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秋田県北秋田市阿仁比立内

はじめに・ご挨拶

目をとめていただきありがとうございます。

一般社団法人 大阿仁ワーキングのササキと申します。

みなさん「がっこ」って聞いたことありますか?

がっこは秋田弁で「漬物(つけもの)」を意味する方言です。

秋田では漬物を食べながらお茶をすることを「がっこちゃっこ」なんて言ったりもします。

そんな言葉があるくらい「がっこ」は、たくさんのじいちゃんばあちゃんに愛されてきた秋田を代表する食文化の一つです。

冬になるとそれぞれの家で漬けたがっこを持ち寄って、こたつに入りお茶を飲みながら会話を楽しんだり、

お互いのがっこを食べあいっこして「おいしいなぁ」「んだがぁ」「どうやって漬げたぁ?」「隠し味でな・・・」

なんてことも。

国内でも数少ない豪雪地帯であるここ秋田県北秋田市の大阿仁(おおあに)地区は、冬の期間がとても長く積雪3mになる

ことも稀ではありません。そのため、昔から各家庭の保存食として「がっこ」は重宝されてきました。

同じ大根漬けでも、各家庭で味が異なるのががっこの魅力であり、この土地ならではの「食文化」として、道の駅や市日で

販売し、このまちに訪れるお客様への大事なおもてなしの一つでした。

冬の大阿仁:多い時で3m積もる時も。

春の大阿仁:山の緑はもっともっと濃くなります。

がっこ作りは、一年を通して地域の暮らしにも密接に関わっています。

春は土を耕し、種をまく。

夏は手をかけ育て、収穫し、夏の終わりにまた種をまく

秋は、収穫して、干したり、切ったり。

そして冬に入る直前に各家庭で漬け込み始めます。

100人いれば100通りの漬け方があり、色も、見た目も、味も実に多彩です。

地元の道の駅にはたくさんのがっこがならび、それを目当てに山深いこの地域にわざわざ足を運んでくれる方もいらっしゃるほどです。

それならいっそのことイベントにしてしまおうと、がっこだけを販売するイベント「がっこ市」が9年前から始まりました。

毎年2月に開催するこのイベントは、大変ありがたいことに毎年多くの市外からのお客様や地元の方に親しまれ、

今年も無事に開催し、9年間続けてくることが出来ました。

がっこ市の開催場所は、2022年より「阿仁比立内がっこステーション」にて行われています。

がっこ市販売時の様子g買い物に来たお客さんは、試食しながら地元のばあちゃんと「おいしいね」「あんがとな」と会話をしたり、

普段人と話すのが苦手なばあちゃんも、お客さんが買ってくれると照れくさそうににっこりと笑顔になったり。

はたまた、自分から「試食どんだ?」なんて、積極的に営業トークを繰り広げるばあちゃんもいたり。

そんな「田舎ならでは」の空気感が漂うこのがっこ市は、いつしか出品するばあちゃんたちにとって

「みんなに喜んでもらえる」というやりがいと生きがいとなり、買いに来てくれるお客さんにも楽しんでいただける

地域の数少ない大切な大切なイベントの一つとなっています。

しかし、2021年6月衝撃的なニュースが報道されます。


「改正食品衛生法 2024年6月以降は漬物の製造・販売に営業許可が必要」


それまで、がっこを売るのに不要だった営業許可が必要になったのです。

当然がっこ市も例外ではなく、漬物を販売する場合は、保健所の漬物製造許可を得た場所で作った漬物でなければなりません。

これまで、一緒にがっこ市を盛り上げてきてくれたばあちゃんたちにこのことを伝えると、「なして(なんで)、、、」、

「そうかぁ」と、どんな時でも明るく気丈なばあちゃんたちの滅多に見ない悲しい表情は、私の胸に刺さるものがありました。

「もう年だしこれを機にがっこ作るのやめだほういいんだべか」と言い出す人もいました。

もちろん、家庭内で消費する分にはいくら作っても問題はありません。

しかしそうなると、この大阿仁地域で暮らすほとんどのばあちゃんが高齢の夫婦二人暮らしや一人暮らしの世帯であり、

せっかく作った漬物を消費しきれないのが現状です。

地域の自治会長さんたちや何よりもがっこを作り続けて来てくれたばあちゃんたちの様々な意見を聞きました。

その中で、漬物づくりを「生きがい」としているばあちゃんや、この地域にとって大切な食文化であることを再認識しました。

そして、2021年に私たち大阿仁ワーキングは、大きな決断をしました。

「大阿仁地域共同の漬物加工場をつくる」

地域のばあちゃんたちに漬物を作り続けてもらい、さらにはこの「大阿仁のがっこ文化」を次世代に継承しながら、

がっこを通して地域の食文化、人、風景、暮らしの魅力を伝え、発信して行きたいと考えています。

そこで今回、漬物加工場の改修工事に必要な自己資金分を補助するため、クラウドファンディングに挑戦することを決めました。


自己紹介

改めて一般社団法人大阿仁ワーキングの佐々木宗純(そうじゅん)と申します。31歳の会社員です。

大阿仁ワーキングは大阿仁地域の活性化を目的に活動している組織で2016年に法人化するまでは、大阿仁地域活性化協議会として活動しており、活動を始めて10年ほどたちます。

僕は2015年(当時23歳)から活動にかかわるようになり、今はこの組織の理事兼事務局になりました。

メンバーは11人いて、つい最近まで僕の次に若いメンバーは60代前半、そのほかのメンバーは

65歳オーバー、と年の離れたチームでした。

地元関係者と大阿仁ワーキングによる会議の様子

資金も潤沢にあるわけではなく、僕含めメンバー全員ボランティアで地域づくりの活動を続けてきました。

この8年、年齢は離れても志は同じくして、みんなで「あーだ、こーだ」いいながらたくさんの取り組みをしました。

大阿仁で採れた季節の産物を直売する「ムラ市」、がっこを販売する「がっこ市」をはじめ、10年以上前に途絶えた雪上運動会の復活、がっこを主とした料理教室の開催、会員制による阿仁原木なめこ(大阿仁のなめこは毎年大人気)の栽培・収穫体験などとにかくたくさんのことに挑戦し続けています。

栽培体験で使うなめこの素

正直な話をするとイベントの参加者が全く集まらないこともあったり、いいアイディアが出てもお金がなくてあきらめざるをえなかったりうまくいかないこともある8年でした。

しかし、メンバー全員あきらめずに地域づくり活動を続けてきました。

このプロジェクトについても、最後まで全力でやり抜きます


共同加工所立ち上げプロジェクトのこれまで

①2018 年

食品衛生法が改正。2021 年 6 月から法律が施行され、これまで各家庭で作っていたがっこを一般に販売できなくなり、がっこ市の開催が難しい状況になる。

猶予期間である 2024 年 5 月までに、共同の漬物加工場を確保しなければがっこ市が存続できないとの認識から対応策の検討を始める。

②2021 年 9 月頃

共同加工所の候補地を探す。

秋田内陸線「比立内駅」の駅舎内が候補にあがる。

③2021 年 10 月ごろ

地域おこし協力隊の斎藤美奈子(2023年6月退任、現在大阿仁ワーキング理事)も参加して活用に関する協議を進める。

当面の利用としてコミュニティスペース兼コワーキングスペースとして運営することを決定。

④2022年1月

約2か月間のフルDIY改修を経て「阿仁比立内ガッコステーション」OPEN

⑤2022 年 10 月

秋田県、北秋田市の補助を受けてがっこステーションの改修と今後の運営へ向けた計画づくりを実施。

計画に基づき、2023年度に継続して秋田県、北秋田市の補助を受けての改修事業に着手。


阿仁比立内がっこステーションについて

秋田内陸線 比立内駅舎内の施設「阿仁比立内がっこステーション」は、2020年1月に当面の利用として「新しい出会いと情報の発着所」をコンセプトにコワーキングスペースと地域のコミュニティ広場としてオープンしました。施設名である「がっこステーション」のがっこは「漬物」を意味し、この場所に地域の食文化である漬物を、地域のお母さんたちがみんなで使える加工場にするために始まった取組みです。

この間施設の利用の中心となった斎藤美奈子は2020年7月から本年(2023年)6月まで北秋田市地域おこし協力隊移住コーディネーターとして活動する傍ら、You Tube「こむぎ子チャンネル」やインスタグラムなどで北秋田の食と暮らしの魅力を発信しています。

【YouTube : こむぎ子チャンネル】

▶︎空き駅舎をがっこステーションに改修する様子

https://youtu.be/Lg3Zg9EynMw?si=AfdjDZrpLaRVndPu

【Instagram】

▶︎https://www.instagram.com/minako_1988/

DIY改修後の比立内駅舎①
DIY改修後の比立内駅舎②
コワーキングスペースとしてもご利用いただけます
資金の使い道・実施スケジュール

集まった資金は改修工事費用および真空機材等資機材、加工・調理器具の購入費の一部に使用します。

大工工事費:約150万円
設備工事費:約170万円
電気工事費:約40万円 他
CF手数料およびリターン:約60万円

完成予定図

阿仁比立内がっこステーションはこの駅を訪れる方のために3つの機能を持つ予定です。

①食文化を守る人のために

 地元のお母さんたちが漬物の製造・販売をしながら地域内外の方々と交流することができます。

 また、それぞれが作った自慢の漬物をその場で食べられるよう飲食店としても利用できます。

②駅を利用する人々のために

 比立内駅は実に様々なお客様が利用します。観光に来られた方、帰省しにきた人、それを出迎える人、朝早くから通学する高校生、それを送り届ける親。

 いろんな目的を持った方々が旅の想い出話を楽しんだり、ぼーっと景色を眺めたり、多目的で楽しめるスペースです。

③旅を楽しむ人のために

 「都会の喧騒を離れて、静かな田舎で働きたい」と思っても、そんな田舎ほどWi-Fiやトイレ、飲食スペースが整っていないというジレンマ。ここはそんな悩みを解決します。

 窓から広がる絶景を眺めながら仕事をし、その合間に魚を釣ったり、満天の空を眺めたりというのも夢じゃありません。

 高速Wi-Fi、絶景、がっこをご用意してお待ちしております。

改修後平面図


リターンのご紹介

駅舎の半分を共同の加工場、もう半分をコワーキングスペースとして活用する予定です。

今回、返礼品として大阿仁地域に関連する商品をご用意しました。

山のジャムおじさんが作ったおいしいりんごジャム

大阿仁産(阿仁伏影)のりんごを使ったジャムです。

「ごろっと」はあえて果肉を残しており、アップルパイの具材にもピッタリです。

お客様が安心していただけるよう、保存料着色料は不使用。トーストやヨーグルトと一緒にお楽しみください。

【商品情報】

1.名 称 摘果りんごジャム(ふじ、紅の夢)

2.サイズ 270g

3.賞味期限 製造日より1年間(2023年10月に製造したものをお届けします)

4.保存方法 直射日光を避け常温で保存(開封後は冷蔵庫に保存)

5.原材料名 りんご(秋田県北秋田市産)、砂糖(ごろっとはきび砂糖)、レモン果汁

※実際にお届けするリターンとパッケージ等のデザインが異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

北秋田市HPより

快適なアクセス ※2023年8月時点 ()内は移動時間のみ。待ち時間等は除いています。

「こんな山奥に行くなんて、いったい何時間かかるんだろう…」と思われる方もいるかもしれませんが

実は都心からのアクセスが大変快適なのです!飛行機なら乗り換え2回、新幹線なら乗り換え1回で来られます、

【飛 行 機】

①羽田空港発 → 大館能代空港着(約1時間10分)

②大館能代空港発 リムジンバス → 秋田内陸線 鷹巣駅着(約20分)

③秋田内陸線 鷹巣駅発 → 秋田内陸線 比立内駅着(約1時間20分)

【新 幹 線】

①秋田新幹線こまち 東京駅発 → 秋田内陸線 角館駅着(約4時間)

②秋田内陸線 角館駅発 → 秋田内陸線 比立内駅着(約1時間)


「ちょっとそこから、ずっと遠くへ」
 ※数年前までの大館能代空港のキャッチコピー


皆様のお越しをお待ちしております。


最後に

このプロジェクトは10年以上続けてきたまちづくり活動の中でも最大の挑戦です。

これだけたくさんの時間と労力を費やすのも、それだけの魅力が「がっこ」にあるからなのです。

必ずこのプロジェクトを成功させて、たくさんの人に「がっこ」を楽しんでもらえるよう頑張ります。

ご支援何卒よろしくお願いいたします。


※9月25日追記


<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2023/11/03 19:00

    おばんです。ご報告大変遅くなりました。みなさまのおかげでクラウドファンディング無事目標達成することができました!感謝してもしきれないくらいです。本当にありがとうございます。ラスト3日ぐらいは本当に必死にたくさんの方々にお願いをしてまわりました。正直、「もう達成できないんじゃないか」と心折れそう...

  • 2023/10/21 18:00

    おばんです。このプロジェクトも残すところあと10日です。目標まで残り87万円。もうどうしていいかわからないですが最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。さて、突然ですが明日22日我々大阿仁ワーキングが四季で開催する直売イベントの一つ「秋のムラ市」を開催します。運が良ければキノコや山菜などの秋...

  • 2023/10/19 19:00

    おばんです。ササキです。遂にプロジェクト終了まで2週間を切りました。そしてついに・・・!大台の200万円を突破しました!達成率は70%。本当にありがとうございます。支援いただいた方にお会いしたときは、直接お礼をお伝えするようにしているのですがまだ私からお礼を言われていない人は「支援したよ」と一...

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