【ネクストゴールに挑戦!】

クラウドファンディング終了まで、残り5日となりました。皆様の温かいご支援のおかげで、当初の目標金額を達成しました。

心から感謝しております。ありがとうございました!

ラストスパートの段階に入り、ネクストゴールとして200万円を目指したいと思います。達成しましたら、ご支援くださいました全ての方にリターンとして、宇佐美雅浩のサイン入りManda-la in Sadoのポストカードを追加させていただきます。

最後まで応援よろしくお願いします!

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岩首昇竜棚田から佐渡島の文化を伝えるプロジェクトを実施します。写真家である宇佐美雅浩氏を中心に、Snow Peak・尾畑酒造・t0ki breweryでタッグを組み、佐渡島の文化を様々な視点から伝えていきます。宇佐美雅浩氏が撮影する写真から始まり、それを伝えるための製品をSnow Peak・尾畑酒造・t0ki breweryで製造します。


このプロジェクトで達成したいこと

- 佐渡島の文化が伝わる、岩首昇竜棚田の一枚の写真撮影 (宇佐美雅浩)
- 撮影した写真から生まれた限定ラベルの岩首昇竜棚田米の販売 (岩首昇竜棚田)
- 岩首昇竜棚田のお米を使った日本酒醸造 (尾畑酒造)
- 日本酒醸造のために造られた米麹を使ったクラフトビール醸造 (t0ki brewery)
- 日本酒とクラフトビールを外で愉しむためのオリジナルマグカップ製造 (Snow Peak)



本プロジェクトの中心は、岩首昇竜棚田での佐渡文化の撮影です。全てはここから始まり、これを通じて佐渡文化を伝え、未来へ遺すためにコラボ商品の設計を行っています。

今回は写真家の宇佐美雅浩氏が、「Manda-la」プロジェクトの一環として企画と撮影を行います。


宇佐美 雅浩(うさみ まさひろ)

1972年千葉県千葉市生まれ。1997年武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。 様々な地域や立場におかれた人々とその人物の世界を表現するものや人々を周囲に配置し、仏教絵画の曼荼羅のごとく1枚の写真に収める「Manda-la」プロジェクトを大学在学中から20年以上続けている。主な個展に、2017年「PAFOS2017」(キプロス)、2017年「広島アートスポット Vol.4 宇佐美雅浩」(旧日本銀行広島支店、広島)、2016年「ART PHOTO TOKYO -edition zero-」(ミヅマアートギャラリーブース、茅場町共同ビル、東京)、2015年「Manda-la」(ミヅマアートギャラリー、東京)、グループ展に2016年「大邱フォトビエンナーレ」(Daegu Culture & Arts Center、韓国)、「Why are we doing what we are doing?」(Mizuma Gallery、シンガポール)、2015年「広島・長崎被爆70周年 戦争と平和展」(広島県立美術館)がある。


Manda-la in Sadoとは

「私の作品「Manda-la」とは仏教絵画の「曼荼羅」に想を得たものです。ある人物を中心として、 その人に関わる物や人々を周囲に配置します。それらを一枚の写真におさめることで、その人物の人生やそこに映り込む様々な関係を一つの世界として凝縮してあらわすシリーズです。画像上 の合成は行わず、映るものは全て実際に準備し、平均数年かけて舞台を作りあげた上で撮影をします。 

今回の撮影地は佐渡です。

コロナになる約3年前から何度もリサーチし、現地の人々と対話を重ねてきました。

能の舞台に世阿弥に扮した人物を中心にすえ、海から続く稲穂が実った金色の棚田に、伝統芸能を受け継ぐ人々が帆をあげた船に乗って上陸してくる様を表現します。 佐渡は文化が宝船に乗って運ばれてきた島だということを伝えたいのです。

撮影の舞台になる、岩首の棚田は後継者不足により、あと何年この風景が維持できるか分かりません。

船に乗ってもらう多種多様な伝統芸能も同じように後継者不足に悩まされています。

今なら、この撮影によって佐渡の文化も自然も1枚の写真に記録し半永久的に未来に受け継ぐことできます。

それによって、佐渡のかかえるこの問題を多くの皆様に伝え、考えてもらうことができると考えています。」


私はこのような説明を何度も何度も棚田の地権者を訪れて話をさせていただき、大切なお米を育てた稲穂の上に木で作った船を浮かべる許可を頂けました。また、佐渡の芸能関係者に説明し、祭りにしか出せない数々の多種多様な芸能に参加して頂くことが決まっています。

この棚田の開田は江戸時代頃だと言われています。当時の形状を残しながら受け継がれた田圃が、海沿いの集落から標高350mを越える山間に、直線距離で約2kmほど広がっています。その様が天空に昇る龍のようであることから、「岩首昇竜棚田」と呼ばれています。ここにはダムも、溜池もなく、山からの恵まれた清水や湧水、海から昇る朝日の光と海から吹く風の中で、ゆっくり丁寧にお米が育まれています。変形田が多く機械作業も難しく、また高い土手の草刈作業を何回も行いながら集落の1人1人が棚田保全に努めています。

佐渡市は、2011年に「トキと共生する佐渡の里山」として世界農業遺産GIAS(ジアス)に日本で初めて認定されました。GIASの認定には島内の棚田の存在が大きく、岩首昇竜棚田はその象徴的な役割を担ったことでも知られています。

なぜ、岩首昇竜棚田か

「私は、佐渡で様々な撮影候補地をみて回りました。どれも特徴的でしたが決め手にはかけました。それまでに、佐渡の歴史、文化を学んでいたのですがそれらとうまく結びつくイメージが浮かばなかったのです。岩首の棚田は、地権者であり佐渡棚田協議会会長の大石惣一郎さんが案内してくれました。彼は展望台付近に案内するために、うねうねと美しい棚田のワインディングロードを車で走りながら、棚田が今置かれている現実と暗い未来を話してくれました。

展望台付近から、見渡した棚田の光景を見た瞬間に、沢山の伝統芸能の人々を乗せた北前船が金色の稲の上を浮いて向かってくる光景がイメージできました。

その時、今ならまだ佐渡の素晴らしさを多くの人々に伝えることができると思い、この岩首昇竜棚田で撮影することを決断しました。」

今回、岩首昇竜棚田から取れたお米を使い、2種類のお酒を造ります。1つ目はt0ki breweryが造るクラフトビール、2つ目は尾畑酒造が造る日本酒です。宇佐美雅浩氏が撮影した写真を元にオリジナルラベルをデザイン、佐渡島の文化を伝える箱舟として造ったものです。

佐渡島のマイクロブルワリーであるt0ki breweryは、岩首昇竜棚田の米麹を使った甘酒ミルクシェイクIPAを造ります。この米麹は尾畑酒造の学校蔵で作られたものであり、尾畑酒造の「龍のめぐみ」と兄弟とも言えるIPAです。

Malt: Pilsner, Rye
Other: Oats, Milk Sugar, Koji, Vanilla Beans
Hop: El Dorado
Yeast: New England Yeast

ラクトース (乳糖) とバニラビーンズを使ったミルクシェイクIPAです。米麹の香りを立たせるために、El Doradoのシングルホップ、Hazy IPAのスタイルとしては少ないホップ量で仕上げます。麹甘酒がビール酵母によって代謝されたときに出るフルーティな日本酒のような香りとホップ由来のトロピカルな香り、甘いバニラの香りを組み合わせたIPAで、煮沸工程の初期にほとんどホップを投入していないために苦味は控えめです。ラクトースから来る甘味も控えめに、米麹や日本酒を入れたアイスクリームをイメージしました。

尾畑酒造は岩首昇竜棚田で作られたコシヒカリを原材料にした日本酒を造ります。この日本酒で使われる米麹は前述のt0ki breweryのAmazake  Milkshake IPAで使うものと同じです。

アルコール: 16.5度
日本酒度: +1
原料米・麹米: 昇竜棚田米コシヒカリ
同・掛米: 昇竜棚田米コシヒカリ
精米歩合: 50%

昇竜棚田を包み込む朝日のように爽やかな柑橘系の香り、柔らかな甘みとさらりとした酸が融合した柔らかな味わいの日本酒に仕上げます。「龍のめぐみ」は2020年から製造していますが、今回のクラウドファンディングでは限定の生原酒を提供いたします。棚田の米麹から生まれた「龍のめぐみ」とt0ki breweryの「Amazake Milkshake IPA」を是非、飲み比べてください。

尾畑酒造とt0ki breweryのラベル、岩首昇竜棚田のお米のラベル、スノーピーク社の限定チタンマグは、宇佐美雅浩氏が今回撮影した写真やスケッチを発想の元として、「大人たばこ養成講座」などで知られる寄藤文平氏がデザインを担当します。

宇佐美雅浩氏と寄藤文平氏は旧来の仲であり、今回のラベルデザインを特別に引き受けて頂きました。
「お酒を通じ、佐渡島の文化を伝える」コンセプトを、デザインの文脈から強力にサポートして頂く予定です。

寄藤文平 よりふじ ぶんぺい
アートディレクター・グラフィックデザイナー・イラストレーター。1973年長野県生まれ。2000年に有限会社文平銀座設立。JT「大人たばこ養成講座」や東京メトロ「家でやろう。」シリーズのポスターなどの広告、CI、装幀を手がける。著書に『元素生活』『ラクガキ・マスター』『デザインの仕事』などがある。

スノーピークと岩首昇竜棚田との出会いは2016年。日本各地の魅力的な着る文化に光を当て、今を生きる人々に繋いでいくアパレルライン「LOCAL WEAR」を構想中のことでした。岩首昇竜棚田で米を作り、佐渡棚田協議会会長でもある大石惣一郎さんとの協働や対話から、日本の魅力的な文化や産業を未来に継承していくため、その土地に根づいた労働と作業着の関係を追体験する旅「LOCAL WEAR TOURISM」の企画も生まれました。2018年以降、スノーピークは棚田の1つで米作りを行っています。

地域を着るということ(Snow Peak公式サイト→)

今回、岩首昇竜棚田、あるいは佐渡島の自然を眺めながらお酒が楽しめるように、スノーピーク社製のチタンマグカップを用意しました。寄藤文平氏による限定デザイン尾畑酒造の日本酒とt0ki breweryのクラフトビールを、スノーピーク社製のマグカップと共に楽しんで頂ければ幸いです。


今回集めさせて頂いた資金は「Manda-la in Sado」の撮影から、佐渡島での展示の資金に使わせていただきます。例えば、撮影には、稲を傷つけないための頑丈な足場を張り巡らせなくてはなりません。また、伝統芸能の衣装のクリーニング代、被写体となる島民200名以上を標高350mの棚田に安全に運ぶためのバス、被写体やスタッフのコロナ感染予防対策が必要です。そして、この作品を共に作り上げた島民の皆さんに、完成作品を観ていただくための展覧会も開催します。

岩首昇竜棚田米、それを活かした日本酒とクラフトビールに加えて、佐渡にお越しいただくきっかけになる返礼品をご用意しました。

今回の写真撮影は「さどの島銀河芸術祭」の会期中に行います。全ての返礼品には「さどの島銀河芸術祭2022」のパスポートがついています。このクラウドファンディングの支援をきっかけとして、多くの方々が佐渡島に訪れていただけることを願っております。

さどの島銀河芸術祭とは→

10月9日(日)まで、佐渡島内各地で開催。佐渡にインスパイアを得た、テリー・ライリー、八代亜紀、YOSHIROTTEN、ホンマタカシ、できやよいなどのアーティストによる全12作品をお楽しみください。


「さどの島銀河芸術祭2022」パスポートに、宇佐美雅浩氏が描いたManda-laスケッチをあしらった限定デザインのポストカードが付いたプランです。今年は、テリー・ライリー、八代亜紀、YOSHIROTTEN、ホンマタカシ、できやよいなどのアーティストによる全12作品が、島内各地で展示されています。この機会にぜひ佐渡を訪れ、この島ならではの自然や歴史とアートの融合をお楽しみください。

「Guest Villa on the 美一」の宿泊とレストラン「SEISUKE next door」でのお食事に使用できるクーポン付きプランです。「Guest Villa on the 美一」は佐渡島の海辺に建つ、美しい宿泊施設です。返礼品として特別に、オーナーシェフ自ら仕入れた、食の宝庫・佐渡の恵みと旬の素材を使った繊細なフレンチ・イタリアン「SEISUKE next door」でのディナーと共に、t0ki breweryのクラフトビールと尾畑酒造の日本酒をセットにしたプランを用意させていただきました。ディナーを楽しんだ後は、レストランの2階にある宿泊施設にお泊まりいただけます。「さどの島銀河の芸術祭2022」パスポート(A6サイズ)も付いています。 ※酒類を含むプランのため、20歳未満の方はご支援いただけません。

宇佐美雅浩氏と「Manda-la」や「さどの島銀河芸術祭」について語りながら、ゆっくりと食事を楽しむことができるディナーコースです。オーナーシェフ自ら仕入れた、食の宝庫・佐渡の恵みと旬の素材を使った繊細なフレンチ・イタリアン「SEISUKE next door」でのフルコースディナーをご用意しました。「さどの島銀河の芸術祭2022」パスポート(A6サイズ)も付いています。 ※「SEISUKE next door」(佐渡市)に集合、解散となります。

宇佐美雅浩氏と「さどの島銀河芸術祭」総合ディレクター吉田モリトと回る、プライベートアートツアーに使用できるクーポンと、「さどの島銀河芸術祭2022」のパスポートがセットになったプランです。当芸術祭のファウンダーであり、総合プロデューサーをつとめる吉田モリト、今回の「Manda-la in Sado」を手がける宇佐美雅浩氏と共に、「さどの島銀河芸術祭2022」を巡ります。グループで参加可能ですので、仲間内での豪華なプライベートツアーをお楽しみください。 ※「さどの島銀河の芸術祭2022」パスポート(A6サイズ)も参加人数に応じて10枚までご提供します。 ※佐渡市両津で集合、解散となります。


ちろん、これらの返礼品の他にt0ki breweryのクラフトビールや尾畑酒造の日本酒、Snow Peakのマグカップを含むプランを用意してあります(右手のリターンをご覧ください)。是非、ご支援いただけると幸いです。

佐渡島の魅力を伝えるためにはどうしたら良いか。真剣に考えた結果の一つが現代アートでした。

佐渡島には岩首昇竜棚田をはじめとする、美しい景色が至る所に存在します。離島ならではの人の手が入っていない自然、様々な地域の文化が融合した独自性の強い文化、そしてそれに魅力を感じて集まってきた人々。今回のプロジェクトでは日本酒、クラフトビール、キャンプ、芸術祭がコラボし、佐渡島を盛り上げていきます。今回のクラウドファンディングは始まりにしか過ぎず、撮影した写真やこのプロジェクトを通じて繋がった人々と共に、島内外に佐渡島を発信していきます。

このプロジェクトをきっかけに、佐渡島に関わりを持ってくれる人々が少しでも増えればと願っております。

撮影の舞台となる棚田で収穫した米だけを使って、地元の尾畑酒造が日本酒、t0ki breweryがクラフトビールを快く作ってくれることになりました。そして、この棚田で、米づくりを支援しているSnow Peakも力を貸してくれることとなり棚田愛に溢れる企業のコラボとなりました。

そして、その商品のデザインを大学時代からの無二の友人である寄藤文平君(因みに、このManda-la プロジェクトの二人目のモデルは23年前学生時代の寄藤君でした。)がしてくれます。非常に心強く、返礼品の仕上がりも楽しみなコラボです。

皆さま、ご支援よろしくお願いいたします。

写真家
宇佐美雅浩


 私たちと岩首昇竜棚田との出会いは2019年6月、毎年恒例の「学校蔵の特別授業」(佐渡から考える島国日本に未来をテーマに年1回行われるワークショップ)を終えた翌日、授業を受け持ってくださった藻谷浩介さんらとの佐渡エクスカーションのときのこと。まさに“昇竜”さながらの狭い農道のつづら折りを越えて辿り着いた展望小屋からの眺めは、人の営みのたくましさと自然との共生が生み出す見事なハーモニーに溢れていました。

 しかし、その光景に圧倒される我々に、ご案内をいただいた大石惣一郎さんが口にしたのは如何に棚田を守ってくことが大変かということでした。機械での作業が困難であり人手が多く必要なことから生産性に乏しく、次世代へ繋ぐことが難しくなってきています。

 300年以上の歴史を持ち、海から昇る朝日と風の中で作られた美味しいお米を守り、日本海を臨むこの絶景を守るために、私たちができることは何かあるだろうか?

 答えは酒造りでした。棚田で採れたお米を少しでも高く買い取ることで、僅かでもその維持に貢献できればということ。そして、できたお酒がメッセンジャーとなって、棚田保全に対してみなさんに興味を持っていただければということでした。酒蔵はその地に良い水と米があってこそ生まれ、生業を続けていくことができるものです。佐渡の米を育む美しい田んぼが次世代へと受け継がれ続いていくことを願って、私たちは棚田米での酒造りを始めました。

 今回、そんな岩首昇竜棚田が現代アートの舞台になり、そこから佐渡の文化を広く伝えていこうというプロジェクトが立ち上がりました。これを機に多くの方々に佐渡を訪れていただき、この作品から佐渡を感じていただければ嬉しいです。そして、棚田の物語に興味を持っていただければ幸いです。

皆様のご支援を心よりお待ちしております。

尾畑酒造株式会社 代表取締役
平島健



 宇佐美雅浩さんが想像する曼荼羅世界には、その土地に根付く土着から紐解く、過去現在未来の東洋西洋思想が入り混じる未来に向けて今感じ取るべきメッセージが詰まっているように感じます。私自身も魅力された、佐渡岩首で江戸時代から受け継がれる営み、農業、文化が宇佐美さんの受け取るイメージによってどのようなメッセージに繋がっていくのか楽しみです。今回クラウドファンディングに参加される方々のご協力のもと、佐渡岩首の曼荼羅がたくさんのひとの記憶に残っていきますように。ご協力よろしくお願いします。


株式会社スノーピーク 代表取締役
山井梨沙


 写真家で美術家の宇佐美雅浩さんとの出会いは思い返すと2度あります。実際に出会ったのは2019年のこと、さどの島銀河芸術祭を運営している中でキュレーターとしてご協力いただいている菊田樹子さんからの紹介でした。「佐渡にぴったりの作家がいます。だけどかなりアクが強い人だからモリトさんと合うかな。」そんな言葉をいただきました。初めてお会いする日に船着場で待っていると、現れたのはもじゃもじゃ頭の、いかにも作家らしい風貌の方で、緊張して しまったのを覚えています。しかし話してみると宇佐美さんは非常に物腰がやわらかく、同じ年齢ということもあり同時代に美大受験に切磋琢磨した話などで盛り上がり2人はすぐに意気投合しました。しかし振り返ってみると、私はもっと前に彼に会っていたのです。ある日見ていた美術雑誌に取り上げられていた一枚の写真に私は釘付けになりました。緻密さとダイナミックさが一枚に収められたその作品は秋葉原で撮影された彼の「Manda-la」でした。

 Manda-laは広島、キプロス、福島など各地の問題に焦点を当て撮影し続けてきました。そして点と点は繋がり私に衝撃を与えてくれたあの作品の次の舞台は私の生まれ育った島 “佐渡島” です。ロケーションは世界農業遺産にも認定された岩首昇⻯棚田。中央に配置された能舞台には世阿弥が立ち、その周りを千石船に乗った様々な伝統芸能が佐渡に流れ着いたというコンセプトを写真一枚で表現するそうです。 しかしこの素晴らしい棚田も、価値ある伝統芸能も後継者不足からあと何年残っているか分か りません。彼の写真はその失われゆくものたちを後世に残していきます。 もちろん撮影は非常に困難を極めます。実際コロナウイルスによってプロジェクトがストップし、3年の月日が流れてしまいました。宇佐美さんはよく過去の撮影の話をしてくださいます。「どのManda-laの撮影も1人では絶対に不可能だった。たくさんの人の協力があったからこの写真たちは残せたんだ。」と。 この一枚の写真には失われゆくものを後世に残す力があり、日本のみならず世界が注目し、何十年、何百年も残る作品になるでしょう。 このページをご覧の皆様が宇佐美雅浩の想いに共感していただき、作品制作にご協力していただけましたら当芸術祭のプロデューサーとしてこれ以上ない喜びです。
 ぜひみんなで一緒に佐渡の宝を後世に残す「Manda-la in Sado」を作り上げましょう。 皆様の応援、心よりお待ちしております。

さどの島銀河芸術祭総合プロデューサー
吉田盛之


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○ 当プロジェクトは、Guest Villa on the 美一との共同起案です。

○ 酒類販売資格の証明


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