はじめまして!鹿児島県の獅子島という小さな島と、出水市を拠点に農業を営んでおります池元農園と申します。
温州みかんや不知火(JAの商標で言うデコポン)、紅甘夏を主に栽培しております。
甘さだけではなく時が経っても思い出していただけるような印象に残る深みのある味を目指して研究や栽培に取り組んでおります。

私たちの特色は植物にストレスをかけて食味を高めるのでなく、植物と土壌を健やかに保ちアスリートのように強い植物体を作る栽培です。
一般的な温州みかんや不知火は糖度が14度以上あれば高級なランクですが、当園では18~20以上の数値を出す果実がたくさん実ります。
不知火では25度を超える個体も確認され、一般的な品質の2倍近い外れ値を記録するような技術も固まってきました。
しかしまだまだ研究あるのみ、道半ばであることも自覚しています。私たちはさらなる高みへ挑むモチベーションと目標を持ち続けています。


「世界で最も価値が高い果物は何か?」

池元農園の目指す方針として2つあります。

ひとつは百年続く農家を生み出していくこと。
当農園はもちろんですが、百年後も続く技術を生み出し続け、周りの農家へも溢れさせていくというのがひとつのモチベーションです。

もうひとつは果物の価値を高めていくということです。
日本には四季があり、植物に適度なストレスがかかることでも抗酸化物質を生み出します。果物には香りや風味の奥行きが生まれ味わいの深さが生まれます。

もっと日本の果物は世界に発信する価値のあるものだと、輸出資源としても戦略的に取り組むべきものだと確信しております。(もちろん海外の果物も私は好きですし日本産だけが特別だとも考えていません。)

お客様から長く愛されるということが大前提であり、常により美味しく!ということをチーム一同で求めていきたいと考えております。
そこに技術力、地域性、独自性をもう一度練り直し世界に通用する商品づくりに一から取り組んでみたいと思います。


世界で最も価値が高い果物は何か?私はロマネコンティなど最高級クラスのワインに使用されるような厳格なルールのもとで栽培された葡萄だと思います。

・生産地域
・使用品種
・栽培方法
・収穫量の制限
・搾汁率
・収穫時の一定以上の熟度と品質

このようなルールを守りつつ私たちも栽培面から技術を練り直し、最高の果物の果汁を搾り出してみたい、リスペクトと憧れの気持ちを持ちつつも最高への道を歩み始めたいと強く思うようになりました。

私たちが農業を行う園地は基本的に鉄分の含まれる赤土でありミネラルが豊富です。
赤い石や青い石があり全国的にも珍しい土壌の地域性・独自性があります。

さらに私たちの栽培する柑橘類は、南西であればあるほど栽培期間中の積算温度が他の地域より高まるため、技術力や栽培期間の日数が同程度であれば相対的に熟度も高まり品質が高くなりやすいアドバンテージがあります。
(農業には栽培期間中の温度を累計して花が着くタイミングや品質の予想を立てる概念があります。)


国内で流通しているジュースというのは規格外品から主に作られるので㎏単価も安く、720mlのボトルで2,000~3,000円でも高級なラインに入ります。
それが1本のボトルで1万や10万などの単価になればリソースの大きさが変わりさらに品質特価したこれまでの概念を超えた全くの別物が作れるのではないかと考えております。

決してただたくさん量産したいわけではなく、まずは高みに登っていく用意を皆様に今回お手伝いいただきたいと思いプロジェクトを立ち上げさせていただきました。

発案当初の気持ちをここにぶつけてあります。


ちなみに冒頭ではじめましてとは申しましたが、実は「最高峰の柑橘を目指し全国の人にお届けしたい!!」というプロジェクトを2021年に立ち上げ、611名様よりご支援賜り目標の161%を達成させていただき、以前もお世話になった方もいらっしゃるかもしれません。
当時のプロジェクトで完成した園地も着実にさらに前進しております!
現在の園地の様子はこちらです!

現在は私の味づくりの師匠である眞鍋勝利さんの息子である眞鍋航之介くんをチームに迎え、柑橘の生産に取り組んでいます。

また、農作物生産だけでなく全国の柑橘農家への栽培アドバイザーとしても活動させていただいております。

これまで経験則が主だった農業技術をなるべく理論化・言語化し、サイエンスに基づき再現性の高いものとして自分が学んだことや可能になったことを全国の農家さんへ還元したいと考え活動しています。

農業をサイエンスで捉えることで技術に自信が付きましたし、現場での答え合わせが一番だと思います。
自分が研究した技術を周りに伝えている理由ですが、私のモットーとして「技術は愛と同じく独占するものではなく溢れさせるもの」という理念があります。
私が一番になりたいと思っていた時期もありましたが、日本の果物はどれを食べても美味しいと感じてもらい、果物の消費が増える方が何倍も価値があると今では考えています。


現在は上の図のような考えで植物の栽培で得られる成果、食味や風味を最大限に引き出そうとしています。
(Nは窒素、C,H,Oは炭水化物、その他ミネラルやリン酸、カリウムなど。植物生理や生化学の考えで酵素を植物自身にたくさん作ってもらって健康な植物づくりを目指しています。)

技術的なことを話すと長くなってしまうのですが、(細かい栽培上の考えなどもし興味のある方は私個人のFacebookのリンクを覗いてみてください!)果物づくりに応用すると市場評価に直結しやすい糖度の測定で一般的な個体の1.2~1.5倍近い差が出るようになりました。


「糖度」とは実は甘さの指標ではなくて、本来はBrix%で表す「濃度」を指しています。

また、細胞分裂が密である栽培技術を固めることで糖度の数値が高まりましたが、細胞分裂を促す核酸関連物質を与えることで甘さだけでなく旨味も増してきました。
糖度が高いと甘さだけなのではないか心配されますが、甘さだけでなく数値に出てこない肉肉しいような旨味を楽しんでいただけるようになってきました。

核酸も旨味成分のひとつであり、アミノ酸と核酸が両方存在するとアミノ酸単体の時よりも7倍強く旨味を感じ取ることができるのも人間の味覚の生理学で判明しています。

サイエンスを形にして楽しんでいただけるよう私たちは取り組んでいます。


青果物の生産から次の展開へ

ただ柑橘栽培や技術革新に取り組んでいてもやはりお客様の手元にお届けできなければ始まりません。
果物はやはり旬があり収穫後も生きておりますので、どうしても貯蔵中などもロスが出てしまい生産量イコール販売量とならない背景があります。

加えて柑橘の海外輸出は農薬の規制などでハードルが高く、青果の形で日本の技術発信を行うのがとりわけ柑橘に関しては難しい現状です。

こんなにも美味しく味覚を甘さだけでなく美しく刺激してくれる季節のものがあるのに…。

しかし農薬の付着させるのは葉や果皮表面です。
(もちろん農薬をただ否定するものでなく正しい用法で量や時期を守れば安全性は高いものと認識しております。)

そこで果汁だけに的を絞り、勝負できる場所を増やすために最高峰のものを目指して作りたい…!そんな気持ちをぶつける商品を考えていきました。
一般的に果汁とは青果物の規格外品で作られます。少しくらい品質が低くても加工品になら…というのが農家さんの率直な考えだと思います。

その考え自体は否定しませんが、ならば本気でジュースのための栽培を行ってもチャンスがあるのではないかと考えました。


私たちのこだわり

私たちの商品の強みは甘さだけではない部分です。ゆっくり味わっていただければコクやわずかな苦みさえ楽しんでいただけると思います。
味覚の奥行きを楽しむことこそ青果物を味わう醍醐味です。

これは私たちが使用している自家製のボカシ肥料です。
魚粉、米ぬか、家畜の骨粉などを材料に、麹菌や酵母菌や乳酸菌などで分解・発酵させたものです。

発酵食品やお酒など、味わいの奥行きを醸し出すということは微生物の力を借りているものがたくさんあります。


毎年天候も違うので毎年同じ味を出すことは不可能に近いのですが、それでも進化し続けるサイエンスを武器にして自然相手に挑み続けるチャレンジャーとしての結晶を絞りだすことに情熱を注いでいきます。


リターンのご紹介

【IMPERIAL SATSUMA】

温州みかんの欧米での呼称を知っていますか?

鹿児島が温州みかん発祥の地であることから海外でも「SATSUMA」との名前で呼ばれています。
最高の温州みかんをここ薩摩の地からまた世界へ送り出したいとの思いから名付けました。

加工する工程の搾汁率も30%以下へ落とし美味しい部分だけを搾ることで薄皮の微妙な苦みなどが入らないように搾り上げます。

添加物も全く無い温州みかん100%のジュースです。
濃縮の工程も含みませんので純粋な私たちのみかんの風味をお届けします!


【IMPERIAL CROWN】

私が主に栽培している不知火(しらぬい)は、JAの商標名でデコポンの名前で一般的に流通しています。

見た目が特徴的でまるで王冠を載せているようなシルエットをしています。
柑橘の中でもかなり濃厚な味の重厚さからも柑橘界のキングだと栽培していても感じます。

糖度の高さや味の力強さは素晴らしいのですが、栽培の難易度が高く栽培者の腕が問われる品種です。しっかり技術で対応すると一番結果が大きく返ってくるのでかわいくて仕方ないのが私の本音です。

こちらも添加物不使用の不知火100%ジュースです。


【IMPERIAL SUMMER】

私の生まれ育った獅子島は昔から紅甘夏の栽培が盛んでした。
樹齢50年を超える樹もあり伝統的な果物ではありますが、年々消費が落ち込んでいるのが現状です。

しかしながら現在の甘みの強い品種とは対照的にグレープフルーツのような酸味とほろ苦さ、溢れる果汁の多さが特徴です。

苦みの奥にも実はしっかりと風味がありテイスティングの楽しみがあるジュースだと思います。
収穫したては酸味が強いのでほどよく寝かせた頃に搾汁してお届けします。

こちらも無添加の紅甘夏100%ジュースです。


IMPERIAL SATSUMAの上位モデルとして720mlサイズのボトルも少量ながら販売いたします。
特にこの商品には自信があり試作モデルながら実際にお召し上がりになられた方から高い評価をいただいた一作です。

こちらは食味の凝縮された小玉みかんのみを材料にしたもので特に濃厚な味わいになっております。
小玉を狙って作ることは一般的には生産の不安定に繋がるので大量には作成できませんが、限られた数量ながらぜひとも口にしていただきたい一本です。

※デザインはIMPERIAL SATSUMAへと変更予定です。

IMPERIAL SATSUMA、CROWN、SUMMERの思い入れの特に強い3種のラインナップから始めていきます。

リターン規格

CAMPFIRE特別規格
3種まとめてお申込みいただきますとお得になる今回のクラウドファンディング限りのセットとなります!


私たちは今回のプロジェクトを通じて農産物の国外市場の開拓まで繋げることが出来ればと考えております。

まずは国内市場からではありますが、日本国内の果物づくりのモノづくりの素晴らしさや楽しさを伝えていければと幸いです。フレッシュな青果だけでなく国産フルーツ果汁の産業にも日が当たるようにできれば嬉しく思います!

まだまだ今回の企画商品もスタートしたばかりなので今後とも栽培技術・内容品質・デザイン含め改良を重ねていきます!


資金の使い道

・ジュース加工費用

・箱などの資材費用

・箱詰めやデザイン制作費

・サービスの運営などに発生する人件費

・商品発送のために必要な送料

・キャンプファイヤーへの手数料

・IMPERIALシリーズ専用園地の開拓

発送スケジュール

11月3日 プロジェクト受付終了

12月1日 IMPERIAL SATSUMA(温州みかん)の青果物発送

1月10日 IMPERIAL SATSUMAのジュース規格発送

3月1日 IMPERIAL CROWN(不知火)の青果物発送

4月1日 IMPERIAL CROWNのジュース規格発送
    IMPERIAL SUMMERの青果物発送

4月20日IMPERIAL SUMMERのジュース規格発送



最後に

池元農園の歴史はまだまだ浅いのですが、これから100年続く技術や商品を生み出していきたいと考えております。

歴史がまだ無くとも情熱の火を絶やすことなくこれから歩みを続けていきます。

まだまだ池元農園には足りないものばかりです。

栽培技術や研究、さらなる品質向上のための加工技術、デザインにブランディングとマーケティング、営業やマネタイズ、資金調達、海外輸出…どこかでまた何かお願いをするかもしれません。

今この同じ時代でご縁のある方と100年後も立派に続く価値あるものをこれから積み上げていけたら嬉しく思います!
どうか力を貸してください!

池元農園一同さらに精進し味にも磨きをかけていきます!



<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2022/12/07 14:26

    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。

  • 2022/11/11 14:53

    3月10日の23:59をもちましてプロジェクト終了いたしました!254名様からご支援賜りまして目標金額の200%、3,005,500円の金額となりました。皆さまに心より感謝申し上げます。今後ともより皆様に愛され応援していただけるような商品づくりに専念して参ります。返礼開始までお時間頂戴しますが...

  • 2022/10/28 13:01

    皆さまご支援ありがとうございます!おかげさまで当初の目標金額を達成することができました!今後はIMPERIALシリーズの専用園地の作成にも取り組む予定です!将来的に国内外へ販売するにあたり、まだまだ園地の確保に取り組んで参ります。当初の目標金額を達成しましたが、IMPERIALシリーズのさらな...

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