はじめに・ご挨拶
私たちは2人で野良猫のTNR/里親募集の活動をしています。2年前、それぞれで活動していた2人が出会ったことがこの活動の始まりでした。
2人とも60歳を過ぎていることもあり、当時は目の前にいる猫たちだけの保護をしていましたが、いつの間にか他からの依頼も多く入るようになり、気づけばかなりの頭数の里親募集やTNRを手掛けるようになっていました。年齢的なこともあり、いつまで続けられるのかという不安はいつもあります。
しかし、幸せになった猫たちの写真や動画を見るたびに、1匹でも多くの猫が新しい家族として迎えられることを願い、頑張れるまで頑張ろうという気持ちで活動を続けています。
撮影した写真については、里親募集するために撮影したものがほとんどになります。リターンの写真についても、こちらで撮影したものですので、リターンでお渡しする写真ではありません。
このプロジェクトで実現したいこと
里親募集を始めた1年目の最初のころは、検査やワクチンなど里親さんにお願いする形で活動をしていました。昨年、住宅地で野良猫保護に取り組まれた方のお手伝いをし、保護猫を預かったところ、ほとんどの猫に猫風邪の症状があり、感染力に悩まさたことから、保護猫には最初に検査・ワクチンを徹底することにしました。
それらにかかる費用は、去勢・手術代金を含め、1匹あたり2万円かかります。そのほかに、猫風邪や感染症皮膚炎、耳ダニ、駆虫などを含めると、猫によってはかなりの費用が掛かることが多くあります。また、入院を要する治療もこれまで数件ありました。これまでそれらの全てを個人負担や、時に協力いただける方に力を貸していただき、受診をしていましたが、今の現状を見るとなかなか続けることは難しい状況です。
こちらには、エイズキャリアの猫も数匹います。その施設ケアの必要もあります。ただ、エイズキャリアの猫も、ご希望いただき、里親さんのところで幸せになっている子もいます。いつか、ほかの猫にもご縁があるまで、こちらで穏やかに過ごしてくれたらと考えています。
また、TNRをした猫のケアもできる限り行いたいと思っています。
TNRについては、できる場所とできない場所があります。住宅地での依頼を受けたときは、やはりみなさん戻してもらうのは困るとおっしゃいます。私たちも、過酷な外での生活より、できる限り、捕獲した猫には里親さんを見つけてあげたい。その思いで活動をしていますので、住宅地の猫に関してはほぼ100パーセント里親募集をしています。
活動の目標は、人と猫の幸せな明日を作ることです。
これから出会うたくさんの野良猫、
TNRをしたたくさんの猫
里親募集をする猫
たくさんの人々ができるだけストレスを感じないで猫と触れ合える環境づくりに少しでも力を注げたらと活動をしていきたいと考えています。
私たちの地域のご紹介
穏やかな気候と、風土であるこの地域は、歴史の流れの中で息づいているものが多くあります。
世界遺産の姫路城、瀬戸内の穏やかな海辺、平野と山や海が織りなすこの土地には、今たくさんの野良猫が生息しています。野良猫保護にはまだまだ問題が山積みの状況です。たくさんの方が、TNRや保護に力を注いでいますが、なかなか難しい問題も多くあります。
殺処分・虐待・捨てられたペットなど命の不安を考えるときりがありませんが、少しでも人と動物が共存できる社会、地域になればと考えています。
プロジェクトを立ち上げた背景
これまでの活動
私たちは2人で活動をしていますが、捕獲担当と保護・里親募集担当とに分かれ、活動をしています。
(捕獲担当 もうすぐ70歳)
今から3年前、散歩途中で野良猫に餌をあげている方をお見掛けしました。その方とお話をして、野良猫の多さに驚くとともに、その繁殖率を考えると気の遠くなる数の野良猫が世界遺産姫路城に増えることを懸念し、TNRをすることを決心しました。
幸い、姫路市にはTNRの助成金があり、それを利用して、毎日捕獲器を持って、一日のほとんどの時間を捕獲作業に使い、1匹残らずTNRを行いました。
TNRをしようと決めたものの、当時は捕獲作業については全くの素人で、手探り状態でした。とりあえず、積み込めるだけの捕獲器を車に積み、タモ網、洗濯ネット、なども用意し、朝は3時、4時、5時、6時の、太陽が昇る前と、夕方からの時間を中心に捕獲を行いました。捕獲した猫は、動物病院に連れて行き、手術をしていただき、麻酔の様子を見て元の場所に返しました。姫路城周辺は、交通量もあり、堀もあります。事故の起こらないように細心の注意を払う必要もありました。
捕獲器に入らない猫も多く、捕獲器にも様々な工夫をしました。設置したままでは、心無い人間にいたずらをされることもあります。設置後は猫の様子を見ながら、捕獲器に張り付き様子を見ていました。2年がかりで捕まえた猫もいますが、当時はとにかく1匹残らずTNRを行うことを目標に毎日姫路城に通い続けました。
TNR後の猫については、餌やりはもちろん、その後の管理にも気を配ってきましたが、その辺りは助けていただける方にも恵まれ、現在も姫路像周辺の猫は多くの方に見守られています。
こうして、姫路城のTNRから始まった捕獲頭数は300頭を超えました。1匹残らず手術をしたはずの姫路城にはTNRの猫がいることで、餌にも困らないと考えられるのか、毎年、猫を捨てに来る人がいます。新しい猫が現れると連絡が入りますので、すぐにレスキューに行き、それらの捨て猫は保護し、里親募集をしています。簡単に考えて捨てに来られますが、なかなかTNRの猫の中には簡単に入れません。餌を食べているTNRの猫たちの後ろで、ポツンと1匹でいる猫の姿には胸が痛みます。
野良猫捕獲だけではなく、脱走をした猫のレスキュー依頼も多く、1年のほとんどを、猫の捕獲や世話に費やしています。
(猫保護・里親募集担当)
2年前、近所の野良猫のTNRをするために姫路市に助成金の申請をしたのがきっかけで、猫の里親募集の状況を知りました。
TNRのため、捕獲した猫の数匹が妊娠しており、その猫たちのTNRは断念。保護して出産させることにしました。出産後の子猫をどうするかという不安はありましたが、これまで野良猫が出産をし、赤ちゃんを大切に育てている様子を見ていたので、堕胎することは選択肢にはありませんでした。サイトを利用して里親募集をしたところ、母猫も含め、多くの方からオファーをいただき、それがその後の活動のきっかけとなりました。トライアルから譲渡を経て、里親さんからの定期連絡の写真や様子を拝見するたびに、それが励みとなり、活動の力となってきました。
活動を始めて2年が過ぎました。東は東京から西は岡山まで、1都9県に約200匹の猫が巣立っていきました。温かく迎えられた猫たちは、最初は戸惑いながらも、少しずつ馴染み、幸せな毎日を送っています。迎えていただいた里親さんには、感謝しかありません。どろどろの猫が見違えるような毛並みになり、威嚇していた猫が腕の中で甘え、先住猫ちゃんとのんびりくつろぎ・・・・・1匹1匹の捕獲時の背景を思い起こしたとき、この活動は里親さんも含め、たくさんの人の協力で成り立っていることを実感しています。個人での活動であるため、捕獲頭数に制限がかかります。ゆっくり慣らしてという時間をかけての募集ができないことが多い中で、慣れない猫でも躊躇なく希望していただき、里親さんにゆっくり慣らして頂き、少しずつ家族としての絆が出来上がる過程は、心打つものがあります。
外での環境はやはり猫にとって好ましい状況ではありません。1匹でも多くの猫が温かな家庭に迎えていただけるようこれからも活動を続けていきたいと考えています。
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あの日・・・・・・
工業地域の海辺にはたくさんの野良猫がいました。2021年から2022年にかけて数十匹の猫を捕獲しました。
その時の状況でや無負えずTNRした猫は、今も見守ってくださる方々の手で過酷な海辺であっても命を繋いでいます。
昨年は子猫や、弱っている猫を里親募集しました。時間はかかりましたが、半年間ですべての猫に里親さんが見つかりました。
今年は、少し収容場所に余裕ができたこともあり、捕獲した子はすべて里親募集をしました。
その時の子で今こちらにいるのは、エイズキャリアの猫2匹のみです。
数十匹捕獲した中で、おなかに大怪我をしている1歳未満の猫がいました。
母猫とは早くに離れ、兄弟2匹でテトラポットの隙間や、側溝など、まだまだ小さいので、2匹で隠れながら生活していたようです。捕獲できてほっとしましたが、1匹はお腹の傷が大きく入院して少しずつ治療することになりました。縫い合わせることも困難なほど裂けていたということです。人の手によるものだったのか、事故だったのか・・・・・・・?なんとか命が助かったその猫は、ご自身も大きな手術をされた方から、里親希望があり、今は、少しずつそこのお宅で馴れていっています。1日でも捕獲が遅ければ命は助からなかったかもしれない子が、今、温かな毎日を過ごせていることは感謝しかありません。
里親さんのお力でたくさんの猫が幸せな毎日を送っています。捕獲して里親を募集することは、ほんのとっかかりにすぎません。猫の幸せのほとんどは里親さんのお力によるものといつも感謝しております。
こちらでは、単身の方を含め、いろいろな方に譲渡しております。第一条件は猫へしっかり愛情を届けていただける方です。後見人の方や、助けていただける方など、それぞれにお尋ねする条件はありますが、猫としっかり向き合える方、猫目線で見守って頂ける方、猫を温かく包んでいただける方、これからも、そんな方々のお力をお借りしながら、猫の幸せな明日を探し続けたいと考えています。
資金の使い道・実施スケジュール
姫路市にはTNR活動の助成金があります。TNRをする猫にはその助成金を申請し、手術をしています。しかし、その後の見守りにおいて、悲惨な皮膚病や、大怪我をした猫の治療、また、TNRをした猫の餌も、TNRの頭数が多くなるほど多大なものになってきます。
里親募集をする猫については、去勢・避妊手術費、エイズ・白血病の検査、ワクチン接種、などの費用が必要になります。また、ほとんどの猫が猫風邪の症状や、皮膚病を罹患していることも多くそれらの治療費も必要になります。
また、最近の依頼の多さに、保護猫の施設の充実も考えております。個人での活動でもあることで、これまでは保護できる頭数にどうしても制限がありました。知り合いの方にも協力を頂いたこともありますが、いつの間にか活動が広まり、今年に入ってからの依頼状況を考えたときに、施設の申請も含めて考えていく必要があるのではないかと思っています。
1 TNRの猫の見守りと治療費(受診予定2022年12月)
現在も毎日見守り、治療が必要な猫には治療をして います。寒くなる前に気になる猫の治療をしていきたいと考えています。
2 保護猫の手術・検査・ワクチン・治療費(2022年9月から2023年3月まで)
現在の保護猫の治療の継続、これから保護する猫の手術他検査ワクチン接種、赤ちゃん猫の検査など、継続して行っていきます。
3 施設の充実費用(実施予定2023年1月)
まず、すぐに里親さんが決まりにくいエイズキャリアの猫が少しでも過ごしやすいように、自分たちの手でケージなど環境を整えていきたいと考えています。こちらについては来年実施予定です。
リターンのご紹介
リターンに関しましては、お礼状、写真などでご理解いただきたいと考えています。
リターンの発送は、2022年12月から2023年1月を予定しています。活動報告は2023年4月に2022年度の活動報告をさせて頂きます。
最後に
少し長毛な猫の横に、ちょこんと座った子猫がいる。
出窓の向こうを除くその姿は、母猫が地面を引っ搔きながら守った命。
ただひたすらにお腹の子を守るため、雨の日も、母猫は餌を求め、彷徨っていた。
爪を削り、ドロドロになりながら・・・・・
捕獲され、3匹の元気な赤ちゃんを産み、
ちょっとほっとしたように、時々育児から離れ、
穏やかに時を過ごした。
3か月になる頃、新しい家族として迎えられ巣立っていった子どもたち。
最後まで残ったこの子は、
母猫と一緒にと希望していただき、今も母の愛で守られている。
命を繋ぐ・・・・・
1匹1匹の猫にはそれぞれの過去がある。
その命を繋ぐためには、どうすれば最良なのか。
自問自答の日々の繰り返し。
でも
どんな猫も、歌うと静かにこちらを見つめる。
威嚇する猫も、甘える猫も、
遠い目をして何かを考えているようで、
そのうち眠りにつく・・・・・
いつもそれが不思議でならない。
決まった数曲の歌にしか反応しないことも不思議でならない。
野良の時代を思い起こしているかのようなその姿に
今は不安だろうけれど、
きっと素敵な明日を見つけるよ。
心の中で声をかけながら歌い続ける。
今日より明日へ・・・・・
素敵な明日を見つけるために、私たちは活動しています。
応援頂ければ幸いです。
よろしくお願い致します。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見るやっと・・・・・
2022/11/12 23:04今日夕方、ずっと気になっていた黒猫の仔猫の保護ができました。見慣れない仔猫がいるという情報から1ケ月近くになります。お城周辺は新しい子が来るとよくわかるので、いろいろな方から情報を頂くのですが、そこにじっと座っているわけではないので、なかなか見つけることが困難です。石の上に座って夜に待ち、日が変われば別の場所にいた情報もあり、特定するのに時間がかかりましたが、このあたりによくいるという情報があり、その近辺の方のご協力もあり、やっと保護できました。検査をしなければならないので、月曜日までは捕獲担当のレスキュー部屋に保護。検査をしたら、里親募集のため移動します。1匹で彷徨っていた仔猫なので、寒くなる前に何としても保護してやりたいと思っていたので、ほっとしました。写真は海のそばで保護した子たちです。工場も多いので、この辺りの子はみんな非常に汚れています。その汚れが過酷な日々を語っているようです。でも、この辺りは見守ってくださる方がいることが救いです。ここも、新しい子が現れると、すぐにわかるので保護に向かうことができます。今日も里親さんに1匹迎えていただきました。明日はこの子の兄弟猫が新しいおうちに行きます。たくさんの方々に協力いただき、たくさんの方々に手を差し伸べていただき、猫の明日へ繋げることができ感謝しています。 もっと見る
またまた出会いからの保護
2022/11/08 23:49今朝、5時半にスマホが着信を・・・・・捕獲担当からの電話。朝早くから申し訳ないです・・・・・指が当たってしまって今、捕獲器を回収に来ていて、作業していたら指が当たってしまってそう言えば、お城近辺の公園に新しく来た手術ができてない子や、仔猫がいるから捕獲器を設置しましたと聞いたなぁと。場所によって猫が出てくる時間帯が違うので、設置時間もばらばら。確か、昨夜は別の場所に猫を探しに行っていたはず。たくさんの猫をTNRしたお城周辺の猫の餌や、餌の片づけや、そんな作業をするのは夜の10時から12時くらいになることが多い。それはよほどのことがない限り、ほぼ毎日。いくら手術をしても、TNRには難しいことがたくさんあります。猫が苦手な人はもちろん、猫がいることで周りが住みにくい状態になることも。人と動物が共存するのは本当に難しい。捕獲担当は、餌の跡片付けや、周辺の掃除もしながら夜にお城に見守りに行っています。そんな捕獲担当が捕獲したキジトラが、今日の写真の子です。先日保護した仔猫の母猫探しに行ったときに捕獲しました。こちらの場所は港。母猫はキジトラと聞いていたので、この子がそうかもと保護しましたが、その辺りで見守ってくださる方に聞いてみると、母猫ではないようです。耳カットはなかったので、手術に連れて行き、この子の子宮が結紮できないほどボロボロだということがわかりました。身体も痩せていたようです。年齢は4歳から5歳くらい。そういう状態なので、温かくした方がいいということで、温かくしてゆっくり眠れるように保護しました。どのような過去があったのか・・・・・なんどもなんども妊娠したからなのか。今はゆっくり、ご飯を食べて、体力つけようね。難しいかもしれないけれど、温かなおうちがみつかるように、何回かの妊娠で頑張って子育てもしたのだろうと、名前はベルソー(ゆりかご)とつけました。赤ちゃんにとっては、お母さんの胸はあったかなゆりかごだっただろうなぁ。こんどは、温かなゆりかごのようなおうちが見つかるといいね。きっと見つけようね。 もっと見る
やっと・・・・・
2022/11/08 00:24やっと捕獲できました。やっとといっても、捕獲困難だったわけではなく、捕獲後の保護や、捕獲依頼や、いろいろなことが重なり、もっと早くに捕獲出来たらよかったのですが、昨日捕獲し、検査だけ本日。手術は来週に・・・・・この子は三匹兄弟で過ごしていました。同じ場所では、すでにTNRで捕獲した子。仔猫三匹と母猫、仔猫の2匹兄弟。その地域での捕獲も多かったことなどもあったのですが、時間がたち、三匹兄弟でいたはずが、1匹になってしまっていると連絡入りました。捕獲器を設置し、お母さんの鳴き声のYouTubeを流すとすぐに飛び出てきて、捕獲ができました。ずっと兄弟と一緒にいたから、1匹になり寂しかったからかもしれません。残りの子がどこにいるのか?今日も捕獲器を設置しに行きましたが、気配がありません。お城の近くでも、新しい子がでてきたとのことで、捕獲器を設置。港のあたりに母猫がまだ残っているので、様子を見に・・・・・捕獲担当は時間関係なく、24時間必要とあらば走っています。そうしてこちらに来た子は最初はふあんでいっぱい。この白猫ちゃんも、写真のようにくっついていきました。はじめまして・・・・・のご挨拶もせず。でもしっかり受け入れてくれたキジトラちゃん。この子は初日から甘えん坊で、すり寄ってきて、抱っこもできるし、穏やかな男の子。こんなにやりやすく、よい子なんですが、オフアーはまだないですね。保護された当時はみんな不安でいっぱい。猫に対する広さとかいろいろありますが、保護当時はどうしても精神的に不安定。仲間同士でくっついていることで、安定を保っています。じっと待っている時間。それぞれ違うけれど、少しずつ少しずつ、ほぐれていきます。 もっと見る
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