はじめに・ご挨拶

 日本レスリング協会のホームページを、2001年8月のスタート以来、編集している樋口郁夫です。ホームページは、日本レスリング界の主要大会の記事や写真、および世界レスリング界の話題を網羅しています。

 現在は、年間で約1,100万アクセスを記録(1日平均約3万アクセス)。レスリング界の情報あるいは連絡伝達手段として欠かせない存在になったと自負しています。

《日本レスリング協会ホームページ》https://www.japan-wrestling.jp/

 記事執筆は、主に私とスポーツライターとして多方面で活動する布施鋼治、写真はオリンピックや世界選手権をはじめ国内外の数多くの大会を撮影している保高幸子と、30年に渡ってレスリング撮影を続けている矢吹建夫を中心に、多くの記者、カメラマンを派遣して報酬を支払うことで成り立っています。


このプロジェクトで挑戦したいこと

 WBCでの侍ジャパンの活躍を見ても分かる通り、“筋書きのないドラマ”であるスポーツからは多くの感動が得られ、それが周囲の人たちの生きる勇気へとつながります。しかし、それを伝える手段を持たないスポーツは、どんなに感動的なドラマがあっても、ごく一部の人間が知るのみとなります。

 感動を多くの人に伝えるのは、記事であり、写真・動画です。私たちは、記事と写真・動画によって、選手の奮戦、そしてレスリングの素晴らしさと魅力を、レスリング界のみならず、レスリング界を超えたところにも届けたいと思います。

 それによって、レスリングを応援する人が増え、始める子供が多くなって、すそ野が広がります。確固たる基盤のもとで将来の世界チャンピオン、オリンピック・チャンピオンが育ってくれると信じています。

 感動が伝わらないスポーツに取り組む子供は少ないでしょう。記事と写真・動画の力によって、日本のレスリング選手が世界で活躍する姿、そして人類最古のスポーツであるレスリングの魅力を広めたいという私たちの活動のサポートを、ぜひともお願いします。

 下記は、日本レスリング界のオリンピックのメダル獲得の伝統を守った永田克彦選手(現キッズ・レスリングクラブ「WRESTLE-WIN」代表)の「はい上がりストーリー」です。結果などからだけでは読み取れないドラマを伝えることが、その競技の発展につながるのです。


競技の発展に欠かせない広報の役割

 競技団体の発展は、「強化」「普及広報」「財政」の三本柱が重要であると言われています。いくら国際舞台で成績を残しても、それが世間に伝わらなければ、後に続く選手も生まれづらく、発展につながりません。

 「世界で勝つ」→「それを記事と写真で伝える」→「多くの人が関心を持ち、応援する」→「スターと呼ばれる選手が出る」→「サポートする人や企業が現れる」→「物心両面のサポートを得て、実りある強化ができる」→「世界で勝つ」の循環があってこそ、その競技の発展があります。

 私たちは、レスリング選手の活躍を「記事と写真で伝える」に挑んでいます。レスリングの場合、サッカーや野球と違い、多くのメディアがふんだんに情報を伝えるわけではありません。選手が熱い闘いを展開し、必死の思いでチャンピオンの座を獲得しても、それがレスリング界の隅々、さらには世間一般にまで伝わらないのが現状です。

 レスリングを愛する人たち、そして若いアスリートを応援する人たちを一人でも増やすため、海外での日本代表選手の活躍を取材し、ホームページに反映させていきたいと思っています。海外取材の経費を皆様からのご支援でまかなうことにより、協会からの予算を国内の大会(キッズ~大学)と話題記事に回すことができ、内容の充実につながります。

 オリンピックで金メダルを量産するとはいえ、まだマイナーな存在であるスポーツであるからこそ、協会サイトの役割が重要になってきます。皆様方のご支援を受けることで、普及広報の一翼をになってレスリングの発展へ挑みたいと考えています。(この活動はホームページ編集の委託を受けている樋口個人の活動であり、日本レスリング協会の活動ではありません)

「カレリン」という名前だけでは、レスリングの迫力は伝わりません。写真や動画、そして記事があってこそ、そのすごさとドラマが伝わります。

資金の使い道・実施スケジュール

 今回のクラウドファンディングでは、9月中旬までに目標金額を100万円と設定し、以下の内容に活用させていただく予定です。

・世界選手権(9月、セルビア)の取材活動

  航空運賃=約25万円、宿泊代=約15万円、原稿料・撮影料=20万円、現地経費=5万円

・アジア大会(10月、中国)の取材活動

  航空運賃=約15万円、宿泊代=約7万円、原稿料・撮影料=10万円、現地経費=3万円

・CAMPFIREの手数料

 目標金額に満たない場合でも、自費取材などの方法で取材の実現へ向けて努力したいと考えています。目標を超えた場合は、来年のアジア選手権やパリ・オリンピック予選、パリ・オリンピックなど、その後の大会取材に繰り越させていただきたいと思います。


リターンのご紹介

 いずれも、お礼メール、活動報告、会計報告を中心に思案中です。

 レスリング報道を支援してくださる方の思いをいただき、ホームページの記事充実に挑戦いたします。サービス手数料を除いて、貴重な活動資金として活用させていただき、記事の充実でお返しさせていただきたいと思います。


私がレスリング報道に情熱を燃やしてきた理由

 私は熱狂的なプロレス・ファンであり、アントニオ猪木さんの「挑戦する人生」に勇気づけられた人間です。その影響で、大学ではレスリングをやりました。特別な実績は残せない選手でしたが、レスリングを通じて体が鍛えられ、精神力が養われたと思います。スポーツにかかわる仕事がしたくて運動記者を目指し、運よく実現し、プロ野球や大相撲などの取材のほか、レスリングの取材にも携わりました。

 そんな中、1986年世界選手権(ハンガリー)を自費で取材に行き、世界トップレベルのレスリングに魅了されました。フリースタイル52kg級決勝で佐藤満選手(のちのソウル・オリンピック金メダリスト)と北朝鮮のキム・ヨンシクが世界一をかけて闘った一戦は、私にレスリング記者の道を歩ませるだけの熱狂と興奮を与えてくれました。

 「会社勤めでは、自分のやりたいことができない」との思いで脱サラし、多くの人の支援を受けてレスリングの専門誌を創刊しました。しかし、経済的な問題で縮小、そして廃刊を余儀なくされました。多くの負債が残りましたが、それを乗り越えることができたのは、レスリングを通じて得た精神力であり、私をサポートしてくれた人たちの力です。その後、協会ホームページとして復活。現在まで、レスリングの情報発信に携わっています。

 1988年ソウル・オリンピックの代表を争っての栄和人選手と五位塚悟選手の死力を尽くした闘い、日本女子レスリングのピンチを救ったアニマル浜口・京子の父娘の世界一奪取、2000年シドニー・オリンピックで永田克彦選手が大方の予想を覆してロシアを破り日本のメダル獲得の伝統を守ってくれた一戦、どちらが勝ってもオリンピックでは金メダルを取ると言われた吉田沙保里選手と山本聖子選手の2004年アテネ・オリンピック代表を目指した死闘…。

 マットの上で繰り広げられた数多くの人生をかけた闘いが、私の脳裏に焼き付けられ、その感動を多くの人たちに万感の思いを込めて伝えてきました。

 人生の晩年に差し掛かり、ペン(パソコン)を持つ時間も限られてきました。世代交代の時期であり、今のポジションに固執はしません。後進が生まれてほしいと切に願っています。それがレスリング界の発展につながるからです。しかし、立場は変えても、頭と体が動く限りレスリング界のドラマを多くの人に伝え続けて行く予定です。

 下記は、詩人・小説家の相田みつおさんが36歳頃に残された言葉です。この言葉を胸に、もう少し、死ぬ直前まで、挑戦を続けたいと思っています。レスリング報道への挑戦を、ぜひともご支援ください。



<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2023/11/14 21:05

    世界選手権およびアジア大会取材に対するクラウドファンディングへのご協力、ありがとうございました。合計106万円が集まりました。10月末日、手数料を引かれて861,780円が振り込まれました。サイトを通さずに直接の寄付50,000円を足して、合計911,780円が皆様からのご厚意になります。下記...

  • 2023/10/10 17:31

    本年度の2大イベント、クラウドファンディングでの協力をお願いした世界選手権とアジア大会が終わり、アジア大会に取材へ行ってきた記者とカメラマンが帰国しました(アジア大会の記事は、もう2本出る予定です)。皆様には、深く御礼いたします。皆様からの貴重な資金は、今月末に私のもとへ振り込まれます。私を含...

  • 2023/10/03 12:30

    10月4~7日に中国・杭州で行われるアジア大会レスリング競技のため、記者1人(布施鋼治)とカメラマン1人(保高幸子)が昨日(10月2日)、中国へ向かいました。(写真は関西空港から出発した布施記者撮影) 2人とも、1日に名古屋で行われたRIZINを取材して、翌日向かうというハードスケジュール。で...

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