NEXT GOALで設定した400万円を、クラウドファンディング期間約2週間を残して達成することができました!!皆様のご支援心から感謝しております…!!

そして、この度FINAL GOALを設定し、残りの期間を駆け抜けたいと思います!!FINAL GOALは700万円を目指します!


今年のお酒造りが始まり、製造量が増え、新たな製造工程が増え、品質向上に直結する設備投資ができています。今回のクラウドファンディングで集まっている金額も、その期待値に比例しているのかなと思うとますます気が引き締まります。

そこで、次のFINAL GOALまでに集まった金額は、今年度予算オーバーで購入することができなかった原料処理の設備購入資金に充てさせていただきたいと思います。その設備を導入することにより、洗米時の米に付着している糠をしっかりと落とすことが可能になり、より綺麗で高品質のお酒を造ることが可能となります。

皆様から頂いた資金を全て皆様にお酒として還元していきたいと考えています。


FINAL GOALの追加リターンは天領盃酒造として、初めてのチャレンジをしたいと思います。追加リターンは、天領盃酒造史上初のリリースとなる、「スパークリング」を造りたいと思います!!

こちらも複数リターン形式を用意しました。

また、前回同様、すでにクラウドファンディングに応募してくださっている方の不公平にならない金額設定を心がけております。追加のリターンをご希望の方は奮ってご参加ください!!

ラスト2週間、最後まで天領盃酒造のクラウドファンディングをよろしくお願いいたします!!

はじめまして、天領盃酒造株式会社の加登仙一と申します。
この度は数多くのプロジェクトの中から、私たちのプロジェクトに関心を持って頂き、ありがとうございます!

私は2018年3月、24歳の時M&Aにより天領盃酒造の代表になりました。 当時の天領盃酒造には、昭和のバブル期の名残である大量生産型の製造設備しかありませんでした。 そして経年劣化で崩壊している壁や、ボロボロで今にも壊れそうな機械たち。 綱渡り状態とはまさにこのことだったと思います。 けど、当時の私は「天領盃酒造は立て直すことができる」と感じたんです。 「なんで天領盃を?もっといいところあったでしょ?」 何人に何回言われたかわかりません。その理由は?と言われたら、正直80%以上は直感だと思います。

この4年間少しずつではありますが、着実に進歩してきました。

・新ブランド雅楽代(うたしろ)のリリース
・毎年の設備投資
・国の研究機関での研修、親交のある広島県、雨後の月を製造している相原酒造さんでの研修
・毎年夏に全国の蔵元さんへ研修訪問

etc..

そして現在、私たち天領盃酒造は大きな転換期にいます。 2018年にマイナスの状態からスタートを切った天領盃酒造は、2022年、当時思い描いていた製造環境を実現するための最後の設備投資が完了する予定です。画一的な大量生産型の製造環境から完全に脱却し、おいしさを徹底的に追求したクラフトマンシップ溢れる、私たちにしか表現することができない酒造りへ。

ようやく全ての準備が整います。

新生天領盃酒造の本当のスタートです。 このプロジェクトを通じて、大きく変わりゆく天領盃酒造の歴史的節目にぜひ参加していただきたいと思います。


本プロジェクトを通じてできること

・蔵の心臓部である麹室の新設
・出来上がったお酒の香りや発酵由来のガス感を逃がさないポンプ等瓶詰め設備の導入
・しぼりたてのフレッシュさをそのまま残すための圧搾機の改造

これら設備の導入により、お酒の品質を大きく向上させることができ、今までの天 領盃よりも大きくバージョンアップした高品質な純米大吟醸造りにチャレンジできます!!



「日本酒を美味しいと思ったことはないなぁ。どこで造ってるかも、どうやって造られてるかも知らない。というか、なんでお前らそんなに自分の国のこと知ってるの?」 2013年、私が20歳の時、スイスの大学へ交換留学している時のある日の飲み会で のこの言葉が全てのはじまりでした。 「自国のことを語れるようになってから海外に出てこい」と言われたことを今でも鮮明に覚えています。

スイスで、自分を目覚めさせてくた友と共に 帰国後、一番深く興味を持ったのが日本酒でした。 その飲み会で一番ヒートアップしていた話題が各国のお酒についてだったからです。

調べてみると、自分の知らない世界がそこには広がっていました。 日本酒専門店、日本酒専門居酒屋。 「日本酒 冷酒・熱燗、1合2合」の表記しか見たことがなかったお酒に専門店があるなんて思ってもいませんでした。 専門居酒屋に行ってみると、メニューには「日本酒」ではなく、銘柄名がずらっと並んでおり、おすすめ銘柄をいただいた時に日本酒の概念が変わってしまいました。「あの時、なにも伝えることができなかった自国のお酒は、本当は誇れるものなのかもしれない...」

そこからさらに日本酒の奥深さを探求したくなり、銘柄、製造方法、歴史を自然と調べていました。

「自分の酒を造りたい」

いつしか強くそう思うようになっていました。 自分で会社を立ち上げて、日本酒を造ろう!大学3年生の私はやる気に満ち溢れていました。 しかし、日本酒を製造する会社を立ち上げることは、ほぼ不可能でした。 新規製造免許が降りない。諦めるしかない。努力ではどうにもならない壁でした。 いつか会社を立ち上げたいという思いを漠然と抱えたまま月日は流れ、2016年4 月、証券会社に入社しました。

証券会社での仕事も楽しく、あっという間に毎日が過ぎていった2017年の5月頃、 お客さまだったある経営者の一言に衝撃が走りました。 

「新たに免許が降りないのであれば、既存の免許を買えばいい」

そこからは休日を利用して売りに出ている酒蔵を巡っていたのですが、一番強く惹かれたのが天領盃酒造でした。

見た目も設備もボロボロのはずなのに、「ここしかない」と。

今にも壊れそうな設備たち

当時を振り返ると、24歳の青年に会社を買う資産などあるわけがなく(今でもないですが…)あるのはやる気と熱意と勢いのみ。東京-佐渡間を何度も何度も往復しながら事業計画を策定し、地元の銀行から融資を受けることができました。なのでM&A資金は全額銀行借り入れです。 あの時、私の挑戦を支援してくれた方々に、今でもとても感謝しています。

何度も佐渡へ渡り、銀行との交渉、前オーナーとの話し合いを行い、2018年3月、 M&Aが成立し、大学生の頃思い描いていた蔵元になるという夢が形になりました。



 

しかし、現実はそう甘くありませんでした。 常温で置きっぱなしのお酒や、廃棄されていないゴミの山、過剰の資材、今にも壊 れそうな設備。 先述の通り、当時の天領盃酒造の経営状況は綱渡り状態で、いつ潰れてもおかしくない状態でした。

この時、天領盃酒造大改革の5ヵ年計画を立ち上げました。 

「品質第一の味で勝負できる酒蔵に生まれ変わること」 

そのため製造方法は大量生産から手の込んだ小規模生産へと180度方針転換していくことを決め、補助金を活用しながら毎年最低でも1,500万円以上の設備投資を行ってきました。毎年毎年、蔵の中身が大きく変わっていき、いまや、当時のぼろぼろの面影はほぼありません。 毎年設備が新しくなって嬉しいワクワク感とともに、果たしてこんな投資して大丈夫なのだろうか...という不安の間に常にいた4年間でした。 そんな中、2019年には新たなブランド「雅楽代(うたしろ)」をリリースし、少しずつですが、製造量を伸ばすことができています。

古めかしいラベラーで、新たなお酒「雅楽代」が製造される様子
過去30年以上続いていたやり方を大転換したことにより、去っていくスタッフもいましたが、 SNSを通じて発信し続けたことにより、若いスタッフが増え、気がつくと天領盃酒造の平均年齢は大きく若返っていて、なんと皆、Iターンによる就職で佐渡に来てくれました。 今年度も、製造部のスタッフが新たに2人増える予定です。この2人はUターン1 人、Iターン1人で、2人とも20代です。 蔵人の平均年齢は33歳。若手蔵人に技術面でサポートしてくれている熟練スタッフ 1名を除くと平均年齢25.5歳。 やる気のあるスタッフたちのおかげで、雅楽代の生産量も少しずつ増え、毎年設備投資ができるようになりました。

若手の蔵人と共に

そして2022年、今年が5ヵ年計画の5年目にあたります。 2018年に描いた未来図がついに完成し、理想とした環境で、理想の酒を造り始めることができるようになります。

長いようであっという間の4年間だったなぁと感じます。


 そしてここからが新生天領盃酒造の幕開けです。


この4年間、私が頑なに手をつけなかった種類のお酒があります。 「純米大吟醸」です。 4年前に純米大吟醸だけは理想の環境が整うまでは絶対に造らないと決め、ずっと欠番としてきました。 天領盃酒造の酒造りは、各方面の先生方から大正、昭和前半の吟醸造りの経過にそっくりだとよく言われます。 これは狙って近づけたわけではなく、私が杜氏になり、造り方を模索している中で自然とこの形になっていました。 昔ながらの酵母を使用し、酵母の特性に逆らわず、より良い酒造りを追求しているうちにいつの間にか昔ながらの酒造りに回帰していました。 なので、天領盃酒造の酒造りは本醸造から今回造る純米大吟醸まで、全てが古流吟醸造りによる酒造りです。

佐渡産のお米と酵母の特性を活かしたお酒造り

長期にわたってゆっくりと酵母に栄養を届け、 その結果低温長期発酵が可能となり、香り高くまろやかでスムースな口当たりの洗練されたお酒を造ることができます。 反面、お米の半分以上は溶けずに酒粕となり、お米を贅沢に使った製造方法で す...!もちろん、酒粕はお菓子等の原材料として全て循環されています!


今回のリターンは、2種類の純米大吟醸と、ちょっと特殊なお酒を1つご用意しました!


①王道の純米大吟醸!初仕込み純米大吟醸無濾過生原酒

私が杜氏となり、構想に4年かけた初めて造る純米大吟醸です。この純米大吟醸は天領盃酒造の基本となるきょうかい701号酵母で醸した純米大吟醸です。

新たな銘柄がここに並ぶ予定です

今では華やかな香りのする酵母が大吟醸クラスには多く使用されていますが、701号酵母は穏やかなバナナ系の香りのする昔ながらの酵母で、「近代日本酒の礎」と称されています。使用するお米は佐渡産の新潟県オリジナル品種である越淡麗。契約栽培をお願いした農家さんが育ててくれた越淡麗を50%まで磨き、基本に忠実に低温長期発酵にて丁寧に醸します。


②挑戦の純米大吟醸!純米大吟醸〜2022年度新酒鑑評会出品酒〜

挑戦の純米大吟醸は基本に忠実に造る王道の純米大吟醸とは真逆に、4年間で溜め込んだ製造技術、情報の全てを注ぎ込み、天領盃酒造独特の酒造りにより、最高峰の純米大吟醸を醸します。

2022年度新酒鑑評会用に造る純米大吟醸です。こちらの純米大吟醸はきょうかい901号酵母で醸した純米大吟醸です。こちらも香り系酵母が主流になる前によく使われていた酵母で、鑑評会で金賞を獲得するには「YK35」で造るのが鉄則とされていました。 YK35とは、Y=山田錦、K=熊本酵母(901号酵母)、35=精米歩合35% の略称です。 現在では酒類総合研究所のデータによると、901号酵母、純米大吟醸というスペックで金賞を獲得する蔵は、800以上の蔵が参加する国内最大の鑑評会でも毎年1、2蔵ほどです。

佐渡産の越淡麗を使って「金賞」を目指します

来年度、天領盃酒造はこの大きな壁に挑戦します。 YK35ではなく、こちらも佐渡産越淡麗を40%まで磨いたものを使用し、901号酵母にて金賞を目指していきます。 今回のリターンは、実際のコンテストに送るものと全く同等の「袋吊り」のお酒です。

出品の際の規則である500mlのR瓶にてお届けさせていただきます!特別リターンとして、仕込み配合表と、お酒ができるまでの経過簿をおつけします。

経過簿は加登’sメモにて解説付きです。普段は決して公開することのないデータとなります。


③幻の大吟醸!?大吟醸〜2021年度新酒鑑評会用出品酒氷温1年熟成〜(未発売商品)

一般販売していない2021年度新酒鑑評会用に造った大吟醸です。

こちらは今年度の新酒鑑評会用に製造した大吟醸で、加登が初めて出品用に製造したお酒になります。

コンテナ冷蔵庫で氷冷熟成させた出品酒を特別に

実は今年度はお酒を造ったものの諸事情により、出品することができませんでした...。 本数があまりにも少ないので販売はしておらず、-5度の冷蔵庫にて眠っているこの お酒を、今回限定リリースします。 実際のコンテストに送るものと全く同等の「袋吊り」のお酒です。 出品の際の規則である500mlのR瓶にてお届けさせていただきます!こちらは2022年度新酒鑑評会出品酒との出品酒飲み比べセットのみのリターンとなります。

以上の3つを皆様にお届けします!今後もっと多くの人に喜んでいただけるような高品質のお酒を造るためには、より多くの設備投資が必要です。 天領盃酒造の幕開けを担う挑戦をどうぞ応援よろしくお願いいたします!


その他にも仕込み体験をはじめ、様々なリターンを用意しております。今回のクラウドファンディングに合わせて新ロゴを入れたオリジナルグラスも作ります!

新ロゴを入れた日本酒グラス

リターンは体験型と購入型をご用意しました。「お酒を飲むだけでは勿体ない。佐渡島でお酒造りをしながら、最高の体験をしたい!」という方には体験型をお勧めします。佐渡島で一緒にお酒造りをしてみませんか?


今回クラウドファンディングで集めたお金は、麹室新設、品質向上のためのポンプや圧搾機改造費、濾過装置等の購入資金に充てさせていただきます!皆様のご支援により、より良いお酒をお届けするための設備投資を行います。 応援よろしくお願いいたします!

今後のスケジュール

2022年7月 麹室新設工事開始

2022年9月 麹室完成

2022年10月 ポンプ、濾過装置導入、圧搾機改造

2022年11月 純米大吟醸lot.1醸造開始

2023年1月 純米大吟醸lot.1発送開始/純米大吟醸~新酒鑑評会出品酒~醸造開始

2023年3月 純米大吟醸~新酒鑑評会出品酒~発送開始

2023年5月 新酒鑑評会結果発表


「頑張ってるね、どんどん設備が変わっていてすごいね」 

などと言われた時に私はいつもこう言います。

「私は他力本願なので!みんなのおかげです。」 

もちろん他人任せという意味ではないです。

私は一人では何もできません。
お酒を造るにも私一人では造れません。
造ったお酒を売るのにも私一人では売れません。
お酒を買うのも、飲むのも私一人ではできません。

私のお酒造りを理解してくれて、サポートしてくれる良い蔵人がいるから私はお酒が造れます。 私たちの思いに共感してくれて、お酒を販売してくれる良い酒販店さんがいるから、 私たちのお酒を応援してくれる、飲んでくれる良い消費者の皆様がいるから、 製造量を少しずつ増やすことができて、 新たな取り組みを補助してくれる行政がいるから毎年設備投資ができています。 いろんな方々に支えられ、天領盃酒造はステップアップすることができています。

そんな皆様に天領盃酒造として恩返しできることは、 【最高に美味しいお酒を造り、お届けすること】です。天領盃酒造を応援してよかったと思っていただけるよう、精一杯良いお酒造りに向き合っていきます。

何卒!!本プロジェクトの応援よろしくお願いいたします!!




日本酒専門 WEB メディア「SAKETIMES」
編集長 小池潤

2018年、加登くんが天領盃酒造の代表に就任してから、早いものでもう4年。彼が酒蔵の経営者として、そして日本酒の職人として日々成長している姿を見ていると、「加登くんが率いる天領盃酒造は、日本酒の未来そのものだ」と感じることがあります。

今回のプロジェクト、加登くんは「集大成」ということばを使っていますが、天領盃酒造のポテンシャルを考えれば、きっとこれは通過点。目の前のプロジェクトの成功だけでなく、これからの活躍に期待を込めて、応援します。

・・・

フラー株式会社 
代表取締役会長 渋谷修太

故郷の佐渡島に、業界最年少の酒蔵社長がいる。しかもそれは、実家のすぐそばにある「天領盃酒造」らしい。そう聞いて会いに行ったのは、数年前のこと。すぐに意気投合して仲良くなりましたが、加登社長の日本酒への情熱、そしてグローバルな視点にはいつも刺激をもらっています。集大成、期待&応援しています!!

 ・・・

「雨後の月」醸造元 相原酒造株式会社 
代表取締役 相原準一郎

天領盃酒造蔵元の加登仙一さんは、24歳の時にM&Aで蔵を買うというチャレンジをし、酒造業界に衝撃を与え、以後ずっと注目されています。

私の次男で、弊社相原酒造(株)で製造を担当している相原章吾と、独立行政法人酒類総合研究所で研修同期だったこともあり、弊社で1か月余り造りの研修を受け入れました。旺盛な探求心と熱心さから理想の酒が見えてきたようです。

蔵に戻り、設備投資を重ね、いよいよ集大成の設備導入となります。是非ともこのクラウドファンディングが成功し、理想の酒造りに邁進していただきたいと思います。

皆さんの応援をよろしくお願いいたします。

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

清酒製造免許 佐渡法1第70号
天領盃酒造株式会社





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