エンタメ領域特化型クラファン
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はじめまして「一般社団法人 復曲能を観る会」の代表理事、能楽師の加藤眞悟と申します。日本大学へ入学し能楽に出会い1985年に初舞台を経験しました。38年にわたって舞台に立ち、能楽のすばらしさを世界に伝える活動を行っています。


伝統芸能は活動において、国から手厚い助成があると思われている方も多くいらっしゃいますが、必ずしもそうではありません。わたしたちの団体も盤石な基盤があるわけではありません。発展的なことをやるには大きな予算が必要になってきます。


それでも、これまで日の目を見てこなかった文化遺産である演目を発掘し、後世に伝え、素晴らしい能楽の文化を世界に届けることに大きな意義を感じ、理事メンバーが集まり法人化をすることができました。


これからも継続して復曲を行い、今年の上演費用の一部を皆さまから応援を賜りたく、クラウドファンディングに挑戦をいたします。応援のほどよろしくお願いいたします。


能楽師 加藤眞悟

復曲とは

能楽(能と狂言)の草創期にあたる、室町時代の演目の中には、人情味あふれる広く庶民に愛された演目が数多くあります。そのような、現代に上演する価値の高い演目をよみがえらせることを「復曲」といいます。わたしたちは能楽公演を行う団体のなかでも「復曲」というジャンルに特化して活動をしております。


数少ない文献をもとに、能楽の台本を作ってかたちにしていきます。まるで考古学の発掘作業のような気の遠くなる作業を重ねて、数百年ぶりに復活させるロマンあふれる挑戦です。今年度の公演は2回を予定しています。


今年の活動予定


8月11日 復曲能 東京公演「不逢森」事前講座

9月18日 復曲能 東京公演「不逢森」(あわでのもり)<セルリアンタワー能楽堂>

12月16日 復曲能 名古屋公演「大磯」「熱田龍神(部分復曲)」<名古屋能楽堂>

※ この他にも事前講座や謡跡巡りなどの開催を予定しています






皆さま、能楽を生でご覧になったことはありますでしょうか??能楽は数百年前から、現代に通じるような物語構成や感情表現を演目の随所に取り入れてきました。


その奥深さに触れると、「こんな事を700年も前の人たちがすでに考えていたのか!」と驚かれると思います。(まだいらしたことの無い方は、この機会に是非一度ご覧ください。)


能楽は室町時代から約700年近く続いている伝統芸能です。海外での評価も高く、2008年にはユネスコ無形文化遺産保護条約「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」に記載されています。


派手な演出やセットは使わずに、シンプルに洗練させた表現を行います。コーラス隊のような地謡と笛、小鼓(こつづみ)、大鼓(おおつづみ)、太鼓の楽器が使われます。演目の細やかな解釈は、観る方の想像力に委ねられ、感じるものがお客様によって違います。


同じ演目を観ても


「自然と涙が出てきました」

「能面をつけて舞う姿に迫力に圧倒されます」

「笛や太鼓のリズムが心地よく眠りの世界に誘われました」

「静寂から一転する高揚感がたまらない」


というように、いろいろなご感想をいただきます。

観る方によってさまざまな感じ方があって良いのです。



理事メンバー


一般社団法人 復曲能を観る会は

「能と狂言の力で人と人を繋ぎたい」「復曲は埋もれた文化遺産の発掘」


このふたつの言葉を柱に、現在は演じられない室町時代の演目の復曲(再興)を通じて古人が大切にしてきた文化を再認識し、生きている伝統芸能を未来に繋げたいと願う能楽師の加藤眞悟、長谷川晴彦、古室知也、奥津健太郎が集い結成いたしました。


これまでの主な活動

2021年5月 任意団体「復曲能を観る会」を設立

2021年12月 名古屋公演 「和田酒盛」を実施

2022年3月 継続的・発展的な活動を目指し一般社団法人を設立

2022年10月9日東京公演「和田酒盛」、11月12日名古屋公演「不逢森」を実施

2023年9月18日東京公演「不逢森」、12月16日名古屋公演「大磯」を実施予定


数か月から数年がかりで一つの演目を復曲


復曲の手順① 謡本の制作

残されている文献調査や演目の舞台となる現地に赴いての調査活動を開始。時に国文学研究者、能楽研究者の方々にもご協力を仰いで、詞章と節付を決めて台本となる謡本を完成させていきます。


和田酒盛の謡本(2021年初演)

不逢森の謡本(2022年初演)

復曲の手順② 稽古を重ねて動きの確認

謡本を元に、各演者の経験から舞台上の動きを決めていきます。何度も確認を重ね、さらに数か月かけて完成度を高めていきます。


稽古のようす

復曲はまさに古人との対話




能楽は、観る方がどういう解釈をしていただいても良い芸能です。とはいえ、古い言葉の意味や演目が作られた時代背景をお伝えした方が、能楽を初めて観る方にも、より魅力を伝えられると思い、公演前に事前講座を開催してきました。演目への理解はもとより、新しい方に能楽を観て頂く、裾野を広げる目的もあります。


名古屋で開催した「事前講座」のようす


初めてご参加いただく方が多かったので、まずは能と狂言の違いを知っていただきました。

狂言の演出を色々ご覧いただける〈盆山〉の一部を袴狂言の形式でご覧いただきました。




能は、仕舞の形式で源義経が主人公の〈屋島〉と、月の世界の天人が主人公の〈羽衣〉をご覧いただきました。



〈不逢森〉の舞台となった萱津神社、関係する資料などについてお話ししました。江戸時代の謡本もご覧いただきながら、古い演目をどのように復活(復曲)させていくのかというお話もさせていただきました。



〈9月東京公演の事前講座〉

8月11日(祝・金)10:00~12:00に開催いたします。(定員制)

東京初演する能〈不逢森〉の舞台である萱津神社(愛知県あま市)の宮司様をお招きしてお話を伺うほか、普段は表に出ない復曲作業の実際、実演など盛り沢山な内容でお楽しみいただきます。日程が合いましたらぜひご参加ください。



演目の謡後巡り(洋石巡り)後巡り(洋石巡り)も実施してきました。(現地集合・解散、演目への理解を深める日帰りの講座です)復曲は、地元の歴史に改めて光を当て、土地の魅力を再発見する試みとしてもとても面白い活動です。


能楽に馴染みのない方にもご参加いただけるような工夫もしております。大変ご好評いただき、毎回満席での開催となっております。


昨年実施した(復曲能「和田酒盛」での謡跡巡り)

高麗山の山頂(復曲能「和田酒盛」での謡跡巡り)

延台寺(復曲能「和田酒盛」での謡跡巡り)

高麗山の山頂(復曲能「和田酒盛」での謡跡巡り)


本プロジェクトはAll-in方式で実施します。 目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

9月18日の東京公演、12月16日の名古屋公演の上演にかかる費用の一部をクラウドファンディングで集めさせていただきます。


復曲能の上演にかかる経費と資金の使い道について


・二演目の上演費用(復曲費用、東京・名古屋 会場費用、移動費、演者出演料、スタッフ費用、撮影費用、事務局運営費) 450万円

・広報費用(事前講座運営費、チラシ制作費、広告費用、ホームページ運営費) 50万円

・リターン制作費 50万円

・CAMPFIRE手数料



・8月11日(祝・金)10:00~12:00事前講座開催<代々木上原梅若万三郎能舞台・定員制>

※ 東京公演前に発送するリターンの発送を開始(ご支援者の方に直接ご連絡いたします)


・9月18日   復曲能 東京公演「不逢森」(あわでのもり)<セルリアンタワー能楽堂>

※ 東京公演後に制作、リターンの発送を開始(ご支援者の方に直接ご連絡いたします)


・9月29日 クラウドファンディング終了


・12月16日 復曲能 名古屋公演「大磯」「熱田龍神(部分復曲)」<名古屋能楽堂>

※ 名古屋公演後に制作、リターンの発送を開始


2024年2月全リターンの発送を完了予定








クラウドファンディングの活動は初めての挑戦です。

若い方、これまで能楽に触れる機会がなかった方にも、復曲能を届けたいという思いでチャレンジさせていただきます。

現存している伝統芸能に触れ、日本人としての素晴らしさを感じ、今を生きる私たちの手で守っていきましょう。東京公演、名古屋公演へのご来場をお待ちしております。


当日いらっしゃれない方のためにも楽しんでいただけるように、ランチ会の実施、DVD上演会&アフタートーク会などの特別リターンをご用意しました。クラウドファンディング特別企画としてお楽しみ下さい。



 理事メンバー紹介

 

加藤 眞悟(かとう しんご)

一般社団法人 復曲能を観る会 代表理事

能楽師シテ方観世流 重要無形文化財(能楽)総合認定保持者(日本能楽会会員)

昭和33年生まれ。故二世梅若万三郎及び三世万三郎に師事。室町時代より能楽継承の梅若家、その初世万三郎は能楽界初の文化勲章受章者。平成11年より「加藤眞悟明之會」を国立能楽堂で毎年5月5日に開催。これまで室町時代の能〈真田〉(源平盛衰記)、〈伏木曽我〉〈虎送〉〈和田酒盛〉(曽我物語)の復曲を手がける。主な披キ〈木賊〉〈鷺〉〈卒都婆小町〉〈砧〉




長谷川 晴彦(はせがわ はるひこ)

一般社団法人 復曲能を観る会 理事

能楽師シテ方観世流 重要無形文化財(能楽)総合認定保持者(日本能楽会会員)

昭和44年静岡県掛川市生まれ。大学在学中に三世・梅若万三郎に師事。梅若万三郎一門による梅若研能会のメンバーとして、東京を中心とした国内、海外での能公演に出演。自主能公演「泰晴会」を催すほか、門下の素人会「晴々会」、能普及講座としての「掛川 能楽の集い」、子供の能体験講座「小田原こども能楽クラブ」などを開催し、能楽普及にも努めている。




 

古室 知也(こむろ ともや)

一般社団法人 復曲能を観る会 理事

能楽師シテ方観世流 重要無形文化財(能楽)総合認定保持者(日本能楽会会員)

昭和46年生まれ。三世梅若万三郎に師事。公益財団法人梅若研能会評議員。平成4年梅若万三郎家入門、平成12年〈経正〉にて初シテ以降、千葉県、東京都など関東近郊で能の普及に努め、曽我物語ゆかりの地・伊東で伊東市文化財史蹟保存会主催の「伊東子どもお能教室」の講師として、能を通じて郷土愛を育む活動の指導にあたっている。




奥津 健太郎(おくつ けんたろう)

一般社団法人 復曲能を観る会 理事

能楽師狂言方和泉流 重要無形文化財(能楽)総合認定保持者(日本能楽会会員)

昭和47年生まれ。故十三世野村又三郎信廣に師事。狂言の家として400年の歴史がある野村又三郎家の門下として日々の舞台を勤める。東京藝術大学音楽学部邦楽科(能楽・狂言専攻)卒業。在学時には野村萬、野村万作両師(ともに人間国宝)の指導を受ける。舞台に加え、狂言講座やワークショップなどの普及活動や、芸能による国際交流にも努めている。



<募集方式について>本プロジェクトは All-IN-方式 で実施します。目標金額に満たなかった場合もプロジェクトは実施され。リターンをお送りいたしますのでご安心ください。


よくあるご質問


Q. 何のために実施するクラウドファンディングですか?

A. 今年実施する東京、名古屋公演の上演費用や継続して復曲活動をするための費用を集めるクラウドファンディングになります。


Q. 伝統芸能には国から手厚い運営援助金が出ていると聞きましたが。

A. 当団体は今年度、運営援助金等をいただいて運営を行っておりません。日本に残る文化遺産を後世に伝える使命を持って復曲活動を行っております。能楽堂でのご高覧、みなさまの応援が力になります。何卒よろしくお願いします。


Q. クラウドファンディング終了前に行う、事前講座もリターンに出ておりますがどのように参加するのでしょう?

A. ご支援者様へ直接ご案内の連絡をいたします。 All-IN-方式で実施するクラウドファンディングなので、目標達成しない場合でもリターンをお返しいたしますのでご安心ください。


お問い合わせはページ上部の「メッセージを送る」からお願いします。


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※謡本のリターンに関しては、出版社、発行者の許可を得ております。
※動画配信、DVDリターンに設定しているものは全て出演者に事前許可を得ております。
※本プロジェクトに使用している掲載写真は掲載許可を得ております。
※このクラウドファンディングは一般社団法人 復曲能を観る会理事メンバー(加藤眞悟、長谷川 晴彦、古室 知也、奥津 健太郎)によるプロジェクトです。ページ内でご紹介、掲載しているその他の法人、個人様は本プロジェクトとは関係はありません。お問い合わせは復曲能を観る会 加藤眞悟までお願いします。

  • 2023/12/01 20:06

    復曲能を観る会のクラウドファンディングは、誠に多くの方々にお力をいただき、最終日の9月29日に目標額100万円を達成することができました。ご支援は今後の活動の発展のために使わせていただきます。同人一同、心より篤く御礼申し上げます。新たな挑戦わたしたちは名古屋・尾張が培ってきた文化に魅せられ、こ...

  • 2023/09/26 22:21

    打ち合わせ中にご支援が!昨日は名古屋公演に向けた打ち合わせを行っておりました。3時間に及ぶ打ち合わせでございました。内容はまた公式サイトやSNSで順次発表をさせていただくとして、実はこの打ち合わせ中に「クラウドファンディングにご支援をいただいた」という通知メールが届きました。ページを確認しまし...

  • 2023/09/25 00:32

    満席に近いご来場をいただいた東京公演<不逢森>から1週間が経とうとしています。本日は公演後の大切な業務の一つ、事務作業についての確認の打ち合わせを行っておりました。もちろんクラウドファンディングのリターン品の発送予定の確認も含まれております。クラウドファンディングについては初めての試みなので、...

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