はじめまして、デニスクチームです

(左から森下、安田、城戸、木佐貫)

私たちは、着物の染色技法を使って商品企画や販売、イベント企画などを行う京都のバッグブランド「京都デニム」さんが主催する「デニスク」プロジェクトに参加する社会人4名です。

「デニスク」では、モノづくりや伝統工芸、アップサイクルなどに関心を持つ社会人が集まり、週に一回着物の伝統的な染色技法を学び、半年間学んだ技術を活かしてそれぞれがモノづくりを行います。そのアウトプットの場として2023年5月に「京都デニム継承展」という展示会を京都の渉成園にて行うことになりました。


今回は、私たち4名が初めて挑戦するこの「京都デニム継承展」の開催にご支援と応援をいただきたく、クラウドファンディングで資金調達を行うことを決めました。


なぜ「京都デニム継承展」を開催するのか

私たちは週に一度、京都デニムさんのアトリエで様々な染色技法を学んでいます。
デニスクのコンセプトは「着物の伝統的な技術を広め継承していくこと」です。実際に参加してみて思うことは、私たちはただ手を動かし技術を習得するだけでなく、日本の工芸のあり方や考え方、ものの見方から学んでいるということです。

日本の工芸は、1人で全てを完成するものより、分業でたくさんの人の手や想いを受け継ぎながら完成するものが多いそうです。私たちは実習の中で複数人で一つのものを完成させることを体感しながら「次に繋いでいく」という考え方を学びました。

またデニスクの課外学習では、植物園や動物園でスケッチをしたり京都の街を歩きながら自然の生物に触れたりします。普段は何気なく受け止めている自然界の美しさに向き合い感じることで、色やカタチを表現する楽しさを実感しています。

これらの経験を経て、私たちは技術だけではなく日本の工芸の考え方やものの見方を伝えていきたいと思い、より多くの人が気軽に参加できる「展示会」という形でイベントを開催することに決めました。

「京都デニム継承展」では、この半年間で学んだ技法や文化、参加するメンバーそれぞれの活動や表現を交えて制作した作品を展示します。これを機にぜひ多くの方に日本の工芸やモノづくりに興味を持っていただきたいです。


メンバー紹介

■制作メンバー

安田 伸裕
義肢装具士として必要な方に義足/装具 を製作。現在「義肢装具×デザイン」の普及を目指して、伝統工芸やアートとコラボなど活動中。

<デニスクに参加する理由>
義肢装具士として一人一人に合わせたモノづくりをしていく中で、装飾性に対するアプローチが不足している現状をどうにか出来ないかという課題がありました。テキスタイルには様々な技法があり、多種多様な風合いや模様・色が生まれるテキスタイルの魅力を自身のモノづくりに表現する事が出来れば、義肢装具を必要とされるユーザーの方の身近にもっと寄り添ったデザインの義足が出来るのではないかと思いチャレンジとして参加しました。


城戸 和美
環境問題に関心があり、現在は暮らしの中でエコを伝えるシェアハウス「住みびらきのお家ケレケレ」を運営。

<デニスクに参加する理由>
今まで廃棄物の削減、リサイクル処理などにエコビジネスに携わってきました。しかし、脱大量生産消費廃棄の社会構造が大切だと気づき、そこで出会ったのが伝統工芸です。生産過程も大きく地球に負荷がかからず、高品質な物を人の手でつくる。伝統工芸の普及は自分がやりたい事にぴったりだと思い参加を決めました。


森下 愛
フリーランスデザイナーとして仕事をしながら、オリジナルのアップサイクルブランドを企画中。

<デニスクに参加する理由>
バッグメーカーに在職中、たくさん作って、たくさん売って、売れないものは破棄する、というサイクルについて疑問を持つようになりました。「大量生産・大量消費」ではなく、「本当に必要なものを必要な数だけ作る。」「その人にとって特別なものを作る」「ゴミを出さないモノづくり」が私のやりたい事だと気づき、そこから、環境問題やサスティナブルに興味を持ちました。そんなタイミングで京都デニムさんの活動を知り、ハギレで作る「でにぐま」や今持っているジーンズに柄を入れるサービスなど、私がやりたかった「ゴミを出さない」「その人にとって特別なもの」というモノづくりを既に実現されており、「お話を聞きたいな」と思っていたところ、「社会人インターン募集」という投稿を見て、すぐに連絡をしました。


木佐貫 麻理
フリーランスの絵画モデルを生業とする傍ら、自身も日本画や立体造形などその時表現したいものを制作し独自の真理を追求する。

<デニスクに参加する理由>
絵画モデルと並行に長年働いていた夜の世界から足を洗い、これからは日の出とともに生きると心に誓ったものの、染みついた生活リズムからなかなか抜け出せずに悶々とした日々を送っておりました。
そんなある日、ボーっとインスタを見ていると「京都デニムスクール、社会人インターン生募集!」が目に飛び込んできて、私の脳内にキュピーン!と効果音が響きました。伝統工芸や日本の文化に興味があった私は勢いでデニスクに応募し参加することが決まりました。


■運営メンバー

中原 優花
個人事業主でHP制作、商品企画、販促、SNS集客コンサルティングを行う。京都デニムではサスティナブルなデニムのぬいぐるみ「でにぐま」の商品企画や販促、広報に携わる。

<デニスクに参加する理由>
様々なお仕事を経験していく中で、「生まれ育った京都で社会に貢献できることをしたい」と思うようになりました。前職のご縁で伝統工芸に関わる機会が多かった私は、伝統的な文化やモノづくりに自然と興味を持ちました。磨かれた技でひとつずつ丁寧に作られたものは、その過程を知らなくてもものを一目見ただけで伝わってきます。私は洗練された美しさに胸がときめきました。この感動を多くの人に伝えたいと思い、着物文化や技法を広める活動しています。


吉田 隆真
まちとしごと総合研究所の事業コーディネーター。
下京をフィールドに、オモシロイ事業者と市民の繋がりづくりに取り組む。

<デニスクに参加する理由>
私がデニスクに参加する理由は、「伝統産業に関わりシロを作る」ためです。
きっかけは、創業100年を超える履物屋のお母さんの一言。
「店たたむことにしたんやわ」
人知れず、文化が消失していく現実に衝撃を受けました。下京は伝統文化を守る職人さんが多く住むまちです。令和5年には工芸美術高校と芸術大学の若者がやってきます。その両者が緩やかにつながれば、地域文化を継承・発展させていくことができる。デニスクはその理想系の一つ。肩書を超えた人が集まり、一人ひとりの個性を活かしながら、地域文化を紡いでいく。その一員として関われることを楽しみたいと思います。


「デニスク」プロジェクト主催
京都デニム代表 職人の桑山さんより

継承とは、我慢して努力して物事を行うことではなく、楽しく継続できることが大切だと考えています。だからデニスクでは、まずは楽しく長く続ける事を重要視しています。1週間に1回しか無い大切な機会だからこそ、笑顔で楽しく困難を前向きに乗り越えていく手段を共に考えながら技術の習得、制作に励みます。みんなでコミュニケーションを取りながら体験する事で身につく技術のほうが価値があると思うからです。
そして身につけた技術は単に何かができるようになるだけではなく生活の中でもその考え方やものの見方を役に立ててこそ意味があると思っています。5月に開催する京都デニム継承展やクラウドファンディングを通して、より多くの方にこの活動と思いが届いてほしいです。


これまでの活動

2022年 8月  デニスク活動スタート
2022年 9月  課外学習〜スケッチ〜(京都植物園)
2022年 10月 課外学習〜スケッチ〜(天王寺動物園)
2022年 10月 型掘り・抜染・京友禅染めを学ぶ
2023年 11月 金彩小紋染めを学ぶ
2023年 12月 渉成園見学
2023年 1月  展示会作品の制作開始
2023年 1月  型彫り実習
2023年 1月  浸染を学ぶ
2023年 2月  京友禅染め実習


リターンについて

クラウドファンディングのリターンでは、私たちがデニスクで学んだ技法で制作したものや、私たちデニスクメンバーと一緒にこのプロジェクトを盛り上げていただけるようなイベントを用意しました。

今回リターンで使用するデニム生地は、履かなくなったジーンズや廃棄される予定だったデニム生地を集めたものです。使えなくなったものを廃棄するのではなく、愛着を持って長く使えるモノづくりを目指します。


■でにぐまのデニムコースター

 

京都デニムさんで販売しているぬいぐるみ「でにぐま」のデニムコースター。
型紙の図案から制作しデニム生地を染めています。型状にデニム生地の藍色を抜き繊細な柄を表現する染色技法です。デニム生地の種類によって柄の出方や風合いが異なりますので、お届けまで楽しみにお待ちください。

▲上記の柄からお好きなものをお選びいただけます。


■桜紋デニムポーチ/桜紋デニムトートバッグ

型紙の図案から制作しデニム生地を染めています。こちらもコースターと同様、型状にデニム生地の藍色を抜き繊細な柄を表現しています。デニム生地の種類によって柄の出方や風合いが異なりますので、お届けまで楽しみにお待ちください。

【デニムポーチのサイズ】
縦:18cm
横:26cm
マチ巾:6cm
取手:26cm

【デニムトートのサイズ】
縦:27cm
横:37cm
マチ巾:12cm
取手:35.5cm


■京友禅染め体験会

デニム生地に京友禅染めする体験会を行います(所要時間:1時間30分〜2時間)。デニスク制作メンバーが染色方法を丁寧にお教えいたします。染色したでにぐまのデニムコースターはお持ち帰りいただけます♪開催場所の住所(アトリエ)はご支援者さまにメールにてお送りします。(京都駅から徒歩7分、京都デニム直営店から徒歩5分)

【京都デニム】住所:〒600-8208  京都市下京区小稲荷町79-3 


■デニスク交流会参加券

デニスクメンバーとの交流会イベントを行います。年齢も職種も様々な個性豊かなメンバーが揃っております!ぜひ私たちとおしゃべりしましょう♪お会いできるのを楽しみにしています。

【開催場所】
京都デニム アトリエ
※住所はご支援者さまにメールにてお送りします。(京都駅から徒歩7分、京都デニム直営店から徒歩5分)

【開催日時】
2023年5月20日(土)13時〜15時
※時間は予定より前後する場合がございます。ご了承ください。

京都デニム 住所:〒600-8208  京都市下京区小稲荷町79-3 


資金の使い道

・「京都デニム継承展」開催諸経費(場所利用代/人件費/制作費/広告宣伝費等)
・デニスク運営諸経費
・クラウドファンディング手数料


実施スケジュール

2023年 3月 クラウドファンディングスタート
2023年 4月 クラウドファンディング終了
2023年 5月5日・6日「京都デニム継承展」開催
2023年 5〜6月 リターン発送


「京都デニム継承展」イベント詳細

日時:2023年5月5日(金)10:00〜16:00、6日(土)9:00〜15:00(予定)
場所:渉成園
住所:〒600-8190 京都府京都市下京区下珠数屋町通間之町東入東玉水町
アクセス:JR京都駅から徒歩10分

※渉成園の開閉門時間:9:00~17:00(受付16:30まで)


最後に

私たちがこの「デニスク」に参加して約半年が経とうとしています。
毎週1回、決まった曜日に行われるこの「デニスク」では、集まったメンバーで毎週顔を合わせて試行錯誤、協力しながら作業をしています。
それぞれが違った背景を持つメンバーが週に1回ここに集まることが日常になりつつ、もう集まって作業する事がそれぞれにとってライフワークとなってきました。伝統工芸を学ぶことは誰もが出来る経験ではなく、色々なタイミングや条件(時に運!)が重なり、この日常となっている「デニスク」があります。
これからもこの「デニスク」を伝統工芸の継承の一つのあり方として継続させていきたいと思っています。

私たちは「デニスク」1期生で、今回渉成園で展示会を行うことは無謀なことかもしれません。ですが、私たちがこの展示会を無事開催し成功させることがこれからの「デニスク」に繋がります。
どうか私たちのチャレンジを応援、ご支援という形で私たちと一緒に“継承”していけたら嬉しいです。
応援、ご支援よろしくお願いいたします!

デニスクメンバー 一同


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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