 置き場所にも困ってしまいます。
とはいえ、材料を少量入手するとなると、木曽檜はたいへん高価な上、とても割高になってしまいます。
そこで、本プロジェクトで多くの依頼を受け、材料費・人件費ともに効率よく製作することで本格的な神棚を多くの方に手にとっていただきたいと思っています。
<製作工程の効率化>
また現在一人で製作していますから、本格的な神棚の製作にはおよそ3ヶ月間の工期を要します。
私自身の手間費用は多くは求めません。しかし、一人では時間がかかってしまうので、多くの方に喜んでもらうためには、あと数人職人がいたらと考えるようになりました。
それならば、本プロジェクトを通じてみなさまにお願いし、新たな人材の雇用と育成を実現したいと強く思うようになりました。
なにせ私が作る神棚は手間を度外視してより良いものを作ろうと心がけていますから、一般的な神棚と比べてパーツが数倍もあります。
作業の中には墨引きといって、ひたすら線を引く仕事もあり、これにすごく時間がかかってしまいます。
そこで、体調不良や精神疾患などでお困りの方にもやっていただける仕事があるんじゃないか? と思ったのです。
社会貢献をひとつの目標とし、様々な方々とのご縁を大切に神棚づくりに取り組みたいと思っています。
部品づくりの作業風景を動画でご紹介します。
神棚は神さまの家ですから、あまり粗末なものは好ましくありませんね。
ホームセンターで販売されているものや大手ネットショッピングサイトで販売されている海外製の神棚との違いをわかっていただけたらうれしいです。
この他にも、ペット用の唐木仏壇や小型の賽銭箱、四国八十八ヶ所を巡礼される方に携帯していただきたい守護本尊の真言が記された木板、納経帳や御朱印帳立てなど形にしたいものはたくさんあります。
これらを形にするためにもご支援をお願い申し上げます。
各神棚の製作に関して費用の割合は下記の通りです。
★材料費 約30%(木材・金具等を含む)
★輸送費 約 5%(リターンの梱包・発送費用を含む)
★人件費 約40%(2人分を想定)
★工具費用 約 5%
★CAMPFIRE手数料 17%
一例として10件製作する場合で合計97万円の資金が必要になります。
ヒノキ材料は約20万円程度、金具は10万円程度で想定しています。
輸送費の目安として、特注ダンボール50枚で54,560円、送料は日本郵便200サイズで2,840円~となっており、1件につきおよそ5,000円ほどかかる計算です。
また、工期2ヶ月間、2人工を想定していますが、件数が多くなれば育成を強化し、人員を増やして対応させていただきます。
工具費用などは数に比例して増えていくものではありませんが、想定以上の依頼があった場合や人数を増やした場合はその限りではありません。
実施スケジュールは下記の通りです。
2022年
2月下旬 材料の購入と大割り
3月上旬 各部品製作
4月下旬 組み上げ、仕上
4月下旬から5月にかけて順次 お祓い、梱包、発送
製作の様子は、ブログやYouTubeなどでお知らせ致します。
ブログ:神棚と日本 https://kamidanajapan.com/
YouTube:神棚チャンネル https://www.youtube.com/channel/UCgWjpEt2jt7NwXLmBASRUlQ
私はものづくりしかできることがないので、リターンは神棚をご用意させていただきました。
仕事をいただければ良いと考えていますので、普通に購入していただけるよう一般的な価格設定にしています。
神棚祝詞をとなえ、お祓いしてから梱包、納品致します。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
一般的な一社造りの神棚です。
最大245mmの御札を納めることができるので様々な御札に対応します。
四本の柱を立て、ホゾや相欠きなどの仕口を用いて組んでいます。
構造物意外にも、斗拱や蟇股、脇障子の羽目板に阿吽の龍の彫刻を施すなどしっかりとした造りに美しさを兼ね備えています。
四本柱で組んでいますので簡素な神棚のように前板を外すことはできませんが、裏面の金具を回すことで裏ぶたが外れ、簡単に御札を納めることができます。
<寸法>
横幅 406 mm
高さ 420 mm
奥行き 185 mm
荒神様や聖天様、大黒様など、仏教や民間信仰の神様をお祀りするのに適した妻入りの神棚です。
最大245mmの御札を納めることができるので様々な御札に対応します。
四本の柱を立て、ホゾや相欠きなどの仕口を用いて組んでいます。
構造物意外にも、斗拱や蟇股、虹梁に彫刻を施すなどしっかりとした造りに美しさを兼ね備えています。
四本柱で組んでいますので簡素な神棚のように前板を外すことはできませんが、裏面の金具を回すことで裏ぶたが外れ、簡単に御札を納めることができます。
<寸法>
横幅 305 mm
高さ 375 mm
奥行き 145 mm
千木・鰹木について
千木(ちぎ)とは神社の屋根の両端で交叉させた部材をいいます。また、鰹木(かつおぎ)は屋根の上に棟に直角になるように何本か平行して並べた部材をさします。
実際、神社を拝見していると千木や鰹木があるもの、ないものがあります。
太古の伊勢「神宮」や出雲大社などには千木と鰹木が取り付けられていますが、平安時代以降になると神仏を習合するようになったことから千木と鰹木を持たない神社が多くなりました。
その後、江戸時代以降の復古思想の高まりにより、再び千木と鰹木を取り付ける神社が増えたという歴史があります。
神棚の場合、一般的に中央に天照大御神を祀り、左右に氏子神社、崇敬神社の御札を祀ります。
この天照大御神を祀っている総本宮は伊勢「神宮」ですから、神棚ではこれに習って千木と鰹木が取り付けられていると考えられています。
ですから、神社の神様を祀る場合は千木と鰹木を取り付けるのが一般的ですが、お寺の神様(仏様)を祀るときには千木と鰹木が無いものをお求めの方もいらっしゃると思います。
そこで、三社宮、五社宮の神棚は千木と鰹木の有無を選択できるようにしました。
先述しましたように神社によっても有無が別れますから、お好みで選択していただくと良いかと思います。
また、三社向拝宮に関しましては一般的に中央に天照大御神をお祀りされると思いますので、千木・鰹木は「あり」を想定していますが、もし不要であれば、その旨を備考欄にお書き添えくだされば、対応させていただきます。
男神と女神の俗説について
また、千木には縦に切断した外削ぎと、横に切断した内削ぎという形状があり、鰹木の本数などにより、男神、女神の区別があるといった説があります。
しかし、実際には男神、女神に関わらず外削ぎが圧倒的に多く、専門学者や神社本庁の見解によると全くの俗説であるとされていますので、形状や本数に関して気にすることはありません。
写真は違い屋根五社造りの神棚です。
ご要望があれば三社、通し屋根、また設置場所の寸法に合わせて特注で製作できます。
寸法の目安は以下の通り
<横幅>
五社造り 990 mm
三社造り 700 mm
<高さ>
段違い屋根 460 mm
通し屋根 420 mm
<奥行き>
段違い屋根 260 mm
通し屋根 185 mm
これを参考に寸法や彫刻の追加などをしていただくことも可能です。
ちなみに、上の写真の五社造り段違い屋根の神棚は、横幅770mm、高さ410mm、奥行き260mmの特注サイズです。
私は、みなさまとのご縁を大切にして仕事に励みますので、納品しておしまいとは考えておりません。
もし、神棚が破損したときはメールにてサポートさせていただきますので気軽にご相談ください。
また、落下させてしまった等の大きな破損の場合は、送料をご自身で負担していただくことになりますが、郵送していただければ修理などの対応をさせていただきます。
長くなりましたが、最後まで読んでいただいて本当にありがとうございました。
昨今の新型コロナに負けじと祈る方もおられるでしょう、また神の御加護に感謝する方もいるでしょう。
様々な環境や境遇により働けない人たちのために神棚を通じてたった一人でも支えたいと思う。
このクラウドファンディングの挑戦に共感していただける方、私たちが造る神棚に価値を感じていただける方と共に、ご縁を大切にしていきたい。
是非とも応援よろしくお願い致します!!!
※本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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2022/06/09 10:42神棚を納品する前には必ずお祓いをしています。建築の場合は大工棟梁が祝詞奏上をします。宮形の場合でも神職の方にお願いしてお祓いを行うことは無いでしょうが、他の宮師さんたちも自身で祝詞奏上しているのでしょうかね。 もっと見る
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