【感謝100%達成!ネクストゴール120万円!】
ご支援、ご協力いただいた皆様のおかけで、プロジェクト開始6日目で目標達成することができました。ネクストゴールに向けて残り期間もご支援、シェアをよろしくお願いします。
地元の企業さまにご支援をいただき、リターンが2種類追加されました!
このプロジェクトを通して備長炭やわたしの故郷に少しでも興味が湧いてくださると嬉しいです。
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はじめまして
宮崎県美郷町にて、父と娘の2人で「日向備長炭」を生産している辰野です。
曽祖父の代から炭焼きをしており、父は20年ほど炭焼きの仕事に携わっています。
娘のわたしは、2021年11月に美郷町北郷に帰省し、炭焼きを勉強しています。
〜日向備長炭について〜
日向備長炭は、紀州、土佐と並び日本三大備長炭の一つとされています。
その中でも美郷町北郷区で生産された備長炭を「宇納間備長炭」といい、日向備長炭の8割を担っています。
その歴史は古く、江戸時代から産業として栄え、県の無形民族文化財にも指定されています。
他産の備長炭に比べると少し柔らかいですが、火付き火持ちが良く、爆ぜにくいのが特徴です。
備長炭はホームセンターなとで見る「木炭(黒炭)」に比べ高価ですが、原木、燃焼温度、焼き方が違います。
木炭(黒炭)は300〜700度で焼き上げます。それに対し備長炭は1000度以上の高温で丁寧に焼き上げることにより、不純物や油分などが少なくなり、煙を出さず安定した燃焼が長時間続きます。
高級品として扱われる備長炭は一般市場にはあまり出回らず、東京や京都の料亭、うなぎ店や焼き鳥店、コーヒー店など幅広い飲食店で支持されています。
現在の生産者はわずか30人。
そのうち約半数が移住者の方ですが、生産者も高齢になり、伝統を受け継ぐ担い手が少ない現状です。
〜製造過程について〜
日向備長炭の原木は「アラカシ」です。水分を多く含むため、完成まで約40日もの時間がかかります。
①原木の伐採運搬
アラカシは足場の悪い険しい山の中で育ちます。
根元から切り倒しても自然に成長するので、30年後にはまた伐採ができます。
硬くて重いアラカシは伐採も一苦労、倒した木は2m程に玉切りし、重機を使って運び出します。
②窯くべ
切った木を窯の中に並べていく作業です。1つの窯に入れる木は約8トン。
窯の口に煉瓦や土で蓋をして、火を焚いていきます。
③窯焚き
ここから約30日かけて木を乾燥させていきます。
木を入れた窯本体の下には「小窯」とよばれる焚き口があり、毎日火を焚きます。
④火あげ、錬らし
いよいよ完成に向けて、最終工程の7日間です。
窯の温度を上げ、水分が抜けた木を発火させます。窯の口を少しずつ開け、空気を調整し、温度を1000度以上に上げることで、炭の内部の不純物を焼き落とします。
⑤窯出し
鉄の棒を使い、炭を窯から少しずつ掻き出し、灰をかけて炭の熱を冷ます。この作業を17時間ほど繰り返します。
8トン入れた木は800〜700キロほどの炭になり、基準に沿った等級に分けて出荷されます。
▼火災について
2023年4月13日。
ようやく窯出し作業を終えた後でした。
一度帰宅し、火元の確認のためにもう一度と窯に戻ると、炎が屋根まで上がっていました。
父から「炭窯が火事だ!」と連絡があり、消防に通報したのが18時17分、
窯を離れた15分の間に、瞬く間に炎が小屋全体に燃え広がっていました。
地元の方、消防の方の力をお借りし、山の上の炭焼き小屋までホースを伸ばし、19時40分頃鎮火しました。
幸いにも近隣の山や家屋に燃え広がることはありませんでしたが、小屋は全焼。
2基ある窯は消火の影響で傷み、修理が必要です。
火災の原因は、火がまだ残った状態の炭をコンテナに入れてしまったことで、上に被せた雨除けのブルーシートに引火した事でした。
築30年の祖父と父の手作りの炭焼き小屋でした。
資金の使い道、スケジュール
2023年6月 クラウドファンディング終了
2023年7月 ローラーや鉄板等不足品購入
2023年8月 施行開始予定
2023年9月末 炭焼き小屋完成予定
火事で失った道具や商品などの損害は50万、小屋の再建にかかる費用は280万の見込みです。
いただいたご支援は炭焼き小屋の再建費用、火災で失った道具の購入に充てさせて頂きます。
その他として、
・リターンの送料
・CAMPFIRE様 手数料17%
リターンのご紹介
感謝の気持ちを込めて、メールにてメッセージを送らせていただきます。
5000円以上のご支援につきましては、日向備長炭(宇納間備長炭)2キロを送らせていただきます。
キャンプやバーベキュー、浄化や脱臭に重宝いただければ幸いです。
発送時期は8月を予定しております。
岡田商店さまご提供の「しいたけセット」、辛麺屋桝元さまご提供の「桝元辛麺セット」は7月の発送を予定しております。
プロジェクトへの想い
幼い頃は炭焼きに興味がなかった私ですが、初めて炭焼き小屋を見た時、
「これお父さんとじいちゃんで作ったと?すげぇねぇ!!」と驚いたのを覚えています。
大きな台風や地震にも耐えてきた大切な場所です。
こんなに便利になった現代でも重宝されている備長炭に大きな意味と必要性を感じ、炭焼きをしようと決意しました。
祖父は90歳まで炭焼きの仕事をしていました。父は現在65歳、わたしは32歳です。まだまだ炭焼きができます。
伝統を受け継ぐためにも、力をお貸しいただけないでしょうか。
何卒宜しくお願い致します。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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