エンタメ領域特化型クラファン
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ご挨拶

こんにちは、擬態デザイン家の小瀬古です。

「『もの』の見方を変える眼科」をコンセプトに活動する作家で、夫婦でデザインユニットをしています。2016年からアートブックマガジンgitaiを発行し「もの」の擬態とデザインに関する実験の成果を、国内外の独立書店やアートブックイベントを通して発表してきました。https://koseko.asia

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実現したいこと①「惑星発見器」

家の中だけでもいろいろな惑星が発見できます。惑星発見器をもって外に出てみよう!


素材にかざすと架空の惑星が現れるオプティカル・トイ(光学玩具)

惑星発見器は、一見すると謎のディスク状のツール。身の回りの素材の表面にあてると、観光地の顔はめパネルのようにその素材が架空の惑星に見えてきます。このように見慣れた素材が全然違って見える「ものの見方の変化」を気軽に体験することができるツールです。

上の写真のように冷蔵庫、食器棚、お風呂場など、家にある様々なものに惑星発見器をかざすと、架空の惑星が現れます。汚れ、サビ、剥げやキズといったように、ネガティブなものも、惑星発見器を当てると魅力的な惑星に見えてきます。このように惑星発見器は私たちの当たり前を捉え直すためのツールとして開発されました。

リンク:惑星発見器で採集した惑星を掲載しています
https://koseko.asia/project/planet-lens/

WEBサイトで掲載している惑星のスクリーンショットの一部

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実現したいこと②「惑星発見器のためのプレイブック」

※開発中のイメージです

もう一つは、惑星発見器のためのプレイブックです。惑星発見器だけではどこにかざせばいいか迷ってしまう・・・そんなとき、このプレイブックが使い方や楽しみ方の水先案内となり、惑星発見器の体験を充実したものにします。科学マガジンや子供向け雑誌がそうであるように、もの単体ではなく、マガジンが付属することで、遊び方や作り方、体験やコンテンツが複合した気づきを提供します。

ページをめくると、木目や石など身近なテクスチャの写真が印刷されており、そこに惑星発見器を当て、発見して遊ぶというものです。そうすることで、いつでもどこでも気軽に遊べるよう意図しました。

※開発中のイメージです

※開発中のイメージです

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背景

惑星発見器の前の活動

それまでは、グラフィックを活かした作品の発表が主体でした。例えば、前回は「おいしい惑星」というタイトルで卵に擬態する天体を表現しました。一見すると目玉焼きに見えますが、よく見ると惑星の表情や文字が現れます。

よく見ると白い文字が見える。白身は地球で、黄身は月だ。

フリーランスになり、それまでの書籍の販売やポスター作品だけでなくアウトプットの幅を広げるべく2021年夏から京都のFabCafeKyotoさんの「カウンターポイント」というレジデンスプログラムを利用して京都に滞在し、立体作品の制作研究を行いました。(当時の記事はこちら

FabCafeKyoto

UVプリンターやレーザーカッターを使い、アクリルをかさねて黄身の部分を半球状に印刷してみたりと立体ならではの表現を研究しました。そして、原画がデジタルのもののフィジカルな原本を作ることで立体作品として昇華しました。またその一環で生まれた表現が、今回のリターン③であるアクリルアートグッズに活かされています。

作品という擬態デザインの結果ではなく、そのプロセスを体験できるツールをつくる

3ヶ月の滞在のうち1ヶ月半で作品研究を一通り終えたので、後半は「擬態デザイン」のプロセスそのものを体験できるツールを作ることにしました。というのも、私はデザイナーとして大成したいというよりは「擬態デザイン家」という職業を作りたいという思いがありました。擬態は自身の研究内容をエッセンシャルに表した内容ですが、それはヒトの視覚が持つ知覚の仕組みが面白く、デザインはそこに働きかけることができる職能であると感じているからです。そこでデザイナーのこれまでの社会役割を踏襲するだけではなく、擬態という自身の好きであり得意を、どうデザインと掛け合わせて仕事にし、社会や経済と接続するか?というのを再定義し実践したい思いが強くありました。そういった背景から、惑星発見器のプロトタイプ製作を始めました。

試行錯誤の連続

プロトタイプは最初は透明なアクリルにインクを載せたものでした。影の部分はうまくいったのですが、周りの黒インクが弱くて、もっと強い黒を出したいとなりました(写真ではわかりにくいのですが)。

惑星発見器のプロトタイプ

黒く塗装しようと思ったらラッカーとUVインクが謎の化学反応をしてしまい失敗

そして黒いアクリルにしたらカメラを使うときに反射が気になったのでマットなブラックに変えるなど、様々な試行錯誤を経て、惑星発見器の完成を迎えました。

惑星発見器はUVプリンターやレーザーカッターなど、Fabツールと呼ばれるデジタル工作機械を使って作っています。大量生産には向かないけれど、必要なものを必要な分だけ作ったり、プロトタイプ製作が可能です。これらのFabツールでの試行錯誤を経て、惑星発見器は生まれています。


今回の惑星発見器は擬態を作った結果である作品ではなく、そのプロセスを体験してもらうツールです。ゾートロープや万華鏡、パラパラ漫画など光学的な仕組みを用いたおもちゃをオプティカルトイと呼ぶのですが、wikipedia英語版にはその名前とそのリストが掲載されており、「これだ!」となりました。

ハードが完成したら、次はソフトの研究

しかし惑星発見器というハードは作ったものの「どういう体験を提供するか?」というソフトの部分が詰まってしまいました。惑星発見器を手渡されても、戸惑ってしまうことがわかり、惑星発見器をただ売るのは違うのではないかと感じていました。そこで、再びFabCafeKyotoさんを拠点にして、「惑星採集計画」をはじめました。採集を通していろいろな人とつながることで、惑星発見器がもつソフトはどういう可能性があるか、リサーチをはじめました。そのリサーチの成果や開発プロセスを公開するため、4月22日より30日まで、FabCafe Kyotoさんで「惑星発見器展」を開催します。関西にお住まいの方はぜひお越しください。期間中は基本的に在廊予定です。
https://fabcafe.com/jp/events/kyoto/exhibition_daily_discovery/

惑星発見器展のメインビジュアル


プレイブック製作を決意

惑星採集計画では、自宅の冷蔵庫にあるものやセブンイレブンなど身近なものから採集し、京都の鴨川に行ったり、工房にお邪魔したりと様々なものでトライアンドエラーを繰り返しました。そうしていると、大体どういうものに惑星発見器をかざすと発見があるのか、なんとなく分かってくるのです。汚れているものにかざすと逆に面白くなったりすることもわかりました。部屋の汚れは基本的にネガティブに捉えられますが、惑星発見器になるとむしろ汚れや経年劣化がある方が惑星の表情として魅力が生まれ、価値の転換が生まれるのです。そうした体験を手軽に追体験できるようなプレイブックを作ることにしました。

江ノ島の岩肌で惑星採集する自分

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資金の使い道

みなさまからご支援いただいた資金は、下記の項目に充てられます。

- 小瀬古文庫の活動費
- 惑星発見器の材料・製作費
- プレイブックの印刷代
- その他リターンの製作費や送料
- CAMPFIRE手数料

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リターンについて
①惑星発見器

上の「実現したいこと①」で書いた惑星発見器です。直径12cm・厚さ3mmのシンプルなディスクですが、そこから無限のものの見方が生まれます。

パッケージ裏面デザイン。特製パッケージに入れてお届けします。

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②惑星発見器のためのプレイブック(初回限定カバー)

限定カバー(※開発中のイメージです)

上の「実現したいこと②」で書いたプレイブックです。これまで発行してきたデザインの擬態を可視化するアートっブックマガジン「gitai」の新刊として発行します。これまでの卵やハムの可愛いグラフィックから一転して、体験と発見に特化した付録付きマガジンとして発行します。サイズはA4サイズで16~20ページの予定です。

サイン付はプレイブックのカバー裏面に私(小瀬古智之)のサインが入ります。

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③アートグッズ

左上から、Full(上段左)、16px(上段右)、12px(下段左)、8px(下段中央)、6px(下段右)

惑星発見器と同時期に製作したアクリルアートグッズ。デジタルでデザインしたアートワークをどう物質化するか実験を繰り返し、3月に完成しました。昨年の作品「おいしい惑星」のスピンオフシリーズでもあります。コースター大のサイズで、パッケージごと飾って楽しむアートグッズです。

材料: アクリル
寸法: 90x90x5mm

厚さ5mmと厚めのアクリルに鮮やかな印刷を施しました

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④アートポスター

ポスター画像

擬態アートワークの最新作であるおいしい惑星のポスター。離れて眺めると玉子のようですが、近づいて細部を見ると月と地球。そして光沢は白の文字、そして宇宙空間はフライパンの写真でできています。

寸法: A2サイズ(縦594mm x 横420mm)

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⑤未公開ZINE「seascape/stone」

アートブックマガジンgitaiの第2号は惑星が目玉焼に擬態する「おいしい惑星」でしたが、実はこのZINEが第2号になる予定でした。このZINEを完成させるには台湾への取材が必須と考えており、コロナ禍で海外に行けないため追加取材ができず、未完成。まずは実験的にメタリックインキを使用したプロトタイプのアートブックとして制作しました。

岩の写真を青のインクで印刷するとこうなります

テーマは岩と海景。台湾の東海岸に外澳沙灘というビーチにある岩々が、海の水面の表情にそっくりでした。まるで、波を3Dモデリングして3Dプリンターで出力したのではないか?という奇妙な感覚さえ覚えました。そこで、岩を撮影しその写真を青く染めることで、カップ麺にお湯を入れてラーメンが生まれるように、海景が生まれるのではないか?という仮説が生まれました。

今回のクラウドファンディングでは、限定3部でこのプロトタイプZINEをリターンにします。

A4サイズ・16ページ

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⑥オリジナルトートバッグ(SサイズとMサイズがあります)

上と右下はMサイズでA4のアートブックが入るサイズです。左下はSサイズで、浅めのハンドサイズです

惑星発見器のイラストレーションを活かしたトートバッグ。このイラストレーションは今回の惑星発見器を表現したもので、パッケージ裏面や京都や大阪での惑星発見器展示など、メインビジュアルとして使用されています。A4サイズがちょうど入るくらい。

illustration by Yafa Koseko

寸法
Sサイズ:幅約300×高さ200mm
Mサイズ: 幅約360×高さ370mm

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⑦プレイブックに参加!惑星掲載

掲載イメージ。実際のレイアウトが変わることがありますこのページの惑星の部分に参加できます!※開発中のイメージです

プレイブックに惑星を掲載する形でご参加いただけます!最後のページにご協力いただいた皆さまのクレジットだけでなく、お送りいただいた写真を惑星化して掲載します。そして上の画像のような惑星系の絵を作り、プレイブックとなって流通する予定です。

【お願い】

・備考欄に掲載したいお名前をお書きください(日本語英語両方可)

【掲載の流れ】

・クラウドファンディング期間終了後、登録されたメールにご案内します。
・惑星にしたい写真をお送りいただきます。
・こちらで写真を惑星発見器で惑星化し、該当ページに掲載します。
 (修正が必要な場合は、基本的に一回まで修正が可能です。)

・クラファン以外でも採集にご協力いただいた人に惑星+クレジットを掲載する予定です。

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デザインチケット

※チケットはデザイン中のものです

koseko design&pressでのデザインチケット。これと引き換えにデザイン業務をご依頼いただけます。その際、デザインを依頼する際にチケットに記入されているIDコードをお知らせください。

過去のデザインはこちらから
https://koseko.asia/works/design/

使用法は、チケットに同封いたします。

リターン・デザインチケットに含まれるもの
・デザイン案の提案(初回3案)
・その後1案を選び、ブラッシュアップを行う
・その後入稿/納品

下記のような1ページで完結する品目の場合、デザインチケットのみでフィニッシュできます。

・ロゴデザイン
・名刺デザイン
・フライヤーのデザイン

支援者さまの差額のご負担が必要になる場合
(見積額の合計から66,000円(税込)分ディスカウントいたします)

・リーフレットやパンフレット・書籍などページもの/Webサイトのデザイン/ブランディングなど、1ページで完結しないデザインの場合
・1ページで完結するものでも、複数の依頼がある場合
・「リターン・デザインチケットに含まれるもの」からオーバーする場合(例:初回の3案以外に案をお願いした場合)

※チケットの譲渡はできません
※有効期間は2025年5月31日です(3年間)

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⑨惑星発見器(プロトタイプ)&京都展アクリルパネル

京都での個展「惑星発見器展」で展示したアクリルパネルと惑星発見器プロトタイプのセットです。

※アクリルパネルの種類はランダムです。選べません。
※展示環境にさらされるため、多少傷がついている場合があります。ご了承ください。

惑星発見器プロトタイプ

惑星発見器のプロトタイプ版は、量産版よりもひとまわり大きく出来ています。また、量産版では片面にマット加工が入っていますが、マット加工が入っていません。

寸法:直径14cm ・厚さ3mm

左がプロトタイプ版。右は量産版で大きさが異なります


京都展アクリルパネル

京都での惑星発見器展で展示するアクリルパネルで、私が採集した惑星を展示用パネルとしてデザインしました。アクリルの透明感を生かしながらポラロイドのような味を演出しています。左下には元になった素材の名前が刻まれます。

たて9cm x よこ9cm 厚さ3mm




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実施スケジュール

下記のスケジュールで進めています。

プロトタイプ作成(完了)

惑星発見器開発(完了)

パッケージ開発(完了)

4月:惑星発見器のクラウドファンディング開始

惑星発見器の採集研究

5月:プレイブックの制作

5月末:クラウドファンディング終了

6月〜7月リターン制作

7月〜8月:プレイブック発行・リターン発送

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最後に

グラフィックデザイナーから擬態デザイン家として、あらたなスタートを切りたいと考えています。クラウドファンディングをはじめ、SNSやデジタル印刷などパソコンとインターネットがあることで、個人の職能と社会の新たな結びつき方が生まれ、デザインを学ぶ=デザイナーになる以外のキャリアの可能性ができると信じています。それを自分自身の実例を通して、伝えていけたらと思っています。しかしコロナの影響もあって、まだまだ経済的には不安定であり、みなさまの支援を必要としています。そのためにも本プロジェクトを支援して応援していただければ幸いです。

<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

惑星発見器を散歩した江ノ島近辺


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