はじめに・ご挨拶

ご覧いただきありがとうございます。
鳥取県倉吉市で彩菜家(さいさいや)という
そうざい製造業を営んでいる安藤文江と申します。
お弁当やオードブル、加工品の開発製造を1人でやっています。

62歳のアグレッシブばあさん!お一人様歴は長いです(笑)

伯耆国の国庁・国分寺のあった歴史深い地で土蔵のついた昭和の古民家を借り受け、
平成31年1月にコミュニティカフェ、4月に民泊を始めたのですが、
昨年夏、テイクアウトや加工品製造にシフトするためそうざい製造業を取得し
今年2月に思い切って飲食業と民泊を廃業しました。
理由は言わずと知れた「コロナの流行」です。


私が味噌づくりに覚醒めたワケ

当初は順調でした。
コミュニティカフェとして住民交流サロンを開催し
シニアバンドのライブで14畳の和室に30人詰め込んだり
そのあとランチを楽しんでもらったり

修学旅行民泊で関西圏の中学生を多く受け入れたり
Airbnb等で国内外から民泊のゲストを迎えたり
自治体のお試し住宅として登録されたり・・と。

そうして1年が過ぎようとした頃 コロナの渦に巻き込まれていきました。

集いの場を作り地域活性化の拠点になって
高齢化社会の中で 高齢者が生きがいをもって働ける
人に喜んでもらえてお金になる
そんな仕事を生んでいくことに繋げていきたいと頑張っていたのに。

集いの場を作ったのに、集うことができなくなってしまった。

コミュニティカフェも殆ど利用者がいなくなり
仕方なくテイクアウトに重点を置いて細々と営業しながら
臨時職員の勤務も兼業して何とか生活を維持する日々。

途方に暮れていたとき 亡き父の遺品の中にあった冊子のことを思い出しました。

「麹・味噌 醤油 漬物 自家醸造法」
祖父が自分の培った技術を役立ててもらおうと
村々の婦人会などで麹や甘酒、味噌の作り方を教えてまわっていたのは
なんとなく子供の頃から知っていましたが、祖父が亡くなったのを機にその秘伝の書を
農機具販売修理を生業としていた父が再版したものでした。

父母は私が二十歳の時に離婚し
祖父はそれから間もなく脳梗塞で倒れ急逝、
葬儀にも出られませんでしたが
最後のページに書かれた父の言葉に 一瞬時が止まったのを感じました。

戦後の食糧不足の時代に 県内・特に中部の農村の殆どを巡回し
加工講習指導をしていた時代のものを再版いたしました。
高度成長を遂げた社会の人材の多くは農村から送り出されたもので
いつの時代にも 農村は食糧の生産と
健康で粘り強い人材の生産母体であることは変わらないと思います。
インスタント食品流通の時代ですが 経済・健康の面だけでなく
故郷の味 家庭独自の母の味として
多忙な農作業の合間にご利用頂ければ 故人も大変幸せと存じます。

これを「あとがき」ではなく 「お願い」として書いていたのです。

父の「願い」・・・・
戦争を経験し 父子家庭で食べ物のない時代を生きてきた。
祖父の作る麹の甘酒が大好きだったと言っていた。
父にとって祖父の作る麹や味噌が 家庭の味だったのでしょう。

この冊子に書かれていることすべてでなくても
少しずつでもこの祖父の技術や父の思いを引き継げないだろうか。
私はそう考えました。
そしてふと 母屋の隣にあって 荷物が詰め込まれただけの
土蔵が使えるのでは!と思い立ったのです。
冬は暖かく 夏は涼しい 漬物や味噌の保管にはうってつけ!
その土蔵を保管や体験が出来るように改装したら?!

すぐ大家さんに交渉し 中の荷物の撤去をお願いし
コロナ禍で経営や生活も苦しいのに 都度お財布と相談しながら
国や自治体のコロナ給付金を一部流用したりして資材を買い(汗)
仕事などの合間に 半年をかけて ほぼ1人で
蔵の内装をDIYで完成させ、「やしろ蔵工房」と名付けました!

そのDIYの様子をまとめた動画もご紹介しますね。

それと並行して 約2年をかけて 秘伝の書も参考にしながら
戦後とは環境の違うなかで 自分なりのやり方で麹づくりも研究し
味噌のレシピも色々と工夫をしながら 自分なりの味噌のレシピを完成させました。


私が作る味噌のこだわり

味噌の材料は 麹・塩・大豆
中でも塩に関しては10年以上愛用している「ゲランドの塩」があり
私はどうしてもその塩で作ってみたいと思っていました。

日本の伝統食品なのにフランス産?と思われるかも知れませんが
丁寧に天日干しされ ミネラルも豊富なこのお塩の
塩辛さの中にある絶妙な甘み・旨味が大好きなのです。

大豆は地元産を使うことも考えましたが
一応野菜ソムリエでもありますのでそのあたりはこだわって(笑)
より美味しく旨味のあるものにしたくて
ショ糖含有率の高い北海道産トヨマサリを取り寄せ。

麹づくりには 友人が自然栽培で自家生産し、
はで干しで乾燥させているこしひかりの古米を使っています。

本来は粘りの少ないあきたこまちなどのほうが向いているのですが
古米なら、どの品種でも水分も少なくなっていて捌けもよく
でんぷん質が増えているので麹菌の繁殖しやすく
目に見えない細かいキズなどで菌が入り込みやすく
そして生産者にとっては古米を無駄に捨てなくて済む、いいことづくめ!
籾のまま分けていただき、麹づくりの量に合わせて都度精米して作ります。

種麹は祖父が使っていたのと同じものを使用。
少し緑がかった菌で出来上がった麹もほのかに緑の色がつきますが
香りも最高で、できたてを口に含むと何とも言えない甘みが広がります。

この3つの材料の他にも ご近所で長く味噌を作っている奥様から
大豆の他に落花生を使うお味噌のヒントもいただき、落花生入りのお味噌も作っています。

落花生も大豆同様 3時間ほど煮て使います。
薄皮ごと使うことで微量だとは思いますがお味噌にアントシアニンも含まれるかも?!

麹を手作りで作るところから手をかけているので、
お値段は直売所等で売っている手作り味噌より高く設定しています。


1kg1,500円は高いと感じられるかも知れません。
落花生入りは2割増しです。それでも。

米を蒸し種付けして3日をかけて作った手作りの麹と
こだわりの塩と大豆を使って味噌の仕込みが完了するまでほぼ1週間かかります。
「あなたのためだけに」手間暇をかけて作るから、世界に2つと同じものがない。
その価値を考えれば決して高すぎないお値段だと自負しております。

本当に、毎日作って飲むたびにため息が出るほど私には最高のお味噌です。


このプロジェクトで実現したいこと

タイトルにもある通り、手作りのお味噌の美味しさを 1人でも多くの人に知ってほしい。
その美味しさを楽しみ、1杯の味噌汁に癒やしと幸せを感じてもらえるなら・・・

そのために、味噌づくりを体験としてご提供したり
忙しく時間を取るのが難しかったり、おいでいただくことが出来ない方に代わって
「故郷の母の味」として 米麹を作るところから丁寧にお作りし
我が子に送るもののように大切に育て(管理し)、お手元に届けるという手作り代行も行っていきたい。

そして、私のような一人暮らしの方には
もっと手軽に手作り味噌の美味しさを味わっていただくために
「味噌玉」を開発して定期的にお送りするような仕組みも作ろうと計画しています。

こんなおばあちゃんになっても、一人分の味噌汁を作るのは結構面倒なものです。

味噌玉には野菜不足になりがちな食生活も考慮して
乾燥した野菜やきのこ類を使うなど、色々試してみたいと思います。
また、この手作り味噌を燻製することにより
そのままご飯にのせたり、料理に使ったりするとまた格別な味わいに変わります。

手作り味噌や燻製味噌をベースに、味噌玉や味噌マヨソースなど様々な商品展開を広げていき
地域のお母さん、おばあちゃんたちにご協力をお願いすることにより、
地域の仕事として育てていけたら・・・最高です!


リターンのご紹介

味噌の手作り体験や製作代行の他、現在商品として販売展開を始めたばかりの
10年以上手作りで作り続けている食べるラー油、
「かっさま無限ら~ゆ」もご支援のお礼の品としてお送りいたします。

にんにくと鳥取県特産の白ネギをキャノーラ油で煮込んで甘みと旨味を引き出し、
韓国産唐辛子、コチュジャン、ナッツ類、ごまやアミエビなどをブレンド、
仕上げに香りの強い韓国産ごま油を混ぜていきます。

そのままご飯やお豆腐に、焼きそば・チャーハンに
ポン酢と合わせて餃子のたれや 鍋のつけダレに
色々使える食べラーです。オリジナルアレンジレシピ集もお付けします(^^)
※ちなみに「かっさま」とは鳥取の方言で「まじで?ほんとに?」のように
ちょっと呆れる感じで驚いたときに使う表現です。


❏3,000円コース①
・お礼の手紙に燻製味噌のサンプル50g(味噌汁約3杯分)を添えてお送りします。

燻製味噌はご支援に対するほんのお礼の気持ちとして・・!ぜひ味わってみてください。
【試食用味噌原材料】米麹(国産)、大豆(北海道産)、塩(フランス産)
 添加物・保存料不使用


❏3,000円コース②
・「かっさま!無限ら~ゆ」210g入り2瓶にお礼の手紙を添えてお送りします。
リターン発送に合わせて製造し、オリジナルアレンジレシピ集もお付けしますので、
色々な食べ方を楽しんでみてください♪

※内容量210g(✕2個) 常温 開封後は冷蔵庫保存 
※賞味期限・・製造から6ヶ月間(未開封)
※開封後は冷蔵庫に保管し、早めにお召し上がりください。
【原材料】にんにく(鳥取県産)・白ネギ(鳥取県産)・食用なたね油・ごま油(韓国産)
唐辛子粉・唐辛子味噌・魚醤・ごま・あみえび・くるみ・アーモンド・砂糖・食塩
鶏ガラ粉末(原材料の一部にえび・大豆・ごま・くるみを含む)添加物・保存料不使用


❏3,000円コース③
・土蔵の中で貸切でゆったりと体験できる、手作り味噌体験チケットにお礼の手紙を添えてお送りします。
店頭では税込3,300円の体験料としていますので、ちょっぴりおトクです。
※1枚のチケットで3名まで土蔵での味噌づくり体験ができます。
※味噌づくり体験は盛夏(7月~9月)を除いて、土日祝日を中心に体験が可能です。
※チケットの有効期限は令和6年6月末までとなります。
※体験のご予約はご希望日の1週間前までの受付です。ご予約方法を記載した説明書もお送りします。
※5000円・10000円コースと合わせてご支援いただく場合を除き、材料費は体験当日に現地決済となります。


❏5,000円コース【オススメ!】
・手作り味噌代行2kg分の作業完了報告書とかっさま!無限ら~ゆ」210g瓶1個にお礼の手紙を添えてお送りします。

※体験チケット(3,000円コース③)と合わせてご支援いただくことで、2kg分の体験材料費に充当できます。
※お味噌は食べ頃になったらお知らせの上お送りいたします。
※プロジェクト終了後に作業完了報告書とら~ゆ、6~7ヶ月後にお味噌と
2回に分けての発送となりますが、2回分の送料も含みますので大変お得です!
【かっさま!無限ら~ゆ】
内容量210g 常温 開封後は冷蔵庫保存 
・賞味期限・・製造から6ヶ月間(未開封)
・開封後は冷蔵庫に保管し、早めにお召し上がりください。
(原材料)にんにく(鳥取県産)・白ネギ(鳥取県産)・食用なたね油・ごま油(韓国産)
唐辛子粉・唐辛子味噌・魚醤・ごま・あみえび・くるみ・アーモンド・砂糖・食塩鶏ガラ粉末
原材料の一部にえび・大豆・ごま・くるみを含む  添加物・保存料不使用
【手作り味噌】
内容量2kg 原材料:米麹・大豆・塩・酒粕
常温保管(温度・湿度の高い時期は冷蔵庫保管をおすすめします。)


❏10,000円コース
・手作り味噌代行5kg分の作業完了報告書とかっさま!無限ら~ゆ」210g瓶2個にお礼の手紙を添えてお送りします。

※体験チケット(3,000円コース③)と合わせてご支援いただくことで、5kg分の体験材料費に充当できます。
※お味噌は食べ頃になったらお知らせの上お送りいたします。
※プロジェクト終了後に作業完了報告書とら~ゆ、6~7ヶ月後にお味噌と
2回に分けての発送となりますが、2回分の送料も含みますので大変お得です!
【かっさま!無限ら~ゆ】
内容量210g(✕2個) 常温 開封後は冷蔵庫保存 
・賞味期限・・製造から6ヶ月間(未開封)
・開封後は冷蔵庫に保管し、早めにお召し上がりください。
(原材料)にんにく(鳥取県産)・白ネギ(鳥取県産)・食用なたね油・ごま油(韓国産)
唐辛子粉・唐辛子味噌・魚醤・ごま・あみえび・くるみ・アーモンド・砂糖・食塩鶏ガラ粉末
原材料の一部にえび・大豆・ごま・くるみを含む  添加物・保存料不使用
【手作り味噌】
内容量2kg 原材料:米麹・大豆・塩・酒粕
常温保管(温度・湿度の高い時期は冷蔵庫保管をおすすめします。)


※リターン商品の原材料および添加物等の食品表示は、商品ラベルにも表記されています。
商品開封前には必ずお届けのリターンに貼付されたラベルをご確認ください。


資金の使い道

集まった資金はリターン用の原材料費の他に、商品開発の機器購入に使いたいと考えています。
【資金使途内訳】
■冷凍庫 45,000円
■野菜乾燥器 11,000円
■真空パック機 55,000円
■燻製器自作資材 8,000円
■リターン及び試作材料費 130,000円
■クラウドファンディング手数料 51,000円


最後に

最初にコミュニティカフェをスタートさせたのは、
歴史の古い地域でまず人が集う場を作り、「変化」を嫌い恐れる人々の
地域に対する本当の思いを引き出したい、そんな目的がありました。

ところがそんな目的で動く私を良く思わない地域の重鎮が、
私の活動と連携を取ろうと言ってくれていた団体を呼びつけて
個人の金儲け事業に協力するのか!などといわれのない中傷をされ・・
安藤さんの思いはわかっているんだけど・・と
重鎮に逆らうこともせず手のひらを返して去っていきました。

そんな中でもわずかに残ってくれたメンバーと
何とか頑張ってスタートさせたコミュニティカフェ・住民交流サロンも
交流を目指して開始した民泊も、
これから!という時に見舞われたコロナ禍でした。

今思えばその重鎮からの妨害は、「今はうまくいかないよ」という警鐘だったのかも知れません。
その重鎮も今は重要な役職を外され、コミュニティ関係への影響力がなくなったようです。

コロナ流行中に少しずつ準備を進めてきた味噌づくり体験・代行サービスを始めて、
この地で生まれた亡き父・祖父の食への思いを継承することを通じ、
父と祖父の生まれ育った地域を活性化していくことに繋げていきたいと切に思います。

コロナが5類に分類決定し、感染防止対策も緩和され、妨害もないこのタイミングで
土蔵の改装や、麹づくりの技術と独自の味噌レシピがほぼ完成できたことは

「今度は絶対うまくいくよ!」
そのサインだと信じたい!信じています!
ぜひ、私が心を込めて作ったお味噌を味わってみていただきたいです。
私だけでなく、地域のお母さん・おばあちゃんの手作りの味として
全国に広げていくきっかけにしていきたい!


どうかご支援いただけますよう、よろしくお願い致します。

彩菜家~さいさいや・やしろ蔵工房 代表 安藤文江
HP https://saisaiya-okan.amebaownd.com/
 


<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2023/06/25 17:31

    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。

  • 2023/05/10 21:50

    残り2時間。最初から3分の1でも集まれば上出来と思って公開したプロジェクトでした。色んな人にメッセージを送ったり、直接お願いにあがったりなどマニュアルにするべきと書いてあることはしない、と端から決めてました。数年前、ここを立ち上げるとき他サイトでプロジェクトを公開したときはお願いして回るのが本...

  • 2023/04/08 22:37

    リターンに使用する商品「かっさま!無限ら~ゆ」オリジナルアレンジレシピ集を作成するためにお料理の撮影を開始しました。これは「きゅうりとちくわのらーゆ和え」刻んで混ぜるだけのお手軽メニューです。簡単で美味しい・・それが一番ですよね。もちろん美味しいのですが、もっと美味しそうに撮るにはどうしたら?...

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