はじめに・ご挨拶

はじめまして。信州池田活性化プロジェクト「Maple Tree」(以下、メイプルツリー)と申します。私たちは長野県にある人口10,000人弱の池田町とその周辺市町村で、地域情報を発信するフリーペーパー『いけだいろ』の発行を行っている団体です。

池田町は北アルプスと田園風景が美しい町で、ラベンダーやカモミールなどのハーブ、秋になると七色に紅葉するオオカエデなどで知られています。

一方で池田町は全国の地方市町村と同じように、人口減少、少子高齢化、空き家の増加、財政状況の悪化、街中の衰退などの課題をかかえています。私たちはこうした地域課題や地域の実態に住民が興味関心をもつ機会をつくること、そして課題が数多くある中でもキラリと光る頑張る人たちの取り組みや思いを知ってもらうために2015年からフリーペーパーを発行し続けています。

約8年間フリーペーパーを発行してきた中で多くの方からいただくリクエストがあります。それは「過去の記事のアーカイブ号を出してほしい!」「池田町を含む長野県の豊かな自然環境に焦点をあてた号を出してほしい!」という声です。現在までに全25号を発行してきましたが、初期の号はバックナンバーもなくなり閲覧が難しい状況にあるため、新たに読者になった方には過去の号を読んでいただけない状況にあり心苦しい限りです。

こうした声を背景に、私たちはこの度、過去の『いけだいろ』の人気企画である池田町や長野県の蛾(ガ)に焦点をあてた連載をまとめてオリジナルコンテンツを追加した『長野県のステキな蛾100』を自費出版で発刊することに決めました。これは昨年度の『池田町の蝶類図鑑』につづき2冊目の発刊となります。

過去のアーカイブ記事を再編集して収録すると同時に、日々のお散歩のお供になったり、気になる蛾がいるときに調べられる図鑑となる予定です。また非常に多様な蛾の中から入口となる”ステキな”蛾をピックアップしました。

『長野県のステキな蛾100』は2023年5月から、オンライン・オフラインで1冊1,300円で販売し多くの皆さまに読んでもらおうと考えております。しかし営利目的ではない一地域団体の実態として、有料で販売しても印刷費や郵送費、取材費の捻出が厳しい状態にあります。

それでも池田町や長野県、そして全国の蛾好きの皆さんに豊かな自然環境と蛾の魅力を届けたいと思い、この度クラウドファンディングを行うことにしました。目標金額は20万円です。他のクラウドファンディングプロジェクトと比べると少額かもしれませんが、目標達成のためには多くの方の支援が必要です。どうかご協力をお願いいたします!


私たちの地域 池田町の紹介

長野県池田町は人口10,000人弱の小さな町です。田園風景と180度北アルプスが見渡せる景観の美しさは全国屈指。山が雪を被っている冬から春の景色は、壮大であると同時に人間のちっぽけさを感じさせてくれます。

池田町はハーブの里としても有名です。ラベンダーやカモミールが咲く季節になると、どこからともなくいい香りが漂ってきます。


地域団体メイプルツリーのご紹介

メイプルツリーという団体名は、町のシンボルである広津大峰高原のオオカエデの樹にちなんでいます。このカエデは通称“七色オオカエデ”と呼ばれ、紅葉の時期になると多くの観光客が訪れます。

私たちは2015年の団体発足時、このカエデのように町には十人十色さまざまな色がある、そんな色=魅力をみんなに伝えたい・みんなで共有したいという思いから、この団体名を付けました。

2015年の発足時は大学生もしくは高校生だった5人のメンバーは、現在は社会人となっています。一度、地元を離れたメンバーの中には卒業後に池田町に戻ってきた者もおり、今日までフリーペーパーの発行事業を8年間、絶えることなく継続してきました。

フリーペーパーの発行のほかにも、他団体と連携して地域の魅力を深掘りするイベントを開催したり、勉強会を主宰したりとさまざまな企画を行ってきました。2022年度は地元の中学校との連携も深まり、次世代の地域学習のサポートなども行っています。


フリーペーパー『いけだいろ』について

『いけだいろ』は2015年6月の創刊以来、2022年9月までに全25号を発行してきたフリーペーパーです。発行頻度や発行部数は年や時期によって異なりますが、現在は半年に1度、2,000部程度を発行しています。2017年には取り組みが評価され長野県 元気づくり大賞を受賞しました。

『いけだいろ』は創刊当時から「地域の魅力再発見」をコンセプトに掲げ、池田町やその周辺市町村でより良い地域をつくるために頑張る人や、普段は意識しないけど身近な歴史や文化・自然などを取材対象としています。

『いけだいろ』の多くを占めるのが上の画像のようなインタビュー記事です。これまで全23号で約300人の皆さんに、400時間近くのインタビューを行い記事にしてきました。新聞等と異なり文字数は多く1人あたり3,000文字近くの文章で、生い立ちから現在の取り組みを行うまでの経緯、やりがいや大変さ、地域に対して思うことなどを語ってもらってきました。

毎号、特集を組んで楽しみながら地域について学べる記事も掲載しています。この記事は、池田町に昔あった鉄道路線「池田鉄道」の名残を探す地元旅の紹介記事。新型コロナウイルスの流行で遠方に出られなくても、地域をまなざす角度を変えることで発見や驚きがあることを発信しました。

最近では前述のように地元の中学校との連携を強化しており、昨年度は中学生が発案した池田町検定を紙面上で取り上げ、協働で地域について楽しみながら学ぶ機会などもつくってきました。

昨年度にははじめてクラウドファンディングにも挑戦し、皆さまのご協力で目的であった『池田町の蝶類図鑑』を発刊することができました。こちらの図鑑は現在までに約500部以上が皆さまの手に渡っています。

このように様々な角度から池田町とその周辺市町村を取材してきましたが、数ある連載記事の中でも特に人気なのが、今回有料版を作成することとなった「池田町や長野県の蛾に親しむ」コーナーです。


プロジェクトを立ち上げた背景

いけだいろ発刊の2年目(2016年)から続く「池田町や長野県の蛾に親しむ」コーナーは、2人の蛾に詳しい青年によって紡がれてきました。

1人目はメイプルツリーメンバーの宮田紀英さん。9歳の頃より一眼レフで蝶や蛾の撮影を開始し、10歳で初めての写真展を開催(毎年夏開催している東山包美術館での写真展は2023年で17回を数える)。中学生の頃にはNHK Eテレの番組に「幻に挑む14歳カメラマン」として出演するなど、子どもの頃から現在まで蝶の写真家として県内外で活躍しています。

2人目はメイプルツリー立ち上げメンバーの高校時代の同級生で長野県出身の田島尚さん。子どもの頃から蛾に親しみ研究なども続けており、親しみやすい口調とわかりやすい言葉選びで蛾に詳しくなかったメイプルツリーメンバーにその魅力やポイントを長年教えてきてくれました。

そんな2人が2016年から断続的に連載を続けているのが、人気の「池田町や長野県の蛾に親しむ」コーナーです。池田町や周辺市町村、ときには長野県の様々な地域に生息する蛾を多様な角度から取り上げています。それだけでなく、蛾を通じて環境保全や生物多様性を維持することの大切さを発信し続けています。



連載はマニアックな視点とビギナーへの気遣いが両立しており、多くの方からバックナンバーを読みたい・過去の○○号が欲しいと連絡をいただきます。しかし現在、バックナンバーは無くなっているものが多く、お渡ししたくてもお渡しできない状況にある号が多数あります。

さらに近年、池田町や周辺市町村では開発や山と草原の荒廃により人と自然との共生関係が崩れ、貴重な蛾の中には姿を消しつつあるものもあります。一度無くなるともう二度と戻って来ることのない貴重な環境を守るためには、住民一人ひとりが暮らしている環境の重要さや生息する蛾の貴重さを学び知る必要があります。

こうした背景から、このたび私たちはクラウドファンディングに挑戦し『長野県のステキな蛾100』を発刊することにしました。今回あえて池田町ではなく長野県とした理由は、ある特定の地域に閉じること無くできる限り多くの人に、蛾の魅力を知っていただき楽しんでもらいたいと考えたためです。


このプロジェクトで実現したいこと

・いけだいろの人気連載「池田町や長野県の蛾に親しむ」コーナーを読みたい人がバックナンバーを読めるようにする

・長野県に生息する多様な蛾の魅力を伝える

・多様な蛾が生息する地域の自然環境を知り、見つめ、守ることの大切さを伝える

以上のような目的をかかげ、私たちはクラウドファンディングで集まった支援をもとにいけだいろ特別版として『長野県のステキな蛾100』を発刊します(自費出版)。本の名前にふさわしいように、これまで蛾に関心がなかった人にも楽しんでもらえるようなステキな内容を目指しています。

完成する冊子は80ページ、サイズはB6とお散歩などで持ち運びやすいサイズになる予定です。100種の蛾の紹介だけでなく、長野県の蝶に関する記事やインタビュー記事、過去の人気記事も掲載するなど盛りだくさんの内容になる予定です。

奥付には支援してくださった皆さんのお名前を載せ、みんなでつくる本を目指します。


目次(案)は以下の通りです。

『長野県のステキな蛾100』の目次(案)

1-5 表紙・目次等

6-9 長野県の蛾の概説、以降のページの凡例

10-49 100種の蛾の紹介

50-56 過去の人気記事3本

55-68 田島さんによる寄稿文

69-72 宮田さんによる寄稿文

73-77 この本を楽しむためのスペシャル対談記事 

78-80 裏表紙・支援者お名前掲載, 広告, 編集後記等


2023年3月上旬現在、すでに発行に向けて編集デザイン作業を行っております。発行は5月以降となる予定で、池田町内のカフェや美術館等で販売するほか、オンラインで全国から注文できる体制も整える予定です。


資金の使い道・実施スケジュール

今回、募集する20万円は以下のような資金用途で使用させていただきます。

・『長野県のステキな蛾100』印刷費:約16万円

・『長野県のステキな蛾100』郵送費:約1万円

・『長野県のステキな蛾100』取材費等:約1万円

・クラウドファンディング手数料:約2万円

『長野県のステキな蛾100』の発行には、印刷費・郵送費・取材費等の経費がかかります。2023年5月の発行を目標に『長野県のステキな蛾100』は作成しており、完成品は1冊1,300円でオフライン・オンラインで販売する予定ですが、売上金のみでは作成発行にかかる費用が足りないため、クラウドファンディングを行うことにしました。


プロジェクトの実施スケジュールは次のように予定しております。

2022年10月~2023年3月 コンテンツ制作

2023年4月 校正・印刷

2023年5月以降順次 発行・リターン発送開始


リターンのご紹介

『長野県のステキな蛾100』プロジェクトの返礼品は、以下のようになります。基本的には支援してくださった皆様全員に、成果品である『長野県のステキな蛾100』を発送する予定で、その他に+αでさまざまなリターンをご用意しております。

リターン①「ベーシックプラン」お1人3,000円

お礼のメッセージ+お名前掲載+『長野県のステキな蛾100』1冊 


リターン②「卓上カレンダープラン」お1人6,000円

お礼のメッセージ+お名前掲載+『長野県のステキな蛾100』1冊+長野県の蛾の写真をつかったオリジナル卓上カレンダー


リターン③「3冊プラン」お1人8,000円

お礼のメッセージ+お名前掲載+『長野県のステキな蛾100』3冊


リターン④「Tシャツプラン」お1人8,000円

お礼のメッセージ+お名前掲載+『長野県のステキな蛾100』1冊+長野県の蛾をモチーフとしたオリジナルTシャツ


リターン⑤「ジグソーパズルプラン」お1人15,000円

お礼のメッセージ+お名前掲載+『長野県のステキな蛾100』1冊+長野県の蛾をモチーフとしたオリジナルジグソーパズル

 

リターン⑥「詰め込みプラン」お1人20,000円

お礼のメッセージ+お名前掲載+『長野県のステキな蛾100』3冊+オリジナル卓上カレンダー+Tシャツ+ジグソーパズル


リターン⑦「10冊プラン」お1人20,000円

お礼のメッセージ+お名前掲載+『長野県のステキな蛾100』10冊


最後に-長野県の蛾の魅力を伝える『長野県のステキな蛾100』発行を応援してください-

最後まで紹介と挑戦への思いを読んでくださりありがとうございます。

私たちはこのプロジェクトを通して、池田町に代表される日本の農村に生息する蛾の魅力と、豊かな自然環境を多くの皆さんに知っていただきたいと思っています。

しかし、私たちにとって今回が2回目のクラウドファンディングへの挑戦です。長野県の小さな町の小さな地域団体のプロジェクトを応援してくれる人がいるのか、皆さんにリターンである『長野県のステキな蛾100』など喜んでもらえるのか、正直なところ不安もあります。

それでも私たちはクラウドファンディングに挑戦します。なぜなら、この挑戦を通じてたくさんの人に喜んでもらい、ひいてはそれが課題に直面する多くの地方農村の希望になると信じているからです。

たくさんの人が美しく魅力的な蛾という存在に興味をもち、蛾が生息する地域の生物多様性や豊かな自然への関心を高めることにつながると信じているからです。

地域活性化や地域課題解決には「人」が大切といわれる現代において、人以外の動植物があってこそ暮らしやすく豊かな地域社会が実現することを、多くの人に認識してもらえると信じています。

ご支援のほどよろしくお願いいたします!


<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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