エンタメ領域特化型クラファン
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キラキラネームはよい名ではありませんが、
あなたの周囲にも必ずその名を持つ人がいるはずです。

皆さんは、自分のお子さんにキラキラネームを付けたり、自分の名がキラキラネームかもしれない事が恐ろしくはありませんか?キラキラネームが、ある目的をもってつくられたかもしれない事を知っていますか?

このおかしな名前が、何故、広範囲に広がっているのか。それを解き明かすために、ここでは本書から少し引用して、その後で、何故、このプロジェクトを立ち上げたのかについて、お話したいと思います。

※以下の文章は「です・ます体」で書かれていますが、本書は「だ体」で書いています。


例えば、東京をはじめとして、日本各地の公共の乗り物や建物・施設に、中国語やハングルで書かれた説明書きが増えてきました。あの看板・標識・説明書きは、一般の日本人には読むことはできません。日本人の為に書かれた物ではないからです。


実は物事は単純で、日本語で書かれた物は日本人の為に、簡体字で書かれた物は大陸の中国人の為に、ハングルで書かれた物は半島出身者のために設置されています。大陸や半島情勢が厳しさを増し、テロの可能性が出てきたときに、日本各地にある簡体字・ハングルは、テロリストにとって道案内の役目を果たすのではないかと心配です。


話が逸れましたが、キラキラネームが誰のために作られたのか、或いは、どの様な目的で作られたのかを考える為には、キラキラネームを自在に使うことが出来るのは誰か、を考えるべきです。


さて、以下は、二○一六年版『最新「最高の名前」が見つかる!赤ちゃんの名づけ新百科』に掲載されている名前です。


次の名を、読むことが出来るでしょうか。


・大翔・咲茉・颯良・千優・斗空・勇吹・翔生・夏向・宗士・修士・主晴・光来・結大


では、もう少し易しく。


・奏詩・匠哉・斗蒼・歩音・咲玖・咲翔・心温・潮音・南飛・結友


これなら読めるでしょうか。


・翼咲・蒼空・旭飛・歩夢・庵里・尚生・直生


キラキラネームに関する書物を見ると、皆、一様に「読めない」と書いています。教員が、児童や生徒の名を読む事ができない。小児科の医師や看護師が、患者の名前を呼ぶときに非常な不便を感じる、と。


キラキラネームの第一の特徴は、「日本人には読むことができない」と言う物です。日本人が読むことが出来ないのだから、日本で生活するのに、さぞかし不便で不利で、危険ですらあろうと思います。これだけ考えても、子供の一生を考えて作られた物ではない事がわかります。


何故、「日本人には読む事ができない」のでしょう。それは、日本人の為に考案された物ではないからです。では、日本人の為に考案された物ではないとして、何の為に作られたのでしょう。


キラキラネームのもう一つの特徴は、「世界に羽ばたく」為に作られた名前だと言う割に、漢字で書かれている点にあります。外国人が発音しにくいなら、或いは、何処の国かはしれませんが外国風が良いのであれば、仮名で書けばよいのに漢字で書かれています。


漢字とは、世界中で使われているわけではありませんが、日本だけで使われているわけでもありません。漢字文化圏の中で使われている物です。漢字で書かれている以上、漢字文化圏に属する国では読むことが出来ます。日本の伝統的な音訓を破壊してできているキラキラネームは、日本人には読めません。しかし、中国の漢字文化を破壊する物ではないので、中国語なら不自由なく読むことが出来るのです。例えば、「日」と書いて、キラキラ式に「サン」と読ませる名前があったとすると、日本人には振り仮名が無ければ読めませんが、中国人は、中国語の音で「Rì」と読めばそれでしまいです。漢字は漢字文化圏では、その国の音で読まれるからです。つまり、キラキラネームとは、日本人には読むことが出来ないのに、中国人には不自由なく読むことができる名前なのです。


さて、上記の名は、意図的にデタラメな読みを採用しているので、読むことができる必要はありませんが、同書によれば次の様に読むようです。

ありそうで無さそうなインチキ
・大翔(やまと) 「やまと」とは読めない。漢字の「大翔 」と、読みの「やまと」との間に、関連性が無い。まったくのデタラメだ。
・咲茉(えま)「咲」は「笑」の本字で、わらう・さくの意があるが、「咲」を笑顔の「え」と読むのは無理がある。「茉」は慣用音まつ・ま。
・颯良(そら)「颯」は慣用音さつ、「颯」に「そ」の音は無い。「良」は万葉仮名の「ら」。
・千優(ちひろ)「優」には厚い・広い・大きいという意はあるが、それは余裕があるという意味で、「千尋(ちひろ)」「三尋(みひろ)」の「尋 ひろ(両手を左右に伸ばした長さ、日本では六尺)」の意とは違う。
・斗空(とあ)「斗」は漢音とう・慣用音と、「空」には「あ」の音訓はない。「空ける」「空く」の「あ」では意味をなさない。語幹と活用語尾を分解して、語幹のようなものだけを取り上げても言葉にはならない。
・勇吹(いぶき)「勇」は呉音ゆう・漢音よう、意味はいさむ・いさましい。「勇む」「勇ましい」の語幹は「いさ」なので、「い」は語幹ですらない。「勇」に「い」の音訓はない。
・翔生(かける)「翔」は漢音しょう、「かける」「とぶ」の意味がある。「翔」一字で「かける」だ。何故、「生」を付けたのか不明。
・夏向(かなた)「夏」は漢音か、呉音げ、なつ・おおきい・さかん等の意味の他に、古代王朝の名でもあり、中国という意味もある。「向」は漢音きょう・しょう・呉音こう、むく・むかう・さきに・以前・昔の意味がある。人名・地名の場合は「しょう」の音を使う。「かなた」という読みがどこからでてきたのか不明。

・宗士(しゅうと)「宗」は漢音そう・慣用音しゅう、「士」は漢音し・呉音じ、役人・学徳のある者・成年男子・男子の美称・女子の美称・子弟の意味があるが、「士」に「と」という音訓は無い。そもそも「しゅうと」がなにかも分からない。まさか、「土」と「士」の区別もつかないわけではあるまいが、「しゅうと」という読みがどこから出てきたのか不明。
・修士(しゅうと)「修」は漢音しゅう・呉音しゅ、「士」は漢音し・呉音じ、「しゅうと」という読みがどこから出てきたのか不明。因みに、修士(しゅうし)とは、大学院に二年以上在籍し、論文審査に合格した人物に与えられる学位(=マスター)の事だが、もともとは、行いの純潔な人の意。
・主晴(すばる)「主」の呉音す+「晴」の歴史的仮名遣いはる、「昴」の当て字と思われる。 「すばる」と読むことは出来ても漢字との関連性は無い。何故「昴」を使わないのだろう。
・光来(みらい)「光」には時間の意はあるが、「光陰矢の如し」「光陰流水の如し」などのように、月日が早く過ぎ去ってふたたび帰らない、というような意味で使う。「光」は時間の意で「未来」の意ではない。そもそも、光来(こうらい)とは、他人の来ることを言う敬語。光臨(こうりん)と同意。いらっしゃる・おこしになる、という意味だ。子に付ける名としてどうなのだろうと思う。
・結大(ゆいと)「結う」の連用形+「大」だが、「大」に「と」の音訓はない。また「と」が何かも分からないので品詞も分からない。因みに、「大」は象形文字だ。「人」の字が側面から見た形に象るのに対し、「大」は正面から見た全体の形、首・両手・両足に象っている。『老子』に「道大、天大、地大、人亦大」という一文がある。天地は「大」であるけれども、形の象るべきものがないので、天地に次ぐ人の全形に象って、大きいの意を表している。


音訓を削るインチキ
・奏詩(そうた)「奏」は漢音そう、すすめる・もうしあげる・上奏文・なす・かなでる等の意味がある。「詩」は音し、うた(心に感じたことを韻律に基づいて、言葉や文字に現したもの)・からうた(漢詩)・『詩経』の意。「奏詩」 は熟語としては悪くはないが、「そう+うた」=「そうた」で、音便変化でもないのに、故意に「う」一字を消すような読み方は無理がある。普通は「奏詩」(そうし)で、詩(経)をもうしあげる、という意味になる。
・匠哉(たくや)「匠」は音しょう、「たくみ」とは大工・細工師・職人・技術者・技芸家・かしら・先生等の意味だが、「たく」だけでは言葉にならない。「哉」は音さい、感嘆の助辞~かな、疑問・反語の助辞~や・~か。
・斗蒼(とあ)「斗」は漢音とう・慣用音と、容量の単位・とます(十升の容量のます)・ます・ひしゃく・天の南北にある星座の名。北の七星を北斗、南の六星を南斗等の意味がある。「蒼」は音そう、あお・あおい・しげる等の意味がある。あおは名詞・あおいは形容詞。名詞を分解することはできない。また、形容詞あおいの語幹は「あお」で、「蒼」に「あ」の音訓は無い。そもそも、「とあ」がなにかも分からない。
・歩音(あゆと)「歩」の「あゆむ」の語幹「あゆ」と、名詞「おと」を分解して「と」を取り出しているが、語幹だけでは言葉にならない。また、「お」に何か意味があり、「と」に何か意味があり、その二つが重なって、「おと」という言葉ができているのではない。名詞を分解するなどデタラメだ。
・咲玖(さく)「咲」は「さく」。「玖」は漢音きゅう・呉音く、もともとは黒色の美しい石の事。公文書で数字の九の代わりに玖を用いる。「咲」の「さく」の語幹「さ」に「玖」をつけたのか、或いは、「さく」の「く」を削って「玖」を付けたのかは判然としないが、「咲玖」を「さく」と読む事はできない。
・咲翔(さくと)「咲」の「さく」に、「翔」の「とぶ」の語幹「と」をつけたのだろうか、語幹と活用語尾を分解して、語幹だけを取り上げても言葉にはならない。「咲翔」を「さくと」と読むのはデタラメだ。
・心温(しおん)「心」は音しん。「温」は音おん・漢音うん。「心」に「し」の音訓はない。「心温 」を「しおん」と読む事はできない。
・潮音(しおん)「潮音」(ちょうおん)には、「うしおの音・波の音」と「多くの僧侶の読経の声」という意味がある。「潮」は漢音ちょう、しお・うしおの意。「音」は漢音いん・呉音おん、「しお+おん」で、故意に「お」一字を消すような読み方をしているが、無理がある。
・南飛(みなと)「南飛」(なんぴ)とは南に向かって飛ぶ、という意味。熟語に問題はないが、名詞「みなみ」の「みな」に、「とぶ」「とばす」の語幹「と」をつけて「みなと」と読ませようというのは、全くのデタラメだ。だいたい、名詞を分解して、言葉になると思っているところがおかしい。
・結友(ゆいと)「結友」(けつゆう)とは、友とまじわる、という意味だが、「ゆいと」とは読まない。「結う」の連用形+名詞「友(とも)」の「と」を付けた物だと思うが、「と」に何か意味があり、「も」に何か意味があって、二つが結合して「とも」という言葉ができているわけではない。「と」と「も」を別々にしては意味をなさない。連用形に体言が接続しているのも変だ。


必要のない文字を付けるインチキ
・翼咲(つばさ)「翼(つばさ)」+「咲」。子供に付ける名前は、広告や宣伝に使われるキャッチコピーではない。「咲」という文字に「つばさ」という意味が無い以上、「翼咲」で「つばさ」と読むことはできない。
・蒼空(そら)「蒼」+「空(そら)」。「蒼空(そうくう)」は、「蒼穹(そうきゅう)」「蒼天(そうてん)」「蒼昊(そうこう)」等と同意の、あおぞら・おおぞら・天の意。天は遠くから眺めた時、蒼蒼然として青いからいう。そのため「蒼空(そうくう)」を「そら」と読むのは相応しくない。
・旭飛(あさひ)「旭(あさひ)」+「飛」。「旭」は漢音きょく、あさひ・日ののぼるさま・あきらか等の意味がある。「飛」は音ひ、とぶ・とばす等の意。「飛」に「あさひ」の意味が無い以上、「旭飛」を「あさひ」と読むことはできない。熟語としても意味をなさない。
・庵里(いおり)「庵(いおり)」+「里」。「庵」は音あん、いおりの意。これに「里」を付けると、中国語の「庵里(Ān lǐ)」、「尼僧院の中」という意味になる。
・尚生(なお)「尚(なお)」+「生」、「尚生」を「なお」と読むことはできない。「尚」を「なお」と読む場合には、いもなお・さらに・その上に・それでもなお等の意味になる。これに「生」をつけた、「尚生(しょうせい)」とは、「尚ほ生く(それでも生きている)」或いは「生を尚ぶ(生を尊ぶ)」というような意味になる。
・直生(なお)「直(なお)」+「生」、「直生」を「なお」と読むことはできない。「直生」(ちょくせい)は「直く生く(正しく生きる)」というような意味になり、熟語としておかしくは無い。中国には、この熟語を使った字がある。明の賈必選(人名、かひつせん)、字(あざな)は直生。「直」は漢音ちょく・呉音じき、なおし・ただ・ただちに・あたい等の意味がある。また「直」の名乗り訓には「なお」がある。名乗り訓「なお」に「生」を付けて、二字で「なお」と読む事はできない。


漢字文化圏に所属する外国人がこの名前を見た時に、どう思うでしょう。熟語の作り方の多くがデタラメであるために、日本人の名前を奇妙であると感じ、一種の優越感に浸るはずです。或いは、軽蔑するかもしれません。しかも、日本の漢字文化の低下を招く物であり、「世界に羽ばたく」以前に、日本人には使えない名です。子供に付ける「名前」として、相応しい物とは思えません。




少し前、ある番組で「大翔」という名を取り上げていました。番組によれば、この漢字は最近の名付けの世界で最も流行している物で、その読み方には「はると」「やまと」を始めとして十数通りの読み方がある、とアナウンサーが得意げに説明していました。しかし、「大翔」と書いて読み方が十数通りと言うのは、振り仮名がなければ誰も読めないと言う事になります。それでは名前の用を為さない。使えない名前をテレビが宣伝してどうするのだろう、と思います。


漢字には、音と訓があります。音と訓は関係があります。「はると」と聞いても、漢字が思い浮かびません。また、「やまと」と聞いても、「大和」を思い浮かべるだけです。


戦後に国語表記の改革が行われましたが、その根底にあるのは、漢字の乱用を避けて平易な表記法にする事で、生活の能率を上げ文化水準を高める、と言う物です。


漢字表記の改革の根底にあるのは、社会生活上の不便の解消にあります。文字と言う物は、社会全体で共有している物です。当然、その家族にしか分からないデタラメな読みを発明して良いはずはありません。愚かな流行に乗って、子供に奇妙な名を付ければ、進学・就職で環境が変わる度に名前を聞かれるばかりでなく、例えば、小包の配達・医療機関での検診・役所や銀行の手続きの度に、漢字とその読み方を確認され、要するに、子供に一生付き纏う不便を押し付ける事になります。その状態が子供にとって幸福であるとは思われません。


また、「大翔」の読みとしての(はると)(やまと)…が誰にも読めない以上、平易な表記法とは言えません。その様な漢字の乱用を敢えて勧める企業や集団が存在するとすれば、それは、既に、違法行為に均しい反社会的な行為であり団体です。何故なら、「漢字の乱用を避けて、平易な表記法にする」と言いうのは、昭和二十年代から現在に至るまでの、漢字表記に関する一貫した目標であるからです。「読めない名前」は「漢字の乱用」以外の何物でもありません。


ここで少し、「名前」に関する関係の法令を見てみましょう。


昭和五十六年以降「子の名に用いる漢字については、その扱いを法務省にゆだねる」とあるので、法務省の関係の法令を見てみましょう。


先ず、「戸籍法第五十条」には、子の名に用いることのできる文字について、次のように書かれています。


・戸籍法
(昭和二二年十二月二二日法律224号 最終改正:平成二八年五月二七日法律第51号)
  •           
第五十条 子の名には、常用平易な文字を用いなければならない。
②常用平易な文字の範囲は、法務省令でこれを定める。


次に、「常用平易な文字」の範囲について「戸籍法施行規則 第六十条」の内容を確認すると、次のように書かれています。


・戸籍法施行規則
(昭和二二年十二月二九日司法省令第94号 最終改正:平成二八年三月二二日 法務省令第9号)


第六十条 戸籍法施行規則第五十条第二項の常用平易な文字は、次に掲げるものとする。


一、常用漢字に掲げる漢字
二、別表第二に掲げる漢字(人名用漢字)
三、片仮名又は平仮名(変体仮名を除く)

この二つの規則が基本です。


人名に用いることのできる文字は、「常用漢字」「人名用漢字」と片仮名・平仮名です。


漢字の字種(字の種類、例えば「常用漢字表」の字種は2136字)は、「常用漢字」「人名用漢字(現在は863字)」と合わせて、2999文字となります。その音訓・字体については、平成二二年十一月三十日にも整理されているので、「常用漢字」と指定があるからには、その音訓に従う事が前提となります。


また、「常用漢字」の規定する対象は「法令・公用文書・新聞・雑誌・放送など」と書かれているので、世に多く行われている「名付け」に関する本・雑誌等々は、この法令に従わなければならない事になります。すると、多くの名付け本に「名前の読みと長さは自由」「どのように読んでも法律上は問題はありません」「落語でおなじみの寿限無寿限無…という名前もOK」というのは、とんでもない嘘偽りである事になります。子の名には、常用平易な文字を用いなければならないと法律で決まっているからです。「キラキラネーム」は戸籍法に定める常用平易な文字の使われ方ではありません。法律違反も甚だしい害悪です。


例えば、アルファベット、例えば、簡体字、例えば、ハングル・チョソングル 、例えば、どこかの国の文字を、「どのように読んでも法律上は問題はありません」などという事があるでしょうか?それは、その国の文字文化に対する冒涜ではないでしょうか?世界中どこを探しても、その様な事が行われている国などあるはずはありません。

「キラキラネーム」とは、日本人同士では情報を共有する事に困難が生じ、中国人同士で情報を共有する事は容易で、しかも、我が国の法律に抵触する物です。また、日本の漢字文化を破壊し、 子に良い名を授けようという親の感情を利用して、 子供を被害者にしてしまう物です。この様な底意地の悪い流行は、一刻も早く終わらせなければなりません。



◎目指すは、日出ずる国の漢字改革。百年後、千年後も我が国が輝くために。

我が国で漢字が使われるようになった時期を、『論語』の伝来と重ねるなら三世紀の半ば、漢字の読み書きが自在にできるようになった状態を言うのであれば、五世紀の半ばとなります。我が国の漢字には、少なくとも千八百年から千六百年の歴史があるのです。 

その千六百年間に積み上げられた歴史や文化の所産を、将来にわたって正確に伝えるためには、現在の私達が、漢字を正しい形で使用し、将来に伝える努力をしなければなりません。もし、伝統によって培われた漢字の持つ規則性、或いは、内包された知識が崩れてしまうと、文字によって支えられている文化や伝統も危ういことになります。漢字の崩壊が、文化の崩壊を招く端緒となるからです。

文字の規制に関しては、戦前は放任主義であったようです。分野によって用語が違い、個人によって語彙が違います。しかも、我が国の漢字文化には歴史もあります。そう言う物を規制するには無理がある、との考えが多数を占めていました。

戦後になると、「当用漢字」1850字が制定され、新字体が採用されました。そのうち滅びて使われなくなるのではないか、と考えた人々もいたようです。

そうして、戦後七十年以上経過して、漢字は滅びることは無かったものの、読めない名を持つ子供が出現し、中韓の人名・地名については、教科書も新聞社の漢字のルビも、てんでに違っています。更に、日本国は、我が国に中長期に滞在する外国人に対して、在留カードを発行していますが、その表記が、実は統一されておらず、奇妙な在留カードを持つ外国人が日本国内を闊歩しています。この様な状況で、千六百年をかけて培われてきた歴史や文化を守り、次の世代に伝えて行く事などできるのでしょうか。 


そこで、これらの問題を是正し、百年後、千年後も我が国が輝くために、漢字の歴史、及び、我が国における漢字に対する取り組みを振り返り、現在の使われ方の問題点を挙げ、キラキラネームと呼ばれる悪質な現象を検証し、「常用漢字」「人名用漢字」の文字数を含め、漢字の正しい使われ方を紹介すべく、このプロジェクトを立ち上げました。



始めまして、中国語の翻訳と通訳をしている物で、山﨑秀穗と申します。私は、大東文化大学の大学院を満期中退した後、一時、高校で教鞭を執り、92年から95年まで、中華人民共和国に留学をしました。大学では、『大漢和辞典』を諸橋轍次先生と共に執筆された原田種成先生について、「漢文」を専攻しました。


◎プロフィールは、以下の通りです。

通訳・翻訳家 大東文化大学中国文学部 博士後期満期中退。その後、高校で教鞭を執り、92年から95年まで、高級進修生として中華人民共和国に国費留学。帰国後 女優ジャンズイー、映画監督アンリーのアテンド、及び、中央電視台制作 連続時代劇『水滸伝』『孫子の兵法』他翻訳。日本中国学会、斯文会・全国漢文教育学会 会員。また、栃木県警察の登録通訳人です。

◎お預かりしたお金は、次の用途に充てます。

製作物    
書名『漢字の話 キラキラネームの秘密』
四六版・上製・丸背・カバー有

出版完了予定日    
2022年6月30日

著者    
山﨑 秀穗

発行部数      

定価1800円を、二割引きの1500円(消費税込・送料無料)で3500部を先行販売します。

資金の用途は、

書店への経費+CAMPFIRE社 への手数料+書籍の郵送料+諸経費

総計、525万円です。

予定した資金が集まり次第、購入して頂いた皆さんへの返礼、及び、全国の書店での販売の作業に移ります。書店で流通させる時には、定価1800円(税別)での販売を予定しています。 


・出版についての計画は、以下の通りです。

2月中に契約の手続きや入稿前の原稿整理

3月1日、印刷所に入稿

6月末、出版・リターン発送

7月、リターン発送終了

皆さん、どうぞ宜しくお願いします。 


◎リターンについて

1,500円


画像キャプション

『漢字の話 キラキラネームの秘密』  1冊

応援して頂きまして有難うございます。
『漢字の話 キラキラネームの秘密』
(消費税込・送料無料)
(四六判・上製・丸背・カバー有)
一冊をお届け致します。

※複数口ご購入いただくことも可能です。
発送完了予定月2022年7月末

※書店で流通させる際には、定価1800円(税別)での販売を予定しています。
販売予定価格は変更される場合があります。

※新型肺炎の影響により、
プロジェクト或いはリターンに延期や遅延が発生する場合があります。



<募集方式について>
本プロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。目標金額に満たない場合、計画の実行及びリターンのお届けはございません。

  • 2022/02/20 00:19

    1月22日から2月18日までの、累計訪問者は7334人でした。日別の訪問者は次の通りです。1月22日 218人1月23日 260人1月24日 265人1月25日 262人1月26日 178人1月27日  98人1月28日 188人1月29日 209人1月30日 239人1月31日 222人2月...

  • 2022/02/18 23:03

    皆さん、こんにちは。いよいよ最終回です。ここで、申し上げてきたことをもう一度述べるならば、皆さん、キラキラネームは、漢字の誤読であり、日本人には読めませんが、中国語の音を破壊する物ではないので、中国人には普通に読めます。日本人の名前なのに、日本人には振り仮名が無ければ読めず、中国人には普通に読...

  • 2022/02/18 05:26

    皆さん今晩は。今夜も宜しくお願いします。〇甲骨文字の発見(二)甲骨文字は、清朝末期の光緒二十五年(1899年)に、国子監祭酒の地位にあった王懿栄(おういえい)が発見しました。彼は当時マラリヤに苦しんでおり、その薬の中の゛龍骨゛と呼ばれる骨片に何かが書かれているのを発見しました。王懿栄は、骨片に...

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