目標額達成! そしてネクスト・ゴールへ

おかげさまで、7月1日に、目標額100万円を達成いたしました。
ありがとうございました!! 感謝の気持ちでいっぱいです。


★そして今は、ネクスト・ゴールに挑戦中です★
《ネクスト・ゴール=1,400,000円

1) 日本のGIベビーやその子孫の方たちを、海外にあるGIファザー調査のボランティアグループに繋げるための、日本の窓口サイトを作る費用。

2) 12月出版予定のベルさんの本の、英語翻訳費用。

英国の「War Babes」という団体が起こした裁判により、米国政府は1990年に、
「外国で米兵の子供として生まれ、長らくそこに置き去りにされた人たちに対し、彼らが親と接触できるよう支援をすること」
に合意しました。

しかし、このことは日本では周知されておらず、海外にあるGIファザー探しのボランティアグループに、繋がってきませんでした。わたしがボランティアグループに辿り着いたとき、「日本人からの依頼ははじめてです」と言われました。そこで、本を書き上げたらお手伝いしたいと、考えるようになりました。

サイトにはGIファザー探しに関する情報を掲載し、ボランティアグループに繋がりたい人からの問い合わせを受付けます。英語が不自由な方には、できる限りのサポートもします。
※来年1月くらいからの、始動を目指します。


そして、ただいま執筆中のベルさんの本の、英語翻訳も目指します。
この本は、ベルさんの妹たち、連絡の取れない他の米国人きょうだい、お世話になった海外のボランティアグループの人たち、そして何より、米国の人たちに読んで欲しくて書いています。しかし、日本語では読んでいただけません。

わたしのような無名作家の作品には、待っていても外国から翻訳のオファーなど来ません。そこで、自分でプロに翻訳を依頼し、出版社の亜紀書房にもご協力をいただいて、米国の出版社に売り込もうと考えています。

どうぞ、よろしくお願いいたします!!


ご挨拶と、クラウドファンディングに至った経緯

《はじまり》
小説家の岡部えつです。
わたしには、十年以上のつきあいになるハーフの友人がいます。"ベルさん"こと、堤麗子さんです。

・1949年(終戦4年後)、進駐軍の米兵と日本人女性の間に混血児として生まれ、すぐに児童養護施設に預けられる。
・施設を出た後、20〜30代を"外人ストリッパー"として生きる。
・50歳で、夜間中学に入る。彼女はそれまで、読み書きに困難があった。

こんな彼女の半生に興味を持ち、以前より本にしたいと思っていたところ、昨年(2022年)、彼女の行方知れずだった肉親を探し当てたことから急展開が起き、彼女についてのノンフィクション本の出版が決まりました(亜紀書房より出版予定)。

同時に、ベルさんは米国にいた妹たちと交流が始まりました。ビデオチャットやメールを交わしながら、ベルさんと妹たちの、会いたい気持ちが高まっていきました。

出版が決まったノンフィクション『GIベビー、ベルさんの物語(仮)』の
序章と第一章を、特別無料公開中!
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《GIベビーを知っていますか?》
ベルさんは、大戦後の占領下に米兵と日本人女性の間に生まれた、いわゆる「GIベビー」です。当時の言い方でいう「混血孤児」として、カトリック系修道会が運営する児童養護施設で育ちました。
彼女は、たった一度だけ施設に会いに来てくれたお母さんを、長年探し続けてきました。しかし、何度か挑戦した母親探しの調査は、成功することはありませんでした。


《お母さんを見つけた!》
2022年夏、わたしはベルさんから、母親探しを依頼されました。
これまで失敗してきた話を聞いていたので、無理だろうと思いました。しかし、最後の調査から大分時間が経っていたこともあり、引き受けることにしたのです。そして、思いもよらぬことに、探し当てることができました。

ベルさんのお母さんは、米国人と結婚して米国に渡り、子供を産み育てて幸せな家庭を築いていました。残念ながらすでに亡くなっていましたが、ベルさんの異父妹にあたる、二人の妹たちは健在でした。
おそるおそる手紙を書いて送ると、彼女たちは(相当に悩んだ末のことでしょう)ベルさんを「姉」として受け入れると言ってくれました。交流を続けるうちに「お姉さんに会いたい。アメリカに会いに来て欲しい」という言葉も、もらうようになりました。ベルさんももちろん、アメリカに行きたい気持ちでした。


《ベルさんを、アメリカに連れて行く!》
「お母さんのお墓参りをしたい」「妹たちに会いたい」。ベルさんは、わたしに何度もそう言いました。
そしてわたしも、彼女をアメリカに連れていきたいという思いと、彼女のお母さんが生きたアメリカを取材したい思いが、日に日に募っていきました。

そこで、2023年の夏、彼女を連れて米国へ行くことを決意しました。

しかし、ベルさんは生活保護受給者であり、一方わたしのほうも、出版社は海外取材費までは出せないという、厳しい状況です。
そこで、クラウドファンディングで、渡航費のご支援を募ることにいたしました。

このプロジェクトで実現したいこと

【1】ベルさんを、お母さんのお墓参りに連れて行くこと。
【2】ベルさんを、妹たちと対面させること。そして、74年もの間天涯孤独に生きてきた彼女に、妹たちと温かい時間を過ごしてもらい、ずっと知りたかったお母さんについて、存分に話を聞いて欲しいと願っています。
【3】そしてわたしは米国で、英語ができず脚が不自由なベルさんをサポートしつつ、ノンフィクション本のための取材をしたいです。


★【お知らせ】本の序章と第一章を、無料公開中です。ぜひご一読ください★


資金の使い道

目標金額:1,000,000円

《内訳の見積もり》
東京から米国までの渡航費・一週間滞在費(ベルさんとわたしの2名分):約75万円
返礼品費用:約8万円
CAMPFIRE手数料:17万円


リターンについて

1,000円=お礼メール

3,000円=お礼メール+お礼手紙(ベルさんから)

5,000円=お礼メール+アメリカ取材の報告手記配信

10,000円=お礼メール+アメリカ取材の報告手記配信+本にスペシャルサンクスとしてお名前掲載(小さい文字)

20,000円=お礼メール+アメリカ取材の報告手記配信+本にスペシャルサンクスとしてお名前掲載(大きい文字)

30,000円=お礼メール+アメリカ取材の報告手記配信+本にスペシャルサンクスとしてお名前掲載(大きい文字)+本プレゼント(わたしとベルさんのサインを入れます)

50,000円=お礼メール+アメリカ取材の報告手記配信+本にスペシャルサンクスとしてお名前掲載(大きい文字)+本プレゼント(わたしとベルさんのサインを入れます)+出版記念イベント(オンライン)ご招待

100,000円=お礼メール+アメリカ取材の報告手記配信+本にスペシャルサンクスとしてお名前掲載(大きい文字)+本プレゼント(わたしとベルさんのサインを入れます)+オンラインで行う出版記念イベントへの、会場ご招待(東京都内です)or 後日岡部えつとオンラインで1対1でお話しする権利

※アメリカ取材の報告手記は、noteで限定公開いたします(note会員でなくても閲覧可能です)。ご支援者さまには、2023年8月初旬予定の限定公開時に、ページを開けるパスワードをお送りいたします。
※本にスペシャルサンクスでお入れするお名前は、ご支援時にご希望をお入れください。
※本は、亜紀書房より出版されます。四六判、ソフトカバー、188ミリ×128mm。デザインは装丁家の矢萩多聞さんです。ページ数は未定ですが、224〜256pくらいかもしれません。2023年12月〜2024年1月に出版予定で、お送りはその時期になります(亜紀書房より、書籍に支援者のお名前を入れること、サイン本のリターンは許可を頂いています)。
※出版記念イベントは、本の出版後、2023年12月〜2024年1月を予定しております。


実施スケジュール

6月1日〜7月10日まで、クラウドファンディング募集。

7月中旬に、渡米(一週間ほどを予定。日程ずれる場合あり)。

8月初旬までに、返礼品の「お礼メール」「お礼手紙」「アメリカ取材の報告手記配信」をお渡し。

12月〜翌年1月、ノンフィクション本を出版後に、返礼品のサイン本を送付。同じく返礼品の、出版記念イベント(オンライン)にご招待。


最後に

戦争のために「混血児」として生まれ、「孤児」として育ったベルさんは、その美貌を武器に、破竹の勢いで経済成長する日本中を"外人ストリッパー”として稼いでまわりました。しかし引退後は、一転して地味な、低賃金のアルバイトを転々としながら生活してきました。それは、読み書きに不自由していたからです。
大人への不信感など、様々な理由から、彼女は小学、中学と、学校に馴染むことができませんでした。中学校には、ほとんど行っていません。その間、施設の雑用の仕事に従事していました。

50歳のとき、ベルさんは夜間中学校に入学します。そこで先生に恵まれて、読み書き、計算を覚え、作文が好きになるほどに勉学に励みました。
わたしが出会ったのは、その夜間中学校を卒業したあとのベルさんです。親しくなると、臆することなく自分の生い立ちを話してくれ、小説家のはしくれであるわたしの興味を大いに惹きました。
あとから知ったことですが、彼女はそれまで、自分の生い立ちについて、ごく限られた人にしか話してこなかったのです。一緒に暮らしていた恋人や親友にさえ、隠してきたのです。

踊り子時代のベルさん

彼女を変えたのは、夜間中学での学生生活でした。
先生に励まされながら、読めなかった文字が読めるようになり、書けなかった文字が書けるようになる日々が、彼女の意識を大きく変え、自分の生い立ちも、人生も、何も恥じることはないと、胸を張れる人に変えたのです。

夜間中学(新星中学校)の卒業式

そんな彼女が、それでも唯一拭い去れなかった鬱屈が、お母さんのことでした。

「このもやもやを抱えたまま、天涯孤独のままで、自分は死んでいくのだろうか」

70歳を過ぎ、膝の手術を受けて入院しているとき、ベッドの中でそう考えたそうです。

退院して間もないベルさんから「お母さんを探して欲しい」と頼まれたわたしは、数日間、ほとんど睡眠をとらず、食事もそこそこにパソコンにかじりつき、ついにお母さんを探し当てました。
さらに、父親違いの妹が二人見つかり、ビデオチャットで対面するという、想像もしていなかったことが起きました。

いつも明るいベルさんですが、その人生は常に寄る辺なく、困難の多いものだったと思います。
残りの時間は、家族の温もりを感じて過ごして欲しい。心からそう願っています。

渡米は、その第一歩です。
ご支援を、よろしくお願いいたします。


※上記内容・画像につきましては、ベルさんこと堤麗子さんおよび亜紀書房の了承を得て掲載しています。


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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