新しい角打ちカフェで、ふくしまの酒蔵といわきの飲食店を応援したい

いわき市平六町目、矢吹酒店の矢吹伸二です。

全国一とも言われるふくしまの酒蔵や、いわきの飲食店を応援したいと考え、お店を改装し、新しい「角打ちカフェ」のある酒屋に生まれ変わります。改装費の一部を皆さんにご支援いただきたく、クラウドファンディングにチャレンジいたします。ご協力、よろしくお願いいたします!


<All-in方式>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。
目標金額に満たない場合も計画を実行し、リターンをお届けします。


わたくしたち矢吹酒店は、いわき市の中心部、平六町目に店を構える酒屋です。大正時代に、平の城東にあった平発電所へ飲食料品を提供する店として創業しました。その後、父・量一の代に酒屋として法人化しまして、私で三代目となります。日々、いわき駅平周辺の飲食店へお酒を販売・配達しながら、福島の地酒やワインなどを店頭で販売しています。

現在の課題は、コロナ禍でお酒の消費量が減り大打撃を受けていることです。飲食店での食事の機会が減ったことで、まず飲食店が大きな影響を受けています。さらに、酒蔵のダメージも大きいです。在庫を抱えてしまったり、生産量自体を減らしていたり、蔵も大変な苦悩を抱えています。私たちも影響は大きいですが、家族中心の経営のため、なんとか商売を続けることができています。

地元のいわきの町、そして福島の地に育てられてきた酒屋としてできることはないかとアイデアを考えてきました。改めて当店の長所や歴史を考えてみて、まず、この店が「町の入り口」にあることが見えてきました。また、当店が取り組んできた試飲会や販売会というのは、日本酒という「食文化の入り口」をつくることでもあったと気づかされました。

つまり、さまざまな人や文化が出会うような新たな「入り口」をつくる。それが当店の役割であり、これからの使命でもあるなと気付きました。そこで出てきたアイデアが、「角打ちカフェ」のある酒屋の構想です。店内に気軽に地酒の試飲ができるカウンターを設置し、本格的なコーヒーも気軽に楽しめる「角打ちカフェ」を構えることで、日本酒の魅力を伝え、いわきの飲食店への架け橋にもなり、この苦境を乗り切る小さな力になるのではないか、と考えました。

新しい角打ちカフェへ改装する目的ははっきりしています。

・ふくしまの酒蔵がつくるお酒の美味しさを伝える
・いわき駅周辺の魅力的な飲食店街へお客さまを誘導する起点となる
・コーヒーも飲めることで、気軽にまちなかに立ち寄れる居場所をつくる

この3点です。これから、この3つのポイントに触れながら、今回のプロジェクトについて詳しく説明してきます。最後までご覧ください。


現在の店舗の一代前のお店

いわきで一番初めに配達トラックを導入したころの亡父 量一の写真

お客様のお好みに合わせてさまざまな地酒を提案しております

看板「大女将」の母も、間もなく90歳の齢でなお、店を支えてくれています

福島の美酒を楽しむ「ゼロ次会」を

角打ちというのは、もともとは、酒屋の店内で、買ったばかりの酒を飲むスタイルのことを指します。最近では、さまざまなお酒の試飲ができたり、ちょっとした立ち飲みができる店を角打ちと呼ぶことも増えてきました。気軽にちょこちょこっとお酒が楽しめ、また、味わいの違いなども知ることができるので、近年、じわじわと人気が広がっています。

福島には魅力的な酒蔵がたくさんあります。私も各地の酒蔵に足しげく通い、蔵人たちと対話を重ねてお酒を仕入れてまいりました。福島の地酒の人気のきっかけとなった廣木酒造さんの「飛露喜」、県外でも愛飲者の多い宮泉銘醸さんの「寫楽」、船引の「あぶくま」や会津若松の「会津娘」、地元いわきの「又兵衛」などの銘柄を取り揃えています。市内きっての品揃えだと自負しております。


気になったお酒をその場で楽しめるのが角打ちです

店では地酒、焼酎、ワインなどを豊富に取り扱っています

取り扱っている福島の地酒のほんの一部ですパーシャル製造庫を使用し、生酒の鮮度を保ちながら保管しています

倉庫にも在庫を抱えております

角打ちは、これらのお酒を「ちょっとずつ」楽しめるのが魅力的です。二合三合と飲み続けるわけではなく、お猪口に1杯ずつ、違った味を楽しみながら、さまざまなお酒の違いを楽しんでいただくことができます。最初のきっかけはお猪口1杯でも、それが四合瓶になり、一升瓶になり、ついつい酒蔵にまで出かけてしまった、なんて方を山ほど知っています。お酒との出会いは、皆さんの食卓を豊かにしてくれるはずです。

そしてもう一つ。角打ちが、お食事の前の「ゼロ次会」のような場になると期待しています。たとえば、夜7時から一次会が始まるのなら、6時半くらいに当店にお越しいただき、友人や同僚を待ちながら、ちょっと1杯ひっかける。そんなことも可能です。当店がいわきの飲食店の入り口になるよう、角打ちカフェを育てていくつもりです。


スタッフ一同、皆さまのご来店をお待ちしております!

いわき駅周辺の回遊性を高めるインフォメーションセンターとして

ゼロ次回の場所として当店を使っていただくだけでなく、飲食店のインフォメーションセンターとしても活用したいと思います。当店は、いわき駅周辺平 白銀田町など飲食店街に多くの取引先がございます。人気の料亭、焼き鳥店や焼肉屋、スナックと、毎日お酒を届けておりますので、こんな新商品が出た、こんなスタッフが入ってきた、そんな情報も日々、私のもとに届いてまいります。

平で飲むのは初めてだ、という観光客の方がいらっしゃっても、おすすめのお店を紹介できますし、当店からご予約をするというのももちろん可能です。特に、スナックなど接待の伴う飲食店は、「はじめてなのでちょっと不安」という方も多いことでしょう。当店であれば、そんなお客様にも安心して利用いただける、おすすめのお店を案内できます。


緑の「酒」の看板が目印。白銀、田町方面へのアクセス抜群です

田町エリアまでタクシーでワンメーターです

飲食店へは、日々配達を行なっており、さまざまな情報も集まります

また、当店は、飲食店が多く集まる白銀方面へは徒歩で行ける距離ですし、田町方面へはタクシーでワンメーター。しかも田町方面を向いた道路に面しておりますので、そのまま「ドアトゥードア」で田町の次の店に入ることができます。友人や同僚たちとの「待ち合わせ場所」として使っていただいたり、「同伴」の利用もありかと考えてます。

角打ちカフェでは、飲食店とコラボした「おつまみ・肴」などを提供する予定です。手軽な肴、いわきの個性豊かな飲食店の味わいを楽しんでいただけるはずですし、その肴が気に入ったら、そのお店でほかのメニューを楽しんでいただくのもいいでしょう。カフェができたら、ほんとうにいろいろな使い方ができるな、と想像が膨らんでいるところです。


まちなかの、みんなの居場所をつくる

日中のカフェでは、本格的なコーヒーが楽しめるよう、ドリップの専門研修を受けたバリスタを配置する予定です。じつは、お酒のテイスティングと、コーヒーのテイスティングには、共通点もあるように感じます。甘味と渋みのバランス、温度帯、さらには産地の特性や、一緒に食べるお菓子などの食べ合わせなど。「酒屋でコーヒー」というのは、食の楽しみを広げる大きな可能性があると思います。

また、店内の壁面を利用したギャラリースペースや、読書スペースなどもつくる予定です。読書スペースには、日本酒に関する雑誌や書籍を取り揃えるほか、私の趣味で恐縮ですが登山の本も揃えます。趣味について話したり、コーヒーを飲みながら作品を楽しんだりと、カフェの機能を充実化させることで、まちなかに、みんなの居場所をつくりたいと思います。

新店舗の外装イメージ。こんな外観のお店になります

このようなスタイルのカフェになる予定です


デザインは、酒どころとしても知られる会津・喜多方の「蔵」のデザインを取り入れたものにしようと考えています。すでに、会津・喜多方市のデザイン事務所に図面を描いていただき、魅力的な内装が見えてきました。居心地のいい店にしたいと思っています。完成の暁には、ぜひ皆さん、一度足をお運びください!


支援のつかいみちと、スケジュール

今回の計画では、経済産業省の「事業再構築補助金」を申請しています。厳しい審査でしたが、最低限の建設費用を補助金で賄うことができました。ですが、理想的な環境にしていくためには、まだ100万円ほど建築費用が足りない状況です。

みなさまからの支援は、すべて建設費用、内装工事費用に当てる予定です。もし希望額を超える応援をいただいた場合は、飲食店の回遊性を高めるパンフレット飲食チケットなどの制作費に充て、さらにカフェの機能を高めたいと思います。

スケジュールですが、4月からクラウドファンディングを開始し5月末に終了します。ちょうど、カフェの工事も6月上旬に終了する予定です。ちょうど初夏の候、夜の町を歩くのに気持ちがいい時期になっているはずです。クラウドファンディングのリターンなどもお使いいただき、ぜひ平の町を遊び、飲み歩きしていただきたいです。

2022年4月   クラウドファンディングスタート
2022年4月末  工事着工
2022年5月末  初期工事終了、クラウドファンディング終了
2022年6月上旬 カフェオープン

工事に進捗については、こちら、キャンプファイアのブログ機能を使って、皆さんにお知らせしていきます! チェックしてみてください。


リターンについて

みなさまからのご支援に対するリターンですが、さまざまなプランを用意しました。まず、福島の地酒を楽しんでいただける「サブスクリプション」を予定しています。毎月、異なる銘柄のお酒を皆さんのもとへご郵送します。また、カフェの利用券、角打ち券などもご用意しました。

ぜひ、これらリターンをご利用いただいて、福島の美酒を味わい、いわき駅周辺を飲み歩いてくださいませ。お気に入りのお酒や、お気に入りの店がきっと見つかるはずです。

また、今回のチャレンジにあたり、いわきの飲食店の皆さんからも応援のメッセージをいただきました。


漁夫三町目店の高木店長から

今回のチャレンジを応援いただいている飲食店の皆さん

また、福いるの塩井マスター、うまいもん屋わ多なべの渡邉大将、さらにレーブルのかおりママからも応援をいただいております。角打ちカフェがオープンしましたら、さらに飲食店さんとの関係を深め、いわきの飲食業界に活性化の応援をしたいと思っております。メッセージ、ありがとうございました!


さいごに

地元のいわきのまち、そして、福島の皆さんに育てられてきた酒屋です。福島の酒蔵、いわきの飲食店の皆さん、そして、今回のプロジェクトにご支援いただいた皆さんの力になり得るようなカフェに育てていきます。ぜひ、みなさまのお力をお貸しください。ご協力、ご支援、よろしくお願いいたします!


【企業・ひと・技 応援ファンドとは?】

いわき産学官ネットワーク、いわき信用組合、いわき商工会議所などが連携し、次世代に継承していく技術やサービス、商品を持つ事業者や、新型コロナウイルスを乗り越えるための新しいビジネスモデルを構築し、市民の安全・安心に取り組む事業者をサポートするために企画されたものです。新しい時代に、残したい・伝えたい。そんな企業を、ぜひ、みんなの力で支えましょう。応援よろしくお願いいたします。(事務局・いわき商工会議所 創業・承継委員会)

■特定商取引に関する記載
・販売事業者名:株式会社 矢吹量一酒店
・代表者名:矢吹 伸二
・事業者の所在地:〒970-8026 福島県いわき市平六町目2-9
・事業者の電話番号:0246-22-3223
・送料:送料込み
・対価以外に必要な費用:プロジェクトページ、リターンに記載のとおり
・ソフトウェアに係る取引である場合のソフトウェアの動作環境:該当なし
・その他記載事項:プロジェクトページ、リターン記載欄、共通記載欄(https://camp-fire.jp/legal)をご確認ください

■酒類小売業免許
名義・番号:株式会社矢吹量一酒店 免許(いわき法第 42号)
税務署名:いわき :昭和52年 7月 2日


  • 2022/06/08 19:10

    ついに足場を囲っていたシートがはずれました。連休明けから、たいへんご迷惑をお掛けしておりましたが、秘密のベールがはがされたような気もします。いよいよ明日6月9日木曜日に予定通りに開店いたします。ご支援のみな様には本当に感謝を申し上げます。さて、10日金曜日のオープニングレセプション、なんと廣戸...

  • 2022/05/28 20:00

    お酒の味わいは、ガラス製、白磁、陶製などその酒器によって、はっきり変わる。そこで、返礼品のなかに酒器も入れてみることに、それも本物で。このたびの酒器は、いわきに登り窯を構えた大堀相馬焼でも屈指の窯元、陶吉郎窯の近藤賢さんに依頼。角打ちカフェのお酒の酒器としても使います。近藤家は大堀相馬焼でも中...

  • 2022/05/25 19:38

    新しい角打ちのために、陶吉郎窯の近藤賢さんの特製酒器、リーデル テイスティンググラス また木製マス、漆塗りマス、陶製酒器までいろいろと気の向くままに集めてみました。今日は、角打ち用の酒杯ができ上った知らせで見てきました。依頼したのは、地元いわき市平三町目にある宝石貴金属の名店 探山堂さん。関連...

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