▼はじめにご挨拶

私たちは、社会派アートグループの明日少女隊と、オンラインマガジンのhoneyhandsです。すべての人が自分らしく、ハッピーに過ごせる社会を作るために、若い世代へフェミニズムを届ける活動をしています。

明日少女隊はこれまで、アーティストとして、性の平等などを訴える多くのアート作品やキャンペーンを展開してきました。また、honeyhandsは、日本ではなかなかオープンに話しにくいテーマの記事を積極的に発信することで、若い女性をエンパワメントしてきました。

▼プロジェクトで達成したいこと

私たちは、アート界のセクハラの問題点について非常にわかりやすく書かれている2つの文章のビラを作り、全国の美術大学、美術館、大手ギャラリーに無料配布し、セクハラを抑止するためのプロジェクトをしたいと思います。

その2つの文章とは、ニューヨークのアート業界の女性たちの団体(WANS)が、アメリカの大手アート雑誌の発行人のセクハラ告発に向けて発表した「#NotSurprisedの公式書簡」と「セクシャルハラスメントの定義」です。詳しくはこちら

私たちは、一人でも多くのアーティストやアート関係者に、セクハラの定義を知ってもらうことが、アート業界のセクハラをストップし、ジェンダー平等の社会を作るために必要不可欠であると考えています。

ぜひ、皆様のご協力をお願いします!

▼アート界の#metoo

日本でも、アート界の#metooが始まりました。

中でも衝撃的なのが、写真家のアラーキーこと、荒木経惟の元モデルのKaoRi.さんの手記ではないでしょうか。

手記の中で、彼女は、10年以上に渡って、まるで性的なモノのように扱われ、仕事に対する正当なお給料ももらえなかったばかりか、モデルの声を封じさせるための契約書にまで無理やりサインさせられたことを告白しています。

KaoRi.さんの告発に続く形で、女優の水原希子さんも#metooとして声をあげました。彼女は、上半身裸の撮影中、撮影に関係のない多くの男性が撮影現場に押しかけ、水原さんがやめてほしいと言ったにもかかわらず仕事だからと撮影を続行されたとのことです。

そもそも、昨年始まった#metooが、アメリカで、ハリウッド女優の告発を発端にしているのには理由があります。

アメリカでは、長い間、企業を中心にセクハラへの対策が取られてきました。大企業で働くようなビジネス系の女性は、セクハラからより守られるようになっていたのです。しかし、その流れから取り残された業界がいくつかありました。

その中の代表的なものが、クリエイティブ系の業界です。一般企業の中のセクハラ対策が充実していく一方で、クリエイティブ系の女性へ向けては、「女優、モデル、アーティスト、ミュージシャンなんていう職業を選んだんだから、セクハラされても仕方がない」という偏見が残り、恐ろしい性暴力が社会から見過ごされていたのです。

ハリウッド発の#metooは、そのような社会の不平等を、「もう見過ごさない。すべてのセクハラをみんなの力で止めないといけない!」という強い世論を生み出しました。

この流れに続く形で、昨年10月にニューヨークのアート業界の女性たちからなる団体(WANS)が#NotSurprised(#私たちは驚きません)という公式書簡を発表し、世界の著名なアーティストたち5000名を超える賛同人が集まりました。これは、クリエイティブ業界の中でも、さらに男尊女卑、搾取、セクハラがひどいとされている、アート業界のセクハラ撲滅にフォーカスを当てた運動です。

私たちは、このようなアート、クリエイティブ業界の女性たちの悲痛な声を長年聞いてきました。

このような声は、あまりにも業界に溢れすぎていて、#私たちは驚きません。しかし、今こそ、私たちはこの彼女たちの声をサポートし、このような差別的な状況にストップをかける時だと考えています。 

▼プロジェクトをやろうと思った理由

諸外国では、美術大学でもジェンダー教育が進んでおり、学校でジェンダーについてきちんと学んだアーティストたちが、フェミニズムなどの社会的なムーブメントのリーダーシップをとっているという状況があります。

一方で、日本の美術系の大学では、フェミニズムやジェンダーについて学ぶ機会はほとんどなく、多くのアーティストが「性差別とは何か」「セクハラとは何か」を知りません。

結果として、日本ではアート界の中のセクハラが野放しとなっているだけではなく、性差別についての知識のないクリエイティブ系の企業やクリエーターたちによって制作された、性差別的な表現で町中が溢れてしまっています。(参考:性差別的な表現によく見られる性的モノ化とは

ビジュアル表現は、人々の意識へ与える影響がとても強く、それゆえに、クリエーターが、性差別についての知識を得ることの社会的利益は、非常に大きいのではないでしょうか?

クリエーターの意識を変えることは、アートや広告の中の性差別をなくすことにつながります。それは街中の景色や、人々の意識を変えるほどの力があると思います。

私たちは、一人でも多くのアーティストやアート関係者に、セクハラの定義を知ってもらうことが、アート業界のセクハラをストップし、性差別的な表現のない社会を作るために必要だと考えています。

 

▼資金の使い道とプロジェクトの詳細

ビラの制作費(デザイン代・プリント代):8万円
各大学、美術館、ギャラリーのリサーチ・呼びかける活動への費用と、ビラを送付する際の送料:7万円
特設ウェブページ開設 & PR費用(こちらのサイト内に設置予定):2万円

日本に美術学部のある大学は約62校、美術館は約793館あります。ギャラリーも入れると、とても大きな数になります。

目標の20万円に達成したら、大学の62校と、全国で入館者数の多い美術館トップ10に一件ずつ連絡をとり、ビラの配布のお願いをしようと思います。

ビラの送料は一件あたりレターパックで約五百円とした時に、上記の72件分ですと3万6千円になります。

もし、目標金額を超える資金が集まれば、より多くの美術館や主要ギャラリーにも連絡をとり、ビラの配布のお願いできるかと思います。

アーティストやデザイン系の女性たちの多くは非正規雇用で、最低時給が保障されない仕事も多い中、貧困に苦しんでいます。
そのような状況を踏まえ、私たちは、この活動に関わるアーティストやデザイナーに、この活動によって彼女たちが貧困に陥ることのないよう最低限の対価を支払いたいと思っています。

それには、皆様のご協力が欠かせません。どうぞご支援をよろしくお願いします。

▼リターンについて

リターンは、グッズなどがついてくる個人の方向けのものと、ビラ配りにご協力いただくことを前提とした、美術業界関係者向けの2種類用意しました!

★『特設ウェブでお名前を記載いたします』について

明日少女隊の#私たちは驚きません の特設ページで、サポーター様としてお名前を掲載します。特設ページはこちらのサイトに設置予定です。

★明日少女隊のオリジナルTシャツとセットについて

Tシャツはこちらの3点から1点お選びいただけます。

my body my rule(白)はM,L (ゆったりとしたシルエット)
Girls Power(ピンク)はS,M (タイトなシルエット)
No Means No(黒)はS,M,L (タイトなシルエット)

からお選びいただけます。サイズに限りがありますので、ご注文はお早めに!
Tシャツのモデル着用写真一覧はこちら

モデルは身長155cm

左:Girls Power (女子力) モデルはSサイズ着用

中央:No Means No (嫌なものは嫌) モデルはSサイズ着用

右:my body my rule (私の体 私が決める) モデルはLサイズ着用。Mサイズの用意もあります。 

 

<アート界のセクシャルハラスメントをなくしたい応援者(個人様)>

3000 円   お礼メールと、本プロジェクトのビラのpdfデータをお送りします。


5000円  お礼メールと、本プロジェクトのビラのpdfデータ、
      「Thank You」画像データをお送りします。
      また特設ウェブでお名前を記載いたします(記載なしも選べます)。


7000円    お礼メール、本プロジェクトのビラのpdfデータと合わせて、
     お名前を入れた特製の「Thank You」画像データをお送りします。
     「隠れフェミニスト感謝状」をお送りします。
     また特設ウェブでお名前を記載いたします(記載なしも選べます)。


7000円  お礼メール、本プロジェクトのビラのpdfデータ、
     お名前を入れた特製の「Thank You」画像データ、
     本プロジェクトのビラ(2タイプ、1枚ずつ)をお送りします。
     また特設ウェブでお名前を記載いたします(記載なしも選べます)。


8000円  お礼メール、本プロジェクトのビラのpdfデータ、
     お名前を入れた特製の「Thank You」画像データ、
     明日少女隊オリジナルTシャツが一着お選びいただけます。
     また特設ウェブでお名前を記載いたします(記載なしも選べます)。     


10000円  お礼メール、本プロジェクトのビラのpdfデータ、
     お名前を入れた特製の「Thank You」画像データ、
     「隠れフェミニスト感謝状」をお送りします。
     明日少女隊オリジナルTシャツが一着お選びいただけます。
     また特設ウェブでお名前を記載いたします(記載なしも選べます)。


30000円  お礼メール、本プロジェクトのビラのpdfデータ、
     お名前を入れた特製の「Thank You」画像データ、
    「隠れフェミニスト感謝状」をお送りします。
     明日少女隊オリジナルTシャツが一着お選びいただけます。
     また特設ウェブでお名前を特大フォントで記載いたします(記載なしも選べます)。

 

<ビラをご活用される方向けのプラン>

近年は、美術大学内や美術館などのアート施設でのセクハラも問題視されるようになってきました。このような問題を抑止するために、#私たちは驚きませんのビラの配布をご検討いただけませんでしょうか。

<参考>
多摩美彫刻科の学生有志、ハラスメントなどで大学に要望書を提出
50、60代男性に美術館ナンパを指南? 「ちょいワルジジ」雑誌がヤバすぎる


美術・芸術学部などアートを学ぶ教育機関・教育者様へ:
将来のアート界を担う学生みなさんへのセクシャルハラスメント教材、教職員のハラスメント対策にご活用いただけます。

美術館やギャラリーの経営者様へ:
美術を鑑賞し、たくさんの方々が交流するアートスペースでの、ハラスメント対策にご活用いただけます。

『特設ウェブでお名前を記載いたします』について
明日少女隊とhoneyhandsが、感謝の思いをこめて、美術関係者・教育者・御校・御団体様を、アート界のセクシャルハラスメント撲滅運動の貢献者・団体として、ウエブサイト上で表彰させていただきます。

インスタグラム上で表彰について

明日少女隊とhoneyhandsのインスタグラムは、国内外の多くの若いアートファンがフォロワーとなっています。そこで以下のような画像とともに、私たちのオリジナルの感謝メッセージを添え、美術館、学校、ギャラリー、または個人の方を表彰します。

 

3000 円   お礼メールと、本プロジェクトのビラのpdfデータをお送りします。

5000円  お礼メールと、本プロジェクトのビラ(2タイプ、50枚ずつ)計100枚までをお送りします(希望枚数をお伺いします)


7000円  お礼メールと本プロジェクトのビラ(2タイプ、100枚ずつ)計200枚までをお送りします(希望枚数をお伺いします)

     また特設ウェブでお名前を記載いたします(記載なしも選べます)


10000円  お礼メールと本プロジェクトのビラ(2タイプ、200枚ずつ)計400枚までをお送りします(希望枚数をお伺いします)。

     また特設ウェブでお名前を記載いたします(記載なしも選べます)。


15000円 お礼メールと本プロジェクトのビラ(2タイプ、300枚ずつ)計600枚までをお送りします(希望枚数をお伺いします)。
                また特設ウェブでお名前を記載いたします(記載なしも選べます)。
                明日少女隊とhoneyhandsが『Thank You ○○美術館(貴施設のお名前)』といった画像をつくり、インスタグラム上で表彰させていただきます。プリントできるA3サイズのデータをお送りします。                              

30000円  お礼メールと本プロジェクトのビラ(2タイプ、600枚ずつ)計1200枚までをお送りします(希望枚数をお伺いします)。
                特設ウェブでお名前を特大フォントで記載いたします(記載なしも選べます)。
                明日少女隊とhoneyhandsが『Thank You ○○美術館(貴施設のお名前)』といった画像をつくり、インスタグラム上で表彰させていただきます。プリントできるA3サイズのデータもお送りします。      


60000円 明日少女隊が「セクハラ出張講座」に伺います!交通費、滞在費別。


(上:上智大学での明日少女隊のレクチャー、2016)

▼これまでの活動

明日少女隊 Tomorrow Girls Troop

様々な性別の第4世代若手フェミニストによる社会派アートグループとして2015​結成。「男性、女性、いろんな性、 みんなが平等でHappyな社会を」をモットーに 展覧会やパフォーマンス、レクチャー、SNSでのコミュニティー作りなどを社会運動の一環と捉え、幅広く活動する。


個展に「ashita shoujo tai」(Firstdraft ギャラリー、シドニー、オーストラリア、2018)、グループ展に「Dangerous Art」(ハイファ美術館、イスラエル、2017年)「 Feminist Climate Change 」(アルス・エレクトロニカ、オーストリア、2017年)「ソーシャリー・エンゲージド・アート展ー社会を動かすアートの新潮流」(アーツ千代田3331、2017年)、パフォーマンスでは「Girls Power Parade 」(表参道、2016年)、「ビリーブ・マーチ」(国会議事堂・東大赤門前、2017年)、「忘却への抵抗」(ロサンゼルス、2018年)など。​レクチャーは「Exposed Bodies: Feminism and Art in Japan」(カリフォルニア大学ロサンゼルス校、2018年)、「​AMSEA上映会|living togther #2『日常對話-Small Talk』」(東京大学、2018)「保育園落ちた!選挙攻略法2016」(上智大学、2016年)など。

 

honeyhands

世界のどこからでも参加できるバイリンガル・ウェブマガジン honeyhands
honeyhandsでは、日本ではまだまだオープンに話しにくいことをさまざまなライターが経験をシェアしています。
例えばフェミニズムやLGBT+、人種・宗教差別、文化の違い、性教育、メンタルヘルスなどの社会問題から日常生活での悩みなど。honeyhandsでしか読めないストーリーをさまざまな形のアートと一緒にお届けしています。誰でも参加できるウェブマガジンです。 

▼最後に

すべての性の人が平等で、Happyに暮らせるように、一緒にアクションをしませんか?
このプロジェクトへご支援いただき、どうもありがとうございます!

  • 2023/07/07 12:08

    今月、明日少女隊は、フェミニストアートやフェミニズムの歴史と共に、明日少女隊のアートを紹介する作品集をアートダイバー社から出版します。日本では、芸術大学ですら、なかなかフェミニズムアートを学ぶ機会がありません。そこで、私たちはこの本を学生のフェミニスト・アートの入門書となるように書き、できるだ...

  • 2019/05/01 13:40

    ご無沙汰しております!honeyhands編集長のHikariです。今回、私たち明日少女隊とhoneyhandsの「#私たちは驚きません」のプロジェクトポスターが2019年4月13日〜5月5日まで東京藝術大学で開催されている『東京インディペンデント2019』で展示されています。「#私たちは驚き...

  • 2018/11/27 15:15

    ご支援・応援いただいた皆様こんにちは!明日少女隊の佐多稲子です。私達は夏から秋にかけて、全国の美大や専門学校とコンタクトを取り、ビラの送付を進めてきました。現時点で全国の36の学校に私達のビラを置かせていただいています。そしてプロジェクトの近況やその中で改めて私達が感じたことなどを、「週刊金曜...

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